「技」力感8割ショットでゴルフが変わる

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2015.07.12
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「技・力感8割ショット」

というお話をさせていただきます。

力感8割とは、例えば9番アイアンで120y飛ぶ人は、
100yぐらいに落として、ショットする練習です。

これぐらいの力感が、実は、ラウンドでも、
実践的に使えるショットだということ、ご存知でしたか?

最高の結果を出せる力感

トーナメントプロが、試合でショットする力感は、
フルショットに対して、だいたい8割ぐらいです。

振れと言われてたら、2割ぐらいより遠くへ飛ばせます。

しかし、ほぼすべてのショットは、2割程度、
力感を落とした分、コントロールにまわしています。

42.195km走るマラソンでも最初から全力疾走する人はいません。

そんなことをしたら、あっという間に、体力というか、
筋肉内のエネルギー物質である、グリコーゲンを、使い果たしてしまい、
すぐにペースダウンです。

サッカーだって、ダッシュしなくてもいい時に、
無駄にダッシュする選手はいません。

どんなスポーツでも、必要な時に最大のパフォーマンスを出せる様に、
常にはフルパワーでは動きません。

ゴルフだって同じです。目一杯振らなければならない状況は、
それほど多くはありあません。

絶対飛ばさなければならない、とか、
強烈なバックスピンを掛けてグリーン奥から戻さなければ、
ワンパット圏内に入れない、深いラフでも飛ばしたい、など。

ところが、ほとんどの方は、
練習場で毎ショット、目一杯振ります。
そして、それは、コースでも同じです。

そして、目一杯振って、たまたままぐれで当たった距離を、
ご自分の距離だと宣言というか、そう思い込んでいます。

ゴルフの最大の落とし穴は、フルスイングを続けても、
途中で息が途絶えないことです。

だから、、いつもフルスイングが最大のパフォーマンスだと勘違いして、
常にフルショットになってしまいます。

時々、アプローチとかパターなどが入って、
フルショットがすべてではないと、示唆してくれているはずなのに、
気づけないというところです。

飛距離というのは、曲がりとか距離を
コントロールできる範囲での、平均飛距離です。

力感を8割にして振った時に飛んだ距離が、
あなたの本来の各クラブの飛距離です。

まぐれ飛びを、ご自分の飛距離としてはいけません。

練習場で力感8割ショットを楽しむ

力感8割は、コースではなかなか実現できないとしても、
練習場では、目一杯振るショットは、ほんのわずかにしましょう。

でも、それじゃつまらない、とお思いでしょうね。

そこで、「技」として、力感8割ショットを、
練習場で思う存分楽しめるやり方をお伝えします。

使うクラブは9番アイアンです。

9番アイアンの真実

アイアンの中(9番~4番)で、9番アイアンと6番アイアンは、
練習において一番仲良しになっていただきたいクラブです。

(ちなみに5番、4番はコースでは抜いておくというのが、お勧めです。
 そのかわり、アイアン型ユーティリティを入れるといいです。
 シャフトが短かめで、アイアンみたいで使い易いです)

9番アイアンは、クラブらしいクラブの中で、一番優しいクラブです。
「何?それ?」って言う声にお応えすると。

ピッチング・ウエッジ(PW)以下、サンド・ウエッジ(SW)などは、
クラブというか、9番アイアンから上のアイアンとは違う、
何か特殊な感じを受けます。

例えば、PWはヘッドがかなり大きな感じがして、
振った時の鋭さを感じにくいのです。
それは、私の感覚ですが、あなたもそんな感じがすると思います。

SWはヘッドが重く、シューという感じで振るというより、
きっちり体を使て正確に振るというイメージになります。

また、クラブに力がないので、かなり体を使って振らなければ、
うまく振れません。体の動きがほぼダイレクトにヘッドに伝わります。

ですから、SWは、単にバンカーとかアプローチで使うということだけではなく、
練習では、体の動きをしっかり使う訓練に最適です。

SWはクラブに力がないため、SWで15yキャリーさせる練習は、
体を最高に使える練習となります。

SWはシャフトが短く、しなりが少ないため、
クラブにエネルギーをタメルことができないので、
体の動きがヘッドに直結します。

PWもSWに近い感じがまだまだ残っていて、
クラブに仕事をさせる感じは受けにくいクラブです。

ところが、9番アイアンからは、シャフトもまあまあしなってくれて、
クラブに力がある、クラブにもエネルギーをタメやすいっクラブとなります。

そして、シャフトが短い分、ヘッドが体に近いという点で優しくなります。

さらに、シャフトが短いということは、セットアップした時に、
自然にハンドファーストとなります。

そうすると、ボールヒットでも、
下降軌道であるダウンブローとなりやすいのです。

ダウンブローは、ダフりにくく、
ボールの上に当たって本当にトップになってしまう飛び方になる
許容範囲も広いため、ボールをクリーンにヒットしやすい軌道です。

9番アイアンでは、クラブに力があり、クリーンヒットしやすい、
本当にクラブらしいクラブの中で、一番優しいクラブです。

ただし、9番アイアンには、ひとつだけ、難しい性格があります。
それは、ボールが捕まりやすい分、左にちょっとだけ曲がりやすいということです。

基本的に、アイアンは6番アイアンが一番真っ直ぐ飛ぶクラブというか、
6番が一番素直にボールが打てるクラブのセッティングが、
あなたにとって、最良のクラブセットとなります。

アイアン選びは6番でという感じでしょうか。

6番があなたにとって、ピッタリ合ったクラブなら、
それより下では、捕まり易くて、左に曲がりやすく、
それより上では捕まりにくく右に曲がりやすくなります。

ところで、100を切れない方のほとんどはスライスでお悩みです。

ということは、よく考えてみると、捕まりやすいクラブの方が、
なんとなくスライスがましになるということになります。

そういった意味でも、9番アイアンはクラブらしいクラブの中で、
一番やさしいクラブです。

さて、9番アイアンのお話で盛り上がって?しまいましたが、
力感8割ショットに話を戻します。

9番アイアンでボールを曲げたり高さをコントロール

力感8割ショットは、9番アイアンで練習を始めます。
というか、ずっと9番アイアンだけで力感8割を練習すれば、それで十分です。

十分という意味は、9番でやっていれば、
その効果は他のクラブでショットするときにも感染?波及しやすいからです。

そこで、9番アイアンで曲げるやり方をお伝えします。

一般的に言う、インテンショナル(意図的)ショットです。

意図的ということで、曲げるつもりで曲げるのですが、
これが、実はあなたにぴったりのスタンスを作るのにも、最高の練習となります。

よく、ショットで右を向き過ぎとか、
スタンスの向きが悪いと言われた事があるかと思います。
「下手は右向く」とも言われます。

これは、そもそもセットアップに入るときに、
ボールの後ろからターゲットを一度も見ないで、
いきなりボールの左から入って行くと、

ターゲットに対して見える景色が、
本来ボールのところでターゲットを向いた方向よりも、
右側に見えるという理由もあります。

また、アウトサイドイン軌道で左に出て右に大きく曲がるスライスを、
スイングではなく、向きをごまかして、
ボールに対して軌道がストレートになる様に、右を向くということもあります。

こんな理由で右を向いてしまっては、
最高にいいスイングでド・ストレートが出る打ち方だったとしても、
プッシュアウトです。

ボールを曲げようとすることで、打ち出し方向へ真っ直ぐ飛んで行く時の、
現状のスイングでのスタンスの向きがわかってきます。

さて、意図的にボールを曲げるそのやり方をお話します。

ボールフライトの物理

フェースの上でボールがつぶれるショット、
要するに、バンカーとかパッティング以外の普通のショットでは、
ボールはボールヒットの時の軌道の向きに飛び出します。

そして、ボールヒットの時の、軌道に対するフェースの向きに曲がります。

そのほか、ヘッドの重心からずれてヒットすることで、ギア効果
(ヘッドが当たり負けして回転し、ボールがヘッドの反対方向に回転すること)
によって、ボールの回転も影響を受けます。

たとえば、ドライバーで飛ばしたいときは、バックスピンを減らし、
かつ、ボールを捕まえるために、ヘッドの中心のちょっとトウ寄りの
ちょっと上にボールを当てます。

ちょっと上に当たることで、ギア効果でバックスピンが減ります。

フェースは閉じて来ていれば、
シャフトの軸より遠い所の方が高速に動いています。

そのため、トウ寄りに当たることで、より高速にボールヒットできます。
ただしあまり芯から外れると、逆に当たり負けの程度が増えて、飛びません。

また、トウ寄りのヒットはギア効果でドロー回転がかかるので、
見た目も飛びそうに見えます。

しかし、今回のボールの曲げ方は、ちょっと曲げるというより、
大胆に曲げたいので、ギア効果での曲がりはほどんど無視できる
範囲で大きく曲げることを行います。

このフェースとボールの物理によって、
スイングの形とかはまったく関係なく、ボールの飛び方は決まります。

ド・フックを打つ

そこで、大きく曲げるフックの打ち方をお伝えします。

フックというのは単純には左に曲がるボールですが、
気持ち的には、ターゲットの右側に出して、
左に曲げてターゲットに戻すボールです。

まず、普通にグリップを作ります。そこから、手の形を変えないで、
シャフトを左に回して、通常にグリップを作ったときよりも、
フェースが被った形を作ります。

そして、ターゲットに対して、ボールの真後ろに立ち、
ボールからターゲットを結んだライン(ターゲットライン)をイメージします。

グリップは持ち直したりしないで、フェースを被せたグリップのまま、
フェースをターゲットラインに直角に合わせて、ボールの後ろにセットします。

フェースの一番下の溝を、水平にして、
かつ、ターゲットラインと直角にすれば、ロフトは無視したとして、
フェースはターゲットを向いていることになります。

そこから、フェースの向きをできるだけ変えないで、
足踏みしながら、気持ちよく振れそうなところを探る様にしてボールに入ります。

脚踏みすることで、ヘッドに連動した腕から先の肩、腰、足元などが、
自然にターゲットよりも右を向きます。

グリップでクラブを左に回しているので、その回した角度分だけ
肩、腰、足元がターゲットよりも右を向けば、
いつも気持ちよくスイングしているときの、
ヘッドの位置と肩、腰、足元の位置関係になりますね。

この足踏みで、気持ちよく振れそうなところがわかりにくいというようでしたら、
感覚ではなく、論理的にセットアップするしかありません。

論理的にとなると、次の様になります。

グリップを作った時に、シャフトを左に回しておくところまでは感覚派と同じです。

そこから、ヘッドをボールの後ろにセットして、
足元を時計回りに回る様にしながら、フェースの向きが
ターゲットラインを向くまで、時計回りに回ります。

フェースがターゲットを向いたら、肩、腰、足は、
ターゲットよりも右を向いています。

感覚派的でも論理派的でもどちらでもいいですが、
セットアップとしては、フェースはターゲットを向いて、
肩と腰の向きとしてのスタンスの向きは、ターゲットの右を向きます。

また、右を向く程度は、グリップを作った時に、
シャフトを左に回してフェースを閉じた角度分だけ、
ターゲットよりも右を向きます。

後は、向いた方向に新たな目標を設定して、
その目標に向かって、本気で打つつもりでスイングします。

そうすると、ボールはターゲットの右に飛び出し、
ターゲットに戻ってくる、フックとなります。

グリップを作るときに、どれだけシャフトを左に回して、
フェースを閉じるかによって、右を向く程度が決まります。

ということは、グリップを作った段階で、
打ち出し方向と曲がりが決まるということになります。

手の中でどれだけグリップを回したら、どれぐらい曲がるのかとか、
いろいろやってみるといいです。

9番アイアンで力感8割ストレートが100yでしたら、
10y~30yぐらい右に打ち出して曲げて戻すとか、
かなり極端に曲げてみても面白いです。

これを、フルショットでやろうとしても、難易度はかなり高くなります。
力感8割に、本当にできていれば、うまく曲げられるので、
楽しめるという感じでしょうか。

また、力感の落とし方ですが、ふり幅を小さくするというより、
リズムを遅くします。ふり幅としては、無理の無い範囲で、

フルショットに近いふり幅を維持しつつも、
振るリズムをゆったりさせることで、スイングパワーを落とします。

時間を長くすることで、スイング中により多くのことを
感じるということも、力感8割ショットの使命です。

ド・スライスの打ち方

インテンショナルスライス(ターゲットの左に出てターゲットに戻る様に曲がる)は、
グリップを作るときに、シャフトを右に回してフェースを開いておけばいいです。

インテンショナルフックと同じように、フェースをターゲットに向けてセットして
足踏みして気持ちよく振れそうなところを探る(感覚派)とか、

ボールの周りに反時計回りしながら、フ
ェースの向きをターゲット方向に合わせる(論理派)様にすればいいです。

ボールの高さのコントロール

打ち出すボールの高さ方向の調整方法について。

低いボールを打ちたければ、セットアップでヘッドをボールにセットする時に、
シャフトを通常よりも、打ち出し方向へ傾けます。

ボールヒットでフェースがかぶる分、出球は低くなります。

セットアップの最終的形としては、ボールは通常よりも右足寄りですね。

低く打ち出されたボールは、途中からは下に落ちにくく、
吹け上がる様に、下から上にボールがあがってくる傾向になります。

高いボールの場合は、セットアップでヘッドをボールにセットする時に、
シャフトを打ち出し後方へ傾けてセットするほど、ボールは高く出ます。

ただし、シャフトが垂直よりも後ろに倒れると、ショットとしては急激に難しくなります。
それは、アッパーブロー過ぎて、クリーンヒットできる許容範囲が極端に狭くなるからです。
また、バウンスが出すぎて、邪魔になります。

そうなると、ボールの手前からバウンスを滑らせて入れるイメージで
ヘッドを走らせるロブショットと考えてショットした方が、
イメージは出やすくなります。

ボールを上にあげる場合は、セットアップの最終的形としては、
ボールが通常よりも左足寄りになっています。

本当のゴルフの楽しみ

ボールを曲げたり、高さを変えるコントロールする楽しさ、
本当はこれがゴルフの醍醐味というものです。

飛ばすこと一辺倒では、ゴルフに対して、失礼です。

そもそも、ゴルフは、飛ばすことではなく、ボールをうまくコントロールして、
直径10cmぐらいの小さなターゲットに、
直径4cmぐらいのボールを運ぶゲームです。

ゴルフの醍醐味を知らないまま、
ゴルフ人生を終えてしまっては、もったいないですね。

練習場では、バンバン曲げて、曲げて、曲げまくって、
曲芸師にでもなったつもりで、ボールと戯れてみてはいかがでしょうか。

きっと、ゴルフの神様も微笑んでくれて、
コースでは、狙ったところにボールを持って行ってくれることもあるかもです。

では、また。

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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カテゴリー: スイング, スライス, フック, メルマガ, 新着メルマガ | 投稿日: | 投稿者:
大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「技」力感8割ショットでゴルフが変わる」への5件のフィードバック

  1. 小澤 秀夫

    懇切丁寧に説明していただきありがとうございます。
    ゴルフ歴30年で過去5人ほどのコーチに教えてもらいましたが、なぜなぜ、だから
    こうなるのだ、ということをクラブ・体・筋肉の動きにまで踏み込んで説明して
    もらうことはありませんでした。ここが大森さんの違うところですね。
    ただし、かなりレベルが高く経験のない人は理解できずに、放置してしまいます。
    簡潔編と詳細編があれば最高です。平均スコアは80前後の私です。

    返信
  2. 小澤

    お忙しい中ありがとうございます、感激です。
    本文とご回答を一生懸命読んで、クラブを持ち、回したり倒したりして眺めています。たしかに、違います。頑張ります!

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      セットアップでのクラブフェースをボールの後ろに、どうセットするかで、ショットが決まってしまうと言っても、過言ではありません。ボールの近くからショットを作っていきます。

      わたしは、好きなセットアップといいますか、絶対お勧めしたいのは、グリップを決めてから、ボールの後ろにヘッドをセットし(シャフトの角度も含めて)そのヘッドをできるだけ動かさないで、足踏みをしながら、ボールに入っていき、足場をさぐって、そのヘッドの置き方で最も楽々に振れる足場を決定します。そうすれば、フェースの向きとか傾きによって、肩や腰の向き、ボール位置など、スイングの基準となるいろいろなポジションが、良い形で決定できます。

      ボールは左足寄りに置くほど高く上がると言います。しかし、私は、フェースのロフトが大きくなるように、フェースを上を向けるほどボールがあがり、そのように、ヘッドをセットして、気持ちよく振れそうな足場を探せば、ボールは通常の場合よりも、左足寄りになっていると考えています。

      是非、セットアップでのフェースの向きとか傾きと真剣に向き合っていただけたらと思います。

      返信
  3. 小澤

    いつも楽しく拝読しています。普通にグリップを作ってから手を変えずにクラブを回すのですか、それとも予め回したクラブに対してグリップを作る方が手首や腕が自然に感じます。どちらにしても自分から見たらいつもより被って見えればいいですか。被ったフェイスを目標に垂直に構えたら自分は左を向いてしまい、ただ左に打ってしまいます。
    前半の、フックを打つためにシャフトを回すのと、後半の、低い球を打つためにシャフトを傾けるの違いがわかりません。シャフトを傾けるというのは左肩を下げるということでしょうか。

    返信
    1. 大森 睦弘大森 睦弘 投稿作成者

      普通にグリップを作ってからシャフトを回す理由は、グリップを触ると、自然にノーマルグリップをしてしまう、わたしの習慣からです。

      グリップは、かなり精度良く作ることが大切です。ですから、わたしは、グリップを作ってから、ヘッドをボールにセットします。そのほうが、精度よくグリップを作ることができるからです。ボールにヘッドをセットしてからだと、どうしても、ライの影響を受けやすいし、精度が良くないのです。それと同じで、ノーマルグリップを作って、そこから、右手の親指と人差し指で、シャフトをちょっと回してフックやスライスのグリップにしてから、ヘッドをボールにセットします。

      被ったフェースというのは、シャフトを打ち出し方向へ倒した形です。ボールは自然に右足寄りになります。

      フックのためにシャフトをまわすのは、フェースを単に打ち出し方向の左に向けておくことで、軌道に対してフェースが左を向いてヒットするため、ボールにはフック回転がかかるからです。

      低い球を打つときは、シャフトを打ち出し方向へ倒すことで、ロフトが小さくなります。そして、ボール位置は自然に右足寄りになります。

      フェースを左に向けることと、フェースを立てる(被せて、ロフトを小さくする)ことは別物です。クラブを持って、シャフトを回すだけと、シャフトを打ち出し方向の前後に倒す場合に、フェースがどんな風に動くか、よく見てみてください。違いが理解できます。

      返信

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