2016.03.06
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「体・寒いときのウエアはこれ」
というお話をさせていただきます。
寒い冬はダウンジャケットなど着こむことも多いですが、
ウエアに関して、スイングにとってチェックすべき
重要なポイントについてお話します。
春の訪れとなるこの時期は、
冬物バーゲンなどで、掘り出し物も出てきます。
気楽に試しに買ってみて、
あなたに合っているか使ってみることもできますね。
防寒着、チェックすべき3つのポイント
今年は比較的温かい日も多く、全体的には温暖と言えます。
しかし、寒暖の差は激しく、これは今後の傾向となることでしょう。
寒暖の差が大きいと、体が対応できにくいので、
そんなに寒くはないはずでも、前の日などが温かいと、
寒く感じたり、手もかじかんでしまったりしますね。
いくら温かい冬だとか、もう春だと言っても、
スタートが早かったり、急に冷え込む日もまだまだあります。
いつも厚着ならそれなりに慣れて、ある程度動けるようにもなります。
しかし、急な冷えで時々厚着となると、
なんだか着ているものが妙に気になってしまうことも多いです。
そこで、時々着ることになる防寒着について、
そのチェックすべき点について、お伝えします。
冬場のウエアーは、結論から言うと次の3点をチェックしましょう。
(1)左肩甲骨をスライドしやすいもの
(2)頭と首はすぐに脱着できるネックチューブなど
(3)手袋ははずさなくても手だけ簡単に出せるもの
左肩甲骨をスライドしやすいもの
ゴルフのスイングで可動域をできるだけ
正常に保ちたい場所、それは、左肩甲骨です。
実は、スイングを良くするために、
厚手のセーターを着てショットするといいという話もあります。
理由は、無駄な動きができないからです。
特に、厚みのある物を着ていると、
腕を体に対して横方向へ動かしにくいですね。
スイングでは、腕の付け根側である上腕を横に動かすことは、
できるだけやりたくありません。
肘から肩にかけてはスイング中、胸の正面方向へキープできて、
遠心力で引っ張られても耐えやすい位置に、常に置いておきたいものです。
ですから、厚みのある昔のセーターなどを着ることで、
腕を左右に動かしにくくなり、知らないうちに
自らの無駄な動きがあることを知ることができます。
そして、腕を横方向へ動かしにくければ、
バックスイングの開始から腕でクラブを動かしてしまい、
右肘が体の右横にはずれて、トップではとうとう振り遅れてしまう
なんてことにもなりにくいですね。
腕を横に振りにくくなった分、下半身のターンで動くしかなくなり、
逆に下半身がうまく使えたなんて、ありがたいことにもなります。
ところが、左腕を体の正面方向へ突き出す動きは、非常に重要で、
この動きが制限されるほど、上半身のパワーは出しにくくなります。
というか、上半身のしなりが少なくなり、
その分上半身に溜められるエネルギー減って、パワーが出せなくなります。
左肩甲骨は、ゴルフのスイングでは、次の場合に、体の正面方向へスライドされます。
(1)トップに向かうとき
(2)ダウスイングのトップから腰の高さに降りてくるとき
これは、まさにボールヒットに向かって、
上半身を捻転させると言われるタイミングです。
ところで、あなたは、上半身をねじるということを、
背骨をねじるということと勘違いしていませんか。
確かに背骨もねじれます。
しかし、お腹の後ろ側の腰椎はそれほどねじれず、
腰椎の回旋可動域は約5度です。
胸の後ろ側の胸椎では約35度です。
ただし、胸椎は12個ある骨の下から上までの合計です。
胸椎はしなやかに見えますが、本来湾曲していることもあり、
胸椎をねじったりする動きはある意味複雑な動きとなります。
ですから、骨盤から首の付根までの背骨である体幹は、
ねじるというよりも安定させておいたほうがいいです。
そして、その体幹の上側に付いている肩甲骨をスライドさせるように使った方が、
より大きなエネルギーを溜めることもでき、動きもシンプルになります。
結局、スイングとして動かすのは、腰椎はもちろん胸椎まで含めた
背骨の回旋というよりも、肩甲骨のスライドです。
それがシンプルに上半身をしならせるコツとなります。
そして、ハーフウエイダウンと言われる、
ダウンスイングの腰の高さあたりからは、左肩甲骨は急激にリリースされて、
左肩甲骨は背中側へ大きくスライドされる動きとなります。
ということで、肩甲骨が存分に体の前後にスライドできるウエアが重要です。
さらにトップに向かうときは、斜め上方向へもスライドして欲しいです。
ですから上に羽織るウエアは、左腕を胸の正面方向で
右斜め上に突き出す動きをさせやすいものを選ぶことがポイントとなります。
パッティングの場合でも、実は左右の肩甲骨をスライドさせるようにすると、
胸から下も固定できて、安定したストロークを行いやすいです。
また、外側に着る服だけではなく、
下着の左サイドをしっかりズボンのなかにいれていると、
左肩甲骨が上方向へスライドしにくくなります。
左肩甲骨のスライド量が制限されると、上半身のしなりが小さくなり、
パワー大きく蓄積できません。
ですから、インナーウエアも、しっかり着るというよりも、
左側だけ少しズボンから引っ張りあげておくとスイングしやすいです。
肩甲骨をスライドさせやすいという観点からも、
インナーは収縮性のある、滑りやすい素材がいいです。
左肩甲骨のスライドをやってみる
試しに、左肩甲骨のスライドをやってみましょう。
お家の柱やもたれても大丈夫な壁などに、
背骨をくっつけるようにして立ちます。
そして、左肩の前のほうにある左肩と首の付け根あたりの
胸骨を結ぶ細い骨である、左の鎖骨に、右手を添えておきます。
左肩甲骨は鎖骨だけで体とつながっているので、
左肩甲骨がスライドすると、左の鎖骨が体の前後に動きます。
肩甲骨は背中側に体に対して浮いた形で乗っているだけですので、
肩甲骨は背中に手をまわさなければ触れません。
肩甲骨を触るかわりに、肩甲骨に直結している鎖骨を触っていれば、
肩甲骨がどれぐらい動いたかがわかります。
左の鎖骨を右手で軽く触れておいて、背骨を柱などに押しつけたままで、
後は単に左腕を体の正面方向へ突き出すようにしてみます。
そうすると、左腕を体の正面方向へ突き出せば突き出すほど、
左鎖骨は斜め前に出てきます。
これが、肩甲骨のスライドの感じです。
鎖骨は前後方向へは15~30度ぐらい動くことが正常です。
ちょっと可動域の幅がありますね。
四十肩とか五十肩で肩が痛くなって動かせなくなる原因の多くが、
この肩甲骨を使わなくなって、その可動域が小さくなり、
その代償動作として肩関節が本来の動きとは異なった動き方をさせられて無理がたたり、
肩関節周辺に炎症を起こしたり、腱が断裂した状態です。
ですから、普段から肩甲骨を意識して使い、
可動域はやはり鎖骨が前後方向で30度ぐらいは動くといいですね。
頭と首はすぐに脱着できるネックチューブなど
脳に流れる血流量は全体の15%となっています。
そして、脳につながる動脈である頸動脈は
比較的浅いところにある動脈です。
ということで、まあまあたくさんの血液が流れている部分が、
外気の影響を受けやすいところを通っているのが首の部分です。
寒い時は頭と首をカバーしてあげることで、
直接外気に触れさせないようにしてあげてたいものです。
とはいえ、最近の気候では、寒いと思っていても、
太陽が出てきたら意外と温かくなるとか、一日単位での変化も大きいです。
そこで、寒い時は頭と首を簡単に覆うことができて、
温かくなったらすぐに外せることを考える必要にせまられます。
私もいろいろ今まで使ってきて、
お勧めなのが、ネックチューブと言われるものです。
元々は首を包み込む円筒形をしたあたたかい素材で、
ある程度伸び縮みするものです。
私は以前、アルペンスキーをやっていました。
頭はヘルメットですが、首には練習のときは必ず
ネックチューブをやっていました。
だって、寒い時に温かいというばかりか、雪の粒が飛んできても
直接首にあたらないので、本当に守っていてくれるという安心感もありました。
ゴルフでも、最近は風が強い事も多く、そんな風をちょっとでも
首のまわりから遠ざけてくれるとありがたいものです。
実は、首に巻くためのネックチューブですが、
これを普通のゴルフ帽子の上から耳カバーのようにかぶせると、
これが頭から耳まで温かくて快適です。
しかも、簡単にはずせるので、気温の変化にも対応しやすいです。
ネックチューブ購入のポイントは、本来の首用を頭に被せて使うために、
ちょっとゆるめなり、伸び縮みしやすい素材のものを選ぶことです。
また、首に使う場合は少し厚手がいいですが、
頭に被せる場合は、薄めがいいです。
頭には通常の帽子を被ってその上から被せればいいので、
それほど保温性がなくても、まあまあ助けになります。
手袋ははずさなくても手だけ出せるもの
手袋でおすすめが、ミトンで、ミトンを普通に着けたままの状態から、
手首はそのままで、手の平側から手を出してグリップできるタイプのものです。
ショットのたびに手袋をつけたりはずしたりするのは、
意外と時間がかかるものです。
100回とか着脱しなければならないと思ったら、うんざいですね。
その点、ミトンで手の平側から手だけをちょこんと出せるタイプの手袋は、
簡単に手が出せ、ミトンの中で指同士を絡めてあたため合うこともできます。
さらには、ミトンだと保温材も中に入れやすいですね。
寒くても温かくできる備えがあれば、ラウンドに行くのも気楽に行けます。
時々寒い、でも、寒い時は本当に寒い。
そんな変化の激しいときでも、
今回ご紹介させていただいたグッズを味方に組み入れれば、
寒さなんて平気ですね。
では、また。
追伸
3/23(水)に、千葉にて私のレッスン会があります。
ぜひ、ご参加下さい。
http://g-live.info/click/ohml160323/
また、3/18(金)に名古屋方面(ニッケゴルフ倶楽部 岐阜センター)にてレッスン会を開催予定です。
(来週早々ご案内いたします)
追々伸
私のレッスンでも取り入れている、
ボールを打たない練習「シャドースイング」について
梶川プロが出演・指導をしているレッスンプログラムがあります。
『梶川武志のシャドースイングを極める』
実はこのプログラムの制作に私も関わっているのですが、
この練習なしにスコアアップはできません。
もしまだチェックしていないのであれば、
この機会に一度チェックしてみてください。
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※期間限定の特別価格は明日3/7(月)まで。