2022.02.20
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「遠心力を飛びにつなげる極意とは」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ゴルフをやっていて、遠心力を感じていますか。
遠心力とは回転する軸に対して
重量物がつながって一緒に回転するときに、
その重量物が回転軸から離される方向へ受ける力です。
そして、ヘッドスピードと遠心力の大きさは相関関係が強いので、
遠心力に耐える形をつくるだけでも
ヘッドスピードがアップして飛距離を伸ばせます。
では、この遠心力とそれに耐えやすい体勢のために
意識すると良いことを、じっくり見てみましょう。
(続きはビデオにて)
遠心力を飛びにつなげる極意とは
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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ボールヒットに向かって頭を振り出し後方へ押し込む
まさに、ボールヒットに向かってちょうど良いタイミングで
頭を振り出し後方へ押し込めば、そうしない場合に比べて
ドライバーなら20〜30yぐらいは飛距離アップできます。
頭は体重の約8%ともいわれ、
体重が70kgなら頭の重さは6kg近くにもなります。
そのため、ボールヒットに向かってヘッドの遠心力に耐えるイメージで、
頭を振り出し後方へ押し込むことは飛距離アップにとってはかなり有効です。
ドライバーでは積極的に行って、ヘッドスピードをアップさせましょう。
さらに、頭は下に落ちる分には逆に位置エネルギーを貰えるので、
まさに頭は使いようです。
ある意味、自然に重い頭を使って頭を振り出し後方の下側へ押し込むことで、
ヘッドはアッパー軌道を描きながら加速して遠心力にも耐える体勢が
整えられることになります。
頭は落ちてもダフりにはならない
ところで、頭を落とすとダフると言われることもあります。
しかし、しなり戻りの最中でのインパクトなら
しなってヘッドが腰から首の付け根である体幹に近づいています。
そうすると、その分セットアップよりも頭は落下していなければ、
ヘッドはボールに届きません。
まさに、しなりを使ったスイングならしならせた分
どんどん頭を振り出し後方へ押し込むことで、
遠心力に耐えて楽にボールを飛ばせます。
理想の弾道とスピン量
ここで、最大飛距離のための打ち出し角度とバックスピン量が
SRIスポーツ(株)にてシミュレーションで算出されています。
それは、ヘッドスピードが40m/sの平均的なゴルファーでは、
打ち出し角度25度前後でバックスピン量は
毎分1500回転ぐらいで飛距離が最大となることです。
ところが、実際の打ち出し角度はもっと低いことに加え、
バックスピンはかなり多くなっています。
正しくスイングした場合、打ち出し角度は15度前後で、
バックスピンは3000回転ぐらいが限界です。
そこで、理想に近づけるためには頭を振り出し後方へ押し込む動きで
回転の軸を振り出し後方へ傾けてヘッドを上昇させます。
ボールヒットに向かって遠心力に打ち勝つイメージで、
頭を振り出し後方の下方向へ押し込むようにしましょう。
この頭の押し込みによって、体幹が振り出し後方へ倒れます。
そうすると、ヘッドの遠心力への対応力のアップと高い打ち出し軌道に加えて、
さらに飛びのための要素が追加されます。
体幹が振り出し後方へ傾く動きそのものが、
僅かとはいえクラブを左に振る動きとなります。
そして、その分ヘッドは加速されてヘッドスピードに加算され、
限界まで飛距離が伸びる全身の動きが完成します。
手元は左股関節前
ところで、セットアップで手元は左股関節の前辺りにあるようにします。
理由は、両手の前後差があることと、
振り出し後方からボールを覗きたいからです。
極端に右手をグリップの先の方へスライドさせてみると、
シャフトは大きく体の右方向へ向きます。
これは極端に行った場合ですが、
基本的には左手が手前で右手が先にあるので、
両腕に余計な力が入っていないなら
シャフトは右斜め前方向に向いていることが自然です。
そのままクラブを支えたら、
グリップエンド側を持っている左手は左股関節の前辺りになります。
また、左腕が遠心力で引っ張られたとき
手元はどこにあると楽にクラブを支えることができるかを考えても、
セットアップでの手元のポジションが理解できます。
左腕でクラブにかかる遠心力を支えますが、
左腕は左肩に付いて体幹が右に傾いていたなら
左手は左股関節前あたりに引っ張られてきます。
そして、手元が真ん中に寄るほど、
左手首が甲側に折れすぎになります。
左腕は命綱と言われ、セットアップとボールヒットで
長さや形があまり変わらないほど、スイングは簡単になります。
例えば、セットアップで左手首の甲側への折れる角度が大きいほど、
ボールヒットに向かって遠心力がかかって腕が伸ばされたときに
ヘッドが体から離れてダフりやすくなります。
また、左手首が甲側に折れすぎだと
すくい打ちや手首のパンチが入りやすくなり、
アプローチでのタッチも合いにくくなります。
ライトエルボーライン
ところで、スイングの軌道を評価する場合に、
便利なラインがあります。
ターゲット後方から見て、セットアップでのシャフトの付け根と
右肘の下を結んだラインの延長線をライトエルボーラインと言います。
そこで、ライトエルボーラインとスイングの関係を見てみましょう。
実は、そのセットアップからスイングを行った場合に、
もっとも効率よくボールヒットできる軌道が
ライトエルボーラインに乗っている軌道です。
クラブが遠心力で引っ張られた場合には
グリップエンドがおへその高さの少し上を向くことが、
最も自然で無駄な力を入れないでクラブを支えている左腕の形となります。
グリップ上での両手の前後差がなければ、
遠心力で腕が引っ張られたときに
両腕は肩の高さで支えることが最も楽です。
しかし、両手の前後差があるので、
グリップエンドがおへその高さの少し上を向くぐらいが
一番遠心力を楽に支えることができるポジションとなります。
それがまさにライトエルボーラインにシャフトが沿っている状態です。
そして、インパクトのときにこのライトエルボーラインと
インパクトラインとしてのインパクトでのシャフトの延長線が重なると
最高に効率の良いショットとなります。
このライトエルボーラインよりも上に外れても
下に外れても効率は落ちます。
そのため、インパクトのときにこのライトエルボーラインに乗った状態で
ボールヒットしているかどうかを見れば、
飛距離が出せる状態なのかどうか判断できます。
ライトエルボーラインからはずれてボールヒットするほど、
遠心力に耐えてクラブを振る以外の余計な力を使わされています。
そのため、遠心力への対応力が不十分となり、
能力の限界までの飛距離は出せません。
セットアップでのグリップエンドの向き
さらに、セットアップでのグリップエンドの向きも、
遠心力との関係で楽にボールを飛ばすために重要です。
ズバリ、セットアップでは
グリップエンドは左股関節前のおへその高さに向けましょう。
セットアップでいきなりライトエルボーラインで構えようとすると、
どうしても両肩に余計な力が入ってしまいます。
そこで、セットアップでは遠心力に耐えやすい理想のポジションから、
両肩の力を抜いた状態であるグリップエンドが
左股関節前のおへその高さぐらいになるようにセットします。
そして、この手元のポジションから遠心力で引っ張られて
グリップエンドがおへその少し上に向いたとしても、
ヘッドと体幹の距離はほとんど変化しません。
このリラックスできて、しかもダフったりしにくい
セットアップでのグリップエンドの向きを
強く意識するようにしましょう。
逆くの字
ところで、セットアップで体の正面方向から見て
体が「逆くの字」を意識すると、スイングは効率良くなります。
「逆くの字」をセットアップでつくっておくと、
ダウンスイングで上半身が落下するだけで
遠心力に耐えやすい体勢ができます。
さらに、逆くの字の角度が大きくなるほどセットアップでの左肩は
右肩よりも高くなって、まさにボールをターゲット後方から
覗き込む感じになって狙いやすい体勢が整います。
逆くの字は飛距離アップと正確なショットにも連動しますから、
しっかりセットアップで正しい逆くの字を意識しましょう。
そこで、逆くの字のつくり方は次のようにすると良いです。
まずは両脚で均等に立った状態から、
頭をトップ近くである右方向へあらかじめ持っていくことで
上半身を右に少し傾けます。
そうすると、重い頭が右にシフトした分、
体重は右脚に多くかかってきます。
そこで、両脚で均等に乗れるところまで、
腰を少し振り出し方向である左へシフトさせます。
そうすると、ターゲットの後ろからボールを覗き込む、
正しい逆くの字になります。
遠心力に耐えやすいグリップの向き
また、クラブが遠心力で引っ張られたときの左腕の形を確認すると、
正しい左手のグリップの形と向きを理解することができます。
ヘッドが遠心力で引っ張られたときに、前腕を捻る力を入れなくても
ヘッドが軌道に向いているグリップが正しいグリップです。
遠心力で腕が引っ張られたときの形を
セットアップからすでにつくっておくことで、
ボールヒットでの余計なコントロールを排除できて
清々と振り切ることができます。
左腕が遠心力で引っ張られたときの左手の親指と人差し指でできる
Vの字がどんな方向を向いているかと言うと、
首の右端と右肩の端の真ん中ぐらいを向きます。
セットアップが完了して左手の薬指の付け根である3つめのナックルが
しっかり見えているなら、左手のグリップの向きは遠心力がかかっても
変化しない正しい向きになっています。
グリップエンドを少し余らせる
ところで、グリップエンド側は太くなって、
遠心力がかかってもグリップがすっぽ抜ける方向へ
ズレにくいようになっています。
そこで、グリップエンドを1cmぐらい余らせるぐらいにしましょう。
そうすると、自ら出そうとする力でグリップを握らなくても、
スッポ抜けないで前腕や肩とかさらには肩甲骨に余計な力が
入りにくくなります。
長いクラブほど意識すること
そして、長いクラブほど意識すると良いことがあります。
それは、セットアップでトウ側を浮かせることです。
ボールヒットではセットアップのときよりも、
ヘッドが遠心力で引っ張られて
トウ側が低くなるトウ・ダウンになります。
そのため、セットアップではトウを少し浮かせたトウ・アップで構えると、
インパクトでヘッドのソール面が水平になって
フェースが狙った方向を向いてくれます。
リコック
ついでながら、フォローではリコックを意識します。
振り切れるためのコツとしては、
ボールヒットでクラブが引っ張る遠心力に任せることです。
とはいえ、腰の高さ辺りからは左肘を畳んで
手首を親指側へ折るリコックを意識することで、肩や腕に負担をかけずに
クラブをフィニッシュに向かって楽に動かすことができます。
遠心力への対応を強く意識して、
まずはセットアップから、そして、ボールヒットに向かって
頭の振り出し後方への押し込みを強く意識してみましょう。
遠心力と仲良くなれば、楽にボールを遠くまで
飛ばすことができるようになります。
追伸:「e-putt Gate」が個数限定で緊急入荷
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では、また。