2014.10.12
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「技・構えの向き」
について話してみたいと思います。
ゴルフスイングを狂わせているほとんどの原因が、
セットアップにあると実感しています。
その中で、今回は「構えの向き」について取り上げてみます。
通常はスタンスという言葉を頻繁に使います。
また、スタンスには、向きだけではなく、
適正なスタンス幅という話題もありますね。
スタンスと言うと、足元だけに注意が行ってしまいますが、
実は、それは正しい理解ではないのです。
■アカデミーのジュニア、感性のみからの脱却
よく、スタンスの向きが悪かったとかいいますが、
足元というイメージが強いですね。
「肩の向き」に関しては、忘れられるといいますか、
まさに足元の向きだけを気にしてしまう事が多いんですね。
でも実はスタンスというのは、
足元の向きとかというよりも、「構えの向き」
特に「肩の向き」が本質的に大切なのです。
江連忠ゴルフアカデミーでは、
アカデミー生やジュニア達の、コースでのプレーを撮影して、
後で自由に見ることが出来るようにしています。
特に、ジュニア達が自ら自分のスイングや
プレースタイルを見ることで、
自発的に考えてくれることを狙っています。
ジュニアは、かなり感性でゴルフができてしまったりします。
それをあまり制限することはやるべきではなく、
できるだけ感性に従ったままに、自由にプレーさせてあげています。
そんな中で、自分から問題点を発見して、
どうしたらいいのか悩んだら、コーチに相談。
そして、一緒に考えながら、
どうしたらその問題が良い方向に進むのかを共有します。
ジュニア時代は、パターがおもしろいように入ったのに、
高校を卒業するぐらいから、パターやショートゲームが
なんだかあわなくなったりする事があります。
感性だけで、パターなどがはいっていた頃からの脱却が
必要になるんですね。
■感性以前の問題
しかし、「構えの向き」に関しては、
感性というよりは、コースの景観で狂ったり、
勘違いしているなどの原因で、おかしくなることが有ります。
それで、「構えの向き」の修正はすぐに指摘してあげています。
いくら感性を大切にしてあげるとしても、
しっかり守った中で、感性を活かすべきという事もあるのです。
そのひとつが、「構えの向き」です。
■スタンスの向きとは
ところで、スタンスの向きということはよく使う言葉ですね。
しかし、「構えの向き」とは誰もいいません。
そして、スタンスというと足元というイメージが強いです。
そして、ゴルフでは慣用的に
「スタンス=足元」という事が定着していると思います。
スタンスの向きというのは、
先ほどお話させていただいたように「肩の向き」です。
足元の向きは、スタンスの向きとしては実は直接的ではないのです。
たまたま足元と腰、肩の向きが並行だと、
スタンスというと、足元の状態と思ってもいいということなのです。
確かに、通常ショットでは肩と腰は平行とします。
しかし、30ヤード以下などのアプローチショットでは、
足元と腰をオープンに構え、腰を少しターンさせた形にします。
アプローチショットでは左サイドに少し張りを持たせて、
ショット中に緩みにくくしたいとか、
左側にスペースを作って振りぬきやすくしておきたいなど、
いろいろな理由で、足元と腰をオープンに構えるのです。
また、足元だけをクローズにすることはあります。
それはパワー不足を補うとか、下半身の締りをよくして
ダウンで右膝が、からだの正面に出にくくするためとか、
テークバックでの捻転不足を補う事などになります。
足元だけクローズをノーマルスタンスにする人もいます。
■なぜ「構えの向き」が大切なのか
ボールの打ち出し方向は基本的には
セットアップでの「肩の向き」に飛び出します。
基本的といったのは、
正しいスイングをした場合ということです。
逆に言うと、ボールを打ち出したい方向に
「肩の向き」を合わせていないのに、
打ち出したいと思った方向にボールが飛び出すようでは、
正しいスイングではないということなのです。
思ったボール、良いボールが出たら、スイングが良くない。
なんてことがあるのが事実です。
良いボールを出したくて、
一生懸命、悪いスイングを身につけていた、
なんて事があるのです。
ということで、「構えの向き」としてのスタンスは
「肩の向き」とするのが、本質的なのです。
■練習ではどうすればいいのか?
それで、肩の向きを正しく打ち出し方向に向けた
セットアップがものすごく大切になるのですが、
それを簡単に実現するための方法を再確認させて頂きます。
引用:「技・クラブフェースの向き」
http://g-live.info/?p=5660
ボールの体に近い側、10cmぐらいのところに、
今行おうとしているショットには使わないクラブのシャフトを、
ターゲット方向に向けて置きます。
そして、その床に置いたクラブに直角にクラブヘッドの
リーディングエッジをセットするようにします。
よく、足元にバーなどをおいたり、マットのラインを使う場合もありますが、
クラブヘッドを正しくセットしたいので、
できるだけヘッドに近い所に基準を置くようにします。
クラブフェースの向きと肩の向きは連動させやすいので、
このクラブフェースを正しくセットして、
そのクラブフェースの向きを頼りに、肩の向きを合わせるようにします。
ストレートボールを打つなら、
クラブフェースの向きと肩の向きは直角です。
フックボールを打つなら、クラブフェースの向きに対して
「肩の向き」を右に向けます。
そうすると、ターゲットより右に飛び出して、
ターゲットに戻ってくる(左に曲がる)ボールを打つことができます。
スライスボールを打つなら、クラブフェースの向きに対して
「肩の向き」を左に向けます。
そうすると、ターゲットより左に飛び出して、
ターゲットに戻ってくる(右に曲がる)ボールを打つことができます。
ついでながら、高いボールを打ちたいなら、
ちょっと高いところを見る事で左肩が上にあがり、
打ち出し方向が高いボールが出ます。
低いボールを打ちたいなら、目線を下にすることで、
左肩が下がり、打ち出し方向が低いボールがでます。
さらについでながら、ボールの高低差は、
フィニッシュの高さにも連動します。
もう一度、口を酸っぱくして言わせていただくと
「正しいスイング作りは、構えの向き(肩の向き)を
正しく打ち出し方向にセットする事から始まります。」
この事を肝に銘じて、「肩の向き」である「構えの向き」を
しっかり正しくセットすることに、
熱意を持って取り組んでいただけたらと思います。
では、また。
追伸:
昨日のセミナーにご来場いただいたみなさん、
どうもありがとうございました!
で、実は今度は九州でレッスン会があります。
お近くの方は是非足を運んで下さい。
本日10/12(日)が〆切です。
↓
http://g-live.info/click/ohmori_lesson_141015m/
*定員に達し次第終了