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[ラジオ:第8回]バンカーショットって難しい?

2014.05.09
radio

本日のラジオではこんな内容を話しています。

・バンカーショットが1回、2回で出ない方へ
バンカーショットが苦手だという方はとても多いですよね。
もはやバンカー恐怖症という方も多いかもしれません。
小原プロとモンゴプロがアドバイスをしてくれています。

・バンカーショットでこんな勘違いしていない?
実は多くのアマチュアゴルファーはこんな間違いをしています。
このラジオを通じてバンカーショットのヒントが手に入るでしょう。

それではラジオをお楽しみください!

<本日のおすすめ>
江連忠ゴルフアカデミー所属トッププロ実践。
大叩きしないための究極の思考法とは?

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ボールってなんで曲がるの?

2014.05.08
kondo

From:近藤雅彦
スタジオスマイラックより、、、

おはようございます、近藤雅彦です。

連休はゆっくり休めましたか?

私はGW中もレッスンの毎日でしたが、
なんと小学生の少年を指導しました。

まだゴルフを始めたばかりですが
お父さんの影響ですっかりハマってしまい
将来はプロを目指すそうです!

素晴らしい~~~~!!!(^o^)/

ぜひ大活躍してもらって、
「今の僕があるのは近藤プロの指導があったからです」
なんてTVで泣きながら話してもらえるように頑張ります(笑)

冗談はさておき、
少年からこんな質問を貰いました。

「先生、ボールってなんで曲がるんですか?」

ん~~いい質問ですね~~!

意外とこんなストレートな質問は
大人の方からはあまり頂かないのですが、
実際なんでボールが曲がるか
きちんと理解できている方は少ないと感じます。

ボールの曲がりに1番影響を与えているのは???

練習場で球を打っている人を見ていたり、
レッスンをしていて感じることがあります。

それは、
自分のスイングの現状を把握出来ている人は
本当に少ないということです。

なぜボールが曲がっているのか?
なぜトップしてしまうのか?
なぜダフリが出てしまうのか?

こういったミスの原因を把握しないまま、
スイングの細部を直そうとされている方が多いなと感じます。

例えば、
トップの形をきれいにしようとか、
ダウンスイングでタメを作ろうとか、
腰を切っていこうとか、、、

これは例えると、
医師が病気の原因もわからないいまま、
お腹の中を切り、メスを入れているような感じでしょうか。

怖いですよね。
良い部分まで傷つけてしまい、悪くしてしまうかもしれません。

インパクトが大事!

ボールの曲がりに影響を与えるのは、
インパクトエリアでのクラブの通る軌道とフェイスの向きの組み合わせです。

ご存知の方も多いと思いますが、9ボールルールと呼ばれています。

軌道がアウトサイドイン、ストレート、インサイドアウト、
フェイスの向きがクローズ、スクエア、オープンで
その組み合わせが3×3の9種類の球筋ということになります。

自分のスイングでのインパクトエリアが
どれに当たるのかの診断が第一で、間違った診断からスタートして、
スイングが修復されることはありません。

ちなみに私はややインサイドアウトのフェイスクローズで
ドローが持ち球です。

そしてインパクトエリアでの軌道、
フェイスの向きがスクエアな状態から極端に外れると、
フェイスの芯に当たらなかったり、打ち出しのズレや曲がりを大きくしてしまうので、
修正が必要となります。

正しい診断ができたら、まずは小さなスイングで、
つまりインパクトエリアからの練習することをオススメします。

具体的には、腰から腰のスイング、肩から肩のスイング、フルスイングと
大きく分けて3段階を順を追って、スイングを作って行くと、
大きく横道にそれずに、軌道とフェイスの向きを揃えて行くことができます。

この順を追ってというのが特に重要で、
ここをひとっ飛びして先を急ぐと、
なかなか望んでいる球筋に辿り着くことはできません。

急がば回れデスね。

ちなみにわたしの場合で言うと、インサイドアウト、
またはフェイスクローズが強くなり過ぎないように、
まずは腰から腰のスイングで調整していきます。

正しい診断→解決策→実践→検証

これが上達において重要なルーチンですね☆

参考になれば嬉しいです☆

またメールしますね(^^)

こんどう

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【ビデオ】連続素振りについて

2014.05.07
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

本日はウィークリーレッスン動画を配信します。

今回は、、、
「連続素振りについて」です。

私のDVD『7日間シングルプログラム』をご覧いただいている方は、
ご存知でしょうが、連続素振りは正しく行えば大変効果の高い、
練習方法です!

「連続素振りの練習を沢山やっています」
「連続素振りを続けてスイングが安定しました」、、
沢山の声をいただいています。

ところがほんの少しやり方を間違っていて、効果が半減している方、
とても多いんです。

そこで連続素振りについてもう一度おさらいします。

スマホの方、動画が見れない方はこちら

<<スタッフからのオススメ>>
【ビデオ】スコア安定のための秘訣とは?

http://g-live.info/click/24movie/
※本日まで公開の限定ビデオ

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障害を克服するには?

2014.05.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

みなさん連休はいかがお過ごしでしょうか?

私は滅多にできない本棚の整理に
没頭していました。

が、中断。。。

久々に手に取る本、
開いてしまいますよね。

おかげで全く整理が進みません(笑)

ふと開いた本の
こんな言葉が目に留まりました。

「障害はとても不愉快なものだ。」

あの有名なヘンリーフォードの言葉です。

ちょっと今日のメルマガは
フォードの受け売りのようになりますが(笑)

ちょっと語らせてください。^^

私も皆さんも仕事上、毎日のように
色々な障害にぶつかると思います。

すぐに上手くいくと思った事が
色々な条件で複雑になってしまったり。

やらなきゃいけない事が突然出てきて
止まったりするのは、よくある事。

そんな時、最初の興奮は冷めて、
不愉快な障害を取り払うための
仕事に戻ります。

しかしその本に載っている
フォードの言葉には続きがありました。

「障害はとても不愉快なものだ。
 あなたがゴールから目をそらしている時は」

1行目よりも2行目の言葉が大事ですよね。

これこそが
上手くいく人、いかない人を
分ける言葉だと思います。

ほとんどの人は最初に
ゴールを決め、それを目指し
何かをスタートしますよね。

しかし、どんな道にも
必ず障害物が転がっているもので
スタート後しばらくすると衝突し・・・

ぶつかった障害物しか見なくなります。

すぐに克服できればいいけれど、
克服が困難な障害物に
長い間ぶつかっていると
ゴールを見なくなってしまいます。

そして、
モチベーチョンが下がります。

めんどくさい、つらい、
と言った理由でゴールを見失います。

仕事以外、ゴルフと向き合うときも
同じことが言えますよね。

いくらやってもミスが直らない。

動きたいイメージはあるのに
なぜか上手くいかない。
気持ちばかりが焦ってミスが増える。

ゴルフをしている皆さんの中には
長いブランクの悩みや、
体調の悩みを抱えている方も
いらっしゃいます。

見えない障害にぶつかって
もがき苦しむ時があると思います。

見えない障害とは
自分の性格、環境、時間・・・。

いずれにせよ、障害は必ず存在します。
それは特に問題ではないのです。

必ず障害は存在します。

誰の人生にも
どんな仕事にも、
どんな楽しいゴルフでも。

問題はその視点ではないでしょうか。
人の能力に大きな差はないと思います。

あるのはモチベーションの差です。

常にゴールに向かって動いていれば、
障害の克服は簡単です。
それは、嫌なものでもなければ、
不愉快なものでもないでしょう。

逆にそれは、あなたに
新しい能力をくれる
チャンスに見えるかもしれません。

しかし、常に障害を見ていたら、
そればかりにとらわれて
行き先を見失ってしまいます。

そうなってしまうと
今まで楽しかった事さえ
嫌な気分ばかり味わう事になります。

今日、あなたが行動する時に、
今日の事だけを見ていてはいけませんね。

その延長上にある、
自分のゴールを心の目で見ながら、
今日を取り組みましょう。

ゴールまでの道は一直線ではないですが、
あなたには自動的な修正システムが
備わっています。

徐々に軌道を修正して必ずゴールに
たどり着くシステムです。

その素晴らしいシステムは、
ゴールを忘れたら機能しません。

あなたがゴールを見ている限り、
障害など何もありません。

あなたを止めるものなど何もありません。

またメールします。

小原大二郎

追伸:
人に言えない悩みや障害を
もやもやと抱えている方は
一度吐き出してみるのも良いかもしれませんね。

追追伸:
GW直前企画!無料ビデオ「スコアが安定しないと困っている方へ」
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「体」片山晋呉プロ飛びの秘密

2014.05.04
omori

From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、

こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。

今回は、

 「体・片山晋呉プロ飛びの秘密」

について話してみたいと思います。

2014年JGTOツアー、つるやオープンゴルフトーナメント最終日、
江連忠ゴルフアカデミー契約の片山晋呉プロが、
とうとうドライビングディスタンス1位(324ヤード)を叩きだしました。

晋呉さんも驚きの様子でしたが、
晋呉さん担当チームの一員としての私も、

「え、ホントに?」

江連も「まさか。。。」という驚きの一言で、
感動の渦に巻き込まれたのです。

こんな興奮の中、書き出したら手が止まらず、
ゴルフライブの事務局からは、

 「そんなに書いてしまっていいんですか?」

 「また『長い』って言われますよ!(笑)」

そんなある意味「お叱りの」コメントをもらいました。

が、まあ、書いてしまったのでよろしくお願いしますということで、
そのまま消さずに投稿させていただききます。

でも、それほど感動が大きかったのです。

飛ばしを追求しなくても、飛ぶ

ということで、今回はいろいろなお話を一気に詰め込んでいます。

飛びのために、いったいどんなことをやってるの?
という全体像をつかむにはいいのかと思い、
リストアップのつもりで、盛り込んでしまいました。

ここから先は、かなり長いので(笑)、
どうぞ心して読んで下さい。

とその前に、つるやオープンでの晋呉さんのすばらしかった点は、
パー5での2オン率は、4日間を通じてトータルで1位。

単に飛ぶだけではなく、狙った遠くに正確にボールを運べる能力の高さを、
この数字が示してくれています。

(狙いすぎて、ラフにやバンカーに捕まるという事もありましたが)

晋呉さんの現在(2014年4月時点)の年齢は、41歳です。
身長も171cmと、けっして大きくはありません。

そして、江連忠ゴルフアカデミーでは、

・5年連続ゴルフダイジェストドラコン日本選手権
 レディース部門優勝の斎藤かおり(最高記録331ヤード)

をはじめとして

・2013年度のLPGAドライビングコンテスト優勝のO.サタヤプロ

・同、2位の山村彩恵プロ(ワンツーフィニッシュです)

などなど、飛ばしを追求しているだけではなくても、飛んでしまう。
かなり効果的な練習をやっていることが証明されたという感じです。

「ドライバー・イズ・ショー。パット・イズ・マネー」
とも言われるように、飛ばしはショー的な感じがありますね。

スコアは悪くても、飛んでくれればなんとなくうれしい、
というようなところでしょうか。

とはいえ、いくら飛んでもOBとかではノーカウントです。

飛ばせば飛ばすほど、より方向性が重要となり、
スイング精度もアップしなければ、意味がないのですね。

片山晋呉プロの飛びに効果のあった練習とは?

さて、江連忠ゴルフアカデミーでの
どんな練習がこんな飛びを実現しているのでしょうか?

その飛びに関係しそうな点を、リストアップしてみました。

(1)下半身を目一杯使って、上半身をバネの様に使う体の使い方

(2)硬式野球ボールのティーバッティング

(3)重りを体の前後に振る体力強化トレーニング

(4)徹底した素振り

(5)重い物叩き

(6)体幹と関節を安定させるトレーニング

(7)ストレッチング

(8)無駄の徹底排除

これらの項目が、飛びにかなり直接的な効果があると言えます。

なんだかたくさんありそうに見えますが、
それぞれの項目は、重いバーベルを挙げる事に比べると、
比較的軽い運動になります。

一番負荷の大きな物でも、重りを体の前後に振る運動ですが、
その重りの重さは16kg~18kgです。

重量挙げなどと比べたら、そんな運動で効果があるの?
というような、なんだか軽い負荷ですね。

しかし効果の秘密は、ここにあげた8つの事の組み合わせにあるのです。

一つだけとりあげて行うよりも、
すべてをまんべんなく行うことで相乗効果が現れます。

そういった意味で、この8項目をすべてリストアップさせていただきました。
それが重要だからなのです。

また当然、練習方法という観点の他に、
体の使い方としての、クラブのリリースの方法とかにも
飛びにつながる重要な点があります。

しかし、さすがに紙面の都合もあり、
今回は、練習方法だけのリストアップとさせて頂いています。

下半身を目一杯使い、上半身をバネの様に使う

「伸張短縮サイクル」という、引き伸ばされた筋肉が、
勝手に縮もうとして通常のパワーより
かなり大きなエネルギーを吐き出す仕組みが有ります。

その筋肉の仕組みに加えて、ゴムのように引き伸ばされた腱
(筋肉と骨の接合部)がパワーを蓄積して、
一気にエネルギーを吐き出すのです。

それは、自分から筋肉を収縮させようとする動きでは、
出せないパワーを発揮してくれるのです。

自分からといいますか、自分の意志で
筋肉を収縮させない感じがものすごく重要です。

この「伸張短縮サイクル」を全身で実現するためのイメージとは?

腰から上は板で自らは何もしない。
その板の上に肩甲骨が乗っかっていて、その肩甲骨が前後にスライドする動きに
「伸張短縮サイクル」を働かせる感じでしょうか。

下半身の動きを使って、体幹としての板にパワーを伝え、
その板のような体幹が、肩甲骨をスライドさせる。

 「下半身は目一杯、上半身は脱力」

これが江連忠ゴルフアカデミーの合言葉です。

ただし、脱力は勘違いされやすく、
わたしは「脱・力み」ということにしています。

このような動きができるように、アプローチショットぐらいの振り幅
(30ヤードキャリー以下)ぐらいから、
徹底して下半身を使い切る動きを身につけます。

晋呉さんもこの30ヤード以下でのショットの中で、
その他のショットでの基本的動きを定着させています。

定着といったのは、単にできるというのではなく、
意識しなくても体が勝手に動いてくれるまで練習し、
されにそれを忘れさせないために、繰り返し繰り返し練習を積む。

ということですね。

硬式野球ボールのティーバッティング

これは、江連忠ゴルフアカデミーの超定番のトレーニングです。

人にトスしてもらってもいいし、野球のティーを膝の高さぐらいにして、
そこに硬式野球ボールを乗せてもいいです。

なぜ、硬式野球ボールかと言いますと、
それは重くて硬いからなのです。

重いと言うことは、ボールヒットした時に、当たり負けしない体の使い方や、
バットのリリースのやり方を自然に覚えることが出来ます。

硬いということで、芯に当たらないと、
ビリビリとバットが振動して気持ち悪いですね。

ですから、自然に芯に当てようと努力することになります。

また基本的に、ステップ・インしながらボールを打ちます。
その事で、自分がボールを打つ最適なところにスット入る、
本能的に入る、最適ポジションを探すということが、自然にできます。

このように、野球の硬式ボールのティーバッティングは
ものすごくいろいろなご利益があるのです。

重りを体の前後に振る体力強化トレーニング

重りを両手に持って、両股関節を曲げ伸ばしして、
その重りを体の前後に振ります。

後ろに振るということは、広げた両脚の間に、
重りを通して後ろに振る事になります。

前に振るということは、胸の正面のところまで、
重りを振り上げる事になります。

この前に振る時、両腿をくっつけるように内転筋群をしっかり働かせることと、
体幹を板、腕を紐のように使うことが重要となります。

腕の力、背筋や肩の筋肉を、自分から収縮させて振っては全く効果がありません。
収縮させられる、パワーを出させられるという感じが大切になります。

実は、このトレーニングにはある逸話があります。

ジャンボ尾崎さんが晋呉さんに、
「お前、なんでそんなに飛ぶようになったんだ」と聞いた時の事です。

最初、晋呉さんは「道具のマッチングが良くなったからです」と答えたそうなんです。

ところが、ジャンボさんが「正直に本当のことを話してみろ」というので、
仕方なく本当の事、この重りの前後振りの話をしたそうです。

ジャンボさんもホームページにこのことを書いているようですね。

また、パワーを出すためには「腱」のしなやかさがかなり重要です。

意外と細くて筋肉が少なそうなのに、実際にはぶっ飛んでいる人もいます。
その仕組みは、しなやかな「腱」によるものです。

よく伸びる「腱」を正しく伸ばして使うことことで、
バーベルをただ挙げるだけの最大筋力では語れないようなパワーを発揮出来るのです。

ところで、すごいジャンプ力のある動物といえば「カンガルー」ですね。
そのカンガルーの脚の「腱」は細くて長いのです。

ということは、よく伸びるしなやかな「腱」の構造をしているということです。

「腱」をストレッチしてしなやかにすることは難しいと言われています。
しかし、この重りを前後に振る動きで、肩甲骨周辺の腱が引き伸ばされて、
しなやかになるのです。

ただし、やり方を間違えなければの話ですが。

先ほど話題にさせていただいた「伸張短縮サイクル」を
上半身に発生させるように振ることがポイントとなるのです。

そして、この運動は股関節を曲げ伸ばしすることで、
パワーを出すようにします。

この時に主に働く筋肉は大殿筋です。
(かっこいいお尻を作る筋肉で、お尻の後ろ上側の筋肉)

で、その大殿筋をしっかり働かせてくれるために、両脚の内転筋群
(両脚と閉じるとき働く筋群で、ももの内側の筋群)を使います。

重りの前後振りは、この大殿筋と内転筋群を積極的に鍛えることにもなります。

徹底した素振り

江連忠ゴルフアカデミーでは、特にジュニアとプロの集合練習では、
ほぼ必ず徹底した素振りをやっています。

SW、 重い棒、軽い棒、アイアンなどですね。
右振り、左振り、左手・右手片手素振り、スロースイングなど。

そして、それぞれの素振りの間に、簡単なトレーニングを入れます。
スクワットとか、V字ジャンプとか。

トレーニングには転移効果という現象があります。

それは、トレーニングを行っていない筋肉にも、
トレーニングを行ったと同じような効果が現れるというものです。

直接スイングすること以外のトレーニングでは、
必ずしもスイングに効果的に関連する筋肉を鍛えているとは言えません。

しかし、トレーニングしてすぐにスイングすることで、
他の筋肉でのトレーニング効果が、スイングするための筋肉にも伝染するというものです。

ですから、素振りの間に、必ずトレーニングを入れます。

あ、逆の言い方の方がわかりやすいのかもしれませんね。
トレーニングだけをするのではなく、トレーニングの間に
素振りを入れるということです。

さらに別の言い方をすると、せっかくトレーニングしても、
なかなか実際のスコアには結びつかないとも言われています。

3年ぐらい一生懸命トレーニングしたら、
ちょっと飛距離が伸びたかもというような例も有ります。

重いウエイトを一所懸命つらい思いをしながら上げたのに、
あまり飛距離が伸びなかったなんて、悲しいですよね。

でも、それは現実的にありえる話なのです。

ウエイトトレーニングだけやって、そのすぐ前後ぐらいにスイングをしないでいると、
スイングに直接関係する筋肉への波及効果が少なく、
逆にスイングするための筋肉のバランスを崩しているだけとなる事もあるのです。

あなたも、トレーニングとスイングは、
絶対ごちゃまぜにしてやってくださいね。これは、必ずです。

重い物叩き

野球の硬式ボールを金属バットで打ちぬく事でもいいのですが、
ドラコン5年連続チャンプの斎藤かおりは、
トラックの大きくて重いタイヤを、金属バットで打ちぬく事が以前から好きでした。

実は晋呉さんも、タイヤなどの重い物をクラブで打ったりしています。

実際、トーナメント会場でも、メディスンボール
(ゴムの塊の2kgぐらいのボール)に練習用クラブヘッドを打ち当てています。

江連忠ゴルフアカデミーでは、ボクシング用のサンドバックを
金属バットで叩いています。

これが一番気持ちよく、うっぷん晴らしにもなります。

本当に気持ちいいですから、是非試してみていただきたいですね。
環境がなくてなかなかできないのが残念ですが。

体幹と関節を安定させるトレーニング

先ほどの、下半身を目一杯使うという項目でも説明させていただいた事ですが、
「腰から上は板で自らは何もしない」という感じがものすごく大切になります。

「ドローイン」といいますが、お腹を凹めるようにして、
腰から上の胴体(体幹)をしっかり安定させるようにします。

また、体幹に下半身のパワーを伝える部分は、
股関節になりますので、この股関節周りの筋群をしっかり鍛えます。

どう鍛えるかと言いますと、股関節の動きを一つづつ丁寧に行うのです。

伸展、屈曲、外転、内転、外旋、内旋。
それぞれの動きを一つづつしっかり動かすような運動を行うことで、
股関節が思ったように動いてくれて、パワーを体幹に伝達することが出来るのです。

体幹も股関節周りも激しく動かすというよりも、
30秒程度同じ体勢をキープするような運動で関節を安定化できます。

パワーを直接出すというよりも、パワーを出す筋肉群をしっかり支え、
関節を正しい位置に安定させるようにします。

一般的にはインナーマッスルと言われる、関節を安定させる筋群を
しっかり機能できるように動かしておくという運動も行います。

意外と地味で、こんな運動で、パワーを出すための役にたつのかとも思われがちですが、
故障しないで、今ある筋肉のパワーを使い切るためには、非常に大切なのです。

この関節を安定させるための筋群を鍛えることで、
パワーを出すためのトレーニングである、重りの前後振りの効果が現れてくるのです。

ストレッチング

柔軟性は飛びにはあまり関係ないと思われがちです。

無理やり付けた筋肉で飛ばすのではなく、人間本来の能力を使って飛ばすためには、
柔軟性はなくてはならないものなのです。

先ほど説明させていただいた、カンガルーのしなやかな腱の話、
そして「伸張短縮サイクル」の話。

このどちらにも関係し、さらには動こうとする動きを邪魔しない、
大きく動けるという意味でも、柔軟性、可動域の大きさというものは
飛びに直結する大切なものなのです。

晋呉さんは、開脚前屈(床の上で両脚を広げて、体を前に倒す)では、
軽々胸というかお腹までが床に着いてしまいます。

それほど股関節まわりの可動域があり、柔軟性があるのです。
柔軟性があるほと、筋肉などにあるセンサーの働きが敏感になります。

そのため、筋肉を引き伸ばすときに発生する、
筋肉を勝手に収縮しようとする反応がしなやかな筋肉ほどよく現れます。

筋肉が硬いと、この反応がにぶく、その恩恵を得にくくなるのです。

スポーツ科学の文献「スポーツコンディショニング (ビル・フォーラン著)」
の中でも、筋力トレーニングはしないで、柔軟体操だけすることでも、
パフォーマンスアップを行うことができることが報告されています。

無駄の徹底排除

当たり前のようですが、体が出せるパワーをあますところなく
ボールに伝えるために、体の動きの無駄を徹底的に減らしてゆきます。

その方法とは、重い物を振ったり、長い物を振ったり、連続ステップ打ち、
平均台乗ショットなどを行うことで、自分で無駄な動きに気づくようにすることです。

体のパワーの無駄使いが減ると、クラブヘッドのボールに対する
ミート率がよくなってきます。

それは、最も飛ぶ所にヒットしやすくなるとか、
当たり負けしない体の使い方になるからです。

とまあ、あまりに盛りだくさんすぎて、
それぞれの詳しい内容まではたいしてお伝えできませんでした。

とはいえ、飛びの全容を理解していただけるためには、
何らかのお役にたてたのではないかと思います。

あ、そう言えばもう一つ、体力テストと飛距離の相関関係が
あまりない感じがしてならないのです。

ドロップジャンプ(台から飛び降りてジャンプ)の飛ぶ高さをアップさせたい時、
ウエイトトレーニングを行ってもあまり変わらないけど、
実際にドロップジャンプの練習をおこなうと向上しやすいということがあります。

ゴルフでの飛距離も同じようなことがあり、実際のショットに、
できるだけ近い体の使い方ができるトレーニングが大切なような気がしています。

今日も長くなりました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

では、また。

追伸:ETGA所属の梶川プロの動画、公開中です。

http://g-live.info/click/kajib-video1/

 ※明日5/5(月)までの限定公開です

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