2021.08.15
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「手首の円運動で楽々スイング」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
トップに向かう切り返しでヘッドが置いていかれることで、
手首が親指側へ折れるコックが
右手甲側へ折れるヒンジに変化します。
この動きがあるとないとでは大きな差で、
スイングでのしなりを使えるかどうかの決め手となります。
そのためには。。。
(続きはビデオにて)
手首の円運動で楽々スイング
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(おまけ付き)
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右手の平で拭くようにイメージ
この動きを実現するためには、
トップ近くで振り出し後方の窓を
右手の平で拭くようにイメージすると良いです。
手首は重要
手首は大きなパワーと高い精度で、
ボールをコントロールするための重要な部分です。
ゴルフは思った以上にパワーと精度の高度な両立が必要ですから、
手首の動きをしっかり意識してうまく使ってあげたいものです。
クラブと体の接点である手首を使うことで、
体の動きはコンパクトでヘッドをたくさん
動かすことができます。
それによってゴルフでの最適な動作を実現できます。
右肘の曲がりでヘッドは開く
ところで、バックスイングで右肘が曲がると
ヘッドが開きます。
自ら出そうとする力で右肘を曲げるとヘッドは開きますが、
ヘッドの勢いでシャフトが右腕を押して右肘が曲げさせられても
程度は小さくなるとしても同じ傾向になります。
ボールヒットで閉じる動きは難しい
そこで、ヘッドが開く色々な要因を相殺して、
ヘッドを軌道方向へ向けるには
どのタイミングが良いでしょうか。
それは、ヘッドの動きが遅いときに、
むしろヘッドを閉じることです。
ボールヒットというヘッドが最高速度に達しようとするときに、
ヘッドの向きを振り出し方向に対して変化させるほど
操作は難しいものになります。
特に全身の左ターンでクラブが振られると、
ヘッドは閉じる方向に動くので、
それにさらに閉じる方向へ動かそうとする前腕を左に捻る
アームローテーションは困難の極みです。
むしろヘッドは早めに振り出し方向を向けておいて
それを維持するコントロールである、
体に対してはヘッドを開く動作なら比較的簡単な制御になります。
バックスイングでヘッドを閉じる
そこで、バックスイングで
ヘッドを閉じるようにしてみましょう。
ヘッドの重心はシャフトに対してオフセットがあるので、
手首の力を抜くだけでヘッドは閉じてきます。
コックを入れる
そして、上半身が何もしないとバックスイングで
手元もヘッドも円軌道を描いて、
ある意味インサイドに入ってきます。
そこで、手元の動きは同じままで
ヘッドだけ振り出し後方へ真っ直ぐに動かすと
コックを意識していなくてもコックはしっかり入ってきます。
トップ近くでアウトからインへのループ
そうやってトップ近くまでくるとヘッドは
イン寄りにある手元に引っ張られて、何もしようとしなくても
アウトからインへのループを描こうとします。
そして、下半身が左にターンして
ヘッドが置いていかれることに任せると、
それまで入ってきたコックが
右手甲側へ折れるヒンジに変化します。
ヒンジでヘッドは軌道を向く
そうすると、ヒンジでヘッドは軌道を向くところまで
何かコントロールしようとしなくても、
手首や左肩の力さえ抜いておけば
自動的にヘッドの重さで動きを決められます。
この一連の動きの中で手首の動作を抜き出してみると、
まさに、トップ近くで振り出し後方の窓を
右手の平で拭く動作となります。
インパクトに向かってヘッドを開く
ところで、インパクト面に手元もヘッドも乗っている時間が長いほど、
スイングはタイミングに依存しにくくなって簡単になります。
インパクト面に手元もヘッドも乗った状態を保とうとすると、
腰から首の付け根までの体幹が左に回転するにつれて
体幹に対して手元は離れながらもヘッドは近づいてくる動きです。
そして、これはヘッドを体幹に対して開く方向の動きです。
インパクト面を中心に考えると、
まさに感覚としてはヘッドを開きながらボールヒットすることが、
手元もヘッドもインパクト面に乗り続ける正しい動きとなります。
そこで、真っ直ぐに立ってシャフトを水平にしておいて
上半身を固定したまま体幹を左にターンさせてみましょう。
ヘッドの向きはどうなりますか。
振り出し方向に対して、
ヘッドは閉じる方向の動きになります。
そのまま何もしなければインパクトは点になり、
少しのタイミングの違いでボールの曲がりも変化します。
ヘッドを閉じる動きではボールヒットに向かって左脇を力で締めたり、
手元を体幹に向かって引きつける力を使います。
これらの動きは手元をインパクト面にできるだけ長く
乗せておこうとする、本来の動きの真逆です。
また、ヘッドを開く動きではヘッドが振られて
ヘッドの重心のオフセットで、ヘッドが開かされる方向の力に
少し負けながら開く伸長性収縮の状態です。
その逆のヘッドを閉じる動きは短縮性収縮になります。
筋肉が伸ばされながら収縮する受ける力である伸長性収縮は、
短くなりながら収縮しようとするまさに自ら出そうとする
短縮性収縮での力よりも倍以上の力を出すことができます。
これらのことから、ボールヒットというヘッドが
高速に振られている局面では、ヘッドは開くコントロールが
断然楽で簡単です。
さらにインパクトで
さらにインパクトでは、ヒンジが深くなりながら、
まさにお坊さんの頭をやさしくなでてあげるメージを
強く抱きましょう。
絶対に自ら出そうとする力でヒンジを解く動きで
クラブを振らないようにします。
まさに、腕はあまり動かないで
体幹のターンでボールを打ち抜くイメージです。
この手首の滑らかな動きを行うつもりでスイングしてみると、
からだを自然に深くしならせることもできてきます。
そして、ボールヒットでもまだしなりが戻りきらなければ、
ヘッドよりも手元が先行するハンドファーストの形でのヒットとなり
良いことだらけです。
当たり負けが少なくなることで、
ヘッドスピードの割にボール初速がアップして飛距離が伸び、
フェース面が安定するのでボールの不意の曲がりも少なくなります。
手首の一連の動きの確認
ここで、セットアップからフィニッシュまでの、
手首の一連の動きの確認をやってみます。
それはまさに時計の文字盤を、
11時から順に時計回りで一周して10時まで動く感じです。
セットアップでは左手の親指の先は自分から見て
アナログ時計の11時の文字の向きぐらいを向いています。
次に、トップに向かう切り返しでは、
今度は10時の文字から11時、12時、1時、2時と
順に辿るように2時のあたりまで動きます。
これは、まさに、外側に閉じながらあがったヘッドを
イン側へ落とすことで、アウトからインへのループを描きながら
右手甲側へ折れるヒンジが深くなる動作です。
ダウンスイングがはじまり、ボールヒットに向かって
2時から3時に向かって移動してヒンジがさらに深くなってきます。
クラブが振られるとヘッドは少し開かされる方向へ向きつつ、
ダウンしてきている状況です。
そして、ヒンジが深くなり
フェースも少し開く方向へ向けられる動きでは、
右上腕は外旋である右回旋させられてしなりを溜めます。
まさに、ボールを上から投げるときに
右腕がしなっている形です。
コックやヒンジでは右腕が支点となってシャフトを支えることで、
ヘッドが体のターンに対して置いていかれ
グリップエンドは左肩から離れます。
グリップエンド側に引っ掛けていた左手と左腕は引っ張られて、
左肩甲骨が胸の方向へスライドしする形でしなって
エネルギーを溜めます。
このようにして、主に左肩甲骨周りと右上腕に、
しなりのエネルギーがたくさん溜まります。
そして、ボールヒットに向かって左脚を蹴って伸ばして
左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込むことで、
体幹が鋭く左にターンします。
その左ターンに対してヘッドが置いていかれた分だけ、
左肩甲骨周りが急激に伸ばされます。
この動きで手首は3時の方向まで向きます。
速く伸ばされた筋肉ほど脊髄反射で勝手に強く縮もうとすることで、
左肩甲骨は背中側へスライドして戻ろうとします。
これにより、左腕が引っ張られてグリップエンド側が
引きあげられます。
そこで、右腕がシャフトを支えて支点となっていれば、
テコの動きで左肩甲骨のスライドが左手と右手の前後差に対する
右手とヘッドの距離の分だけ加速されてヘッドが走ります。
ボールヒットに向かって遠心力でクラブが腕を引っ張ると、
手元は体から離れる方向へ動きます。
そうして、手首は3時から5時のポジションに向かって
動きながらボールヒットします。
テコの支点としての右腕は左肩甲骨のしなり戻りと
ボールとの衝突の衝撃で強く押され、
それをしっかり受け止めるために右肘は曲げさせられます。
右上腕は、さらに外旋させられる強い力に耐えます。
また、ドライバーショットのようにヘッドスピードが速くなるほど、
右脚は重要な働きを行います。
下半身の特に右脚はクラブが左に振られる反作用を受けて、
右回転させられる力に耐えるだけで精一杯で
動けないぐらいになります。
そのため、ボールヒット前後では、
まさに左肩甲骨のリリースでヒンジが解放されるだけの動きが
残るイメージです。
ボールヒット後は、それまで右回転させられる力に耐えていた右腕は
リリースされて、急速に内旋してフェースを閉じる動きになります。
そして、左肘が畳まれることで手首は5時から9時に向かって動き、
リコックで手首が親指側へ折れてくることで
9時から10時あたりまで戻ってきます。
このように、手首はスイング中、時計回りに動き続けることで、
滑らかなスイングと体の大きなパワーを
クラブに伝えることができます。
バックスイングで脚から動き始めてヘッドが一番最後についてくれば、
すべてがうまくいくきっかけとなります。
そして、この手首の滑らかな動きが、
最高のショットを生み出します。
一回のスイングを20秒ぐらいかけて行うゆっくりシャドースイングで、
この一連の動きを強く意識してやってみましょう。
そうすれば、後ろの窓掃除とお坊さんの頭を撫でる右手の平の意識で
最高のショットが手に入ります。
では、また。
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