わかっちゃいるけど出てしまうミスの克服法

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2019.08.20
ezure

From:江連忠
神戸の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

今回は、
 

 「わかっちゃいるけど出てしまうミスの克服法」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
  

「分かっちゃいるけど。。。」という失敗は
日常よく起こるものです。

ゴルフでも同じですね。
あなたも、こんな経験はないでしょうか?

ダブルクロス(逆球)

 
 ミスを防ごうと丁寧に打ったショットにかぎって、
 行ってほしくない方向に飛んでいく。。。

 

こうした失敗はプロでも起こり得ますが、
アマチュアの皆さんも何度となく経験していることでしょう。

行ってほしくない方向に飛んでいくことを
 

 「ダブルクロス」あるいは「逆球(ぎゃくだま)」
 

と呼んだりします。
 

 ・コースで右はだめだという場面で、右に行ってしまったり

 ・フェードで打とうと思っていたのにフックになったり
 

また、広い意味で捉えれば
 

 ・フェアウエイバンカーで絶対ダフリたくないから
  浅めに打とうと思ったのに、結局ダフってしまった

 

このようなものも、逆球と言えるでしょう。

逆球は当然、スコアを落とす原因になりますから
プロにとっては致命傷になりかねません。

なぜ、逆球が起こってしまうのか?

頭ではわかっているのに、ミスをしてしまう。。。
 

ではなぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか?
 

実はこれには、脳の役割が大きく影響しています。
 

「右脳」「左脳」という言葉を
あなたは聞いたことがあるでしょうか?
 

 ・右脳は想像力などイメージ的

 ・左脳は論理的
 

などと言われています。

そしてゴルフでも、右脳と左脳の間で
様々が情報が飛び交っています。
 

 右脳「どんな力感やフィーリングでいくのか?」

 左脳「どの番手でどこを狙って、どういう球筋でいくのが最適か?」
 

スウィングの際には、こうしたことを決めています。
 

たとえばあなたが、広くてOBの無いホールの
ティーグラウンドに立った時には
 

 左脳「広い。ドライバーで行こう、ミスしてもOBは無い」
 

と考え、プレッシャーがない状態ということもあって右脳は
 

 右脳「体がスムーズに動けるよ!」
 

といった具合に、左右の脳内の会話がうまくいくと
ナイスショットになりやすいのです。

脳がパニック状態に…

ところが逆に、狭くて右がOBといったホールに立つと、
左脳と右脳の会話がパニック状態となり。。。
 

 左脳「左サイドに打てば良いな」

 右脳「でも、右に曲がりそう。。。」←左脳の決定を右脳が邪魔している
 

 右脳「こんな感じで打とう」

 左脳「それじゃダメかも。。。」←右脳の感覚を左脳が邪魔をしている
 

といった具合に、右脳と左脳、お互いを邪魔しあって
ストップさせてしまう、といった具合です。
 

たとえば、右のOBを気にして左に大きく曲げるというミスは
技術的な問題なので原因がつかみやすいです。

しかしながら、右を気にして右に行ってしまう逆球は
精神的な問題に起因するミスなので、
原因を理解しにくいと言えます。

そしてもちろん、このミスはプロにとっては致命的です。
 

右脳と左脳が情報交換をして決定したのに、
再び情報が交錯(クロス)して迷ってしまっているわけです。
 

優雅なスウィングを見せてくれるアーニー・エルスでさえ、
 

 「それじゃあ、タイガー・ウッズに勝てないよ」
 

とささやく小人が試合中に現れるのだと言います。

これも、脳内がパニックを起こしている状態だと言えるでしょう。

ダブルクロスの克服法

ダブルクロス(逆球)を克服するには、
 

 ・状況を想定した練習を重ね

 ・経験を積んで自信をつけること
 

月並みな考えにはなりますが、これが一番です。
 

たとえば、左が気になるようであれば、
 

 ・左に行かないように、ティを低めにする

 ・あるいは入射角をシャローにして、左手をより強いイメージで振る
 

といった具合です。
反対に右に行かないようにするには、
 

 ・ティを高くしてヘッドを走らせ、球を捕まえる感覚を身に着ける
 

といった練習が効果的でしょう。

いずれにしても、繰り返しの練習によって
 

 ・右に行かせない左に行かせないという自信をつけ、

 ・本番で右脳と左脳の情報交換時にパニックを起こしにくくしていく
 

ことでしょう。
 

そんな、プロも悩むダブルクロスですが
「ルーティン」を大切にすることで、そのミスを減らすことができます。
 

ルーティン(プレショット・ルーティン)には
大きく分けて2つの要素があります。

一つは、毎回同じ手順でアドレスに入ることで
流れを作るための「物理的ルーティン」
(たとえば、素振りやワッグルなど、打つ前のお決まりの動作)

そしてもう一つは「心のルーティン」です。
 

たとえプロであっても、こういう風に打とうと決めても、
「それで本当に良いの?」と不安に思うことはあります。

そこで大事なのは、一度打つと決めたら
右脳と左脳の会話をシャットアウトさせること。

セットアップした段階では、
決めたことだけをする状態にする。。。

これが「心のルーティン」です。
 

もし、それでも迷ってしまったら、アドレスを解いて
時間をかけても右脳と左脳の会話を終わらせるようにします。

アドレスに入る前に、ただ決めたことだけをする。

普段の練習からその癖をつけておくと、
ダブルクロス(逆球)のミスは減ってくると思います。

ぜひ、お試しください。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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江連忠
江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。
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カテゴリー: スライス, ツアープロ, フック, メルマガ, メンタル, 新着メルマガ, 脳科学 | 投稿日: | 投稿者:
江連忠

江連忠 について

江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。

 

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