From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、
「小さいクラブは加減すればOKは大ウソ!」
ということで、あなたにお話ししたいと思います。
小さいクラブ、いわゆるウェッジと呼ばれるクラブ(PW、AW、SW)は、
ハーフショットなどの小さいショットで行うことが多いです。
ですので、こうしたクラブの距離感の加減は
誰でもある程度できると思いがちです。
ですがハッキリ言って、その考えは真逆です。
実は「1.5番手」空いている
その話の前に。。。
最近のアイアンの流れとしては、
かなり「ストロングロフト化」が進んできています。
(これは以前にもどこかでお話ししましたね)
※「ストロングロフト化」=ロフトが立ってきていること
最近のメーカーさんのアイアンセットですと、
PWで44度ぐらいのものが入っています。
たとえば、某メーカーさんが公開している
アイアンセットのロフト角は、こんな感じです。
6I 27°
7I 30°
8I 34°
9I 39°
PW 44°
AW 50°
SW 56°
この数字、ちょっとよーく見てみて下さい。
長い番手は3~4度の間隔なのに、
PW、AW、SWは、6度の間隔になっていますよね。
これはつまり、PW~SWの間は、
「1.5番手」も開いている状態なわけです。
なぜこのようなことになっているのかについては
ちょっと話が長くなるので、別の機会に話をゆずりますが、
他のメーカーも、一部の特殊なメーカーを除けば、
このロフトの間隔というのは、
ほぼ似たり寄ったりの感じだと思います。
プロのウェッジのロフト間隔は?
プロの場合ですと、いろいろな方がいらっしゃいますが、
・PWが47度
・AWが52度
・SWが58度
ぐらいの感じの人が、多いかもしれません。
だいたいアイアンのロフトというのは、
1度につき3~4ヤードは違うと言われています。
ですのでこの場合、6度間隔と3~4度間隔で比べると、
だいたい10ヤード前後は違ってくるということです。
つまり、ロフトの間隔が6度も空いてしまっていると、
本来はクラブでできる、この前後10ヤードの打ち分けを、
自分でコントロールして作る必要に迫られるわけです。
ですが。。。
たとえば100切り目指していらっしゃる方が
「アイアンで前後10ヤードのコントロールが得意」
ということは、ほとんどないと思います。
そもそも、その打ち分けが本当にできていれば、
80台ぐらいは出せているはずです。
これからは「ウェッジ4本」が常識?
では、100切り目標のゴルファーの方に
私ができる提案としては
「ウェッジ4本セッティング」
です。
つまり、先ほどのPWが44度の方であれば、
・PW 44度
・AW① 48度
・AW② 52度
・SW 56度
といった具合に、4度間隔で4本入れる、ということです。
実は私の師匠である株式会社フォーティーンの創業者
故・竹林隆光氏は、雑誌などで
「ウェッジ4本を浸透させたい」
と書いていたことがありましたし、
実際にフォーティーンでは42度から60度までの
2度ピッチ(間隔)でウェッジを展開しています。
最近ではタイトリストのボーケイなどでも
2度ピッチで商品を出しています。
ウェッジ4本セッテイングは、
私もフィッターとして浸透させたいのですが、
まだ当たり前にはなっていないかもしれません。
ロフトがきちんと4度間隔になっていれば、
クラブの選択だけで、
10ヤードの出し入れが出来るわけですから。。。
これはもう、スコア70台の人がするような
前後10ヤードのコントロールショットができるのと
理論的には同じになりますね。
「自分でできないのなら、クラブに仕事をさせる」
このことを、再度強調しておきたいと思います。
それでは、また次回。
徳嵩力一
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私もそのブースにいるかもしれません。
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