From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、
「合わないクラブだとこんなにひどいことが起こる」
ということで、あなたにお話ししたいと思います。
以前にもお話ししたかもしれませんが、
クラブメーカーに所属していた頃はよく
トーナメントツアーに帯同していました。
トーナメントプロの話と聞くと「自分には関係ない」なんて
思う人もいるかもしれませんね。
ですが、トーナメントプロが抱える問題も、
アマチュアが抱える問題も、実は根っこのところでは
同じだったりするのです。
「外国人3人枠」の戦い
その話をする前に前提として
「プロのゴルフクラブって、どんな契約なの?」
という話を少し。
もちろんいろいろな契約形態があるでしょうが、
たいていのプロは「ドライバーを含めた10本の契約」
ということでやっていることが多いです。
そして、残りの4本になるわけですが、
たいていの場合パターだけは自分のお気に入りがあったりして、
それ以外に自由に選べるのが、残りの3本。
その3本を、残りのメーカーで取り合うことになって、
どうやってプロに選ばれるかどうかという戦いになるわけです。
で、その残りの「契約外枠」3本になるのがたいてい、
フェアウェイウッドやウェッジ、だったりするんですね。
で、その3本をトーナメントプロに気に入ってもらえるように
あの手この手で、打ってもらうわけなんですが、
そのために自分がやっていたのが、
「とにかく観察!」
ツアーの1試合目、2試合目、、、と付いて行って、
目当ての選手のドライバーの特徴や、全体のクラブセッティング、
スイングなんかをそれとなく観察します。
そして、合間の時間にプロに合わせたクラブを組んで持って行き、
「ちょっと打ってみてくださいよ」と声をかけます。
フェアウェイウッドやウェッジがほとんどですが、
「あの人に打たせるから、こういうスペックにしておこう」
というふうにして持って行くんですね。
「なんでこんなに打ちやすいの!?」
実はプロの場合、フェアウェイウッドとドライバーで
同じシャフトを入れている方が多いんです。
ですがそれだと、軽くなってしまうことが多いんですね。
いわゆる「重量フロー」が
(長いクラブを軽く、短いクラブを重く)
合っていない状態です。
※ゴルフクラブの長さと総重量の関係をグラフにした時に、
適正なクラブセッティングの場合はほぼ一直線に並びます。
それを解消してあげられるように、
10グラムぐらい重めのシャフトをチョイスして、
「ちょっとこれで打ってみてください」
とお願いするわけです。
そうするとたいていの選手から
「なんでこんなに打ちやすいの!?」
という驚きの言葉をもらうことができます。
「重めのシャフトを使っているから打ちやすいんですよ」
「だから引っかからないんですよ」
そのように言うと納得してくれて、
クラブを使ってくれるようになる、というわけです。
プロでも合ってなければ空振りする
前回、私の師匠のゴルフクラブ設計者、
竹林隆光が生前、こんなことを言っていました。
「全く合わないシャフトで打たせたら、
プロでも空振りするのを何度も見た」
もちろんプロとの感覚には違いがありますが、
合わないクラブというのは、
それぐらいのインパクトがあるということです。
「この選手はこのシャフトじゃないよね」
「じゃあ、合っていそうなこのシャフトを持って行こう」
プロにクラブを使ってもらってナンボというところがあるので、
気に入ってもらえるように必死で観察して提案していました。
そのおかげで「徳ちゃん、この選手どっちのほうがいい?」と
聞かれても「こっちのほうがいいんじゃないの」とか
即座に答えられるようになりました。
仕事上、他社さんのニューモデルとかも興味を持って
見たり試したりしていましたが、商品の情報が出る前でも
「あの選手が使っているから、こういうシャフトじゃないかな」
とかいうことも事前になんとなく察しがつくようになりましたし、
実際販売後に使ってみると「ああ、やっぱりね。そういう性能だよね」
ということもしばしばありました。
そういう経験の蓄積があるから、
今こうしてフィッティングをしているときでも
即座にクラブの合う合わないを判断できるんだと思います。
合わないクラブというのは、あなたが思っている以上に
使っていて本当に窮屈なものです。
だって、プロですら合ってなければ空振りするんですから。
あなたに合った「最高の一本」に出会えるように、
今後もこのメールマガジンがお役に立てれば嬉しいです。
それでは、また次回。
徳嵩力一
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