2018.04.01
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「バックスイングでやってはいけないこと」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
どんな動きが、バックスイングで問題になるのか?
重要なものからあげると、次の3つです。
(続きはビデオにて)
と、本題に入る前に
業務連絡です。
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では、話を戻します。
バックスイングでやってはいけないこと
スマホの方、動画が見れない方はこちら
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコン(または)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] をクリックします。
(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
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※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
バックスイングで問題になる3つとは
(1)右肘を体幹に対して右に動かす
(2)上半身を右に捻る
(3)前腕を右に捻りあげる
これらのことは上半身の動きでクラブをトップまで持って行こうとすると、
必ずと言えるぐらい行ってしまう動きです。
そこで、これらの問題を順に見てみることにしましょう。
右肘を体幹に対して右に動かす
まずは、(1)の「右肘を体幹に対して右に動かす」ことについて。
「右肘を体幹に対して右に動かす」ほどスイングは難しくなります。
バックスイングで右肘が体幹に対して右に動いたことを、
ボールヒットで精密にセットアップのポジションに戻すことは
至難の技だからです。
ところが、クラブを手でバックスイングしようとすると、
多かれ少なかれ右肘は体幹に対して右に動きます。
そして、バックスイングで右肘が右に動くほど体幹に対して
手元は本来のポジションよりも右になりやすくなります。
ということは、ボールヒットではヘッドはボールの手前になりやすい
ということでダフりやすくなります。
そして、私が砂からのアプローチでボールをクリーンに打つ練習をしていて
ダフりやすい原因として一番感じたことが、バックスイングでの右肘でした。
上半身を右に捻る
次に(2)の「上半身を右に捻る」という動きを見てみます。
上半身の動きでクラブを動かそうとすると、
どうしても体幹を右に捻る動きが入ってしまいます。
本来体幹は一枚の硬い板として使うことで、
下半身の動きで上半身、特に体幹の上に浮いている左肩甲骨周りを
しならせることができます。
ところが、体幹を右に捻じろうとするほど、
体幹そのものを緩めることになります。
体幹を一旦緩めてしまうと、
下半身の動きは体幹の上の方に伝わりにくくなり、
肩甲骨周りをしならせることはできなくなってきます。
さらに、体幹の下側としてのお腹の後ろ側の背骨である腰椎は、
そもそも構造的に捻じれない形で腰椎5個の合計の回旋角度は約5度です。
そして、体幹の上側としての
胸の後ろ側の胸椎12個の合計の回旋角度は約35度です。
ところが胸椎は生理的胸椎後弯と言って、
後ろに湾曲していることが正常です。
そうなると、まあまあ捻ることができる胸椎であっても、
胸椎を捻る動作ではどの胸椎が多く回転するかで
背骨の傾きも変化してしまいます。
結果、予測可能な回転を行いにくいことになります。
そのため、かなりたくさん練習しなければ、
胸椎を思ったように捻ることはできません。
やはり、スイングを簡単にするためにも、
バックスイングでは脚の動きで骨盤から上の体幹まで
一体としてターンさせたいものです。
前腕を右に捻りあげる
そして、(3)の「前腕を右に捻りあげる」ことについては、
実はかなり誤解があります。
グリップがウィークだと、ボールヒットに向かって
前腕を左に捻ってフェースを閉じる力を出さなければ、
ヘッドはターゲット方向を向いてボールヒットできません。
ウィークなグリップとは、クラブが遠心力で引っ張られたときに
フェースが軌道の右を向いて開いてしまう形のグリップとなります。
さらに、バックスイングで前腕を右に捻じろうとすると、
同時に腕全体も上に力で持ちあげようとしてしまいます。
バックスイングでは前傾された体幹のターンに従って
手元が上にあがることに任せることが、
ダウンスイングの早いタイミングでインパクト面に乗るために大切です。
筋肉は力を入れると、その入れた力がゼロになるまでには約0.4秒かかります。
そして、ゴルフのスイングのトップからボールヒットまでは
平均で約0.3秒です。
そうなると、バックスイングで上にあげる力を入れれば入れるほど、
腕は下に落ちにくくなります。
結果として、手元がインパクト面になかなか乗らず、
ボールヒット近辺でなんとかインパクト面に乗せる調整を
行うことになります。
それでは清々とボールを遠くまで飛ばしたり、
ボールの軌道をうまくコントロールすることはできません。
バックスイングでついついやってしまいがちなことをお伝えしました。
バックスイングでの余計な動きである下半身の動きの代償動作を無くして、
気持ちよく振り抜いてボールを遠くまで正確に飛ばしましょう。
目でヘッドを追う
ついでながら、バックスイングではもう一つやってしまうと
大きな問題になることがあります。
それは、バックスイング開始から目でヘッドを追うという動きです。
スイングが気になるとまずやってしまうのが、
バックスイングでヘッドがどこにあがっているのか
目で見て確かめようとする動きです。
しかし、ヘッドを目で追うとミート率は激減します。
ミート率とはヘッドスピードに対するボール初速になりますが、
ヘッドの良い所にボールが当たらないとミート率は落ちます。
要するに、ヘッドを目で追ってしまうと、
ボールが当たるポイントがずれやすくなるということです。
トップ近くで左肩などに顎が押されるとか、
首の捻転可動域の問題で顔が右を向いてくることは問題ありません。
意識がボールにあれば、極端に言えばメガネのフレームの外に
ボールがぼんやり見えていれば問題とはなりません。
しかし、ヘッドを目で追ってしまうと、
ボールへの意識が極端に低下してしまいます。
良いバックスイング概要
ここで良いバックスイングでの動きを要約すると
次のような動きとなります。
これからお伝えする本来の動きを、
しっかり意識してやって見ましょう。
セットアップで骨盤が上半身の前傾角度なりに
前傾するようにセットします。
これは、セットアップに入るときに、
股関節を曲げることを強く意識すればできるようになります。
また、グリップを下を向いて作ると、
猫背になりやすくて骨盤の前傾不足となります。
しかし、グリップはまっすぐに立って丁寧に作ってから前傾すると、
グリップも骨盤の前傾もうまくできます。
そして、セットアップ終盤ではお腹を凹めて体幹を安定させます。
バックスイング開始は脚を使って動き始め、
できるだけ手を使わないようにして最低でも腰の高さぐらい、
できれば脚を使い切るまでは動いてくるようにします。
右足母指球の少し後ろで地面を踏みながら右脚を長くすることで、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込んで行きます。
右膝が十分に伸びてきたまさに脚を使い切ったと感じるところまでは、
上半身は親指側に折れるコックをいれるだけで他には何も動かしません。
脚の動きと同期して、手首が親指側に折れるコックだけは
少しずつ入って行くことになります。
ただし、コックを意識的に曲げようとすると
なかなかうまく安定的にコックを入れることはできません。
バックスイングの出だしの1mぐらいはヘッドがまっすぐに動いて
フェースがボールを向いているようにすれば、
ちょうど良い自然なコックが入ってきます。
手元は腰から首までの体幹が脚の動きでターンすることに任せます。
ここで気をつけたいことがあります。
それは、ヘッドをまっすぐに動かそうとして
手元をボール方向へ出すように上にあげようとはしないことです。
フェースがボールを向いているようにすれば
フェースが開かないことになり、手元も余計な動きをしないで
低く動いて前腕を右に力で捻ることも無くなります。
手元はできるだけ低く保つつもりでいて、
単に体幹の回転に追従させて動けばば良いです。
手元が腰の高さ辺りまであがったときに、
ヘッドの一番下の溝が上半身の前傾角度ぐらいになっていれば
良い動きができたことになります。
脚を使い切ったところからは、それまで動いてきたヘッドの勢いで
クラブがトップまで到達するように、左肩から手首にかけて
余計な力をできるだけ入れないようにします。
スタンスの幅が腰の幅程度なら、
脚を使い切ると手元は腰の高さ辺りとなります。
スタンスの幅が広がってドライバーショットぐらいになってくると、
手元は胸の高さぐらいまで脚の動きであがってきます。
スタンスの幅が広がるほど股関節が深く入る分下半身の可動域が大きくなり、
下半身を使い切ったときの骨盤から体幹の回転角度が大きくなって
手元があがる高さが高くなります。
このように、バックスイングで下半身の動きに任せて全体が動けば、
トップの位置とかあげかたなどに悩むことなくショットできます。
ここでお伝えした動きは、一回のスイングを20秒以上かけて行う
「ゆっくりシャドースイング」でやろうとしてみましょう。
最初はうまく動けなかったり、
どう動くのかわからなくなったりするかもしれません。
そんな場合はもう一度ここにお伝えした文章を見ながら、
順に一つ一つのポイントをやってみるようにしましょう。
そして、「ゆっくりシャドースイング」では
動きながら色々考える余裕があります。
普段は無意識に行ってしまっている悪い動きも、
「ゆっくりシャドースイング」なら感じることができます。
まずはとにかく「ゆっくりシャドースイング」をやってみることです。
こうした上達のヒントについては、
「大森睦弘・脱力み飛ばし塾」に通っている方には
毎月余す所なくお伝えしています。
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