2022.02.06
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「インパクト時の腰の向き…勘違いしてない?」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
あなたは、ボールヒットでの腰の向きを
勘違いしていませんか?
ボールヒットでは、セットアップの形に戻りましょうとも
言われたりします。
ですが、本当にそれが最良なのでしょうか?
(続きはビデオにて)
インパクト時の腰の向き…勘違いしてない?
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(おまけ付き)
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本当に気持ち良いショットとは
上半身のしなりを無視するなら、
確かに腰はセットアップと同じようにボール方向を向いて
インパクトすることも納得してしまいます。
しかし、本当に気持ち良いショットは
上半身とシャフトのしなりでエネルギーをためて、
それを一気にインパクトに向かって放出するスイングです。
その場合、ボールヒットの瞬間の腰の向きは
どんな方向を向いていると良いと思いますか。
体がしなった形とは
そのための答えを考えるために、
まずは下半身の動きで上半身をしならせたときに
そのしなりのリリースの瞬間はどんな形になるかを見てみましょう。
上半身でしならせるところは、腰から首の付け根である体幹だと
勘違いされることは多いです。
しかし、実際には体幹は硬い一枚の板として使い、
体幹の上に浮かんでいる肩甲骨をスライドさせることで
しなりのエネルギーをためることが本来の動きです。
体幹を捻る動きでは、肩の向きのコントロールが難しいことに加え
捻りのパワーにはそれほど大きな筋肉が関係していません。
肩甲骨が胸の方向に向かってスライドすることで、
肩甲骨周りの大きな筋肉と腱が引き伸ばされて
強大なパワーを発揮できます。
腰は45度程度左向きでインパクト
そして、通常の肩甲骨の可動域だと、
腰は左に45度程度回転したところでボールヒットになります。
肩甲骨は体幹の上に浮かんでいる骨で、
その上に肩関節が乗っています。
案外、意識されていないのが肩甲骨ですが、
上半身のしなりとしては最も大きなエネルギーをためて
爆発的にパワーを発揮してくれる部分になります。
その肩甲骨が胸の方向へスライドする可動域目一杯まで動いているとすると、
ちょうど腰が左に45度程度回転したところで
左肩甲骨まわりの張りが最高潮になります。
肩甲骨周りがもっと柔らかければ、
腰は45度以上左ターンしたところでインパクトです。
肩甲骨周りがしなやかな女子ツアープレーヤーでは、
腰が振り出し方向を向いてインパクトするなんてこともあります。
まずは通常の可動域を想定した腰が左に45度程度ターンした状態での
インパクトでの腰の向きを意識してスイングしてみましょう。
その意識なら肩甲骨を自ら出そうとする力で
背中側へ戻そうとしないで、脊髄反射に任せることができます。
そして、伸ばされた筋肉は脊髄反射で
強烈にしなり戻ろうとすることに任せることが、
自分から動こうとするよりも何倍もの力を発揮できます。
下半身の動きで上半身をしならせる
ところで、下半身の動きで上半身をしならせるとは、
どういった動きになるでしょうか。
下半身で体幹を左ターンさせる中でヘッドが遅れてついてくるほど、
左肩甲骨は胸の方向へスライドする動きでのしなりが大きくなります。
そして、ヘッドは加速中にインパクトさせることで、
当たり負けを少なくしてヘッドスピードに対するボール初速を高めて
ボールを遠くまで精度良く飛ばすことができます。
まさに、左脚の蹴りで上半身を強くしならせることで、
脊髄反射によって胸の方向へスライドしていた左肩甲骨が
背中側へスライドして戻る形でしなり戻り始めます。
そのしなり戻りしている最中で
ヘッドがまだまだ加速中に、インパクトです。
ボールヒットに向かっては、右腕はシャフトに押された分だけ
押し返すように右腕を支点としてクラブをテコとして使います。
そうすれば、左肩甲骨が背中側にしなり戻ろうとする力で
左腕を強烈に引っ張りグリップエンドを押しあげ、
グリップエンドが力点となり作用点としてのヘッドが加速されます。
そして、バックスイングからダウンスイングにかけて
いろいろ体を動かす理由は、
このテコのパワーを最大にしたいからです。
本当は、腰から下でクラブをテコのように扱うことがスイングです。
ダウンスイングの手元が腰の高さ辺りまでの動きは、
このボールヒットでのテコの動きにパワーを与えるための
序章にしかすぎません。
このようにイメージして体を動かすことで
クラブのリリースはボールヒットぎりぎりまで抑えられます。
そして、じっくり大きくためてきたしなりとしてのエネルギーが、
ボールヒットに向かって一気に爆発してヘッドが急加速しながら
ボールを打ち抜きます。
インパクト近くで手元は止まるぐらいになる
また、クラブが振り出し方向へ振られてヘッドが急加速することで、
大きな反作用が発生します。
そして、そのクラブが振られた反作用で、
腕や下半身がクラブの動きの反対方向である右に回転させられる力を受けて
急減速させられます。
手元も腰も自分からは動きを止めようとするわけではありませんが、
まさに、ヘッドが振られた反作用で動きが遅くなります。
結局、手元が最下点を過ぎて左股関節の前あたりで、
腰が左に45度程度回転した状態で止まるぐらいの感じになります。
そして、この腰の向きと手元のポジションぐらいでボールヒットできると、
まさにしなり戻りの最中でヘッドが加速しながらのインパクトになって
当たり負けを少なくできます。
右膝外回り問題
ところで、下半身を使えと言われると、
しっかり腰を力で回そうとして右脚がしゃしゃり出てきます。
そして、ダウンスイングで右脚を使って地面を蹴って腰を回そうとすると、
右膝がボール方向に出る右膝外回りになります。
この場合は、腰をいくらがんばって左に回そうとしても、
左に45度ぐらいターンしたところで
骨格の構造で腰の回転はロックされます。
通常の肩甲骨の可動域だと、
腰は左に45度程度回転したところでボールヒットです。
それは、肩甲骨が胸の方向へスライドするしなりが
まさにリリースされはじめた瞬間にボールヒットさせることで、
ヘッドを強く押せる体勢でのインパクトにしたいからです。
ところが、45度までで止まってしまうということは
それ以上強く回転することはできず、
むしろその手前ぐらいから減速することになります。
腰の減速が始まると上半身は勝手にリリースされてしまうことから、
どうしてもリリースのタイミングが早くなって
ダフりはもちろん左へ引っ掛けるなどのミスを誘発します。
さらに、右膝がボール方向へ向かうことで、
上半身の前傾角度は起きあがりやすくなり
滑らかな左回転の阻害になります。
インパクトのイメージをセットアップで強化
ここで、インパクトのイメージをセットアップで強化すると、
適切な体勢でのボールヒットを得やすくなります。
そこで、フォワードプレスをがっつり行うようにしましょう。
フォワードプレスとは、バックスイング直前に
手元を振り出し方向であるターゲットへ向かって
押し込む動きです。
そして、手元を動かすために、
腰も左に45度ぐらいターンさせても良いぐらいしっかり
左手甲側を振り出し方向へ押し込んでみましょう。
フォワードプレスを入れることで、
スイング全体のリズムが良くなります。
さらに、手元がヘッドに先行するインパクトの
理想的なハンドファーストのイメージがセットアップで再認識されることで、
ボールヒットも良好になりやすいです。
さらにトップを深くできる
また、トップが浅いとお悩みの場合にも、
フォワードプレスで手首が右手甲側へ折れることは
その改善に一躍担ってくれます。
フォワードプレスで手元に対して
ヘッドがバックスイングの先行したポジションになることで、
トップを深くすることにも貢献してくれます。
体幹は硬い一枚の板にして肩甲骨をスライドさせる
そして、体幹は硬い一枚の板にして
主に肩甲骨をスライドさせることが、上半身のしなりです。
中でも肩甲骨を背中側へスライドさせる内転方向へ動かす大きな筋肉には、
僧坊筋中部と下部、広背筋、菱形筋があります。
肩甲骨を下側へスライドさせる下制では、
広背筋と僧坊筋下部が使われます。
僧坊筋中部は厚みもあって強い力を出せる筋肉です。
菱形筋は短く、肩甲骨がスライドしたときに
本来の位置に戻す役割を僧坊筋中部と共に行っています。
この中でも薄いですが一番大きく広がるのは広背筋です。
広背筋は上腕と肩甲骨下角に付着して背骨につながっていて、
腕や肩甲骨から背骨まで長く伸びています。
長いと言うことはそれだけ伸ばされやすいことで、
同じ力で伸ばすとしてもより多くのエネルギーを
ためることができます。
また、手元とクラブが置いていかれることに耐える筋肉としては、
左腕では腕を外転させる腕につながる三角筋後部と
中部に加えて上腕の後ろ側の上腕三頭筋が働きます。
そして、右上腕を内旋させる筋肉の中でも
肩甲下筋、大胸筋、大円筋などが使われます。
ゴルフのダウンスイングからインパクト直前でのしなりと
しなり戻りでの爆発的パワー発揮には、
僧坊筋中部、広背筋、菱形筋が大きく関わっています。
これらのことからも体幹を捻るのではなく、
硬い一枚の板にして主に肩甲骨をスライドさせることが
楽に大きなエネルギーをためることができることがわかります。
まさに、ボールヒットでは左肩甲骨がまだ胸の方向へスライドして
しなりが残っていることを強くイメージしましょう。
そうすれば、左肩甲骨まわりの筋肉群の
強烈なしなり戻りが始まった瞬間にインパクトできて
ボールを遠くまで精度良く飛ばすことができます。
では、また。
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