習っても同じことばかり言われるんです。

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2013.07.02
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

今日は、とある別のところでレッスンを受けてきた人が、
私のレッスンを受けるようになって、、、というような話です。

ちなみに、、、今回話すような内容というのは、
実際によくあることなのかもしれません。

特に今、自分が誰かからレッスンを受けているのに、
あまり上達していないのであれば、、、

ちょっとだけ、気をつけておいたほうがいいかもしれません。

レッスンを受ければ受けるほど

私がちょっと前に教えた人の話なのですが、、、

この方、私のところに来るまでに、
とあるレッスンプロに習っていらしたとのことでした。

ですが、いくらレッスンを受けても思ったような結果が出なくて、
友達の紹介で、ちょっと私のところにちょっとだけレッスンに来た、、、

そんな感じの出会いでした(仮にAさんとさせて下さい)。

小原 「どれぐらいレッスンを受けていたんですか?」

Aさん「そうですねえ。。。だいたい2年ぐらいでしょうか?
    月に2~3回ぐらい見ていただいていました。」

小原 「2年ですか。それで結果のほうは?」

Aさん「当初は120ぐらいだったのが。。。そうですねえ、
    3ヶ月ぐらいで、105ぐらいにはなりました。
    でも、それからあんまり上達しなくて。

    こういう言い方はよくないんですけれど、
    習っていても、同じことばかり指摘されるんです。
    何だか、レッスンを受けるほど下手になっている気もして。。。」

小原 「うーん。。。そうですか。。。」

そこから先にも、細かいことまで話をうかがったのですが、、、

その以前にレッスンを受けていたコーチというのは、
いつも同じことばかりしか注意しなかったのだそうです。

もちろん、言われるままにその注意を気をつけてみるのですが、
Aさん自身は、それで上手くいっている感覚があまりない、、、

そんなことの繰り返しだったんだとか。

全てがクギに。。。

ここでのこの状況ですが、次の言葉がいいたとえかもしれません。

 「トンカチを持った人間は、全ての問題はクギに見える」

つまり「トンカチ」という解決方法を持っている人というのは、
何でもかんでも、トンカチで叩けば直ると思ってしまうんですね。

それで上手くいく場合もあるかもしれませんが、
ゴルフというのはそれほど簡単なスポーツでないとも言えます。

それまでAさんが習っていたコーチの方は、
その教え方、対処法でうまくいっていたのかもしれません。

しかし、様々な要素が絡み合っているゴルフというスポーツは、
一つのことを直せば全て解決するということはありません。

もちろん、レッスンをしていると、たったひとつの要素をいじっただけで
うまくいったように見えることもあります。

しかしながら、そうした時というのは、たまたまそれがきっかけで
今までやってきたことが花開いただけ、、、ということのほうが多いです。

自分もそうではないか?

こんなゴルフレッスンをコーチにされてしまったら
アマチュアゴルファーとしてはかわいそうと言わざるを得ません。

でも、こういうことは意外と少なくないのかも。。。そんなふうにも思います。

なぜなら、たいていの人間というのは、一度ある方法で成功してしまうと、
それが上手くいったからという理由で「これが答えだ!」と思ってしまいます。

特に、それによって自分が変わった経験を持っているのなら、なおさらです。

もちろん、一辺倒の方法で自分がずっと上達できるかはわかりませんし、
ましてや他の人も同じ方法でうまくいくかというと、、、

それはまた別の話ですよね?

このようなAさんの話を聞いて、

 「もしかしたら、同じような教え方をしていないか?」

そんなふうに思って、自分の指導をふりかえりました。

別にあなたが誰かに教わっているのではないにしても、
目の前の問題をワンパターンな方法で解決しようとしていませんか?

そんなことを、ちょっとだけ振り返ってみるのもいいかもしれません。

またメールします。

小原大二郎

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小原 大二郎
1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。
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小原 大二郎

小原 大二郎 について

1976年2月生まれ  ジャパンゴルフツアープレイヤー兼レッスンプロ 「100切り・最短シングル専門レッスン」を提唱。18歳で初めてゴルフを経験し、殆どの時間を練習場で過ごしながら26歳でプロデビューを果たすという異例の上達を遂げる。その経験とこれまでの指導経験、海外での研究経験を元に「5ラウンド以内に100を切る」「半年でシングルを達成する」わかりやすいレッスン内容と、温厚で頼りがいのある人柄が人気を呼び、運動神経に自信がない女性や高齢、80台に到達できないアマチュアから絶大な支持を得る。また実践レッスンには芸能人をはじめ、連日多くのアマチュアから問い合わせを受ける。

 

習っても同じことばかり言われるんです。」への3件のフィードバック

  1. リョースケ サントモエカ

    私は一人で練習した時に、「こうやったら上手くいった」ということをゴルフ日記に書いていて、調子が悪い時はそれを全部読み返したりしています。そして、「ここが出来てなかったな。」というところを全て試してもまだうまくいかない時は、「もうすぐブレイクスルーがあるはず。」と思って、基本練習に戻ったり、いろんなことを試したりします。
    「こうやったら上手くいった」には、それ以外の条件が整っていることが前提なので、同じようにやっても上手くいかない時は、他の何かが狂っているはずと思って、それを見つけるためにいろんなことを試します。そして、だいたいへとへとになった頃にその「何か」が見つかって「今日は収穫があった!」と思って帰ります。
    見つからない日もありますが。

    返信
  2. 加藤健治

    一点突破作戦を取ることはわかりやすいと思います。
    あれこれ並べ立てて、混乱させるのは簡単ですが、処方箋をスパッと出すのは熟練ならではの価値ある指導だと思います。
    しかしこのケースは結果が伴っていません。目的と手段の取り違いは仕事でも日常生活でも頻繁に起きています。スコアを良くするために、スイングを改善するのではないでしょうか。
    相性が悪いというのが結論ですが、タイミングもあります。あと一歩で一気にスコアが上がるのかもしれません。お金を払う方も、もらう方も、お互いの目的を相互再確認されればよいのではないかとおもいます。

    返信
  3. 松田 脩

    中々良い話ですね。なにもゴルフだけではないような気がします。
    ついつい私達が陥りやすいと思います。

    返信

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