From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「技・9番アイアンハンドアップ転がし」
というお話をさせていただきます。
グリーンまわりでの鉄則は、まずはパターで転がせないか、
それがだめなら、アイアンなどで転がせないかと、
とにかく転がせれば転がします。
転がしがだめなら、サンドウエッジをパター風に使って
ボールをあげられないかとなります。
そして、それでもだめなら、サンドウエッジのノーマルショット、
それでもだめならサンドウエッジでロブショットなどとなります。
そこで今回は、アイアン、特に私は9番アイアンをおすすめしますが、
この9番アイアンでの転がし方の一番簡単な方法をお伝えします。
その名も「9番アイアンハンドアップ転がし」です。
と、その話の前に。
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では、話を戻します。
私がお勧めするショートゲーム3点セット
以前、「パター風SWショット」について
お伝えしていますが、同じノリです。
おさらいになりますが、私のコーチングのショートゲームでは、
実際のラウンドででくわすいろいろな状況に、
うまく対応できるための技をお伝えしています。
トーナメントプレーヤーのように、
毎日芝の上でグリーンに向かって練習はできないとか。
芝にご対面するのは、月に一回ぐらいということもあるでしょう。
そんなに練習できないとしても、ご安心ください。
私のコーチングでの
「グリーンまわり楽々3点セット」
というものがあります。
今回はその3点のうちの一つ、
「9番アイアンハンドアップ転がし」をお伝えします。
ちなみに「グリーンまわり楽々3点セット」とは次の3つです。
(1)「9番アイアンハンドアップ転がし」
(2)「パター風SWショット」
(3)「魔法の距離10cmバンカーショット」
「9番アイアンハンドアップ転がし」
「9番アイアンハンドアップ転がし」は、ようするに、
短く持ってハンドアップにして、パターのつもりでヘッドのトウ寄りに
ボールをヒットさせるようにストロークするだけです。
そして、ハンドアップでフェースが右を向いた分、
フェースを左にまわして閉じます。
そうすると、フェースがターゲットを向くばかりか、
ロフトが立って、転がりやすくなります。
簡単でしょ。
そうなんです、話しているよりも、
やってみるのが一番手っ取り早いです。
お家にあるパターマットでいいので、
「9番アイアンハンドアップ転がし」をやってみましょう。
9番アイアンがまるでパターの様に使えて、
パターもいらないぐらい、
まあまあうまくボールを転がせるものです。
では、また。
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「ええー。大森さん! もう終わりですか!!!」
まあ、最後にイラストも載せましたし、
まずはここまでの内容でぜひ一度やっていただきたいですね。
とはいえ、なんで9番なのかとか、
その辺のことをもう少し詳しく知りたいという方も
いるかもしれないなと。
ですので、もう少し詳しい話を続けてみようと思います。
では、お時間がある方は、続きをどうぞ。
一般的な転がし方法の罠
ここで、一般的な転がし方法には罠があるので、
その罠とは何かについてお伝えしておきます。
よく言われるのは、ボールを転がすときは、
ボールを右足寄りに置いて、ロフトを立てて転がすとされています。
しかし、その方法では転がりが悪くなります。
なぜって、だってボールが右足寄りということは、
その分下降軌道であるダウンブローにはいるからです。
そして、ダウンブローになるほど、
バックスピンはかかりやすくなります。
ということで、よく言われるボールを右足寄りに置いて
転がそうとすることは、転がりが悪くなります。
転がりが悪いということ、すなわちタッチが合いません。
ハンドアップではどうなる
では、ハンドアップの場合はどうかというと、
これが良く転がります。
なぜかというと、ロフトを立てる動きとして、
ボールを右足寄りに置くわけではないからです。
先ほどお話ししたように、
シャフトを立ててフェースを左に回すことでロフトを立てるだけなので、
ボール位置はあまりかわらず、ダウンブローがきつくならないからです。
さらに、9番アイアンではバリエーションが広い
さらに、9番アイアンではバリエーションが広くなります。
ずばり言って、ボールに近づいてフェースが右を向いた分
フェースを閉じるほど、ロフトが立ってキャリーが減りランが増えます。
このメカニズムをもう一度確認させていただきます。
ボールに近づくほどハンドアップの度合いが多くなり、
その分シャフトが立ちます。
ボールから遠く離れてみるとわかりますが、
遠くへ後ずさりするほど、手元は高くはできません。
ボールから離れるほど、手元は低くなって、
シャフトは自分側へ倒れてきます。
ボールに近づくということは、その逆になります。
ですから、ボールに近く立つほど、
シャフトは立って、手元は高くなります。
手元が高くなった分、シャフトを短く持ってもいいです。
あまり手元が高いとストロークしずらいので、
気持ちよく楽にストロークできる高さまで、グリップを下にずらせてきます。
ようするに、クラブを短く持つことになります。
ボールに近づきながら、クラブを短く持っていくようにすればいいです。
しかし、姿勢が高いほうが腰が楽だとうことも多いので、
ハンドアップとしています。
ですから、姿勢を高くしないなら、ハンドアップではなくて、
ヒールアップ転がしと言う言い方もありです。
また、シャフトが立つということは、
シャフトがボール方向へ倒れることになるので、
フェースはロフトで右を向きます。
そのハンドアップでボールが右を向いた分、
手の中でクラブを回してフェースがターゲットを向くようにします。
これは、フェースを閉じてセットすることになるので、ロフトは立ちます。
このように、どれだけボールに近づくかによって、
キャリーとランの割合をいろいろ調整できるので、便利です。
これが、ピッチングになると、転がせる範囲は極端にせまくなります。
そして、8番アイアンより長くなると、
こんどはキャリーできる範囲が狭くなります。
9番アイアンがキャリーとランの割合を、
ボールとの距離で調整するには、一番適用範囲が広く、便利です。
いろいろなクラブで転がすことはできますが、
まずは9番アイアンでいろいろ転がしのバリエーションを会得しましょう。
それができて、さらに時間があるなら、他のクラブでの転がしも練習しましょう。
いくら転がすといってもダフりたくない
ところで、いくら転がすといってもダフりたくありません。
ですから、ダフリそうな状況である、ボールが芝に沈んでいるとか、
さらには、少し窪に入っているとか、
そして、ディボットにある場合の対処方法があります。
それは、左足に多めに体重を乗せることです。
そうすることで、ダウンブローが強めになり、
クリーンヒットさせやすくなります。
ここで、ジレンマが発生します。
そうです、転がりの良さと、クリーンヒットしやすさは、
相反することの選択となります。
しかし、いずれにしても、クリーンヒットしないことには、
タッチは合うはずはありません。
ですから、ダフリそうな状況では、その分転がりを犠牲にして、
左足に多めに体重をのせることで対処します。
ボールに近づける限界は
ボールに近寄るほど、ロフトが立つことになって、
キャリーが減ってランが多くなりますが、ボールに近づくには限界があります。
それは、両目のラインがボールの真上までということです。
これは、パターにも言えることですが、
両目のラインがボールよりも外に出てしまうと、
急激に引っ掛けやすくなります。
ですから、両目を結んだラインとボールの関係は常にチェックしながら、
ボールに近づく程度を調整するようにしましょう。
また、ゴルフはボールに近いほど簡単になります。
逆に言えば、ボールから離れるほど難しくなります。
単純に、一番短いクラブであるサンドウエッジは、
一番長いクラブであるドライバーより簡単にボールに当てることができます。
シャフトが短ければボールに近くなり、長ければボールから遠くなります。
ということは、「9番アインハンドアップ転がし」で
ボールを多めにキャリーさせなければならない場合ほど、難しくなります。
キャリーを多くさせるためには、ボールから離れることになりますから。
足踏みを忘れずに
足踏みを忘れずにやりましょう。
ボールにヘッドをセットしたら、
足踏みをして気持ちよく振れそうな足場を探します。
それが、構えたクラブの形での最適なボール位置となります。
ですから、足踏みは絶対に忘れないようにしっかりやりましょう。
その他意識する点
その他に意識すると良い点は、つぎの3つです。
(1)グリップはパッティングと同じでも、
ショットと同じでもどちらでも良いが、
短い転がしならパッティングと同じにしたほうが良い
(2)ボールは転がしたいほど左脚寄りだが、
その分ダフりやすくなる
(3)ボールが沈んでいるなら左脚に多めに体重を乗せるが、
その分バックスピンが多くなり転がりは悪くなる
グリーンを狙うショットの鉄則
グリーンを狙うショットの鉄則は、ファーストバウンドがグリーン上で、
一番長く転がるショットを打つことです。
まず、グリーン面がグリーン以外よりは安定していて、
イリーガルバウンドなどになりにくいです。
また、転がりの安定性も、グリーン上が通常は一番良い状態となっています。
ですから、まずは、グリーンに最初に落とすということが、
予測可能なショットになります。
そして、できるだけ転がせたほうが、距離感は合いやすいです。
ということは、グリーンエッジにできるだけ近いグリーン面に
キャリーさせることが狙いどころとなります。
しかし、ここで、考えておくべきことがあります。
それは、自分自身のショットでのキャリーの正確性ということです。
どれぐらいキャリーがずれそうかは予測して、
その分グリーンエッジからグリーンの中心に向かって
狙い所をずらせた狙いの定め方が重要です。
通常ショット、たとえば100y以上からのショットでは、
ハンデがゼロよりも高い場合には、
グリーンセンターにボールが止まることが狙いです。
しかし、今回のお話は、グリーン近くからのアプローチショットですので、
狙うのはピンです。
ピンは残すのか抜くのか
ピンは残すのか抜くのかの判断は重要です。
パターの場合は絶対抜かなければなりませんが。
アプローチでは、プレーヤーの判断で、
残すのか抜くのかのどっちかを選択することができます。
そこで、どんな場合にはどうしたらいいのかということになります。
ずばり、上りならピンは抜いて、
下りでは残したままが総じて有利です。
ま、これはあくまでも目安ですが。
理由は、上りでは、ホールの奥は壁が高く見えますから、
ボールはホールを飛び越えにくくなります。
そして、むしろ、ピンがあることで、
強めのボールがはじかれてホール・インできない可能性が高くなります。
しかり、下りでは、ホールの奥の壁は低く、
ボールは通り過ぎてしまいやすい状態です。
そのため、ピンを残しておくことで、
ピンに当たって弾かれるというよりも、
ピンに当ってホール・インしやすくなります。
転がしはおもしろい
いずれにしても、たかが転がすとはいえ、
簡単に転がせる方法があったり、いろいろ罠があったりと、
おもしろいものです。
ぜひ、「9番アイアンハンドアップ転がし」と仲良く付き合いましょう。
絶対、良い結果が付いてきます。
だって、私が伝授した方々は、
この「9番アイアンハンドアップ転がし」で、
笑いが止まらないらしいですから。
ちなみにこの「9番アイアンハンドアップ転がし」を
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これで、今日は本当のおしまいです。
では、また。
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