2014.06.29
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「技・知ってるようで知らない風の読み方」
ということについて、話してみたいと思います。
風は甘く見ては、かならず痛い目に会います。
そこで、風というものをどう読むかについて、
まとめてお伝えしたいと思います。
よくトーナメントで、選手とかキャディーさんが
芝をつまんで上に投げて風を読んでいる風景が映ったりします。
でも、それは本当に正しい行為なのかというと。。。
実は、危険な場合もあるのです。
5I~9Iまで変わってしまう!
風の方向によっては、使う番手は大きく変わる場合もあります。
同じ距離打つ場合でも、向かい風と追い風で、
5番アイアンから9番アイアンまで変わる事もあるのです。
また、横風によって、ボールは落ち際で大きく流される事もあり、
グリーン上のピンの位置との関係によって、グリーンのどっちサイドに
ボールを落とすといいのかの判断が大切になります。
ボールを思った方向に確実に曲げる技術がない、
まだ100を切れない方であったとしても、
風でのクラブの番手選択の判断は大切です。
シングルクラスで、逆球(フェードのつもりがドローになるなど)が
出る確率がかなり低いなら、曲げ方の判断も大切になります。
当然、打ち出すボールの高さのコントロールもですね。
風にぶつけて止めるか、低いボールで風の影響を避けるとか、
風を味方に飛ばすために高く上げて風にボールを運んでもらうかなど。
コースレイアウトやピンの位置と風の向きによって、
どんな高さで、どれぐらいのバックスピンをかけて、
どっちに曲げようかという判断が、スコアメイクのためには大切となります。
それで、とにかくまずは風の向きと強さを正しく読むといことが、
正しい判断のために必要不可欠ですので、そのことに的を絞ってお話しします。
風の定石(じょうせき)
風を読むための定石ですが、
(1)大きな流れで風の方向と強さを判断して、それをすべてのホールに適用。
(2)よくわかっているコースなら、場所毎に判断もあり。
(1)にするか(2)にするかは、あなた自身のそのコースでの
経験の度合いとか、キャディーさんの能力次第での判断となります。
初めてのコースとかの場合は、付いてくれたキャディーさんが
優秀なのかどうかの判断もできないので、
(1)の大きな全体の流れで判断となります。
優秀なキャディーさんだとわかっているのなら(2)です。
ホールというか場所毎に、キャディーさんの言う通りに信じてプレーします。
大きな風の方向の判断方法
天気予報を確認して、
プレーする日のプレーする場所の風の予測を行います。
午前、午後で変化するならそれも考慮に入れます。
そして、コースレィアウト図に風の方向の矢印などを書き込みます。
コースレイアウト図は、プレーするゴルフ場に用意してある場合もあります。
例えば、スコアカードの裏に印刷してあるとか、
コース説明の紙を用意してある事もあります。
しかし、それは確実にあるとはいえないので、
できれば出かける前に、プレーするコースのホームページなどから
コースレイアウト図を印刷して紙にしておきます。
そして当日の天気予報で、風の方向を書き込みます。
天気予報を見忘れたとか、でもゴルフ場の受付などで聞くと、
教えてくれたり、調べてくれたりします。
それもできそうでないなら、できるだけまわりが開けている場所
(駐車場とか)を見つけて、そこでの風を全体の風向きと強さとして使います。
そして、ここからが大切なのですが。。。
各ホールのティグランドや、セカンド地点などでの
風向きや強さの違いを感じたとしても、それを無視します。
そして、コースレイアウト図に書き込んだ風の大きな流れを信じて、
それに従って番手の選択、打つべきショットの方向や曲げ方、
フェードにするのか、ドローで攻めるのか、ボールを上げる高さなどを判断します。
中途半端に、その場所で感じた風を判断材料にはしないようにしてください。
あくまでもコースレイアウト図に書き込んだ、風の大きな流れを信じます。
それに徹しきれるかどうかが、
その日の風と仲良く一緒にプレーできるかどうかの境目となります。
大きな風の流れでの判断は、100%当たるわけではありません。
しかし、そのコースでの経験があまりつまれていない場合は、
その場で感じた風での判断より、大きな風での判断のほうが
当たる確率は確実に高いのです。
このことが、今回のお話の中で、一番お伝えしたい事なのです。
場所毎での風の判断
風の大きな流れは、かなり当たる確率は高いのですが、
当然100%ではありません。
それは、つぎのような要因があるからです。
a.風が山にぶつかると向きが変わる
b.太陽が出ている日だと、
午前中は高い山は暖められ
谷は冷えているので高い山に向かって風が吹く
c.太陽が出ている日だと、
海や大きな湖などがある場合
午前中は水から陸に午後は陸から水に風が吹く
(水は陸よりも温まりにくいので)
d.風が谷間に沿って流れることもある
などなど、大きな風の流れを変えてしまう要因があります。
ちょっと場所が変わるだけで、ある意味同じホールでも
ティーグランドとセカンド地点、グリーン上で、
まったく風の方向や強さが変わるということも有ります。
しかし、このようないろいろな要因を正しく判断できるためには、
そのコースでの経験が重要なのです。
ですから、そのコースでの熟練されたキャディーさんだとわかっているなら、
そのキャディーさんの言葉を信じてプレーしましょう。
当然、あなた自信がそのコースの主のようにさんざん回って
経験を積んでいるなら、ご自分を信じて風を読むという事の方が、
大きな風の流れでの判断よりも、当たる確率は高くなりますね。
風と仲良くなって、スイングの形や飛距離などだけでどうのこうのと言って
プレーするのではなく、自然と一体となってゴルフを楽しみましょう。
では、また。
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