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スイングを真似るということ

2013.04.02
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

4月に入り、関東はまだ寒い日もありますが、暖かくなってきました。
新たな気分でゴルフに向き合いたい季節ですね。

さて、今日は「スイングを真似る」ということについてお話しします。

真似る、、、それは自分で意識的にせよ、無意識にせよ、
必ずやっている方法だと思いますが、それにはいい点、悪い点があるのです。

盗むことで身につけられるもの

あなたは毎日、私のメールをお読みいただいているわけですから、
ゴルフに関しての情報収集をとてもがんばっていらっしゃるのだと思います。

私がお伝えするゴルフスイング、ゴルフの考え方以外にも
たくさんの理論が世の中にはあふれていますし、
それを目にする機会もおおいですよね。

もちろん、私があなたにお伝えするスイングの考え方というのは、
実際のところ完全なオリジナルということはありません。

今までに多くのスター選手や先輩方のやり方を見て盗んで、
身につけてきたものも、もちろんあります。

私たちプロも、素晴らしいゴルファーの方々を参考にする過程で、
色々な方のスイングを盗むことで、
意識的に自分自身のスイングを作っているわけですね。

そうした中で身につけたものの中で、あなたにお役に立つものは、
できるかぎりあなたにもお伝えしようと思っています。

でも・・・ストレートに真似をしていけない理由

そんなわけで、

 「あなたも他のゴルファーのいいところを真似しましょう!」

という話になりそうなものですが、、、
実際、それはあまりオススメしません。

どうしてか? それは。。。

 「人間は悪いところや悪いクセを真似しやすい」

という性質があるようなのです。

これは書道の世界でよく言われることなのだそうですが、

 「師匠のいいところではなく、悪いところばかりを真似してしまう」

という現象が、書道ではよくあるようなのですね。

これと同じような現象で、お子さんをお持ちの方であれば、
お子さんが「いい言葉」よりも「悪い言葉」のほうをはるかに早く覚えてしまう
という体験を必ずしているのではないでしょうか?

人間というのは不思議なもので、いいことよりも悪いこと、
欠けているところにフォーカスするようにできているようです。

それはきっと、人間の防御本能(マイナスや危険なものをいち早く察知する)
とも深い関係があるようにも思いますが。。。

単純な真似の「もう一つの落とし穴」とは?

もちろん、見たものを見たまま真似ができる人というのも
ある一定数は存在する、、、これも事実です。

そういう器用な人というのは、あまり教えなかったとしても、
「見よう見まねで何となくできてしまう」ということは、確かにあります。

よく言う「センスがいい人」というのは、この部類に入るのかもしれませんね。

実際私も、いろいろなゴルファーを見て、
自分もああいうゴルフができるようになりたいと思って、
マネをしていた時期もあります。

しかし、真似をすることには、先ほどもお伝えした
「悪いところを真似しやすい」ということの他にもう一つ、
大きな「落とし穴」があると思っています。

それは何かというと、、、

 「真似したものがあなたに合っているかはわからない」

ということです。

あなたが「これいいな」と思ったスイング。
それはきっと、あなたがいいと思ったのですから、
何かしらの共感があったのでしょう。

しかし、、、だからといって、それがあなたに合っているかというと、
それは全く別の話です。

 ・自分の体格には合っていないかもしれません

 ・身体に負担がかかりすぎるかもしれません

 ・一度身につけると変なクセがつくかもしれません

いいと思っても、そうしたリスクを知らず知らずのうちに
背負うことになるとしたら、、、

せっかくやったことなのに、逆の結果を生むことにもなりかねません。

そうした中で、一番いいのはやはり、
できるだけ人を選ばない、本質的なスイングを身につけること。

その際には、ゴルフのことをよくわかっているコーチが
ついていたほうがいいのは、言うまでもありません。

またメールします。

小原大二郎

追伸:

一昨日の女子プロオープン、堀奈津佳プロが初優勝しましたね。
優勝の裏側では、この練習がかなり貢献していたのだとか。。。

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あなたのゴルフの価値は?

2013.04.01
obara

FROM:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

突然ですが、物には値段がありますよね。

例えばこのメルマガを書きながら
私が飲んでいるブラックコーヒーは220円。

そしてメルマガを書いているこのパソコンは
20万円くらいします。

もちろん、これは私がお金を払って買ったものです。

タダでは何も手に入りませんよね。

欲しいものがあっても、たいていの場合はタダでは手に入りません。

まあ、女性ならプレゼントということもあるのかもしれませんが^^;

欲しい物には対価が必要

何かを手に入れるなら、対価を払う必要があります。

そして、成功や達成にも対価が必要です。

例えば医者になりたいと思ったら、小学校からしっかり勉強して
大学の医学部に入る必要がありますよね。

そして国家試験を受けて合格して、、、

これだけやることがあるから
医者になるのは簡単なことではありませんよね。

もちろんその対価として手にするのは、
医師としての尊敬だったり、高額な報酬です。

ずーーっと遊び人で、特に努力もしていない人が
「医者は金持ちだからいいよな」
と言っていたら、あなたは同意しますか?

あるいは、オリンピックで金メダルを取った人に
「才能だから」の一言で片づける人がいたら?

医者になった人間は対価を払った。
友達が外で遊んでいる時に家で勉強していた。

オリンピックで金メダルを取った人は、
友達が遊んでいる時に必死に練習をしていた。

当たり前のことですが、この事実を私たちは忘れがちになります。

ゴルフに対価を払っていますか?

あなたの支払う対価によって
あなたがゴルフで得られる技術やスコアは決めることが出来ます。

もっと言えば、ゴルフで味わう楽しみや感動を決めることが出来ます。

現代の風潮もあるのかもしれませんが、
私たちはすぐに結果を求める思考になりがちです。

すぐに結果を出したいなら、それなりの対価が必要です。

初心者の方が1ヵ月で100を切りたいなら、
それはいくらいい練習法があっても、それに取り組む努力が必要です。

もちろん私の生徒さんでも1か月で100を切ってしまう方は
もちろんたくさんいらっしゃいますが、
その影でしっかり努力という名の対価を払っています。

何もしなければ、何も手に入りません。

自分が望むスコアと同じくらいの対価を払う準備ができてないなら
それはいつまでたっても夢で終わってしまいます。

対価とは、、、

対価とは、

第1に努力であり、
第2に時間であり、
第3にエネルギーだと思います。

面白いのは、ここにどれだけの比重を置くかで
結果がいい方にも悪い方にも傾くことです。

あなたがゴルフに対して対価を払っていますか?

払った対価によってあなたのゴルフの価値は上がっていきます。

今のあなたのゴルフの価値はいくらでしょうか。

ちょっと考えてみてください。

またメールします。

小原大二郎

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フォロー(腰から腰)におけるシャフトの位置

2013.03.31
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

前回から、腰から腰のフォローについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、

 “腰から腰におけるシャフトの位置”

について、お話ししていきます。

シャフトの位置は足のつま先のラインのところに

フォローのシャフトの位置は、バックスイング、そしてダウンスイングと同様です。

どの位置かというと、腰から腰の位置に来た時、シャフトの位置がつま先のライン上、
足のつま先のラインのところに来ているのが正しい位置になります。

これよりも前に動いていたり、後ろに動いていることのないようにしましょう。

もしこのフォローの時にシャフトの位置がずれている場合は、
その前段階で適切な手と体のバランスが保たれなかったということを意味しています。

すなわち、シャフトが足のつま先の位置に来ておらず、
ターゲットラインの内側に来ている場合は、インパクト、そしてダウンスイングが
外側の遠いところ、アウトサイドから降りてきたことを示しています。

またその逆に、フォローの時に体からシャフトの位置が離れてしまっている場合は、
インサイドから降りてきていることになります。

9ボールルールで常にチェック

このシャフトの位置がつま先のラインよりも前や外側に来てしまうと、
インサイドアウトのスイング軌道になり、ボールが右方向に飛び出して、

 ドロー

 プッシュアウト

 プッシュスライス

これらの弾道のいずれかになります。

逆に、シャフトの位置が内側に来てしまうとアウトサイドインの
スイング軌道になりボールが左に出やすくなります。

具体的には、9ボールルールの左方向にボールが飛び出しやすくなって、

 プルフック

 プル(引っ掛け)

 フェード

が出やすくなります。

もしフォローのところでこのようなずれが生じている場合は、
インパクト、ダウンスイングのシャフトの位置が正しいところに
降りてきているかをチェックしましょう。

そうすることで、フォローの位置でも正しいところにもって来られるようになります。

シャフトの向きとシャフトの位置はどちらもあなたのゴルフに
大きな影響を与える要素になります。

したがって、常に正しい位置に戻せるように、鏡や自分の目で
繰り返し確認しておきましょう。

次回も、腰から腰のフォローについてお話しします。

またメールします。

小原大二郎

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同じ練習を続けることは効率がいい

2013.03.30
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

昨日は、飛距離アップのレッスンを行って来ました。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございます。

さて、今日は「同じ練習を繰り返すことの効用」についてお話しします。

このへんについては、以前から何度もお伝えしていることなので、

 「もうわかってるよ」

と言われてしまいそうなんですが、改めてもう一度確認してもいいかなと思ったので、
あえてもう一度、書かせてもらいますね。

同じ練習は時間が短縮される

ここであなたに質問です。

 1.毎日違う練習をする

 2.毎日同じ練習をする

あなたがもし、1と2、ほぼ同じ量の練習量をこなすとしたら、
どちらのほうが練習時間が短くて済みますか?

当たり前のことですが、おそらく2のほうですよね。

なぜなら、毎日同じ練習をするのなら、やり方の勝手がわかっていますから、
スムーズに練習に入ることができるはずです。

逆に、もし毎日違う練習をするとしたら、、、
もちろん新鮮さという点ではいいかもしれません。

ですが、毎回違う練習では、たとえコーチが横についていたとしても、
やり方が定まるまでは、スムーズな練習にはならないのではないでしょうか?

したがって、同じ量をこなすのであれば、
同じ練習を繰り返しやったほうが、明らかに短時間で量はこなせます。

それはもちろん、技術の習得にそのまま跳ね返ってくることは
言うまでもないことです。

続けることで練習に深みが出る

もう一つ、同じ練習を続けることの利点としては、

 「深みが味わえる」

ということです。どういうことかというと、、、

たとえば、腰から腰のビジネスゾーンの練習を長い間やっていたとすると、

 ・ああ、バックスイングではこのあたりに重心が来ているほうが振りやすいな。。。

 ・体の内部で、このあたりの筋肉が使われているのかもしれないな。。。

 ・こういう体の動きをすると、フェースの向きが安定してくるんだな。。。

そんなことが、誰に教えられるわけでもないのに、
身体がそういうサインというか、認識を持つようになるのです。

この感覚は、正直、言葉にするのがちょっと難しい感覚で、

 「続けた人にしかわからない」

という言葉が、一番しっくり来ます。

続けることへの「プレゼント」

そしてもう一つ、これが実は一番大きいと思うのですが、、、

 「自分が意図していなかった効果が出る」

ということが、同じ練習を続けていると、起こります。

たとえば、方向性を安定させるために始めたビジネスゾーンの練習が、
それを極めていくうちに、他にいい影響を与え始める、、、

そういうことが起こってくるのです。

方向性が安定するということは、おそらくクラブヘッドの芯の近くで
ボールをとらえることになり、それが飛距離にいい影響を与えるのだと思います。

このようなことは狙って起こっているわけではありません。

しかし、続けているというのは不思議なもので、
こうした思いがけないプレゼントをくれるのですね。

こうした話は、3日坊主で練習を続けている人には無縁のことかもしれません。

しかし、継続することというのは、自分では意図していないようなことを
私たちにもたらしてくれます。

ダマされたと思って、まずは3ヶ月、
同じ練習をあなたも続けてみることをオススメします。

またメールします。

小原大二郎

追伸:

飛距離を決めるのはクラブだけではありません。が、、、
もしあなたがずっと同じクラブを使い続けているのなら、
試す価値はあるかもしれませんね。

http://obara-daijiro.com/product/masamune/

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ストレートショットをあきらめるということ

2013.03.29
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

今日は「ストレートショットはあきらめろ」ということについてお話しします。

もしあなたが今、スライスやフックに悩んでいるのなら、
今日のメールは今後のスコアアップの大きなきっかけになるかもしれません。

それって本当に大事ですか?

ゴルフのスコアアップに苦労している方が多い中、私の生徒さんの一人が、
私のレッスンを受けてから3ヶ月というものすごい勢いでシングルを達成しました。

その方、仮にIさんとしておきますが、
私自身もIさんの今後の伸びにはとても注目していて、
どこまで上達できるのかが楽しみです。

Iさんがそんな風にものすごい勢いで成長することができたのは、

 「なんでIさんは真っ直ぐに飛ばさないといけないんですか?」

という質問を私がIさんに投げかけたことから始まりました。

Iさんが当時こなそうとしていた練習メニューはスライスの改善をする練習でしたが、
その練習がIさん本人にとってあまりにも難しいと感じられ、私がこのように質問したのです。

この質問でIさんは、

 「あ、無理して真っ直ぐ飛ばさなくてもいいんだ」

と気付き、スイングの改造をやめて、ショットが安定してきました。

Iさんのドライバーは少しスライス弾道で曲がってしまいますが、
その持ち球を活かす方法を二人で考えて、
そのおかげで、驚くほどスコアがアップしていきました。

あなたのゴルフの価値観は?

 「球が曲がってもいいや」

そう決めてスコアアップするなんて、ちょっと矛盾したように感じるかもしれませんね。

しかし、よく考えてみれば、一般のアマチュアゴルファーは

 「球は真っ直ぐ飛ばさなくてはならない」

ということを前提にゴルフをしています。

もちろん、思い通りに飛ばしたいと言われてしまえばそれまでです。
しかし、ゴルフには、みなさんそれぞれの価値観があってもいいはずです。

「球を真っ直ぐ飛ばす」ことを前提にゴルフをすることも選べますが、
それを選ばないこともできるわけです。

そんな、真っ直ぐ飛ばすことを諦めたプレイヤーを「下手くそ」などと
思う人もいるかもしれません。

でも、それも結局は周りの声です。
他人の価値観にすぎません。

別に誰に迷惑をかけているわけではありません。
ただ、そういう人たちの声に戸惑ってしまうことはわかりますが。。。

楽しくゴルフがしたい。

実は、最近多い相談に、以下のようなものがあります。

 「最近ゴルフ自体が楽しくなくなってしまいました。どうしたら楽しくなりますか?」

というものです。

 ・真っ直ぐ飛ばすことを目標にして、がむしゃらに練習している。

 ・いつかは目標を真っ直ぐ飛ばせるかもしれないけれど、
  今、ゴルフが楽しくなくなってきている。。。

 ・日々スコアアップしていることで満足して幸せになったかといえば、
  どちらかというとそうではない。。。

 ・最近、気にしすぎて一打一打の緊張感が必要以上に高まってきてしまった。。。

 ・ミスショットが出ると気が滅入ってしまう。。。

そんな感情から、

 「これからは楽しくラウンドしたい。でも、スコアアップはしたいし、
  どうしたらいいかわからない。。。」

そんな風に悩んでいらしゃるようです。

うまくならないといけないという無言のプレッシャーを感じて頑張っているけれども、
同時に、自分にとって心地良くないから、それでブレーキがかかってしまう。

そういう悪循環が起こっているかもしれません。

私がここで、真っ直ぐ飛ばしてスコアアップすべきとか、
曲がる球と付き合っていく方がいい、ということを論じるつもりはありません。

なぜなら、先ほどもお伝えしたように、それは価値観に過ぎないからです。

どの価値観を選ぶかは自分次第です。

重要なことは、自分自身の価値観と、
周りの方々が持っている価値観をはっきりと分けて考えるということです。

真っ直ぐ飛ばすこと、自分の持ち球に適応していくこと。
それぞれにメリット、デメリットがあります。

それをご自身で「てんびん」にかけて考えてみてください。

スイング改造については慎重に。あなたはどちらを選びますか?

またメールします。

小原大二郎

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