2019.11.03
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「スイングで大切な逆くの字って何?」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
逆くの字とは、セットアップで体の正面方向から見て
体のラインがひらがなのくの字の反対側に折れている形のことです。
この逆くの字ができるいることで、
スイングが色々な面で楽になります。
逆くの字のメリットは次の3つです。
(続きはビデオにて)
スイングで大切な逆くの字って何?
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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逆くの字のメリット
逆くの字のメリットは次の3つです。
(1)トップに向かって頭が移動しすぎない
(2)右脚のパワーを地面に伝えやすい
(3)ターゲットを狙っている感じがする
さらに、逆くの字の副次的な効果として
まだまだありがたいメリットがさらに3つありますが、
特に体をしならせるために有効です。
(4)軌道がインサイド・アウト寄りになる
(5)ダウンスイングで頭を下に落としやすい
(6)トップに向かう切り返しで下半身先行動作をやりやすい
これらのメリットを順に見てみたいと思いますが、
まずは逆くの字のつくりかたをやってみます。
逆くの字のつくりかた
セットアップ終盤で足踏みをすることで
振りやすく感じる足場が決まったら、
頭を右膝の真上に持っていきます。
そうすると重い6kgもある頭の重さなどで、
重心は右足寄りに移動します。
そこで、両足均等に乗れるポジションまで、
腰を左にシフトさせます。
これでスイングに最適な逆くの字のポジションが完成です。
実は頭はバックスイングからダウンスイングにかけて、
右膝の真上にあると右脚で地面を捉えて
パワーを伝えやすくなります。
そのため、ボールを飛ばしたいとか、
うまくコントロールしたいなら右膝と頭の位置関係は大切です。
また、一番バランス良く立てるのは、
やはり両脚で同じように地面を踏むことができる
両足均等荷重です。
ここまでできるとまさにボールの後ろからターゲットを覗く
ビハインド・ザ・ボールの形で、ターゲットを狙いやすくなります。
そして、これならセットアップからすでに
トップでの頭の位置に頭をセットしているぐらいになるので、
バックスイングでの頭の移動量は最小限になります。
ところが、多くのゴルファーは頭が体の真ん中あたりにあって、
逆くの字になっていないのが現状です。
そうなると、先ほどお伝えした逆くの字のメリットが得られず、
スイング中に無駄な動きを行うことになってしまいます。
まずはセットアップで逆くの字をつくるようにしましょう。
トップに向かって頭が移動しすぎない
逆くの字のメリットのひとつとして、トップに向かって
頭が移動しすぎないことを詳しく見てみましょう。
軸の先端にある頭は、バックスイングではできるだけ
移動しないほど再現性の高いトップをつくることができて
ショットが安定します。
頭の移動量の許容範囲は、バックスイングから
トップにかけて頭の幅半個分です。
これは背骨を中心に右にターンした場合、
頭は背骨の前側に付いているので頭も背骨を中心に回転した場合に
頭の幅半個分ぐらいは右にシフトすることからきています。
ということは、頭はできるだけ
左右には動かすつもりにしないことになります。
頭がトップに向かって右に移動しすぎる場合は、
ほぼ間違いなく体重を右に移動させようとしています。
体重は移動させようとしなくても、背骨を中心にターンすれば
背骨の前側の重い内臓が向いた方向へ体重は移動します。
バックスイングで右にターンするだけで、
内臓が右を向く分重心は勝手に右に移動します。
そのターンによる体重移動に任せるだけで、
トップでは右脚にかなり多くの重さが乗ります。
軌道がインサイド・アウト寄りになる
逆くの字ということは、
上半身の軸が右に傾いていることになります。
そうすると、体の正面方向へ傾いているスイング軌道は、
全体として右方向を向いてきます。
軌道面が右向きなら、ヘッドはインパクト面に対して
インサイドから入ってアウトサイドへ抜ける動きとなります。
これはまさにボールに左回転であるフック回転をかける軌道です。
また、ボールの打ち出し方向はドライバーなら
ボールヒットでのフェースの向きに80%ぐらい依存します。
そして、軌道方向へフェースの向きも少し引っ張られるので、
インサイド・アウト軌道だとフェースは
セットアップよりも少し右を向いてヒットしやすくなります。
そうなると、出球は右寄りになります。
そして、軌道に対してフェースが左を向いてヒットすれば、
ボールにはフック回転がかかります。
フェースがそれほど右を向かず
軌道方向よりは左を向いてヒットすれば、
まさに右に出て左に曲がるボールとなります。
ほどんどストレートに近い角度でほんのわずかに右に出て、
セットアップのフェースの向きに戻るボールをドローと言います。
まさにこのドローが出やすい軌道がインサイド・アウトです。
そして、インサイド・アウトになるほど
ヘッドが体の右側に置いていかれることで
左肩甲骨周りはしなりが大きくなるので、
しなりのパワーを使ったスイングがやりやすくなります。
そのため、逆くの字にするほどしなりやすく
ボールを飛ばせる可能性が高くなり、しかもしなりを使うほど
スイング精度は高くなるので再現性も良くなります。
ダウンスイングで頭を下に落としやすい
逆くの字ということは、頭が右に傾いていることで
さらに右に傾きやすい状態になっています。
そのため、ダウンスイングで頭を下に落として
位置エネルギーを得たり、しなり戻りの瞬間ぐらいにヒットする
しなりが戻りきらない前にヒットさせることができます。
頭は落ちるほどよりたくさん位置エネルギーを使えるので、
その分飛距離アップにつながります。
さらに、ヘッドが体に近い状態でヒットできるので、
その分クラブのリリースを遅らせることができます。
ボールを遠くまで飛ばすためには、
ヘッドが加速している最中の当たり負けしにくいタイミングで
ヒットさせることが大切です。
そのため、しなりが戻りはじめた瞬間にヒットさせることで、
ヘッドスピードは最速ではなくても大きな加速度で飛ばせます。
リリース直後は加速度は大きく、
急激にヘッドスピードはアップしますが、
すぐにヘッドスピードの変化は小さくなります。
イメージでは、リリースし切った方が
ヘッドスピードが速くて飛びそうな気はします。
しかし、実際にはリリースされた瞬間のヘッドが
急激に加速されている状態でのヒットが一番飛びます。
まさにヘッドでボールをまだまだ強く押せる体勢での
ヒットのイメージが、飛距離アップに大貢献します。
トップに向かう切り返しで下半身先行動作をやりやすい
さらに逆くの字だと、
腰があらかじめ先行しているようなポジションにあるので、
トップに向かう切り返しでの下半身の先行動作を入れやすくなります。
長いものの端から動くほど、しなりやすくなります。
そのため、ダウンスイングではヘッドから遠い下半身から動くことで、
体もシャフトもしなりやすくなります。
そして、ヘッドがまだトップに向かっている最中に
下半身がその真逆の方向であるセットアップの向きに動くことで、
その間に挟まれた左肩甲骨周りは楽にしなりはじめます。
力ではなくヘッドの勢いと下半身の先行動作で
上半身やシャフトはしなりはじめるので、
リラックスしたまま楽にしならせることができます。
しなやかな物ほど同じ力でしならせるなら
より大きくエネルギーを溜めることができますから、
できるだけリラックスしてしならせることは飛ばすために大切です。
どうでしたか、逆くの字をセットアップで
きっちりつくることのメリットが納得できたでしょうか。
さっそく逆くの字をつくってショットしてみましょう。
楽にスイングできて、思ったよりもボールを
飛ばせることを発見できます。
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