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夏に合うのは重めのクラブ?軽めのクラブ?

2019.08.22
tokutake

From:徳嵩力一
千葉の自宅より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
 

8月も後半になりましたが、
まだ残暑で暑い日が続きますね。。。

そんな最中、夏らしいこんな質問を頂きました。

夏が重めのクラブがいい?

> こんにちは。毎日暑いですね。
> 私は、夏は体が動かし易いので重めのクラブ、
> 冬は寒くて着込んでいるので
> やや軽いクラブを使っています。
> このような考え方は正しいのでしょうか。

 

ご質問、どうもありがとうございます。
 

夏と冬でクラブを分けているということで、
ちょっと驚かれた方もいるかもしれません。
 

もちろん、季節によっての自分なりのこうした工夫は
やってはいけないことではないと、自分も思います。

ただまあ、
「そこまでやる必要があるのか?」
というところはあるかもしれませんが。。。
 

ちなみに、もし自分がゴルフで
クラブを夏用と冬用とそれぞれ分けるのであれば、
 

 ・夏は軽めにセッティング

 ・冬は重めにセッティング
 

するかもしれません。
 

 「あれ、今回の質問された方とは逆じゃないですか?」
 

ええ、そうなりますが、
それはどうしてだと思いますか?
 

 ・
 

 ・
 

 ・
 

 (せっかくなので、クイズです)
 

 ・
 

 ・
 

 ・
 
 

夏は身体が動くから

これはあくまで自分の考えですが。。。
 

質問者様がここでもおっしゃっているように、
夏場は体が動きやすいです。

そうすると、軽いクラブで多少手で振ってブレたとしても
体が動いてくれます。

だから、何とか対応できるんじゃないか、という考えです。
 

一方、冬場は体も固いですし、
着ぶくれしていることも多いと思います。

そういった状況で手打ちで行ってしまうと、
それがなかなか修正できないはずです。
 

ということで、冬場は手打ちにならないように
クラブは重くして、またクラブのスピードも落ちるので、
シャフトは柔らかくしたほうが良い、という考えです。
 

とはいえ、これはもちろんあくまで
「無理やり季節で考えれば」という程度のことで。。。
 

そもそも私たちのフィッティングでは、
 

 「お客様の振り切れる範囲で、一番重いクラブを選ぶ」
 

というやり方で選んでいますので、
実はシーズンとかは、あまり関係ないんです。
 

同じクラブを使っていて、
冬場は飛ばなくなるのはあたりまえですし、

自分も二十数年ゴルフに携わっていて、
クラブをシーズンで分けるという話は
実際のところ、あまり聞きません。

もちろん自分自身も、季節で変えたことはありません。

クラブが正しければ、季節はさほど関係ない

そもそも、ですが。。。
 

自分に合ったクラブを使って
かつ、その合ったクラブでスイングを作っていけば、

季節でクラブを分ける必要もないですし、
そもそもそういう発想になりません。
 

繰り返しになりますが、自分たちの提案は
「お客様の振り切れる範囲で、一番重いクラブ」です。
 

ですので、今日の話で自分が提案した「冬用」は
まさにそれにあたりますし。。。

そこから「夏用」に軽くするといっても、
せいぜいそこから10グラム変えるか変えない程度のはずです。

氷点下何度でゴルフするとか、
45度の灼熱でゴルフをするというのなら、
多少は変える可能性もありますが。。。

そうでないのであれば、
 

 「お客様の振り切れる範囲で、一番重いクラブ」

 「自分に合ったクラブを使って、
  その合ったクラブでスイングを作っていく」

 

で問題ないというのが、自分の結論です。

ですが、冬場は間違いなく飛距離は落ちます。
(ドライバーは、20ヤードぐらいは落ちる可能性はあります)

ですので、冬はクラブの番手の選び方は
ちょっと考える必要があると思います。

季節で分けるのなら… むしろボール

そして、強いて季節で変えるというならば。。。
 

夏と冬でボールを分けるのが
一番結果に結びつきやすいかもしれません。

気温差で影響が出るのは何よりボールですので、
ボールの方を夏用冬用で分けたほうが
その差がはっきり出るかと思います。
 

ボールの反発力の問題で、
寒いとゴムのたわみがなくなるので
 

 ・寒い冬場は柔らかめのボール

 ・逆に夏場は固めのボール
 

という選び方をされることが多いかと思います。
 

夏場と冬場でヘッドスピードが同じということは
まず無いと思うので、

冬場に「飛びます」という
いわゆるディスタンス系のボールを使うのは、アリだと思います。
 

ちなみに自分の場合、
冬場はグリーンが凍ってボールがどうせ止まらないと考えて、
固めのボールで上にあげるほうを重視しているかもしれません。

このへんは好みの問題もあると思うので、
季節にいろいろなボールを試してみるのがよいかと思います。

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ということで、
 

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それでは、また次回。

徳嵩力一
 

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ティーショットを成功に導くコツ

2019.08.21
kondo

From:近藤雅彦
神田のドトールより

おはようございます、近藤です。

ティーショットをミスすると
OBも確かに恐いのですが、
リズムを崩すことが最も恐いです。

特に100を切りそうなスコアの
ゴルファーにおいてはティーショットの
成否がかなり重要です。

そこで、今日はティーショットの
マネジメントについて解説。

可能な限り、ミスの要素を排除して
良いリズムを掴みましょう。

1、グリーンから逆算する

ゴルフは必ず距離が決まっています。

ですから、ゴールから
逆算することが可能です。

例えば、330yのパー4があったとしましょう。

あなたはティーショットで220y飛ぶとします。

この場合、しっかり飛べば残りは
110yになりますから、PWもしくは9Iで
対応出来るでしょう。

ですが、ゴルファーそれぞれ
得意距離があると思います。

例えば大抵のゴルファーは7番が得意ですから
ちょっとティーショットを加減もしくは
FWを使ったりすることで、

少し飛距離を抑えれば
7鉄の出番が出てきます。

こんな感じで、まずは打つ前に
ゴールから逆算してそのホールの
攻略法を考えることからスタートです。

2、ティーグラウンドの傾斜に要注意

ティーグラウンドは傾斜だらけです。

なぜなら、人がたくさん出入りするので、
地面が凸凹するからです。

特に多くのゴルファーが
ティーアップするマーカー周辺は
かなり傾斜があります。

ただでさえ、遠くに飛ばす分
球が曲がるティーショットですから
傾斜は気にしましょう。

確認方法としては足踏みをしたり、
片足立ちをしてみたりして、
平衡感覚を頼りに探るのが一般的です。

3、ティーマーカーは信用しない

これはとても大事なことなので
何度でも言います。

ティーマーカーの向きは
絶対に信用しないでください。
なぜなら、ティーマーカーが
フェアウェイを向いていなければいけない
というルールは無いからです。

あくまでティーマーカーは
「これより前でティーアップしてはいけません」
「ティーショットを打っていいのはこの範囲」

という目印なだけです。

それで、実際にティーショットするときですが、
単純にティーマーカーを信用せずにフェアウェイを
向くのは良いのですが、

球の曲がりも気にしましょう。

原則としては
「出球と対角線に立つ」
というのが基本。

例えばスライサーなら
コース左側に打ちたいと思うので、
ティーグラウンド右側に立ちます。

そうすることでプラマイゼロで
フェアウェイキープがしやすくなります。

最後に

今日はティーショットを
成功に導くコツについて
お伝えしました。

ティーショットで流れを
引き寄せることによって
ベスト更新の確率は

どんどん高くなります。

ミスをしないティーショットを
心がけてくださいね。


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ドラコンチャンプの岡本プロが明かす

「楽して飛ばせるスイングの作り方」

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わかっちゃいるけど出てしまうミスの克服法

2019.08.20
ezure

From:江連忠
神戸の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

今回は、
 

 「わかっちゃいるけど出てしまうミスの克服法」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
  

「分かっちゃいるけど。。。」という失敗は
日常よく起こるものです。

ゴルフでも同じですね。
あなたも、こんな経験はないでしょうか?

ダブルクロス(逆球)

 
 ミスを防ごうと丁寧に打ったショットにかぎって、
 行ってほしくない方向に飛んでいく。。。

 

こうした失敗はプロでも起こり得ますが、
アマチュアの皆さんも何度となく経験していることでしょう。

行ってほしくない方向に飛んでいくことを
 

 「ダブルクロス」あるいは「逆球(ぎゃくだま)」
 

と呼んだりします。
 

 ・コースで右はだめだという場面で、右に行ってしまったり

 ・フェードで打とうと思っていたのにフックになったり
 

また、広い意味で捉えれば
 

 ・フェアウエイバンカーで絶対ダフリたくないから
  浅めに打とうと思ったのに、結局ダフってしまった

 

このようなものも、逆球と言えるでしょう。

逆球は当然、スコアを落とす原因になりますから
プロにとっては致命傷になりかねません。

なぜ、逆球が起こってしまうのか?

頭ではわかっているのに、ミスをしてしまう。。。
 

ではなぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?
 

実はこれには、脳の役割が大きく影響しています。
 

「右脳」「左脳」という言葉を
あなたは聞いたことがあるでしょうか?
 

 ・右脳は想像力などイメージ的

 ・左脳は論理的
 

などと言われています。

そしてゴルフでも、右脳と左脳の間で
様々が情報が飛び交っています。
 

 右脳「どんな力感やフィーリングでいくのか?」

 左脳「どの番手でどこを狙って、どういう球筋でいくのが最適か?」
 

スウィングの際には、こうしたことを決めています。
 

たとえばあなたが、広くてOBの無いホールの
ティーグラウンドに立った時には
 

 左脳「広い。ドライバーで行こう、ミスしてもOBは無い」
 

と考え、プレッシャーがない状態ということもあって右脳は
 

 右脳「体がスムーズに動けるよ!」
 

といった具合に、左右の脳内の会話がうまくいくと
ナイスショットになりやすいのです。

脳がパニック状態に…

ところが逆に、狭くて右がOBといったホールに立つと、
左脳と右脳の会話がパニック状態となり。。。
 

 左脳「左サイドに打てば良いな」

 右脳「でも、右に曲がりそう。。。」←左脳の決定を右脳が邪魔している
 

 右脳「こんな感じで打とう」

 左脳「それじゃダメかも。。。」←右脳の感覚を左脳が邪魔をしている
 

といった具合に、右脳と左脳、お互いを邪魔しあって
ストップさせてしまう、といった具合です。
 

たとえば、右のOBを気にして左に大きく曲げるというミスは
技術的な問題なので原因がつかみやすいです。

しかしながら、右を気にして右に行ってしまう逆球は
精神的な問題に起因するミスなので、
原因を理解しにくいと言えます。

そしてもちろん、このミスはプロにとっては致命的です。
 

右脳と左脳が情報交換をして決定したのに、
再び情報が交錯(クロス)して迷ってしまっているわけです。
 

優雅なスウィングを見せてくれるアーニー・エルスでさえ、
 

 「それじゃあ、タイガー・ウッズに勝てないよ」
 

とささやく小人が試合中に現れるのだと言います。

これも、脳内がパニックを起こしている状態だと言えるでしょう。

ダブルクロスの克服法

ダブルクロス(逆球)を克服するには、
 

 ・状況を想定した練習を重ね

 ・経験を積んで自信をつけること
 

月並みな考えにはなりますが、これが一番です。
 

たとえば、左が気になるようであれば、
 

 ・左に行かないように、ティを低めにする

 ・あるいは入射角をシャローにして、左手をより強いイメージで振る
 

といった具合です。
反対に右に行かないようにするには、
 

 ・ティを高くしてヘッドを走らせ、球を捕まえる感覚を身に着ける
 

といった練習が効果的でしょう。

いずれにしても、繰り返しの練習によって
 

 ・右に行かせない左に行かせないという自信をつけ、

 ・本番で右脳と左脳の情報交換時にパニックを起こしにくくしていく
 

ことでしょう。
 

そんな、プロも悩むダブルクロスですが
「ルーティン」を大切にすることで、そのミスを減らすことができます。
 

ルーティン(プレショット・ルーティン)には
大きく分けて2つの要素があります。

一つは、毎回同じ手順でアドレスに入ることで
流れを作るための「物理的ルーティン」
(たとえば、素振りやワッグルなど、打つ前のお決まりの動作)

そしてもう一つは「心のルーティン」です。
 

たとえプロであっても、こういう風に打とうと決めても、
「それで本当に良いの?」と不安に思うことはあります。

そこで大事なのは、一度打つと決めたら
右脳と左脳の会話をシャットアウトさせること。

セットアップした段階では、
決めたことだけをする状態にする。。。

これが「心のルーティン」です。
 

もし、それでも迷ってしまったら、アドレスを解いて
時間をかけても右脳と左脳の会話を終わらせるようにします。

アドレスに入る前に、ただ決めたことだけをする。

普段の練習からその癖をつけておくと、
ダブルクロス(逆球)のミスは減ってくると思います。

ぜひ、お試しください。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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練習は本当につまらない?

2019.08.19
obara小原

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

練習というのはえてして
そんなに面白いものではありません。

なぜなら、恐らくゴルフ練習で
一番爽快感のあるドライバーフルショットは
一番練習効果が薄いからです。

練習効果と練習そのものの魅力というのは
どうしても反比例しやすいもの。

ですが、ここは一つ発想の転換を
してみてはいかがでしょうか?

筋トレ=本当に地味

ジムに通っている方であれば
なんとなく共感いただけると思いますが、
筋トレって本当に地味です。

私が通うジムはボディビルダーもいるような
ジムですから、他と比較してもまだ器具は
揃っていますが、でもやることは限られます。

なぜなら、時間は有限だからです。

同じ時間トレーニングしたとして
練習効果に差が出るとするなら、
短時間で効果が出る方をやるに決まっています。

そして、その方法を覆す新メソッドが
出ない限りは永遠にそれをやり続けます。

そうすると、どんどんそのトレーニングにも
慣れてきてしまい、普通であれば飽きてしまいますが、
私は幸いにもそういうことにはなりません。

楽しくてしょうがないからです。

練習を工夫出来ていますか?

私のトレーニング中の脳内は

「今は○○の筋肉が効いている」
「もうちょっといけるか?」
「10回と決めたけど15回行こう!」

とかこんなことを考えています。

そして、筋トレ直後の
パンプアップした筋肉を見て
「良い感じじゃないか」と実感します。

ゴルフの練習でも、スイングの一回一回、、、
すべて身体で感じるものが違うはずです。

クラブの素振りを10回しても、
同じような素振りはできません。

そうした身体の感じ方の違いを感じ取ろうとして
ボールを打つだけでも、同じ練習が全く違う練習になります。

この「一球一球が違う感覚」がつかめてくると、
見た目はつまらない練習が、だんだんと面白くなってきます。

ビジネスゾーンを練習するにしても、

ちょっと腕の使い方を変えてみたり、
クラブを変えてみたり、ターゲットをきめてみたり…

工夫出来ることは本当にたくさんあります。

練習そのものには、何の違いもありません。
しかし、その違いは「人間の中」にあります。

ちょっと難しい話に感じる人もいるかもしれませんが、
やることはとてもシンプルですし、それが練習を楽しくする、
上達を早めるための方法だと私は思います。

追伸

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【ビデオ】コックを深くすると手元はインに落ちる

2019.08.18
ohmori

From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は
 

 「コックを深くすると手元はインに落ちる」
 

というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
 

ダウンスイング序盤で
手元とクラブがインパクトの面にできるだけ早く乗るほど、
スイングは簡単でパワフルになります。

手元をインサイドに落とそうとすれば、それが可能となります。
では、そのためにはどうすればよいか?

(続きはビデオにて)

コックを深くすると手元はインに落ちる

パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコンまたは)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] または[なし] をクリックします。

 

(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。

https://g-live.info/click/omrpdf190818/

※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。

コックを利用

そこで、手元をインに落としやすくできるためのコツを
見てみたいと思います。

それは手の親指側に折るコックを意識することです。

コックは体の動きはできるだけコンパクトな中で、
ヘッドをたくさん動かして
ボールを精度良く遠くまで飛ばす要にもなります。

まずはバックスイング開始で次のことを意識するだけで、
コックがちょうど良い具合に入ります。

下半身で骨盤から首の付け根である体幹を右にターンさせながら、
手元は体幹のターンでインサイドに入ることに任せて、
ヘッドを真っ直ぐに動かします。

同時にフェースを軌道の延長でボールを向いているようにすれば、
手あげによるフェースを開く動作を封印することもできます。

そして、バックスイングでコックを入れていくことができると、
ダウンスイングでもコックを上手く使って
しなりとしてのエネルギーの溜めをつくることができるようになります。

ここからはダウンスイングでコックを深くすることを中心に見てみることにします。

コックは力を抜けば入る

ところで、ダウンスイング序盤でコックを深くするためには、
力で手首を曲げる必要はありません。

ダウンスイング序盤でリラックスするだけで、勝手にコックが入ります。

手首はもちろんですが、忘れがちなのが特に左肩周りです。

コックは左肩甲骨のスライドに連動

そもそもコックは、手首を曲げるだけのことではありません。

コックは左肩甲骨のスライドに連動します。

このことを忘れていると、正しいコックを入れることはできません。

トップに向かう切り返しでは、右腕が支点となれば
バックスイングで勢いづいたヘッドが力点となり、
作用点としてグリップエンド側を肩から遠ざけてくれます。

右腕が支点として機能すれば、このテコの動きが発生します。

バックスイングでの自然なコックが要

そして、ダウンスイング序盤でコックを楽に入れるためには、
まずはバックスイングでの自然なコックが要です。

バックスイングで自ら出そうとする腕の力でクラブを持ちあげようとすると、
右腕は力で曲げることになり支点としての働きはできなくなります。

バックスイング開始から脚の動きで
腰から首の付け根である体幹を右にターンさせて、
それに腕とクラブが置いていかれないように耐えるようにします。

スタンスの幅を肩幅ぐらいに広げていれば、
右膝を伸ばしきると手元は胸の下あたりまであがります。

右脚を縦に使って伸ばして右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込めば、
体幹は前傾角度を維持して右にターンするからです。

そうすると脚の動きだけでも、かなりヘッドは勢いをつけています。

さらにそこにコックをプラスするだけで、
ヘッドはスイング中最も高い地点の手前で
シャフトは垂直ぐらいまでになります。

そこからはヘッドの勢いと、垂直を過ぎてからは
ヘッドの重さでクラブをシャフトが水平になるぐらいまでは
楽々持っていくことができます。

右腕を力で曲げようとしなくても、
脚の動きとヘッドの落下でトップは十分につくることができます。

ここで理解しづらいのは、
腕の力は入れなければクラブは動かせないという点です。

大切なのは、腕は自らこう動こうとして力を出そうとするのではなく、
下半身の動きで置いていかれないように耐える力だけを出して
ひたすら耐えるだけにすることです。

スイング中上半身で意識的に出す力は、コックを曲げる力だけです。

しかも、それは親指側に手首を曲げようとするのではなく、
右脚を伸ばしながらバックスイング序盤で
ヘッドを真っ直ぐに動かそうとする気持ちだけで十分です。

ちょっとバックスイングのお話で長くなってしまいましたが、
バックスイングで自然なコックが入り始めれば、
ダウンスイング序盤でもコックは入れやすくなります。

ダウンスイングで下半身は両脚で地面を踏もうとして、
右斜め上にあがってきたお腹が下に落ちることを意識します。

その間、手首と左肩周りをリラックスさせるだけで
コックはガッチリ入ってきます。

そのための要がバックスイングでの自然なコックです。

そして、ダウンスイング序盤で
コックをさらに深くすることができるようになると、
パワフルで正確でしかもダフリやトップが激減したショットに変貌します。

ダウンスイング序盤でのコックのメリットの理由

ダウンスイング序盤でのコックのメリットである、
パワーと正確性などの理由を見てみましょう。

コックが深くなるということは、
自ら力でクラブを振りにいっていないことになります。

さらにコックは左肩甲骨のスライドに直結していますから、
コックが入るほどしなりも多くなります。

しなり=パワーですから、
コックはパワーを出すための要となります。

また、トップはダフリそうに感じて
起きあがるなどのコントロールが入ることで、
やり過ぎてトップになりますから根本原因はダフリにあります。

そして、ダフリの1番の原因はタイミングが早すぎるリリースです。

ところがダウンスイング序盤でコックが入ることで、
クラブのリリースは遅くなります。

その結果として、ダフリにくくなります。

スイングでクラブが振られると、体の色々な部分が伸びます。

リリースが早過ぎて上半身の各パーツが伸びてから
ボールヒットに向かうと、セットアップのときよりヘッドは体から離れ、
その分ヘッドはボールの手前に入りやすくなります。

ところが上半身がしなっていれば、
それだけヘッドは体に近くなります。

ということは、ボールヒットではしなりが残って
ヘッドが体に近い状態なら、ダフリにくくなります。

コックは下半身の動きも良くする

さらに良いことにダウンスイング序盤でコックを入れようとすると、
下半身の動きも良くなります。

ダウンスイング序盤でコックを意識するだけで、
ダウンスイング序盤で腰を力で回そうとしなくなります。

腰を自ら力を出して回そうとすると、水平に回そうとするものです。

ダウンスイング序盤から腰を回そうとすると、
右膝が体の正面方向へ出る形で右膝が外を回りながら動きます。

当然、体幹の底辺である腰が水平にターンしたら、
体幹の前傾角度は狂ってしまいます。

そして、さらに悪いことに腰を水平に回すほど手元はボール方向へ出て、
地面に対して斜めになっているインパクト面に落ちにくくなります。

右膝外回りではもっと悪いことが続きます。

それは脚がパワーを出しにくい方向への使い方となって、
がんばった割にはパワー不足のスイングとなることです。

脚は骨格の方向に対して縦に伸ばそうとして
地面を踏みしめる方向へ力を発揮することで、
大きなパワーを地面に伝えることができます。

ところが右膝外回りでは脚は体の正面方向となる地面に対して
横方向の力を加えることになるため、
足元が滑りやすいばかりか脚のパワーを使いきることはできません。

コックでダウンスイングでの「間」ができる

そこでダウンスイング序盤でコックを深くしようとするだけで、
両脚で地面を踏もうとする「間」が自然にできてきます。

トップの体勢では、脚はパワーを出しにくい状態です。

トップでは背骨を中心に右にターンしているので、
重い内臓が右を向くことで体重は右脚にかなりかかっています。

要するにトップでは、片脚で立っているような状態です。

高くジャンプしたときに、片脚でジャンプする人はいません。

必ず両脚で地面をしっかり踏んで、
股関節を曲げて脚を伸ばせる体勢をつくってからジャンプします。

ゴルフでもそれと同じで、ダウンスイング序盤で
いくら下半身をがんばらせて腰を回そうとしたところで、
片脚ジャンプと同じで持っているパワーの半分も出せません。

単に体勢を崩してスイングを難しくしているだけです。

ダウンスイング序盤では、まずは両脚で地面をしっかり捉えて
パワーを出せる体勢を整えます。

さらに、手元とクラブを下に落として
インパクトの面に乗せておくコントロールを、
ヘッドスピードが遅いダウンスイング序盤で完了させたいものです。

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では、また。
 

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