From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ダウンでは手元を早く下に落としたい」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ダウンスイングで手元が浮いて
なかなかインパクトの面に乗れず。。。
結局ボールヒット直前にインパクト面に力で
手元とクラブを引きずりおろしているゴルファーは多いです。
なぜ、そのようなことが起こるのか?
(続きはビデオにて)
ダウンでは手元を早く下に落としたい
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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トップからは手元を落下させる
楽にスイングするなら、
ダウンスイング序盤では手元とクラブを自由落下させて
インパクト面に素早く乗せたいものです。
トップから力で振りにいっては、手元はボール方向へ出て
体の正面方向へ移動しようとすることで
インパクト面に対して浮きます。
カーブワークと同じ
トップに向かう切り返しからダウンスイング序盤のイメージとして、
よく私がコーチングでお伝えしていて分かりやすいと
言っていただけていることがあります。
それは、ゴルフのスイングを車の運転での状況に例えたお話です。
車を運転していてカーブにさしかかったら、あなたはどうしますか。
そうですね、アクセルを緩めるとか、
さらにはブレーキを踏んで車の速度を落とします。
速いスピードであるほどハンドルを切って
車を上手くカーブに沿って向けることは難しく、
カーブの出口に向かって清々とアクセルを踏んで加速できません。
自分の実力や車の性能に合った適切な速度以下に落としてから、
カーブワークします。
普段誰でもそうやっているのに、かたやゴルフとなると
ダウンスイング序盤でいきなり加速しているゴルファーは
非常に多いです。
ゴルフではトップに向かう切り返しからダウンスイング序盤は、
車の運転で言うならカーブに入いるタイミングです。
車を速く走らせたいなら、カーブの手前では減速して出口が見えたら
一気にアクセルを踏んで加速させます。
ゴルフでも、まずはインパクトの面に手元とクラブを乗せなければ、
ボールヒット近辺でパワーを出しながら
インパクト面に乗せるコントロールをすることになります。
さらにゴルフではフェースの向きも
セットアップの向きに戻ってヒットさせる必要がありますから、
単にインパクト面に乗せる以上のことが要求されています。
ダウンスイング序盤では、まずは手元とクラブをインパクト面に乗せたり
フェースを軌道方向へ向けるなどの、
コントロールが必要になることは全部やってしまいたいものです。
そんなときにクラブを振りにいくなど、
クラブを力で加速しようとすることの愚かさは理解できると思います。
頭で分かっていても体は
しかし、頭ではそう理解できているつもりでも、
体はなかなかそのように反応してくれません。
その理由は、そもそもゴルフをはじめたときに
トップに向かう切り返しからダウンスイング序盤は、
車の運転のカーブと同じだと教えてもらっていなかったからです。
手はある意味器用なので、なんでもやろうとしたことは
手っ取り早く行うことができます。
ゴルフでもクラブを振り回すことは、誰でもすぐにできることです。
とりあえず手打ちでゴルフをはじめて、
それが小脳に定着して意識すらされない動きにまでなっているのが
ほとんどのゴルファーでの現状です。
そのため、トップから力で打ちにいくことは悪いことだとは
大脳では理解していても、なかなかその理解に沿った動きができません。
脚を使おうとしてさらにハマる
また、さらに悪いことに手打ちを直したいと思って
ダウンスイング序盤で脚を使おうとすると、
もっと悪い罠にはまってしまいます。
ダウンスイングで下半身を使おうとすると、
必ずトップから腰をいきなり回そうとします。
そして、トップからダウンスイング序盤までは
まだ右脚に多く乗っているので、腰を回そうとする動きは
右脚片脚を主体とした動きとなります。
さらに、腰を回そうとすると必ず水平に回します。
これが、下半身のパワーを使い切れない、
右膝がボール方向へ出る右膝外回りを引き起こします。
腰を右脚の動きで水平に回すパワーは小さいとはいえ、
出だしの回転速度は重さで腰を回すよりも速くなります。
そうなると手で振りにいっていなくても
トップからいきなり腰がターンすることで、
手元がボール方向へ出ようとします。
そのままでは手打ちと同じでインパクト面に対して手元が浮いた形になり、
なかなかインパクト面に手元とヘッドが乗りません。
そして、ボールヒットというヘッドスピード が高速になったところで、
ヘッドをボールに持って行く操作が必要となりスイングは難しくなります。
ダウンスイング開始では、まずは両脚で地面を踏みましょう。
そして、ボールヒットに向かっては、
左脚で地面を縦に蹴りながら同時に両腿をキュッと締めることで
正しく下半身を使い切るようにしましょう。
両脚で地面を踏もうとすることで「間」ができ、
その間に手元とクラブが下に落下する時間をつくることができます。
それだけでスイングはかなり楽になり、
スイング全体が簡単な動きになってきます。
お腹の落下も意識する
両脚で地面を踏むコツのひとつに、
お腹の落下を意識することがあります。
バックスインングしっかり右の脚を伸ばすことで、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込む動きで
腰から首の付け根の体幹を背骨を中心に右にターンさせます。
そうすると、頭の高さは変わりませんが、
背骨の前側の重い内臓は右斜め上にあがってきています。
その重い内臓を強く意識して、
それを下に落とそうとイメージしてみましょう。
それだけで、お腹はセットアップのポジションまで
力ではなく重力で落ちてきます。
腰は右脚でいきなり腰を回そうとする場合よりもゆったり回転するので、
その分手元はボール方向に出にくくなりインパクト面に対して近づけます。
バックスイングで右脚を伸ばして
お腹を右斜め上に持ちあげる動作によってお腹を落とすことができて、
間接的にですがダウンスイングでの「間」をつくりやすくなります。
体のパーツは案外重い
普段の生活では、体の各部分の重さは案外感じていないものです。
しかし、思った以上に重いです。
腕は片方で4kgぐらいなので両腕で8kgあり、
胴体は全体重の平均46%ですから体重70kgなら32kgぐらいとなり
お腹だけだでも20kgはありそうです。
トップに向かって右斜め上にあがってきた腕とクラブ、
そして重いお腹の重さを足したら30kgもの重さが
全体の重心として20cmぐらいは高くなっています。
その重さを下に落とすだけでも、かなりの力となってくれて
体幹は左にターンしてセットアップのポジションに
収まってくることを想像しましょう。
そうすれば、トップから慌てて腰を力で回そうとは
思わなくなってきます。
腕の重さも普段の生活では、まったく感じないものです。
しかし、お布団に横になって本やスマホを見ていると、
腕の重さで案外腕が疲れることを感じるものです。
腕ですらかなり重いわけですから、お腹ならなおさらです。
しっかり体のパーツの重さを利用して、慌てて動かなくても
重力がバッチリ仕事をしてくれることに任せるように
スイングしたいものです。
体の重さを感じるドリル
普通に無理やり力ずくでショットしていると、
普段の生活で体のパーツの重さを感じないと同じで、
重さを利用したスイングはなかなかできないものです。
そこで、クラブを2本とか束ねて1回のスイングを20秒以上かけて行う
「ゆっくりシャドースイング」をやってみましょう。
体の各部分の重さまでは感じることはできないかもしれませんが、
クラブの重さでトップから下に落ちることができることを実感できます。
逆に軽いものをクラブに見立てて
「ゆっくりシャドースイング」をやってみると、
今度は体のパーツの重さを感じることができます。
例えば幅24mm x 厚さ6mm x 長さ910mmの薄くて長さのある木の棒は、
私の「ゆっくりシャドースイング」の友となっています。
ゆっくり動くことで重さのすごさを感じて、
ダウンスイングでの「間」を手に入れることで
重力で手元を素早く落とせるようになりましょう。
では、また。
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