From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
今回は、
「スライス、テンプラ、飛距離ダウン…なぜ?」
というテーマで、お話ししたいと思います。
朝、自己最高スコアを目指して
意気揚々とラウンドに出たにもかかわらず、
ひっかけ、スライス、テンプラが出まくり。。。
まるで「初心者」のような
自己ワーストスコアで一日を終えた。。。
こんな経験、あなたも身に覚えがあるかもしれません。
その原因は、一体何なのか?
ひっかけ、スライス、テンプラ…
これら加えて、飛距離ダウンに悩まされているのなら
その原因は、
スピンアウト
の可能性が高いかもしれません。
ちなみにスピンアウトとは
・ダウンからフォローにかけて
体重が右足に残ってしまい
・左腰が後ろに引けてしまう動きのこと
を言います。
よくフィニッシュで、右足に体重の残った人を
「明治の大砲」
と言うのを聞いたことがあるかもしれませんが、
まさにその動きです。
あなたもご承知かもしれませんが、
スピンアウトをしていると
・軌道がアウトサイドインになるので
引っかけやスライスが出やすくなる
・さらには、飛距離が落ちたり、
テンプラが多くなったりもする
もしあなたが、冒頭で言ったような
「初心者のような自己ワースト」を出したのであれば。。。
もともとスピンアウトの傾向があって、
その動きがひどくなったことが原因かもしれません。
では、そのスピンアウトを直すには
どうしたらよいのか。。。?
パターで30ヤードを真っ直ぐ打つ練習
「え、オレは別にパターが悪いわけじゃないんだけど。。。」
はい、それは承知しています。
ですが、スピンアウトを直すには、
この「パターで30ヤードを真っ直ぐ打つ練習」が
とても効果的なのです。
スピンアウトの傾向がある人は、
ダウンからフォローにかけて体重が右足に残ります。
そして、左腰が引けます。
そうすると、どうしてもフェースが開いてしまいます。
フェースが開いたままでは、
パターを打っても球が右に行ってしまいます。
すると身体がそれを感じ取り、
手でヘッドを返してしまう。。。
その結果、球が左方向に飛ぶという問題を
引き起こしてしまうわけです。
パターで30ヤードの注意点
ということで、パターを使って30ヤードを
真っ直ぐ打ってほしいのですが、
・クラブは短く持ち
・スタンスをいつもより広げて
・ひざを曲げて重心を落として
・フェースは常にスクエアになるよう意識して打つ
これらのことに気をつけて打ってみてください。
これらに気をつけて、
30ヤードを目指して真っ直ぐ打てた時の身体の動きが
いい身体の動きです。
それはすなわち、スピンアウトのない
上手に体重移動が出来た状態だと言えます。
手でヘッドを返せばボールは左に飛びますし、
体重が右に残っているのに、手打ちを抑えようと意識すると
今度はボールが右に飛んでいきます。
あなたもパターで30ヤード、真っ直ぐ飛ばしてみましょう。
板一枚でできるドリル
このパターで30ヤードが難しいと感じたら
こんなドリルもあります。
・胸の前で薄い板を両手のひらではさんで持ちます
・そのまま普段のスウィングの要領で構えて
スウィングの動きをします
・そしてスウィング中、この板の面が常に身体の中心に
あるように心がけてスウィングをします
想像できると思いますが、この板の面はフェースの面です。
この面で球を真っ直ぐ飛ばすよう意識すれば、
インパクトでの腰のスクエアの感覚が身につくでしょう。
この感覚をつかんだら、先ほどの「パターで30ヤード」に
もう一度チャレンジしてみてください。
今度は真っ直ぐ打てるようになっているはずです。
それでもダメなら…
もし、それでもスピンアウトのクセが抜けないのなら。。。
右ひざをゴルフボールのかごに乗せた状態で
ショートアイアンを打ってみるのもオススメです。
スピンアウトをする人というのは、
左足体重で球をとらえる感覚ができていないことが多いです。
ですのでこのカゴを使った練習で、ダウンからフォローで
左足にしっかりと体重が乗るようになれば、
左の股関節に張りを感じるはずです。
この感覚をつかんだら、今度こそは「パターで30ヤード」が
打てるようになっているでしょう。
そうしたら今度は7番アイアンで同じように30ヤード。
その後は徐々に飛距離を伸ばしていくようにしましょう。
最終的にはターゲットより若干右に球が飛び出す
ドロー系の球が打てるようになれば。。。
スピンアウトが解消された証拠と言えるでしょう。
スピンアウトをしっかり直して大叩きを減らして、
スコアアップを目指していきましょう。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
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