2015.11.22
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・多重人格でコース攻略」
というお話をさせていただきます。
3つのステップで、完璧な心を手に入れます。
ラウンドでは、成功確率が1割もないような
ショットを打てるような気がするあなたが、そこに居ます。
本当に打てそうな気がするのですから、不思議です。
そして、それが、ドツボにハマる大きな要因です。
そんな、不思議な人格ばかりを登場させない秘策が必要です。
また、弱気になって、短いパッティングを攻めきれず、
弱々しいストロークで、しっかり打てば曲がる前に入っていたパットも、
ホールの近くで曲げてしまうという、真反対とも言えるあなたも居ます。
他にもいろいろな人格が、実際のラウンドでは登場してきて、
スコアに大きく影響しています。
多重人格とは
よくあの人は車に乗ると、性格が変わるとか、
ゴルフで言うと、ラウンド中は別人、などと言われることがあります。
人格というのは「ひとりの人間としての個性」などとも言われます。
多重人格という言葉がありますが、本当にあるのでしょうか。
解離性同一性障害、境界性人格障害、統合失調症、
さらには、発達性障害、など。。。
複数の人格を表面化した場合の用語は多いです。
統合失調症、発達性障害は違うでしょ、と言われるかもしれません。
しかし、私にとっては、すごくショッキングな出来事があります。
私の家のご近所に、発達性障害の青年が住んでいます。
なんでもない時は、好青年で、にこにこしながら、
こんにちはと挨拶してくれます。
私も、こんにちはと答えてあげます。
しかし、調子が悪い時は、一人で誰かと喧嘩するように、
激しい口調で自分同士で口論をしながら、
時には殴る身振りまですることもあります。
まったく、別の人のがそこに居るように見えます。
このように、病気とまではいかなくても、
誰にでも人格が複数あるということは事実です。
また、そのことを認識して、コントロールすることで、
人生はもちろんですが、ゴルフのプレーにも光が指してきます。
インナーチャイルドとの会話
私は、以前、インナーチャイルドとの会話を
積極的に行ったことがありました。
それが、今の私を支えていてくれていると感じています。
そして、私の中のインナーチャイルドと、しっかり会話できた時には、
仕事でもスポーツでも、驚くべき結果を生んでいるという、
私自身の経験が貴重な財産です。
ここでインナーチャイルドのお話を始めてしまうと、
紙面がいくらあってもきりがないので、簡単にお伝えさせていただきます。
インナーチャイルドとは、子供の頃に傷つけられた自分の心のことです。
傷つけられたというと、なんだかマイナスイメージですが、
私は本当は、もっと明るいイメージを持っています。
本来の私は、いろいろなことに好奇心旺盛で、いつもわくわくしていて、
この世界の中のさまざまなことに驚き、感動し、
創造性を発揮して新しい世界を切り開くことが大好きです。
しかし、そんな夢みたいなことばかりでは、
世の中を渡りきることはできません。
本来の私を阻害するいろいろなことが、
あたりまえのように押し寄せてきます。
そうすると、私のインナーチャイルドは、
傷つき、悲しい思いをしてしまいます。
そんな私のインナーチャイルドを、無視したりしていては、
良いわけがありません。
私の中のインナーチャイルドと、
ちゃんと会話をして、共に生きていきます。
極限まで追い込まれた時、インナーチャイルドの存在が見えてきます。
そして、その土壇場状態を脱する、
大きな力になってくれるのもインナーチャイルドです。
実は、普段の何気ない生活の行動も、
インナーチャイルドの影響を大きく受けているのですが、
気づくこともなく生きています。
さて、私の回顧録のようなお話をしている場合ではありませんでした。
ラウンドでは
本題に戻って、多重人格を、どうやって、
ラウンドでのスコアアップに結びつけるのかというお話に戻ります。
大切なポイントは3つあります。
(1) 責任者を決める
(2) 成りきる
(3) 人格を捨てる
あなた本来の最高のパフォーマンスを出せるためには、
勝手にさまざまな人格が、その場を仕切ってしまうことを回避することにあります。
それぞれの人格には、得意不得意があり、
それぞれの状況では、最適な人格があります。
それを、冷静な頭で考え、適任者に働いてもらいます。
なんだか、変な話とも思えることでしょう。
しかし、あなたの中には人格は複数同居しているのですから、
それを利用しない手はありません。
事実は事実として、しっかり認識して、それを直視することです。
責任者を決める
責任者を決めるなどと言うと、変な感じですね。
基本的にラウンドでは「謙虚に攻める」ことが重要です。
成功確率が2割もないショットをできると思い込んで、
そんなショットをしようとしてしまう。
これは、攻めていることにはなりません。
攻めるということは、結果を出すということです。
登山でも、登頂目前で天候不順となり体力の限界になっていたなら、
今回は無理とあきらめて、次のチャンスまで生き続ける選択ができることが、
最高に勇気ある行動です。
今ある状況の中で、最高の結果を出すことです。
たとえば、こんな状況に遭遇したとします。
最終パー4まで来ていて、バーディーなら100切りの99。
ティーショットはフェアウエーバンカー。
グリーンセンターまで150y。
8番アイアンまでなら確率8割で出せそう。
6番以上では、普通に打ったら顎に当たって出そうにない。
そんな状況では、迷わず150y届くクラブとして、
7番とか6番アイアンを選択して、神様お願いです。
こんな時は、行け行けゴーゴーの人格でショットします。
ひょっとしたら、いつもあなたがやっているような?
確率8割にも満たないショットをできると
信じ切ることができるあなたに、登場していただきます。
しかし、そんなぎりぎりのラインに立たされていないなら、
戦略は変わります。
今日はもう100切りは無理という
すでに100を超えていた場合などです。
そんな時には、次のラウンドで最良のプレーができるために、
最良のプレーができるための練習をします。
今のプレーで、最小のスコアであがれそうな戦略を、冷静に選択します。
となると、この状況なら、8番よりさらに安全に出せそうな
SWやPWのクリーンヒット狙いで、多少ダフったとしても、
次に打ちやすいところを、積極的に狙うことを選択します。
それなら、100をまだ切れていない実力でも、
バンカーは脱出できて、残り100y以内、ひょっとすると、
80yぐらいのところにボールを運べる確率は8割以上だったりします。
え、そんなこと言われても、もし、あなたのショット精度が、
たとえグリーン80y手前のフェアウエーにうまく置けたとしても、
グリーンに乗せられる確率は5割ぐらい。となったらどうするか。
一瞬ですが、突然、弱気の人格が顔を出します。
しかし、すかさず、強気の人格がまた出てきます。
ならば、一か八かでバンカーから直接狙って、まぐれでも乗った方がいい。
ここから2オンしても、面白くもなんともない。
え~~~い、こうなったら直接グリーン狙いだ。
という思いも、心の中にはいっぱいになります。
そうして、レイアップなんて、ここから安全に2打で乗せればいいんだ、
なんて人格はどこえやらいってしまうことになります。
結局、終わってみれば、バンカーの中で2打もたたき、
やっとバンカーを出たかと思ったら、フェアウエーだったのに、
バンカーでの2打のショックっから立ち直れず、
そこからザックリで、ティーショットからオンするまでに5打も費やしてしまった。
な~んてことになる。
どっちみち、自分には8割成功できる確率のショットなんて、
30cmのパッティングぐらいしかないんだから、
そんなレイアップしたところで、またドツボにハマってなんとやら。
こんな複雑な気持ちにもなってしまいます。
これはほんの一例ですが、このように、いろいろな人格が、
勝手に出たり入ったりして、一貫性のある戦略ではなく、
行き当たりばったりの行動になることは多いのではないでしょうか。
私は、会社で仕事をしていて、つくづく感じたことがあります。
それは、多少悪い点が目についたシステムでも、
コンセプトに一貫性があった方が
最終的には良いシステムになるということです。
プロジェクトでも、やりはじめて、スケジュールが遅れると、
増員すればいいと安易に考え、増員するとか、
リーダーを入れ替えようとすることは多く見られます。
しかし、増員や、リーダーの入れ替えで、それまでのコンセプトが曲げられ、
別の考えが入ってくると、多くのことが見直されてしまいます。
それでは、せっかくそこまで積み上げてきた作業を、
捨てて、新しい作業をすることにもなります。
結局、増員したほどにはスケジュールは回復できず、
できたものも、使いにくいシステムになるという、
悲しい結末を迎えることにもなります。
さて、話を戻して、ラウンドです。
勝手にいろいろな人格が出たり入ったりするよりは、
第三者的な立場で、頭で戦略を考えることが一番です。
少し高いところから、あなたご自身を見つめる、
幽体離脱したイメージで、状況を判断します。
そして、決めた戦略に合致した人格を呼んできます。
成りきる
いったん、最適な人格を選んだら、後はその人格のあなたに成りきります。
そして、使うクラブを選択して、
すべての行動を、今決めた人格で実行します。
あなたご自身で選んだ人格を信頼して、後は任せます。
まだまだいろいろな人格が出てきて、
ちゃちゃを入れることもあるかもしれません。
しかし、そんな他の人格はロープの外に居てもらいます。
たとえ確率8割にも満たないショットを打つことを、
平気で選択できる人格を選んだとしても、その人にやりたいようにやらせてあげます。
みんなで静かに見守ってあげます。
人格を捨てる
クラブをバックから抜いて、
今からショットする1本を決めたら、やることは一つです。
いつもと同じセットアップルーティンを踏みます。
そこには、人格も入る隙はありません。
ターゲットを狙うマシンになるだけです。
感情は捨て、目の前の一球を、プログラムされたが如く、
イメージどおりに打ちぬくだけです。
ショットの後は
ショットが終わったら、何も期待しない、
あるがままを受け止める、心おだやかな人格に変身です。
何かを期待すると、怒りがこみ上げてきます。
なんでOBするかな?なんでチョロる?などなどの怒りです。
そう言えば、木に当たって、
さらに林の奥深くにボールが行ってしまうこともあります。
なんで、林の奥に行ってしまうんだ?とかもあります。
でも、OBになったり、チョロったりなどする確率が、
ゼロではないショットを打ったのなら、それはしかたのないことです。
何かうまく行くことを勝手に期待し、
そうならなかったことに対して怒っても、どうしょうもありません。
単なるあなたご自身が勝手に期待したこととは、
違う結果になっただけのことです。
ボールへの期待だけではなく、
他人への期待感で、勝手に怒ったりしていませんか。
ボールはあなたが期待したように動いてくれることは稀ですね。
パッティングでも、狙ったラインにばっちりいいタッチで打てたのに、
とても読み切れない芝の影響で、曲がって、
ホール・インできなかったとしても、それはしかたのなかったことです。
あなたが期待したように、ボールは必ず転がって行くわけではないですね。
あなたが持っていなかった情報もあります。
そんな知らなかった情報のことは無視して、
ボールに怒ってもしょうがないですね。
ボールにはボールの事情?があります。
ショット後の心持ちは、ちょっと補足的ですが、
ベースの人格として、普段の生活から冷静に高所から、
あなたご自身を見つめていられる人格で生きていきたいものです。
責任者を決め、成りきり、人格を捨てる。
この3ステップで、あなたのプレーは、別人のように、新たな境地に達します。
では、また。
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不意の優勝でしたが、調子から言ったら、
今シーズンまた勝ってもおかしくないです。
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