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その時、歴史が動いた…

2016.12.18
服部hattori

From:服部コースケ
東京・代官山のスタジオより、、、

ロリー・マキロイ「こんなのおかしい。ペナルティなんてない。
余計なことを考えさせずにプレーさせろよ。」

ジョーダン・スピース「アドレスをしていないじゃないか。
彼がボールを動かしていなかったことは、ルールで決められているだろ。」

ダスティン・ジョンソンの罰打を巡って
一緒にツアーで戦っている多くの選手たちが声を上げました。

今年の全米オープン最終日の5番ホール、
1.5mのパーパットを決めたダスティン・ジョンソンに
競技委員から衝撃の内容が伝えられました。

「アドレス時にボールが動き、
ラウンド終了後に再協議され1罰打が加えられる可能性がある。」

「処分保留」のままプレーするという異例の事態。
この情報がテレビで伝えられるとコースの外は騒然としました。

メジャー初勝利がかかった大事な最終日に
大きな不安を抱えたままラウンドすることになったのです…

世界一の飛距離

今世界一飛ばす選手は誰か?
この問いにほとんどの人が
ダスティン・ジョンソンの名前を挙げると思います。

56m/Sのヘッドスピードから繰り出す飛距離は
平均で320yに迫ると言われています。

手を全く使わないでトップまでひねった体を
元に戻すだけというとてもシンプルなスイング。

飛距離にこだわりを持っているわたしにとって
よきライバルであり、少しでも近づきたい。
心から尊敬できる選手です。

繰り返される悲劇

2010年の全米オープンの最終ラウンド。

2位に1打差をつけて回ってきた最終18番パー
締めくくればダスティン・ジョンソンの
念願のメジャー勝利が実現する。

プレッシャーのかかる中打ったティーショットが右に反れ
多くのギャラリーが立ち並ぶ中に落ちました。

なんとかボギーで上がりプレーオフ進出かと思われたとき
競技委員から待ったがかかったのです。

ギャラリーが入り込み、枯れた芝やゴミ空き缶が散乱した状態。
本人も気づかずにソールした場所が実はバンカーだった。

2打罰が与えられ結局ダスティン・ジョンソンは
プレーオフに進出することができませんでした…

今の自分にできることを全力でやる

「あの時点で自分は何もできない。
12番のティーショットに集中するだけだった。」

コース後に1罰打を科せられながら
2位に4打差をつけてメジャー初優勝を飾りました。

自分にコントロールできないことは考えても意味がない。
今自分がコントロールできることを全力で取り組む。

何度もの悲運を乗り越えた王者の
その精神力や集中力を心から尊敬します。

ラウンド中突然起こる様々なアクシデント
それに動じずやるべきことを確実にこなす。

その大切さを改めて教えてくれたような気がします。

「ビデオを見たけど、僕はいまだにボールを動かしたと思っていない。」
この言葉にダスティン・ジョンソンのPRIDEを感じました。

先日ビッグニュースが飛び込んできて
世界のゴルフルールを統括するR&AとUSGAは
2017年1月1日からローカルルールの追加を発表しました。

「パッティンググリーン上で球が偶然動かされた時の
罰をなくす。」というものです。

今回の悲劇がゴルフの歴史を動かしたのかもしれません。


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「心」この一球に意識を集中

2016.12.18
ohmori

From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「心・この一球に意識を集中」

というお話をさせていただきます。

目先のことを考えないことで、
あなたの行動は劇的に正しい方向へと向かいます。

目的をしっかり抱いて、日々の目標をクリアしようと努力することは、
なりたい自分になるためにはなくてはならないことです。

しかし、目先のことに囚われていては、
あなたの最善を尽くすことはできません。

と、その話の前に。

一点だけ、先に業務連絡をさせてください。

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では、話を戻します。

例えばこんなこと

例えば、死を宣告された悪人がいたとします。

しかし、それまでいくら悪事を繰り返してきた人と言えども、
それまでの乱心を反省し、善人に返るのではないでしょうか。

それは、先のことを考えられない、今しかなくなるからです。

今がすべてならば、人はその今できる最善のことを行います。

死を覚悟したら、それほど先のことは考えなくなると思います。

そうしたら、目の前で今起きている出来事に対して、真摯に向き合い、
自分ができる最良のことをやろうとするのではないでしょうか。

もうひとつの例として、私が早期退職して、
エンジニアからゴルフのコーチに変身する
最後の後押しをしてくれた出来事があります。

それは女房の胃の手術です。

いつも元気で明るい女房を見ていると、
病気とは無縁と思い込んでいました。

ところが、人間ドックで胃粘膜下腫瘍が発見され、
胃の一部を切除することになったのでした。

現在は術後後遺症からもだいぶ回復して、
まあまあ普通に食事ができる感じになってきて、一安心しています。

ちょうどそのころ私は、早期退職して
ゴルフのコーチングの道を目指そうと計画していました。

しかし、いざ踏み出そうとしても、
なかなか最終判断できないでいたんです。

そんなタイミングで女房がついさっき施術するまでは普通に見えたのに、
体にはたくさんの管が通され、べットに横たわっている姿を目の前にしたのです。

そのとき、自分だっていくら健康に気をつけていたとしても、
ある確率ではどんなことになるのかわからないと、切実に思ったものです。

それで、よし、今できることをやり、自分がなりたい姿になるための
最善をつくそうと決意したのでした。

ようするに、一年後に自分は生きていないかもしれないと思ってみたのです。

もし、自分が余命1年とか言われたた、今から何をするのかを考えてみました。

その結論が、自分が今一番なりたい姿に向かって
無駄な時間を使っている場合ではないと、ハッと気づいた瞬間です。

そういえば、若い頃の私のトレーニングでの口癖は、
「明日はないものと思え」でした。

この言葉は、徹底的に体を使い切って、もうこれ以上無理、
というところまで自分の心と体を追い込むための呪文です。

ま、今思えば、自分の回復力を過信しすぎた、
ある意味オーバートレーニングに陥る危ないやり方だったのですが。

ところでゴルフでは

ところで、あなたはゴルフで目の前の一球に
すべてをかけることができていますか。

自分ができる限りのことを尽くして、目の前にあるこの一球に
全身の細胞のすべてを向けることができますか。

それは無理でしょ、心臓だって動かなければならない
なんて考えてはいけません。

気持ちです。

あくまでも全細胞を向ける気持ちが大切です。

でも、心臓だって、ボールをターゲットに運ぶために
筋肉に必要な血液を運んでいるのですから、
ターゲットにボールを運ぶために働いているのです。

ついつい目先のこと、例えば、残り3ホールをボギー以下なら
初の100切り、とか考えていませんか。

以前にもお伝えしたように、練習でもスイング中2つ以上のことを考えると、
一つとしてうまく修正できません。

ラウンドなら、ターゲットにボールを運ぶことだけに集中します。

でも、そんなことはわかっていたとしても、なかなかできないでいる自分に、
はがゆさをお感じのことと思います。

どうすればいいのか

では、どうすればいいのか。

ずばり言って、セットアップルーティンで解決させましょう。

セットアップルーティンは、
いつも同じ手順でセットアップにはいることです。

同じ手順、同じ時間での動作は、
心を一定の状態にしてくれる妙薬です。

日本の伝統文化である茶道でも、一定のお手前を行うことで、
心を静めて無の境地にしてくれます。

セットアップルーティンが安定してくれば、何も考えなくても
体は勝手に反応して動いてくれます。

無意識の中でいつもと同じ動きをしてくれます。

そうなればしめたもので、
ショットの動作も普段どおりに勝手に体が反応します。

セットアップルーティンの始まり

どこからがセットアップルーティンなのかという話もありますが、
私は基本的には打つクラブを選んだ瞬間から
すでにルーティンが始まっていると考えています。

まずは、ボールとターゲットの関係や、ボールとライの状態などを確認してから
クラブを選択するための情報を収集します。

そして、クラブをキャディーバッグから抜いて、
ボールとターゲットの関係を再確認して、素振りを行って、
ヘッドをボールの後ろにセットしてという感じで別世界に入っていきます。

通常のカートとかキャディさんに手渡されるとか、
ボールの近くまでは可能性のある何本かは持っていくこともあります。

そんな場合も含めて、ターゲットの近くで、
よしこのクラブで行くと決めたところからが
セットアップルーティンの始まりです。

ただし、練習場では同じクラブで連続して何球か打つことになるので、
セットアップルーティンの始まりは、打つクラブを決めた時点ではなく、
ターゲットを再確認したところからとなります。

セットアップルーティンを作る

動作が心を作るなんて信じられないなんて言っていないで、
まずはあなた独自のセットアップルーティンを作ることから始めましょう。

最初は、だれかのセットアップルーティンを真似してみて、
あなたなりにいろいろ変えていけばいいです。

また、ルーティンとしては複数あってもいいです。

例えば、フルショット用と距離が余ったときの微妙なアプローチショットなどが
異なっていてもいいです。

通常のノーマルショットでは両手のグリップを作ってから、
ヘッドをボールの後ろにセットします。

しかし、ヘッドの開き具合とか、シャフトの角度などを微妙に調整したい場合は
ちょっと変えたパターンを用意しておいてもいいです。

その場合は、右手でクラブを持って、
ボールの後ろにヘッドをねらいどおりにセットしてから、
そこに左手を滑り込ませることもありです。

そして、ターゲットラインは練習場のマットの上と、
ラウンドなどでの芝の上ではその設定の方法が異なります。

ですから、セットアップルーティンも
練習場とラウンドの別のパターンを用意します。

芝の上なら、ボールの先1~2mぐらいに
ボールとターゲットを結ぶスパットを見つけて、
それを頼りにターゲットラインをイメージします。

となると、まずはボールの後ろからターゲットラインを明確にすることも
セットアップルーティンに含まれます。

マットの上だとなかなか良い印がないので、ちょっと道具を使います。

シャフトなどを体とボールの間に置いて、ターゲットと平行なラインを作り、
それとヘッドの一番下の溝などを直角にすれば、ヘッドはターゲットを向きます。

それなら毎回ターゲットの後ろに回り込んで
ターゲットラインを確認する手間は省けます。

このようにセットアップルーティンには
いろいろバリエーションはあってもいいです。

しかし、それぞれのバリエーションはいつも同じにします。

この各バリエージョンの中ではいつも一定にすることが味噌です。

全細胞を目の前の一球に向ける

体を構成するすべての細胞を目の前の一球に向けるというと、
大げさにお感じのことと思います。

しかし、脳の神経回路や遺伝子だって人の心の状態で変化します。

ストレスや意思で脳の神経回路が結合を変えたり、
遺伝子ではどの部分が活性化するのか、不活性になるのかが左右されます。

たしかに遺伝子では外的要因でも活性・不活性は変化しますが、
心的要因からの影響もあります。

セットアップルーティンは集中モードに入るためのテクニックです。

そして、そのテクニックを最大に利用するためには、
体の細胞の一つ一つをターゲットにボールを運ぶために集中させる気持ちを
大切にしましょう。

では、また。

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100ヤード以内のチャンスでダフる…(泣)

2016.12.17
mongo

From:モンゴ
千葉の自宅より、、、

お楽しみ様です、モンゴです!

ゴルフ、楽しんでますか~?^^

さて、今日は

 「100ヤード以内のチャンスでダフる…(泣)」

についてお話しようと思います。

たとえばティーショットが上手く打てて
ピンまで残りが100ヤード。。。

さぁー、これはパーオンのチャンスか!?

と思ったら、アイアンでダフって失敗。。。(泣)
あなたはそんなこと、ありませんか?

こんな悔しい失敗をしないための方法を
今日はお伝えしたいと思います!

こんな質問が届いています


> 自分のスイングをビデオで撮ると頭が上下にブレており、
> 100ヤード以内のチャンスの時にでダフル事が多い。

なあるほどお。。。

100ヤード以内でダフるということはおそらく
いわゆる「上下動」があるんだと思います。

上下動が出ていると、ダフリだけではなく
トップボールも出るので、やっぱり避けたい!

さあ、どうしたらいいんでしょうね。。。?
 

これはよくモンゴがレッスンでも言っていることですが、
当てようというほうに意識を持っていくと
ボールに近づいていこうとしてしまいます。

「当てたい、当てたい「ここで一発なんとか」
という気持ちが、近づかせてしまうんですね。

その気持ち、とっても分かります。

この場合、最初に大切なのは、
自分が「ボールに近づいている」という認識を
することが第一です!

これにはいろいろな方法がありますけど、
一番効果があるのが

自分のスイングを撮影する!

やっぱり、これになっちゃいます。

いや、さっきモンゴは「いろいろな方法がある」って
言いましたが、違いますね。。。

自分のスイングの修正点に気づくには、
撮影をするのが一番最高の方法です!(キッパリ)

今はスマホのアプリとかで、線を引けるものもあるので、
それを使って頭頂部から背中のラインを引くとわかりやすいですね。

あ、でも別に難しいケータイのアプリとかがなくても
透明な定規とかを画面に当てるだけでもOKです!^^

で、上下動の動きがあるのがわかったら、
ここからが重要です。

動いているのは意外と分かるんですが、
これから話す次のステップ(2つあります)がないと、
修正はできません。。。

 「モンゴ、もったいぶらずに早く教えろ!」

という声が聞こえてきそうですね。。。(;´Д`A

「ステップ1」は「スイングを撮影する」で、
では次の「ステップ2」です。

 「その上下動が出ているのが、スイング中のどこなのか?」

これを必ずチェックするようにしてください。
(実はこれが重要!)

 ・トップに来た時に、もう下がっているのか?

 ・ダウンスイングのところで下がっているのか?

 ・インパクトで下がっているのか?

ビデオはスローで見れれば理想ですが、
一時停止の機能を使って何度も見れば確認できるはずです。

ちなみに肩から肩のスイングであれば、
スイング中は頭の位置が変わらず、フィニッシュしたときにも
頭の位置がなるべく変わっていないければ理想ですね!

どこで動いているのかがわかったら…

で、次の「ステップ3」ですが、
これも超大事。。。

スイングのどこで動いているのかがわかったら、

 「思い切って逆をやってみてください!」

たとえばダウンスイングで頭が沈んでいるのなら、
その時に逆に、頭を上に動かそうとしてみてください。

これもモンゴがよくレッスンで言っていることですが、
問題のある動きを直したかったら、
思い切って逆をやってみるという、アレですね。

ダウンスイングで頭が落ちるなら、上げてみる。
右に頭が行っているのなら、左に動かしてみる。

もちろん、不自然に感じる動きになります。

ですがその違和感を楽しむつもりでやってください。
「こんなにやっていいの?」ぐらい、思い切ってやってOKです。

この違和感を体感しておくと、不思議なことに
スイングが理想の形に収まりやすくなるんです!

もちろん、この逆をやることの怖さもあると思います。
違和感があるし、当たらないし。
「変なスイングが身についたらどうしよう」とか。

それらがいやだから、みなさんやらないんですが。。。
でも、そんなことは気にしないで下さい。

だからこそ、大げさにやって、それを楽しんじゃってください!
「悪いスイングが身につく」なんていう心配も、一切ありません。

そもそも練習なんですから、
何をやったっていいって思いませんか?

これも何度も言っていますが「違和感は変化」です。
そして「変化は冒険、宝探し」です!

 ※ハイ、ワンピース読み過ぎです。。。(;´Д`A

ともあれ、違和感を感じているときというのは、
人間は何でもいい方向に変化している「サイン」です。

その先に、かけがえのない宝物が待っています!

でもこれって別に、ゴルフに限らないかもしれませんね。
仕事でも、人生でも。。。

そういう変化という困難をうまくやり過ごして
ゴルフの楽しみを味わって欲しいなと思いながら、
いつもモンゴはみなさんのサポートをしています!
 

以上、少しでも参考になればうれしいです!

それでは、今日も楽しいゴルフを!

追伸

あ、そういえば今日はコンペですね。
ご来場の方、お待ちしております!(∩´∀`)∩ワーイ
 
 


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「世界ドラコン選手権 in USA」で優勝者21名のうち
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【ビデオ】年末年始の秘密の特訓…

2016.12.16
obara小原

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

いよいよ冬本番ですね。
外もめっきり寒くなってきました。

寒さで朝起きるのも外にできるも
少し気が重くなりがちですよね、、、

しかも忘年会や親族の集いなども増え
気がついたらしばらくクラブを触ってない、、、

なんてこともこの時期にはよくありますよね。

今回そんな忙しい年末年始でも
家でできる「ビジネスゾーン」を
効果的に身につける練習法をご紹介していきます。

寒い中練習場にいかなくても
あるモノを使えばかんたんに家でできるんです。

その方法は、、、、

ボールの後方にステックを置いてスイングするだけです。

これによってよりビジネスゾーンが正確になり
方向性が増すことによりスイングが安定してきますよ。

忙しい中この練習だけでもしておくと
来年の初ラウンドで大きな差がついてきますよ。


スマホの方、動画が見れない方はこちら

パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになり

ました。
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ドライバーの交換を検討中の方へ

2016.12.15
tokutake

From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。

今日なんですが、あなたに

 「ドライバーの交換を検討中の方へ」

という話をしたいと思います。

お客様の中で一番多いのが、
「ドライバーを今よりいいものに変えたい」
という要望です。

そうした時に、失敗しない選び方について
今日はお話ししておきたいと思います。

あ、もちろんドライバー以外の交換を検討中の方にも
役に立つ内容なので、ご安心下さい。

「本当に合ってるか、わからなくないですか?」

ある時、ドライバーを変えたいというお客様と、
こんなやりとりがありました。

(フィッティング中のドライバーを一球打ち終わった後で)

徳嵩 「はい、じゃあ次は自分の7番アイアンを打ってみて下さい」

お客様「わかりました」
 

(自分が持ってきた7番アイアンを一球打った後で)

徳嵩 「なるほど、じゃあ次はこっちの違うドライバーで」

お客様「はい」
 

(もう一本別のドライバーで一球打った後で)

徳嵩 「おお、じゃあ次はご自身の5番ウッドで打って下さい」

お客様「えっ。。。? はい、わかりました」
 

(5番ウッドの後、また別のドライバーを一球打って)

徳嵩 「はい、じゃあ次は9番アイアンで。。。」

お客様「すみません、徳嵩さん、これって一体、どういうことですか?
    できるなら、同じドライバーで何球か打たせてほしいんですけど。
    これだと本当に合ってるか、わからなくないですか?」

徳嵩 「いいえ、そんなことはありません。
    めんどくさいと感じるかもしれませんけれど、
    実はこの作業がとっても重要なんですよ」

今の手持ちクラブと繰り返す

ドライバーに限らず、私がお客様と
「一本だけをフィッティング」する場合は、

 ・新しいクラブと、7番アイアン

 ・新しいクラブと、フェアウェイウッド

これらを1球ずつ打っていく作業を、ひたすら繰り返します。
(もちろん、お目当てのドライバーもとっかえひっかえしつつ)

実は、残るクラブと、新しく投入するクラブで
マッチングを試すには、この方法が一番なのです。

一番やってはいけないのが、新しく投入するクラブを
ひたすら打ち続けて感覚を試してしまうことです。なぜか?
 
 

答えは簡単です。

たとえば今回の冒頭に例にあげたドライバーの場合であれば、
ドライバーを変えたら、旧ドライバーはバッグからなくなります。

新規で加入するクラブと、古いクラブを交互に打って、
お互いが打ち解けられるのか、これがとても大事なのです。

それに(これは以前もお伝えしたことがありますが)
いくら合ってないドライバーであったとしても、
人間というのはその合っていないものにアジャストしようします。

そうすると、ゴルフクラブがフィットしているかどうかの評価を
適切にできなくなる(=合っていると勘違いしてしまう)んですね。

逆に、同じクラブを何度も打って「気に入った!」と言って
クラブを購入する人というのは、後になって

「いや、この前ドライバー変えて、
 最初は良かったんだけど、最近アイアンの調子が
 悪くなっちゃったんだよね。。。

 アイアンも変えたほうがいいんですかね?」

お客様に話を聞いていると、
そのような結果になっていることが、多いようです。

クラブを見せていただいて、
いわゆるチグハグなセットを使っている人というのは、
試打を繰り返しして選んでいる傾向があります。

「異端児」を生まないことが大切

たとえばあなたがドライバーを変えたいのなら、
変えた後のドライバーが性能が上回らなければ、
そもそも買う意味がありませんよね?

それどころか、ドライバーを変えたことで、
他のゴルフクラブまで調子を落としてしまったら。。。

お金の無駄遣いになってしまいます。

良くしようとしたのに(おまけに他のクラブまでが)
悪くなってしまったんですから。

「朱に交われば赤くなる」ではないですが、
クラブを一本変えたことで、それがたまたま異端児で
そのせいで他のクラブの調子が悪くなることは、けっこうあります。

「自分は大丈夫だろう」と思っているかもしれませんが、
あなたが思っている以上に、そうした事態は起こり得ます。

その原因は、買い換えるクラブそのものしか試打をせず、
今ある手持ちのクラブと合わせながらの試打をしないからです。

ですが、ゴルフクラブというのは、
キャディーバッグに入ったときが勝負です。

バッグに入って、機能するのかしないのか?

実はこれを念頭に置くだけでも、
自分一人でも、クラブは選びやすくなるかなとは思います。

新しいクラブと古い(別の番手の)クラブ。
これらを交互に打って、どちらかにミスが出ているのなら、
どっちかが合っていない可能性があります。

もちろん、そもそもスイングが安定していないという問題で
ミスが出ている可能性はありますが、打っているうちに
合っている、合っていないの感覚がつかめることはあるはずです。

余談ですが、合っていないことでミスショットが出るということを
体感として理解していただきたいお客様がいらした時に、
こんな「意地悪」を仕掛けさせていただくことがあります。

何かというと、フィッティングをさせていただいている時に、
「異端児」となりそうなクラブを、
合っているクラブを打った次に、打っていただくんです。

そうすると、ギャップの大きいものを打つので
ほぼ100%、何らかのミスが出ます。

そうした時にすかさす、このように伝えます。

「いかがですか? 実は今のミスが、
 クラブが合ってない時に出るミスなんです。

 でももしかしたら、
 この後同じクラブで2球目を打てば
 うまく打ててしまうかもしれません。

 でも、ゴルフは1球しか打てませんよね?」

あ、こんな舞台裏を公開してしまっていますが、
いつもこんなミスショットをわざとさせるようなことばかり
やっているわけではありません。。。

あくまでお客様にクラブの重要性を知っていただき、
スコアをよくしていただきたいという気持ちからです。

ですので、そのへんはどうぞ安心して、
自分のフィッティングにいらしてください(笑)。
 
 

それでは、また次回。

徳嵩力一
 

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Tim Burke選手も愛用!

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