2014.06.08
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は
「心・梶川プロのバンカーショット集制作での事」
イメージ・トレーニングのすごさを感じたので、
そのお話をしてみたいと思います。
「ツアープロ梶川剛奨のバンカーショットを極める」
というDVDを作成するにあたり、その撮影現場に立ち会うことになり、
撮影中、ずっとその様子を見ていました。
このDVDは、バンカーショットの基本からはじまり、
距離の打ち分け方や、様々な状況でのショットの方法など、
梶川プロのバンカーショットすべてを盛り込んだものです。
梶川プロは、私の担当プロでもあり、日頃から接する事も多く、
ラウンドにも一緒に出たりしています。
梶川プロとバンカーショット
梶川プロが、江連忠ゴルフアカデミーの門を叩いた頃は、
バンカーショットは得意とは言えない状態だったのです。
しかし、その後は実際の試合でのウオーミングアップでも、
目玉状態をわざと作ってバンカーショットするぐらい、バンカー大好き。
そして、2009年JGTOの
バンカー・セーブ率1位(64.8%)にまで成長したのです。
私も、梶川プロのバンカーショットの多彩な事は、
重々承知ではあったのです。
しかし、これだけまとめてバンカーばかりを見ることはありませんでした。
そして、実際のラウンドでのバンカーショットを、
つまみ食い的に見るとか、バンカー練習で距離打ち分けを
行ったりすることは見ていました。
このDVDを作成するにあたって、不思議な事がいくつか起きたので、
そのお話をしてみようと思います。
梶川プロのバンカーが大変な事に
DVD撮影のために、テークバックの高さの確認などを行ったのでした。
何ヤードのノーマルバンカーショットでは、
クラブフェースは何度開いて、スタンスは何度、
テークバックの高さは何時まで上がるとか。
実際のショットをするときに、何ヤードの時は、
クラブフェースはどれだけ開いて、スタンスは何度としゃべるので、
そのしゃべりと実際が一致するようにしたかったのです。
意外と、本人の感覚と、実際はずれることがあるので。
実のところ、梶川プロはそんな事(何度とか何時)は、
全く考えたこともなかったのです。
ですから、実際のショットを行うイメージを描いて、
その時のクラブフェースの開く角度、スタンス、
テークバックの高さなどを測定して、説明用に記録しておきました。
コーチングでも、実際、何度とか何時なんて、
なかなか指示することはないですね。
ですから、この作業は結構たいへんだったんです。
もう少し開いた方がいいとか、開いてトップは大きめとか、
相対的に指示する事はありますが。
そして、実際の撮影の時になって、この数字を気にし始めたら、
な、なんと、梶川プロのバンカーショットの成功率が、
がくっと悪くなったのです。
結局、数字は気にしないで、いつもの通り、
イメージでショットしてもらいました。そうしたら、うまくゆくんです。
でも、後で、映像で角度などを確認したところ、
最初に計っておいた数字と、完全に一致していました。
数字でなんだかんだと確認することは、左脳を使ってしまい、
体の動きがバラバラになってしまうようなのです。
やはり、右脳を主体としたイメージで、ショットするといいんですね。
そして、イメージでショットした方が、結果は非常に安定しています。
練習では、数字を頼りに、正しいショットをやってみて、
実際のラウンドなどでは、そのときの体の感覚とか、
イメージを大切にして、ショットすればいいんですね。
正しい感覚を身につけるために、
数字でその正しい感じを作るところまではしっかりやって。
実際にコースの上に立ったら、その数字は忘れて、
練習した時の身体感覚を呼び戻してショットする。という感じでしょうか。
自分のバンカーショットに変化
実際に、頭の中ではわかっていても、バンカーショットの
いろいろなバリエーションを、すべてきっちり満足のゆくまで
練習することは、、、
一般の方だけではなく、プロにとっても、ほぼ不可能ですね。
わたしも、コーチ業という傍ら、
できるだけ時間を見つけては練習したり、
実際に梶川プロとのラウンドでもショットしたりしています。
しかし、作れない状況もあったりして、バンカーというのは、
特にさまざまな状況があるものだと、あらためて実感しました。
そして、先日、梶川プロの「日本プロゴルフ選手権2014」出場の、
直前調整ということで、ラウンドも通常練習後のハーフですが、
3日連続で行ったのでした。
そのラウンドで、練習したことが、ほどんどないようなライからの
バンカーショットを、かなりうまく打てて、
梶川プロはもちろん、私も自分に驚いてしまいました。
系統的に、いろいろな状況をすべて見て、頭の中に、
それぞれのショットのイメージが、かなり鮮明に残っています。
その影響があったのかもしれません。
DVDの影響力
とにかく、この2つの話で感じたのは、
人間のイメージ力のすごさでした。
実際、映像を見ていると、本当に自分がその状況で、
練習したような気分になってきました。
また、バンカーショットは、こういう時はこうするといい、
という知識があるだけでも、成功確率は格段にアップします。
イメージと知識の両翼を、DVDなどの動画でゲットできるといいですね。
体にもやさしく、効率もいい練習の一つとして、
忘れてはならない、練習です。
では、また。
追伸:ちなみにまだ梶川プロのDVDをご覧になっていない方で
ご興味のある方は、こちらをどうぞ。
↓
http://g-live.info/click/kajikawa-bof_1406/