2016.04.07
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
先週、ちゃんとお伝えするのを忘れてしまいましたが、
今週から、朝のメールマガジンに引っ越しました。
今後は木曜日の朝担当になります。
どうぞよろしくお願いします!
今日なんですが、あなたに
「金のドライバー、銀のドライバー」
という話をしたいと思います。
ちょっとした、お伽話(おとぎばなし)です。
もしあなたが、以下のような2つのドライバーがあったとしたら、
どちらのドライバーを選びますか?
あのイソップ童話とはちょっと違う話…
むかしある男が、一人でゴルフをしていた時のこと。
ドライバーショットで、ドライバーがすっぽぬけて、
ティーグラウンド前にある池に落ちてしまいました。
「ああ、買ったばかりのドライバーが…」
男が悲しんでいると、その池から
美しい女神が、2つのドライバーを持って出てきました。
女神「お前が落としたのは、この金のドライバーか?
それともこの銀のドライバーか?」
男 「いいえ、私が落としたのは、
買ったばかりのゼ●シオのドライバーです」
女神「いや、残念だが… そうやって正直に答えれば、
金、銀、ゼ●シオ、全てのドライバーがもらえるというのは、
別の童話の話だ。
残念だが、今日はそういう話ではない。
今日、私が持っているのは、
本当に、金と銀のドライバーだけなのだ。
参考までに、この金のドライバーは
100yしか飛ばないことがあるが、
場合によってそなたでも300y飛ばせるドライバーだ。
でも、どれだけ飛ぶかは、その時次第。
そしてこの銀のドライバーは平均して200y飛ばせるが、
それ以上もそれ以下にも飛ぶことはない。
ゼ●シオのドライバーのことは、
残念だがもうあきらめなさい。
さあ、お前は金と銀、どちらのドライバーを選ぶのだ?」
まぐれの300ヤードか、確実な200ヤードか?
さあ、あなたがもし、この男だったとしたら、
あなたは金のドライバーと銀のドライバー、
どちらを選ぶでしょうか?
もしかしたら、
「たとえまぐれでも、300ヤード飛ばしたい!」
そんな願いを持っている方というのは、
結構な数、いらっしゃるのかもしれません。
ですが、ハッキリ言って飛んだり飛ばなかったりでは、
いわゆる「いいスコア」で回ることはできません。
今回は、300ヤード飛んでも、次が100ヤードしか飛ばなかったら
平均距離は200ヤードではありませんし、
距離が定まらなければOBの可能性だってあります。
ちなみに「たとえまぐれでも。。。」と考える人には、
ある一つの決定的な視点が欠けているように思います。
それは何かというと、
「ミスショットを比べる」
という視点です。
この視点は多くのアマチュアの方にないものだと思うのですが、
ミスショットを比べる視点がないというのは、
「ゴルフはミスして当たり前」
と思っていないことが最大の原因です。
ミスにも大小があって、そのバラツキを最小限にすることが、
スコアアップの近道であるという視点が抜けているんですね。
ナイスショットにクラブは関係ない!?
すでにこれをお読みの方であれば、言わずもがなですが、
ゴルフというスポーツは、基本的にミスが出るスポーツです。
それを減らすことが大事であって、
ミスのたびに落ち込んでしまっていたら、
ゴルフなんかはやっていられません。
ミスをしてしまった時に、
ナイスショットからどれだけかけ離れていないか?
この視点がとても重要です。
クラブフィッターとして身も蓋もないことを
言わせていただくとしたら、、、
実は、ナイスショットが打てた時というのは、
究極的には、クラブは関係がないことが多いです。
もちろん、クラブが合っていることで
ナイスショットの確率をあげることはできます。
ですが、クラブの力が真に問われるのは、
実はミスショットの時なんです。
・ミスした時に、ナイスショットとのギャップを
いかに作らないで済ますか?
・ミスショットをした時に、イメージと方向性が
どれぐらい変わらずに打てているか?
そちらのほうが、はるかに重要です。
あの遼くんや松山くんだって、
完璧なショットはラウンド中に何回打っているかといえば、
いつでも100%完璧なショットということはあり得ません。
ミスはするものだから、大きいミスが出ないように
プロたちは血のにじむむような練習をしているわけです。
そして、自分の場合で言えば、
コースで大きなミスを呼び込まないように
フィッティングをさせていただいているといえます。
ナイスショットの確率を上げられるかも大事ですが、
それ以上に大事なのが、ミスショットのブレを減らすこと。
たとえば3球打って、どれぐらいの確率で
その弾道をそろえてあげられるかどうかが、
自分のフィッティングの役割なのだなと、日々思っています。
それでは、また次回。
徳嵩力一
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