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ダウンスイング(腰から腰)におけるシャフトの向き

2013.02.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
腰から腰のダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
“腰から腰におけるシャフトの向き”
について、お話ししていきます。

■胸の向きなどがひと通りクリアされているか
腰から腰のダウンスイングにおけるシャフトの向きも、
肩から肩の時と同様、ここまでのダウンスイングの項目が
一通り整っていることを前提とした話になります。
シャフトの向きがターゲットラインの方向と平行なのが「オンプレーン」
平行よりも内側に傾いているのが「インサイド」
外側に傾いているのが「アウトサイド」です。

ダウンスイングでシャフトの向き、腰の位置まで降りてきた
シャフトの向きを正しくする前提条件として、
まず胸の向きがとても大事になってきます。
頭部の軸、頭の動きももちろん大切ですが、
胸の向きがスクエアの右斜め45度になっているかどうかを、
シャフトの向きを確認する前にしっかりおさらいしておきましょう。
胸の向きなどの項目がひと通りクリアされているという前提で、
シャフトがターゲットラインと平行であればオンプレーンと判断します。
この腰から腰のダウンスイングもバックスイングと同じで、
ターゲットラインと平行の位置に降りてくるのが基準になります。
インサイドからクラブが下りてきた場合、
当然9ボールルールの右方向にボールが飛び出して、
ドロー
プッシュアウト
プッシュスライス
これらの弾道のいずれかになります。

逆にアウトサイドから降りてくると、
9ボールルールの左方向にボールが飛び出しやすくなって、
プルフック
プル(引っ掛け)
フェード
これらのいずれかになります。

■感情が間違った動作を生みやすい
実際はトップでできた手の形を何も変えずに自然と下半身のリードで
降ろしてくれば、腰から腰のダウンスイングでは
自然とオンプレーンに降りてくるはずなのです。
しかし、必要以上に力が入りすぎたり、必要以上にボールを高く打ちたい、
遠くに飛ばしたい、低く打ちたいなどの感情が入ったりすると、
間違った動作を生み、シャフトの向きがオンプレーンから外れてくるので気を付けましょう。
練習方法としては、繰り返し素振りで腰から腰のダウンスイングの位置まで
クラブを下ろしてくる練習を繰り返ししていると、
正しいイメージを身体に覚え込ませやすいです。
素振り等で腰の位置まで下ろす練習をしていると、
正しい動きを習得しやすくなります。
シャフトの向きというのは、ボールの飛び出しの方向を決定づけます。
当然のことながらドローボールを打ちたい人は、若干インサイドから降りてきて
インサイドアウトのスイング軌道にすることで、ドローを打つことができます。
フェードボールを打ちたいなら若干アウトサイドから降りてくるような
イメージを持つことで、自分の思い描いた球筋を打てるはずです。
しかし、ノーマルな状態、すなわちストレートプレーンは
あくまでもターゲットラインと平行であるということを理解してください。
ストレートボールのスイングを目指すのであれば、
まずはターゲットラインと平行な位置にクラブシャフトを
下ろしてこられるように練習をしましょう。

次回も、腰から腰のダウンスイングについてお話しします。

またメールします。
小原大二郎

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ドラえもんにダマされるな!

2013.02.04
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は
 「ドラえもんにダマされるな!」
という話をします。

■海外でも大人気
日本が生んだ国民的マンガ、ドラえもん。
あなたももしかしたら読んだことがあるかもしれません。
たとえ読んだことはなくても、
あなたのお子さんやお孫さんがテレビで見たりしているのを、
見たことはあるかもしれません。
海外でも、アジアを中心に人気があるそうですね。
そんなドラえもんですが、いつもぐうたらしたなまけ物の
「のび太」を、秘密の道具で助けてあげています。
 ・のび太がジャイアンにいじめられる。
  あるいはスネ夫に自慢をされる。などなど。。。
 ・その後、のび太はドラえもんに泣きつく。
 ・ドラえもんはしぶしぶ、のび太を助ける道具を出す。
 ・その道具のおかげで、のび太は満足。
 ・しかし、、、それでのび太は調子に乗って大失敗。。。

まあ、おおまかなストーリーとしては、こんな感じでしょうか。
このある意味わかりやすいストーリーが、
もしかしたら海外でウケている理由なのかもしれませんね。

■根本で何も学んでいなければ。。。
のび太はどんなひどい状況であっても「道具」のおかげで
うまくいったように見えて、最終的には調子に乗って失敗。
結局のび太には学びが一切ないように見えます。
(いや、もしかしたら、実はあるのかもしれませんが。。。)
でも、このストーリー展開って、
ちょっとゴルフにも似ているところがあるかなあ、なんて思います。
ゴルフが上手くいかなくて、
 「簡単にできる方法」
に飛びついて、やってみてよさそうに見えたのに、
スイングの根本が変わっていないから、結局は元のまま。
何かイレギュラーな力に助けられて得たものというのは、
所詮それがなくなってしまえば、元のまま。
結局、スイングが改善されて、自分の力になっていなければ、
何をやったところで、全く意味がないのです。

■大切なのは一発逆転ではない
 「これをやるだけで、うまくいくようになった」
確かにそういう現象というのはあります。
実際、私の生徒さんの中でも
 「ティーの連続打ちをやるだけでスコアが10縮んた」
 「ビジネスゾーンの練習をしただけでOBがなくなった」
というような話もよく聞きます。
しかし、こうしたことが起こるのは、
これらの練習が小手先の方法ではなくて、
スイングそのものを改善するために有効な方法だからです。
上達を目指すゴルファーのあなたにやっていただきたいのは、
まず、スイングを作るための練習をすることです。
そうした練習法というのは、いわゆるドラえもんが出す
「ひみつ道具」のような「一発逆転」ではありません。
しかしその分、あなたのスイングを安定させて、
あなたのゴルフを大きく変えるものになるはずです。
ということで、ドラえもんは子どもたちのヒーローですが、
ゴルフではあまり頼りにしてはいけないヒーロー。。。
なのかもしれませんね(笑)。

またメールします。
小原大二郎

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大切なのはアマチュア視点

2013.02.03
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は「大切なのはアマチュア視点」という話をします。
ここが欠けてしまっている上達法というのは、
アマチュアゴルファーの方がどんなに練習時間をかけても
効果が薄い、あるいは、効果がないということになってしまうのです。

■とある有名プロに受けたレッスンが。。。
私が教えている生徒さんの話なのですが、、、
その方がとあるコンペに参加したときに、プロゴルファーの方がいらしていて、
ちょっとしたレッスンを受ける機会があったそうなんですね。
ツアーにも出ていらっしゃる方だったそうです。
その生徒さん、仮に「Sさん」としておきますが、
Sさんは平均スコアはだいたい100前後、スライスが大きな悩みで、
そのことをプロの方に聞いたそうなんですね。
スライスの対処法を聞いて、その場でちょっとやってみたそうなですが、
あんまりうまくいかなかったようで。。。
「うーん、できるようになるまでにはちょっと時間かかるかなあ。。。
まあ、あきらめずに根気よくやってみて下さい」
プロの方からはそのような言葉をもらって、
ちょっとやってみたそうなんですが、、、
それでもやっぱりうまくいかなくて、
レッスンの時に私に相談が来た、というわけです(笑)。

■やはり大切なのは「発し方」よりも「受け取り方」
正直言って、Sさんが受けたそのアドバイスというのを
じっくり聞いてみたのですが、
「うーん、言いたいことはわかるんだけれど、
こういう言い回しをアマチュアの人が聞いたら、
ちょっと誤解するかもなあ。。。」
という印象でしたし、実際にSさんも誤解をなさっていたようで、
そのせいでうまく「噛み合ってない」感じでした。
もちろん、そんなプロから受けたアドバイスですから、
アドバイスを聞いてやる気になる、なんていうこともあると思います。
実際、そういうことがモチベーションになることもありますが。。。
しかし、アマチュアゴルファーに教える場合は、
受け取り手がどう受け取るかを考えながら教えないと、
思わぬ誤解をさせてしまうのですね。
私は大人になってからゴルフを始めたこともあって、
「できない人の気持ちが全くわからない」ということはなかったものの、
それでも初めの頃は苦労しました。
しかし、ある程度の指導経験を積んできて、
「ああ、アマチュアの人はここがそもそもわかってないのか」
「そういえば、自分もこういうところでつまづいたよな」
そんなことが頭の中にストックされていくにつれて、
どうすれば上手く生徒さんに受け取ってもらえるのかが、
少しずつわかってきました。
やはり大切なのは「発し方」よりも「受け取り方」なんですね。

■それでもプロから学ぶべきことはある
そうした「アマチュア視点」で教えられるようになってからは、
私のティーチングも変わりました。
さらに、ゴルフそのものに対する考え方もかなり変わったと思っています。
だからといって、そうしたプロから学ぶことが
全く何もないわけではありません。
実際、ツアーで活躍している方の中でも、
教え方が上手なプロというのもいると思います。
ちなみに誤解しないでほしいのですが、
私は別に、Sさんにアドバイスしたプロの方の教え方について、
どうこう言うつもりはありません。
そのプロの方は、間違ったことは言っていなかったのですから。
話はそれますが、そういうプロの方から学ぶべきなのは、
「何をやるのか」ということよりもむしろ
「当たり前のことを当たり前にやっている」という、その姿勢です。
プロというのは、やっている練習自体は本当に地味なものです。
しかし、その地味な練習ができているからこそ、
プロとして戦っているわけで、そうした点を
アマチュアの方には大いに学んで欲しいと思います。

またメールします。
小原大二郎

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ダウンスイング(腰から腰)における頭の動き(前後)

2013.02.02
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
腰から腰のダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
 “腰から腰における頭の動き(前後)”
について、お話ししていきます。

■頭が前に動いたり後ろに動いたりしないように
頭部の軸と同じように、頭が前に動いたり後ろに動いたりしないようにも
気をつける必要があります。

これはバックスイングの時と同様です。
この頭の動きでチェックしなければいけないのは正しい重心です。
重心の位置をしっかりチェックするようにしましょう。
頭が前に動くと当然、体重の位置、重心の位置がつま先に乗ることになり、
前傾角度が前に深く倒れ込みやすくなります。
そうなると当然、ダフリなどのミスヒットが出やすくなります。
その逆に、頭が後ろに動くと、重心が後ろになり、
かかとに体重が乗ってしまいます。
そのことで前傾角度が起き上がってきますので、
トップボールのミスヒットが出やすくなります。
正しい重心の位置についてですが、この位置までクラブが来た時には、
左足の土踏まずに強くその重心の位置を感じていないといけません。
ダウンスイングが腰から腰に来ている時点で、
左足の土踏まずに重心がしっかり乗っているかを確認しましょう。

■体重が右足に残っていないように
インパクトの直前であるこの腰から腰の位置にクラブが降りてきたときに、
まだ体重が右足に残っているようでは、正しいインパクトを迎えることはできません。
ボールへのインパクトを迎える直前、この腰の位置にきたときに
重心がしっかりと左足の土踏まずにすべてが乗っているようなイメージで
ダウンスイングを作ってほしいところです。
このときにもし、左足の小指側に体重が逃げてしまうと、
これも正しいインパクトを迎えられなくなります。
このような重心の動きは、力が分散して逃げてしまう上に、
頭の動きやあらゆるミス、デスムーブを引き起こしてしまいます。
特に、飛距離不足に悩んでいる人の多くは、
インパクト時に重心が左足小指側に逃げていることが多いです。
また、スライスボールに悩むゴルファーも同じように
左足の土踏まずに重心をかけられていないことがほとんどです。
そうならないためには、この腰から腰の前、肩から肩のダウンスイングの
切り返しの順番がとても大事になってきます。
肩から肩の切り返しの順番が正しく行われていれば、
自然と左足の土踏まずに重心が乗って降りてくるはずです。
その時にしっかりと土踏まずに体重を受け止める意識を持つと、
より正確な動きが作りやすくなります。

次回も、腰から腰のダウンスイングについてお話しします。

またメールします。
小原大二郎

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そのウマイ話、乗っちゃうの??

2013.02.01
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は「ゴルフ上達法」についての話です。
いわゆるゴルフ雑誌なんかを読んでいると、
「こんな方法でスコアアップ」
「こんな方法で飛距離アップ」
という言葉を目にするのではないでしょうか?

■ゴルフをやっている人の特徴
これは感覚的なものなのですが、ゴルフをやっている人というのは、
どちらかというと「新しいもの好き」なところがあるような気がします。
もしかするとそれは、時代の流れに敏感なビジネスマンの方、
あるいはカンの鋭い経営者の方が多いからかもしれません。
実際そういう人は、ゴルフの情報や「上達法」についても
絶えずアンテナを張っていますし、
こうしてメールを毎日読んで、よく勉強もされているわけです(笑)。
しかし、そうした方々というのは、お仕事も抱えて忙しくされていて、
ちまたで紹介されているゴルフの上達法を全てやるわけにもいきません。
雑誌や教材などに載っている方法全てに飛びついていたら、
どれも中途半端で成果が出ない、、、ということにもなってしまいます。
実際、あなたも身に覚えがありませんか?
・「積ん読(つんどく)」になったままのゴルフ教材
・「後で役に立つだろう」と思って放置したままの古いゴルフ雑誌
・「こんどこそは毎日やろう」と決意して買ったホコリまみれの練習器具
などなど。。。

■中途半端で終わらないための方法
じゃあ、どうするのかというと、やり方はとてもシンプルです。
「スコアアップの方法」「上達の方法」といった情報が入ってきても、
“自分の基準”に合わないのであれば、迷わず捨てる
ということです。
私が生徒さんや教えている方に、その方法を実践するかどうかの
基準として持っておくといいですよ、とお教えしている3つのことがあります。
今日はそれをあなたにご紹介しましょう。

◇基準1 自分の強みが活かせること
当たり前のことなのですが。。。
こっちは「簡単に出来るようになるよ」と言われると、
その気になって乗ってしまうのが人情というものです。
でも、できれば自分の強みが活かせるような上達法をしていったほうが、
最終的には結果を早く出すことが出来ます。
たとえば、あなたが1mのパットに自信を持っているのなら、
その自信のある距離を1mから1.5mに伸ばせないかと練習する。
あくまで一例ですが、パターのセンスがあるのなら、
そのセンスを磨いて精度を高めたほうが近道である場合がほとんどです。
もちろん、あまりに不得意なことがあるのなら、
そこをケアすることで大幅にスコアアップできることもあります。
しかし、自分の得意分野だからといって
練習をおろそかにするのは得策ではありません。
たとえ得意な分野であっても、
欠かさず練習をするようにしましょう。

◇基準2 自分のスイングが大きく変わらないこと
たとえ自分の強みが活かせたとしても、自分のゴルフスイングに
大きな変更を加えるようなことは、避けたほうが無難です。
極端な例ですが、たとえば今まで自分がストロンググリップだったのを
思い切ってウィークグリップに変える、、、そんな大規模な修正はしないことです。
今まで自分が積み上げたものを一瞬で捨ててしまうこともにもなりますからね。
もちろん、自分の今のスイングがフィットしていないのなら、
大きな改造をすることで結果が出せる可能性もあります。
ただしそれは、しかるべき指導者がいて、、、という話ですが。

◇基準3 歳を重ねてもゴルフを続ける前提で考えること
若いうちはどんな方法でクラブを振り回していても、
何とかなっていたのが、歳を重ねるうちに、
「ボールが飛ばなくなってきた」
「同じスイングでは持久力がなくなってきた」
「身体に負担がかかって、腰や肩が痛くなってきた」
などなど、問題が噴出してくるのでは意味がありません。
ゴルフというのはシニアになっても続けられる数少ないスポーツ。
その場限りということではなく、長い間続けられるかどうかを基準にして
考えてみることをオススメします。

■後で引き返す勇気も必要
いかがでしょう?
今後、新しいゴルフの情報や「上達法」があったときは、
ぜひこれら基準に照らして考えてみることをオススメします。
ちなみに万が一。。。あなたがそれらを始めてから、
「これは違うのかも・・・」
と気づくこともあるでしょう。
そういう時は、自分のカンを信じるという道もありますが、
あるいは自分が信頼しているプロの人に助言を受けるのが一番です。
その時点では、すでにいくらかのお金と時間を使っているかもしれません。
ですから「引くに引けない」という感じになっているかもしれません。
それでも、やっぱり違うとわかったのなら、勇気を持ってやめることです。
すでに使ってしまったお金と時間は確かにもったいないと感じるかもしれません。
しかし、そのまま行けば今後も大切なお金と時間を使うことを考えれば、
気づいたところでやめるのが賢明です。
厳しいことを言うようですが、やめることの痛みは、
自分が余計なことをやってしまったことに対する報いです。
それでも、こうして論理的に考えれば、
やめる痛みよりやめることの効果の方が大きくなることは間違いありません。
あとはやめる勇気だけなのです。

またメールします。
小原大二郎

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