From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ヘッド加速を最大化する『真の力』」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
最適なクラブの振り方については様々な意見が存在します。
しかし、ヘッドを最大に加速する
本当の力は何かの真実を知れば、
今日からのスイングは激変できます。
では、そのヘッドを加速するための力とは何か?
(続きはビデオにて)
ヘッド加速を最大化する「真の力」
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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クラブの重心を引っ張る
そのヘッドを加速するための力と
その力の方向やその出し方を見てみましょう。
ヘッドを加速する力は、ズバリ言って
クラブの重心を引っ張る力である向心力の
クラブの重心が描く軌道に対する接線方向成分です。
そのことを理解するためにも
物理シミュレーションを用いてクラブの動きを分析し、
最大飛距離を得るためのスイングを探求してみました。
シミュレーションの結果、以下のポイントが重要です。
(1) 手元を体からできるだけ離す
(2) 手首を柔らかくしなやかに使う
(3) グリップエンド方向へクラブの重心を引っ張り続ける
これらのポイントを意識することで、
飛距離を最大化できます。
手元の軌道の大きさとヘッドスピードの関係
ここで、実際のツアープレーヤーの手元のピーク速度は変えないまま、
軌道の大きさを変化させてみました。
手元が10%体から離れたり近づくことで
クラブの重心のスピードは4m/s程度変化します。
右腕を伸ばすなどして手元を離すほど速くなり、
手元を縮めると遅くなります。
ヘッドスピードの5.5倍を飛距離として、
軌道を1割大きくすると20yぐらいの飛距離アップです。
ただし、軌道を大きくすると腕の慣性モーメント増大により
手元の速度は維持できなくなるので、
実際には右腕を伸ばす最適ポイントがあります。
クラブを振るモード変化と手元のスピードの変化
また、腰の高さぐらいで手元のスピードはピークとなり、
その後に手元は最下点になってから
クラブの重心のスピードのピークを迎えます。
これはクラブを振るモードが軌道の接線方向へ振る動きから、
回転の中心に向かって引っ張る動きに変化するからです。
手元を止めているのではなく、
遠心力に耐える上向きの力である向心力に変化することが
最大パワーで加速しながらボールを打ち抜くために重要です。
そして、クラブの重心の速度の2乗に比例して急激に大きくなる向心力の、
クラブの重心軌道における接線方向成分がまさにクラブの重心を加速します。
これが、クラブの重心を引っ張り続けるだけで
ヘッドを大きく加速できるための基本原理です。
シミュレーションの実際
さてここで、シミュレーションの内容もお伝えしておきます。
まずは、できるだけクラブの重心を
引っ張ることだけに特化した場合をやってみました。
しかし、それではトップからヘッドは
その場でぐるぐる回るだけです。
そこで、体の可動域を考慮して
手首が一定の角度までで拘束されるとしてやってみたところ、
まさに通常のクラブの動きが見事に再現されました。
手首の可動域はトップからダウンスイングでは
親指側へ折れる橈屈可動域は25度ですが、
右手の甲側へ折れる伸展70度との複合で手首は90度ぐらいまでは折れます。
そのため、グリップ軌道の接線方向へ90度で拘束させます。
そして、シャフトが地面に対して垂直になったところからは、
全ての拘束を解除します。
要するにダウンスイングで手首の力をまったく入れないで、
関節可動域制限で90度以上は曲がらないようにしただけの状況です。
使うデータは手元であるグリップ軌道とスピードを
ツアープレーヤーのドライバーでの例を
Jacobsの資料から参照しました。
ツアープレーヤーと同じ手元の動きを再現させておいて、
それにクラブをつなげたことになります。
一般的に手元のスピードはピークでも10m/sぐらいで、
ゴルファーでの差はあまりありません。
しかし、ヘッドスピードには大きな開きがあり、
その違いはクラブに加える力の向きと大きさの差で発生します。
クラブの重心を引っ張る力を出すだけで、
まさにハンドファーストの状態で
クラブの重心の速度のピーク直前でのインパクトです。
ただし、シミュレーションではクラブの重心を見ていますから、
ヘッドはもう少し速いスピードになります。
いずれにしても、手首は柔らかくしなやかにしたまま、
手元は体から離しながらもグリップエンド方向へ
クラブの重心を目一杯引っ張り続ければ最大飛距離です。
シミュレーションと実際が違う点
ここで、重力は考慮していますが、クラブの空気抵抗のデータを
メーカーは出してくれていないのでそれは入れていません。
ヘッドは今回のシミュレーションでは80m/sぐらいになっているので
時速では300km/h近い速度なので、
空気抵抗を無視した影響もかなりありそうです。
また、軌道は実際のスイングでは斜めになっていますが、
今回は垂直方向に向けていますので
重力の影響もプラス方向へ働いています。
シャフトのしなり戻りもかなり貢献しますが、
それも入っていません。
手首の力を抜くだけでよい理由
また、手首の力を抜けばよいと言っても、
実際にはクラブには色々な力が加わって
そんな理想的にはいかない気はします。
しかし、クラブの重心が遠心力で体を引っ張りはじめたら、
その大きさはその他の力を無視できるぐらい
大きな力となります。
そのため、クラブの重心さえしっかり引っ張り続けることができるなら、
理想とはそれほどかけ離れた力を使う必要はありません。
例えば、ダウンスイングでは重力でヘッドは下向きに持っていかれ、
斜めの面から下にはみ出す方向になります。
シミュレーションは垂直面でやっているので、
ヘッドに対する下向きの力での軌道面上での変化はありません。
例えば野球のバッティング練習に使う高いティーにゴルフボールを乗せて、
ドライバーなどをほぼ水平振りする感じで打ってみます。
そうすると、ほぼ誰でもボールの下側にズレてヒットするというか
まさにティーを叩いてしまい、
これはまさに重力でヘッド側を下に落とされた結果です。
何発か打っていると、調整する感じをつかめてきて、
ボールをクリーンに当てることができてきます。
これは通常のゴルフショットでも同じですから、
この重力の影響での打点のズレはラウンドでの最初のティーショットなどで
注意しておけば大丈夫です。
例えば、1番のティーショットはトップさせるつもりで打つと、
案外クリーンにヒットできて方向性も良かったりします。
ついでながら、ヘッドのリーディングエッジをボールに当てようとすると、
ヘッドの開閉も少なくする傾向があるので不意の曲がりも減ります。
また、バックスイング開始では止まっているものを動かす必要があり、
脚から動いて手元が脚に引っ張られて
手元がクラブの重心を引っ張るように動きます。
とはいえ、セットアップの形からは
いきなりグリップエンド方向へ引っ張ることは難しいので、
多少なりともシャフトに対して横方向への力となります。
しかし、逆にその横向きの力によって
クラブの偏重心特性をよい方向へ利用できて、
手首の力を抜くだけでシャットにあげることができます。
また、トップに向かう切り返しでも
クラブは動きの向きを変えることで、一瞬止まります。
そうなるとクラブの重心はトップに向かって減速することになり、
クラブの重心を引っ張っていなければ
偏重心特性でヘッドは開かされる力を受けます。
しかし、このときはまさに手首が折れて
グリップエンド方向へクラブの重心を引っ張りやすい形ですから、
そのまま体重と腹筋でグリップエンドを引っ張ればよいです。
ヘッドの向きの不意の変化がしない力の方向
ところで、ヘッドの向きの不意の変化がしない力の方向とは
どんな方向かというと、クラブ全体の重心を引っ張る方向です。
指でグリップエンドをつまんで、
クラブを振り子のイメージで揺らしてみましょう。
まさに、グリップエンド方向に力を使って
手元を少し左右に揺らすように回転の中心に向かって
グリップエンドを引っ張ります。
このときに、いくら大きく強く振ったとしても、
ヘッドの向きは変わりません。
これは偏重心特性と言ってもそれはシャフトに対して
クラブの重心がずれていることから発生することなので、
クラブの重心に対しては偏りはないからです。
ここが偏重心特性のあるクラブを操るためのキーです。
では、また。
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