From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「膝が痛いならこの動きが効く」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
私のコーチング企画に初めておいでになったお客様で、
バックスイングで右脚をしっかり伸ばして
非常に良い動きができているゴルファーがみえました。
あまりにも脚をしっかり伸ばされていたので、
どうやって覚えたのですかとお聞きすると。。。
ビックリするお答えが返ってきたのです。
なんだと思いますか?
(続きはビデオにて)
膝が痛いならこの動きが効く
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコン(または)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] または[なし] をクリックします。
(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
↓
https://g-live.info/click/omrpdf200816/
※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
驚きの理由
私のDVDをしっかり見て実際に体も動かして
試してみたのでしょうか、
それとも、誰か他のレッスンで教えてもらったのでしょうか。
実は返ってきた第一声は、こんな驚きの理由でした。
「右膝が痛くてゴルフをやめようと思うぐらいだったけど、
それでもなんとかやめたくないと色々やっていたところ、
膝を伸ばしたら痛くなかったからです。」
そして、私のメルマガで
脚を使うために膝を伸ばすことを発見したので、
DVDも購入して膝を伸ばす方法を
一生懸命やってみたと言うことでした。
実は私も
実は私も、スキーのトレーニングで
右膝の半月板を損傷しています。
25年以上前のことですが、手術が必要と言われながらも
トレーニングで筋力をつけることで
今まで大きな問題もなく使えています。
そのため、右膝への負担ができるだけかからないスイングを
一生懸命検討してきています。
その結果が、膝は伸ばしたほうが膝への負担も少なく、
安定した動きができることで故障しにくく
痛みも緩和されるスイングが完成しました。
膝は曲げていると自由度が大きい
膝を伸ばすとなぜ痛くないのかと言うと、
関節が安定したポジションに収まりやすいからです。
膝は曲げるほど、動きの自由度が大きくなります。
そのため、色々な方向へ動かすことができ、
その分、不安定なポジションにもなりやすくなります。
そうすると、どこか炎症を起こしていたり
軟骨が減っていたりすると、
その悪い部分に負荷が集中して痛みが出ます。
安定したポジションで負荷が分散されていれば、
痛みの原因があっても他で支えられて痛みは軽減されます。
さらに、膝は曲げるほど、
脚を捻る使い方を行ってしまいやすいものです。
例えば、バックスイングでトップ近くで苦しく感じると、
腰も右に回したくなります。
そして、腰を右に回そうとすると、
どうしても水平に回そうとして右脚を右に捻って
腿が右を向く動きになります。
脚を捻るためには、膝を伸ばしていては捻りにくいので
膝はできるだけ伸ばさないで捻じろうとします。
それが、膝の関節にとっては危ない動きになります。
そんな動きを続けていたら、
特定のところに負荷が多くかかることで故障につながり、
炎症や変形が起きたら痛みとして出てきます。
バックスイングのコツ
バックスイングでは、脚を伸ばして
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込もうとすれば、
全てがうまくいきます。
どうしても、腰から首の付け根までの体幹を捻じろうとして、
難しくて苦しい動きでトップまでいこうとするゴルファーは
非常に多いです。
下半身の可動域を使い切らないで、
上半身が苦しい苦しいと感じるのは
大きな勘違いがあるからです。
そして、何も考えないとやってしまう動きがあるからです。
手は器用なので、ついつい手の動きや
それに近い上半身の動きが主体となって動いてしまいます。
脚は不器用でゴルフで前傾している構えでは
可動域も大きくないですが、
それが逆に再現性の高い安定したスイングを呼び込んでくれます。
まずはしっかり右膝を正しい方向へ伸ばすようにしてみましょう。
そうすれば、故障しにくくしかもトップも楽になって、
飛距離アップまで手に入れることができます。
トップが苦しい原因
そもそも、トップが苦しいことの原因があります。
それは、体幹を捻じろうとするばかりか、
腕を上にあげようとする動きです。
飛ばしたいなら下半身と上半身の捻転差が大きいほど良いと言われ、
バックスイングから下半身は動かさないで
体幹を右に捻ることを推奨されたりします。
しかし、これは大きな間違いです。
そもそも体幹は捻れる構造ではなく、
背骨を捻ることは良いことではありません。
お腹の後ろ側の背骨である腰椎は、
ロックされるような構造で捻ることは想定されていません。
腰椎は5本の骨でできていますが、
その合計の捻転可動域は平均たったの5度です。
腰椎一本一本は、わずか1度程度しか捻れません。
しかし、背骨を捻ろうとすると、
この可動域の少ない腰椎を捻ろうとするものです。
そうなれば、捻れにくいものを捻る動きとなり、
苦しいばかりか腰椎に過度な負担がかかり腰痛にもなります。
また、胸の後ろ側の胸椎は12本の骨でできていて、
その合計の捻転可動域は平均で35度です。
胸椎はそこそこ捻れる構造ですが、
自然後弯(こうわん)と言って前後にカーブを描いて曲がっています。
そのため12本の胸椎のどの部分がどれだけ捻れるかで
肩の傾きは変化しますから、
精度良く肩をターンさせるには不向きです。
このような背骨の構造を理解できれば、
とてもそれを捻じることなど考えられません。
当然、捻じろうとすれば、
若いならともかく基本的に苦しい動きになります。
また、クラブをトップまで運ぼうとすると、
腕を上にあげる力でクラブを運ぼうとしてします。
しかし、これもトップを苦しくしてしまう原因です。
筋肉は自ら力を出そうとして力を入れると、硬くなります。
そのため、バックスイング開始からクラブを上にあげようとして
自ら腕の力を出してクラブを運ぼうとするほど、腕や肩は硬くなります。
そうなると、可動域が小さくなることでトップが苦しくなります。
バックスイングでの脚の使い方
バックスイングでは下半身を使って、
体幹をターンさせてそれに腕やクラブが連動して動けば
上半身は楽なままトップまで向かうことができます。
私も色々なところでお伝えしていることになりますが、
重要なことなので耳にタコができるほど
再三しっかりお伝えしておこうと思います。
バックスイング開始からは、次のように脚を使って動きます。
右足母指球の少し後ろで地面を踏みながら右膝と右股関節を伸ばし、
右脚を長くする動きで右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
ただし右股関節は、上半身の前傾角度を保つ程度には
伸ばしきらないままです。
そして、バックスイング開始からしっかり脚を使い、
脚を使い切った後はそれまで動いたヘッドの勢いを使います。
さらに、手元が肩の高さより高くなるスイングでは
ヘッドの重さでシャフトが倒れることまで利用して
トップまでいくようにしましょう。
同時に左脚は左股関節から先の神経をプッツンと切るイメージで、
単なる鉄の重い鎖のつもりで右斜め下である
右足つま先方向へ向かって落ちる左腰の動きを加速します。
そうすれば、骨盤は前傾角度を維持しながら楽に右にターンしてきます。
腰の右サイドを斜め上にあげ、左脚はリラックスさせて
骨盤の回転で左腰が右斜下に向かって落ちてくることを行えば良いです。
そうすれば、下半身の可動域の範囲まで
クラブはここにしかこないというところに運ぶことができます。
スタンスの幅が腰の幅程度なら下半身を使いきれば
手元とクラブは腰の高さ辺りまであがります。
さらにドライバーなどでスタンスの幅が肩幅を越えてくると、
下半身の可動域いっぱいでは手元は胸の高さ辺りまであがります。
後は、コックを少し曲げて右肘が曲げさせられ、
そこまで正しい軌道をたどってきたヘッドの動きをサポートするだけで
最高のトップにおさまります。
下半身はバックスイングの早い段階で、
スタンスの幅分の可動域を使い切りましょう。
ボールヒットに向かう脚の使い方
ダウンスイングしてきて、ボールヒットに向かう脚の使い方も
本当に色々なところでお伝えしていますが、
これも重要なので見てみましょう。
ダウンスイング序盤では、まずは両脚で地面を踏んで
地面に対してパワーをかけやすい体勢を整えます。
そして、左足母指球の少し後ろで地面を踏んで
左脚を長くすることで左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込みながら
両腿をキュッと締めます。
そうすれば、腰は鋭く左にターンするので、
体幹をしっかり固めておいて左肩甲骨を胸の方向へスライドさせる形で
上半身をしならせます。
左脚の動きで上半身を急激にしならせることで、
それがトリガーとなって起爆剤が爆発するように
上半身のしなり戻りが発生します。
そして、上半身とクラブが左にターンする反作用を右脚が受けて
それに耐えるようにすることが右脚の大切な働きです。
脚から動いて上半身の無駄な動きからの悪影響を減らす
むしろ脚を主体に動けば、上半身の無駄な動きで
下半身が不意の動きをさせられることも激減して
下半身への様々な方向からの不要な負担が減ります。
このように、バックスイングからボールヒットまで
脚を骨格の方向に対して縦に使うことを先行させて、
しっかり脚を駆使したいものです。
痛みから少しでも解放されたり、
故障しにくい動きで長くゴルフを楽しみましょう。
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