2014.08.03
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「心・ゴルフシステムの一貫性」
について話してみたいと思います。
良いゴルファーを作る、ということについて、
ふと思い出すことがありました。
最良のゴルファーを作る事は、
社会の中の「もの作り」と似ているんですね。
私は、エンジニア時代、コンピュータ・グラフィックスの
大規模な半導体チップなどを手がけていたことがあります。
そんな中で、ゴルファーを作る道に通じる事で、
痛感したことがあるので、ちょっと触れさせていただこうと思うのです。
システムの一貫性
「一貫性のあるシステムは、部分的には多少悪そうに
見えても、一貫性のないシステムに比べてましな物となる。」
そんな事をふと思い出したのですが、
それは、ゴルフを学ぶ時も同じなんです。
つまみ食い的に、一貫性のない「ねた」を追い続けても、
スコアメイクにはなかなつながりません。
一貫して考えられたゴルフ理論を、
まとめて身につけた方が、スコアアップしやすいのです。
大きなシステムを作る時、
最初はごく少人数で基本コンセプトを考えます。
しかし、システムが大きく育つにしたがって、
どんどん人が入って来ます。
そして、人が入る毎に、
そのコンセプトは変えられようとしてしまいます。
新しく参入した人は、すでに出来上がっているコンセプトに対しては、
いろいろ意見を言いたかったりするものです。
基本コンセプトは、さまざまな譲り合いとでもいいましょうか、
いろいろな人達が調整しあって、やっと一つの方向を向くような、
努力の結晶で出来上がっているものです。
でも、いろいろな事情を知らずに、それを外から見ると、
なんだか無駄があったり、
「もっと、こっちのほうがいい」と思ったりしてしまいます。
そう思って、自分なりに改善や工夫点を提案するのはいい事です。
しかし、すでにできている基本コンセプトまで、
変えようとしてしまうメンバーが追加されると、、、
そのプロジェクトは失敗の蟻地獄に向かって、
落ちて行く事になります。
その第一の要因は、コミュニケーションが爆発して
不用意な工数が増大する事です。
せっかくバランス良く調整できていたところに、
事情が把握できていないメンバーがまた始めの頃の議論を、
蒸し返すような事をし始めてしまうからです。
。。。ちょっと、話が長くなりすぎましたね。
「昔の事はよく思い出す、ボケ老人?」
でつい、手が動いてしまいました(笑)。
情報の氾濫をどう乗り越えるか?
近年、ネットの発達もあり、情報が溢れかえっています。
雑誌だけでも、膨大な情報化時代が到来したと思っていたら、
さらに何100倍も何万倍もと、数えきれない情報が氾濫しています。
どの情報が正しいのか、自分に合っているのか、
それがわからないというのが、現状ではないでしょうか。
実際のレッスンでも、最初に私の所に訪れた方で、
いろいろな人にいろいろな事を言われて、、、
「何が何だかわからなくなったので、何とかしてください」
という方が多いのも事実です。
基本コンセプトとしての「スイングなどはどうあるべき」
というイメージが明確なら、まだ情報選択もし易いとは思います。
しかし、そんな究極のイメージがないまま、
いろいろな情報に触れてしまうと、、、
いったいスイングって、何を基本に考えればいいのか
わからなくなってしまいますね。
スイング、さらにはゴルフのプレーの一貫性…
このために、どうすればいいのか?
システムの一貫性を保ったり、
氾濫する情報から有効なものだけを絞り込む事と、
スイング全体が一貫性のあるものにすることは、非常に似た作業です。
スイングの何が基本的な事で、それはなぜなのか?
その事をはっきりわかるかどうかが大切です。
疑問に思った事に対して、ちゃんと答えがあって、
納得できる様になっているのかどうか。
一貫性のある考え方からゴルフを組み立てることで、
すばやく簡単に、良いゴルファーとなれるんですね。
そして、これだなと思ったら、一目散にやってみること。
やるとまた疑問が出てくるので、それを確かだと思われる人に聞く。
この繰り返しができる環境が重要ですね。
私のモットーは、基本を明確にして、
どなたにでもその基本というモノを
しっかり身につける方法を提供させていただく事です。
基本がはっきりと見えてきたら、
その上にいろいろな技術を積み上げて、
全体として一貫性のあるゴルフというものが出来上がってきます。
あなたにも、先が見えたゴルフ街道を歩んでいただきたいと、
切に願っています。
先が見えることで、心が落ち着いてきます。
そして今、何をやることが最良なのかも見えてくるものです。
では、また。
追伸:先週の「一つだけ」ストレッチが、意外に好評でした。
実は、ここに収録されています。。。
↓
http://g-live.info/click/jsnx201407/
実はここにも、私の「一貫性」という考え方が生きているんです。
くしくも、明日までのキャンペーン中とのことです。