2020.03.22
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ボールヒットの本当の感覚を体験する壁すり抜け素振り」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
本当のボールヒットの感覚って、
一般ゴルファーにおけるスイングの感じとは
とんでもなく異なるものです。
まさに自らはクラブを振りにいかないからです。
一体、どういうことか?
(続きはビデオにて)
ボールヒットの本当の感覚を体験する壁すり抜け素振り
スマホの方、動画が見れない方はこちら
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(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
↓
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※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
ドリル「壁すり抜け素振り」
そこで、その本当のボールヒットの瞬間の感覚を
簡単に体験できるドリル「壁すり抜け素振り」を
お伝えしておきます。
できそうな場所を見つけてやってみましょう。
クラブが当たっても問題ないネットなどを探したら、
やり方は次のようになります。
(1)真っ直ぐに立ってトップの形をつくる
(2) 腕を伸ばしてグリップエンドが
ネットなどに触るぐらいの距離に立つ
(3)クラブを水平振りで目一杯振るが
ネットにヘッドを当てないようにする
ネットなどの前にそれに触るぐらいの距離に立ってみると
わかりますが、ここで振ったら絶対にネットなどにヘッドが当たるから
振ることなどできないと感じるものです。
しかし、ここでしっかり振ってみましょう。
まず最初は、ゆっくり振ってみて大体の感じをつかんでから、
だんだん強く振ると良いです。
最初はヘッドがネットなどにヒットすると思いますが、
腕で振りにいかないでリリースされることをガッチリ抑え込みます。
そうすると、案外当たらないで目一杯振ることができます。
そして、そのときの感覚がゴルフの通常のショットでの
本当のスイングの感覚となります。
まさに、絶対に自分からは振りにいかないで、
自然なしなり戻りに任せることが最高のスイングとなります。
ネットなどがなかなか見つからなくても、
イメージでネットなどがあると思ってやってみても感じはつかめます。
私のコーチングでお客様にやっていただくと、
え、スイングってこんな感じだったんですかと皆様驚かれます。
ネットがない場合は、壁などでゆっくりやって
その感じだけですが体験していただいています。
また、野球でも同じ素振りをやっていたとのお客様も、
ゴルフでも同じたったんですねとのことで、
野球での経験をゴルフに直結させるヒントになったらしいです。
ゴルフのスイングへつなげる
ということで、真っ直ぐに立って
上半身の自分から出そうとする力で振らない感じをつかめたなら、
実際のゴルフのスイングにそのイメージをつなげたいものです。
そのための一番簡単で、誰でもひとりで練習していて
確認できる方法があります。
それは、サンド・ウェッジで15yキャリーさせる練習(SW15yC)で、
フィニッシュを確認して修正する練習です。
両足の母指球の少し後ろの間隔であるスタンスの幅を、
腰の幅程度の30cmぐらいにセットして、
そのスタンスの幅の中で脚を使い切ります。
15y程度のキャリーでの腰から首の付け根である
体幹の回転速度では、上半身はしなったまましなり戻りません。
そのため、フィニッシュして上半身がしなった形を
維持できているかどうかを確認するだけで、
上半身の自ら出そうとする力でスイングしたかどうかをチェックできます。
壁すり抜け素振りとSW15yCを織り交ぜながら練習することで、
ボールヒットの本当の感覚が体験だけではなく身についてきて、
ドライバーショットまで劇的に変貌します。
なぜSW15yCではしなり戻らないのか
なぜSW15yCではしなり戻らないのでしょうか。
ヒトの筋肉には長さに反応するセンサーがあり、
筋肉が伸ばされるとそのセンサーが反応します。
そして、伸ばされたという信号は脊髄に到達して、
脊髄からは伸ばされた筋肉を縮める信号が発信されます。
この信号のやり取りのことを「伸張反射」といいます。
筋肉が伸ばされる速さが速いほど
「伸張反射」も大きな信号になり、
対応する筋肉をより強く収縮させようとします。
この動きは、大脳が関係していないので
力を出している感じがしません。
そして、神経の伝達速度を見ると、ざっとした分類になりますが
大脳からの運動神経伝達速度 15〜40m/sに対して、
伸張反射伝達速度 70〜120m/sとなっています。
これは伸ばされている筋肉が「伸張反射」で収縮しようとする場合は、
自ら縮めようとするよりも2倍以上ぐらい高速に伝わることを示しています。
まさに軽く振ったのに飛んだと言う、
誰でも一度や二度は経験のある何とも気持ち良いショットのときが
「伸張反射」に誘発された「伸張性収縮」動作です。
「伸張性収縮」とは、筋肉が伸ばされながら縮もうとすることです。
「伸張性収縮」に対して、筋肉を短くしながら
縮もうとする筋肉の使い方は「短縮性収縮」と言います。
まさに、自ら物を動かそうとかクラブを振り回そうとするときの
筋肉の使い方が「短縮性収縮」です。
そして、「伸張性収縮」では「短縮性収縮」に比べて2倍以上の力が出せて、
しかも運動が高速になるほどその差は顕著になります。
SW15yCでチェックすること
ところが、SW15yC程度の体幹のターンの速さでは、
上半身のしなりの中心となる肩甲骨周りなどの筋肉が
伸ばされる速度はそれほど速くありません。
そのため、「伸張反射」はほとんど発生しません。
そして、上半身で自ら力を出そうとするのではなく、
クラブが置いていかれない程度の受ける力だけで
耐えるようにしてみましょう。
そうすればSW15yCでダウンスイングから
ボールヒットに向かう脚の動きでヘッドが置いていかれて、
しならされた上半身のしなりは残ったままフィニッシュに向かいます。
30yキャリー以上ぐらいになってくると、
「伸張反射」が大きく発生してきて勝手にしなり戻ります。
SW15yCでフィニッシュでおへそが打ち出し方向を向くまで
しっかりフルターンして、上半身のしなりが残っていることを
確認すれば良いです。
上半身のしなりの形とは、セットアップに対して
ヘッドが置いていかれて、右手の平が打ち出し方向に対して
45度程度左を向いて右肘は曲げさせられている形です。
ボールヒットに向かう両脚の動き
ここで、ボールヒットに向かう両脚の動きを確認しておきます。
ボールヒットに向かって上半身には下半身の動きで、
しなりとしてのエネルギーをじっくりと溜めます。
そして、ボールヒット直前で腰から首の付け根である体幹を
鋭く左ターンさせることで、左肩甲骨は一気にしなりを多くします。
そうすると、そこに「伸張反射」が発生して、
「伸張性収縮」状態でそれまでのしなりのエネルギーを
一気に解放します。
この体幹の左ターンの誘発の原動力は、左脚の縦蹴りです。
そして、太ももの骨である大腿骨は骨盤に下から真っ直ぐに
付いているわけではなく、Lの字になって横から付いています。
そのため、腿を内側へ締める動きを行わないと
脚は外に倒れてしまい、股関節を伸ばす動きを行う
お尻の大きな筋肉である大殿筋を上手く使えません。
両腿を締めることを強く意識すれば、
両脚は強烈に地面を踏んでくれます。
そのため、ボールヒットで脚をしっかり使えるためには、
ボールヒットに向かって左脚を伸ばしながら
両腿をキュッと引き締めるイメージの動きをしっかり意識します。
そして、腕とクラブが左に振られると、
下半身はその反作用として右にターンさせられる力を受けます。
そのときに右ターンさせられる力を右脚でしっかり受け止めるほど、
クラブは鋭く振られてボールが飛びます。
そのときに内転筋が締められていることで、
右脚が縦に力を発揮して上半身の反作用をガッチリ
受け止めることができます。
右脚はそれまでは自ら力を出そうとするのではなく、
この腕とクラブの反作用をしっかり受け止めることに
全力を使うことでボールを遠くまで飛ばせます。
内転筋を締める動きは「短縮性収縮」で行うしかないので、
腿の内側をキュッと締めることはかなり意識的に
自ら力を出して行う必要があります。
壁すり抜け素振りでのコツ
ところで、壁すり抜け素振りでホールヒットでの
本当の感覚を体験できるためのコツがあります。
それは、ネットなどに向かう直前で左脚で地面を蹴るときに、
上半身全体を力で固めることです。
クラブを脚で目一杯振ると、ネットなどに当たる直前の
脚の動きでの体幹の加速で上半身の特に左肩甲骨周りには
「伸張反射」が発生してクラブをリリースさせます。
そこで、上半身全体をネットに当たる直前だけ固めようとすることで、
ネットの直前での体幹の鋭い回転の加速でも上半身がしなりません。
その結果、「伸張反射」が発生しないでリリースが抑えられます。
普段自ら出そうとする力で振りにいく動作を封印するなら、
絶対に自分からは振りにいこうなどとするはずはありません。
そうすれば、本来あるべきボールヒットでの感覚を
体験することができます。
追伸… こちらご覧になりましたでしょうか?
そういえば先日から、一部の方に
このようなご案内をさせていただいています。
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3/30(月)いっぱいで締め切ります
本日のお話でもあり、私の理論の根幹でもある
「伸張性収縮」の話などを、半年かけてじっくり
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飛距離アップやスコアアップ、ミス激減といったことはもちろん
90歳を過ぎてもゴルフを楽しめる素地を手に入れていただけます。
実際、90歳を過ぎても私のレッスンに通ってくださり
成果をあげていらっしゃるお客様もいます。
ですが、そうしたことも全て、
ゴルフのスイングで余計な動き、さらには余計な力を使うことで
全ての努力を台無しにしてしまいます。
以前にもこのメルマガの中でお伝えしましたが、
単純な計算でトップから上半身が10cm落下して、
腕は50cm落下したときのエネルギーをすべてヘッドに伝えて、
ボールを打ち出す場合の飛距離を計算した結果があります。
(ヘッドスピードに対するボール初速であるミート率が、
理論限界の1.56、飛距離はボール初速の数字の4倍という
一般的な数字を当てはめます。)
そうするとなんと、トップから上半身や腕が
落下するエネルギーをすべてヘッドに伝えられたら。。。
それだけのエネルギーで
ボールは約150y飛ぶ計算になるのです。
つまり、結果として筋力をたいして使わなくても
無駄なく動くことで250yは飛ばせるというのは
決して夢物語ではないということです。
ところが、一般男性の平均で見ると、
ヘッドスピード40m/sで飛距離が200yとも言われています。
実際女子のツアープレーヤーの平均を見ると
ヘッドスピード約43m/s、
飛距離約250yといった数字もあります。
では、この差「50y」は一体、
どこに消えてしまっているのか?
その原因はズバリ「力み」によるブレーキです。
そして「力み」の要因は大きな勘違いからの
間違った動きがほとんどとなっています。
ご案内中のコレは、そんなあなたのスイングにおける
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それを解消することを目的とし、
あなたといっしょに積み上げていきます。
もしまだ、あなたが一度もご覧になっていないのであれば、
ぜひ一度、確認してみて下さい。
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