From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ダフりに効く薬、左肩甲骨のスライド」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ゴルフで楽しくショットできるためのキーは、
ダフらないことです。
ボールをクリーンに拾うことができれば、
それだけで気持ち良いものです。
しかし、現実はダフったりトップのオンパレードになって、
楽しいはずのショットが苦しい運動になってしまっています。
ダフり対策は色々ありますが、今回はその中の一つとして
かなり強力に効果のある薬をお届けします。それは。。。
(続きはビデオにて)
ダフりに効く薬、左肩甲骨のスライド
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコン(または)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] をクリックします。
(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
↓
http://g-live.info/click/omrpdf180729/
※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
ダウンスイングで左肩甲骨をスライド
それは、ダウンスイングで
左肩甲骨を胸の方向へ強制的にスライドさせることです。
「何それ?」って思ってますよね。
普段肩甲骨を意識している方は少ない上、
さらにその意識もしていない肩甲骨をダウンスイングで動かすなんて
できないと感じてしまうのは山々です。
でも、やってみると驚きの効果を感じますから、
とにかく騙されたと思ってやってみましょう。
いきなりフルショットではさらに混乱を招くことになります。
まずは、小さな振り幅となる、
サンド・ウェッジで15y程度キャリーさせるショットでやってみましょう。
セットアップで左肩と手首の力をできるだけ入れないように
リラックスさせます。
そして、バックスイングして、ダウンスイングするときに
左肩をボールの方向へ突き出すようにしてみます。
たったこれだけですが、ダフりが激減します。
1発目はトップするかもしれません。
それだけ、しなりができてヘッドが届かないためにトップになります。
しかし2〜3発ショットしていると簡単にクリーンにヒットできます。
ダフりの原因
ダフりは、トップから頭がさがるからとか色々言われますが、
頭が下に落ちることでダフることはまずありません。
「え、下に落ちるからボールの手前にヘッドが落ちるんじゃなかったの?」
と思ってますね、きっと。
実はそうではありません。
クラブのリリースが早すぎることが、ダフりの主な原因です。
ボールヒットに向かっては多かれ少なかれセットアップより腕が伸び、
ヘッドもトウダウンで手元よりも離れています。
トウダウンとは、シャフトに対してヘッドの重心が離れているので、
遠心力でヘッドが引っ張られるとヘッドのトウ側が落ちる現象です。
そのため、セットアップと同じところまでリリースされ切ってしまうと、
ヘッドはボールの手前に落ちてしまいます。
これが、ダフりの真相です。
上半身がしなれば、それだけヘッドは浮きます。
腕が伸びたりトウダウンでヘッドが落ちる分、
上半身のしなりで相殺できればクリーンヒット連発です。
頭は落ちて良い
タイガー・ウッズ選手は調子が良いときは、
セットアップのときよりも20cmぐらい頭が下にさがって
ボールヒットしていました。
それでもクリーンヒット連発どころか、加速しながらヘッドがボールヒットして
鋭くコントロールされたボールを増産していました。
頭が下に落ちてボールヒットするのは、
上半身がしなってそのしなりが完全にしなり戻らないタイミングで
ボールヒットするからです。
しなり戻る最中に、ボールにヘッドが加速しながら
ヒットすることで当たり負けが少なくなります。
そうすると、フェースの向きが安定するため曲がりにくく、
さらにミート率が良くなります。
ミート率はヘッドスピードに対するボール初速のことですが、
ヘッドがどれだけ効率良くボールにヒットしたかの指標になります。
そして、エネルギー伝達効率が良いボールヒットとは、
加速しながらヘッドの芯にヒットすることです。
その加速度をあげるために、ダウンスイングで上半身をしならせて
そのしなりが戻り始めた直後ぐらいでボールヒットさせます。
しなりが戻りきってからのヒットではヘッドは減速を始めているので、
いくらヘッドの芯にヒットさせてもミート率は良くなりません。
気持ちの問題
ここで、気持ちの問題があり、
なかなか理想どおりには動けないのが現実です。
ボールを飛ばそうとする、7番なら150y飛ばさなきゃとか思うと、
ボールヒットに向かって力でクラブをリリースしてしまいます。
そうすると、ボールヒットではすくい打ちとなり、
上昇軌道でボールに近づいてヒットしてしまうことにもなります。
それでは、しなりはリリースされ切ってしまって、
まさに減速しながらのヒットになります。
さらに、気持ちとは裏腹ですが、大脳の命令で筋肉を使うことは
脳のリミッターが効いた状態となり、能力を100%使い切れません。
まさに、火事場のばか力と言われるように、
脳のリミッターが外れる状況になって本来の力が出せます。
ところが、しならせてしなり戻る動きには大脳が働きません。
そのため、持てるパワーを全て吐き出すことができます。
しかし、しなり戻りでは頭からの命令ではないため、
そのパワーを頭では信じられないことが最大の問題です。
ボールヒット近辺はテコ
ダウンスイングで体幹が左にターンして、ヘッドが置いて行かれます。
そうすると、右腕がシャフトに押された分押し返して支えになれば、
テコの作用点としてのグリップエンドが体から離れて行きます。
グリップエンド側は左腕を引っ張り、
左腕は左肩甲骨を胸の方向へスライドさせる形で
上半身のしなりができてきます。
そして、そのテコが逆の動き、
要するに左肩甲骨が元の位置に戻る背中側へスライドするしなり戻りで、
ヘッドは大きく加速されます。
左手と右手の前後差と右手とヘッドの距離の長さの違いで、
左肩甲骨のスライドが速度アップされます。
このテコの動きが、ボールヒットでのヘッドを走らせる動きの真髄です。
テコのイメージまで持つことができたなら、
あなたのスイングは本物になった証拠です。
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ニュースです。私がオススメしている
「バイオメックアキュロックエースパター」が
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では、また。
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いつも有益なレッスンをありがとうございます。
左肩甲骨のスライドとは、左肩を飛球線方向へ動かすということでもよろしいしょうか?
映像を拝見するとそのように感じるのですが、今回のアドバイスはあまりに有益なので、念のため確認したくなりました。
よろしくお願いします。
Q:「左肩甲骨のスライドとは、左肩を飛球線方向へ動かすということでもよろしいしょうか?」
ダウンスイングのときに左肩をボールに突き刺すようにスライドさせるということは、左の肩甲骨を胸の方向へスライドさせることになります。要するに、下半身の動きで上半身をしならせた形です。そして、フルショットなどでは上半身のしなり戻りの力が下半身の力を越えた瞬間に、しなり戻りが爆発的に発生します。この上半身のしなり戻りは左肩甲骨が背中側へスライドする動きです。しかし、このしなり戻りは絶対に自ら行おうとしないで体の反射機能により勝手に実行されることに任せることで、自分の持てる能力の限界まで到達できます。
また、ボールヒットでは腰から首の付け根までの体幹を一枚の硬い板として使うと、肩甲骨の可動域にも依存しますが、だいたい腰から上の体幹全体が左に45度ぐらい向いたところです。この体勢で上半身がリリースされます。そうなると、自分では左肩甲骨をボール方向へ押し込むようにイメージすれば、左肩甲骨は胸の方向へスライドされたしなった形になります。このことで、上半身を絶対に自らリリースさせない動きができ、ダフリにくくなります。ダフリの1番の原因は早すぎるリリースですから。
ご丁寧にありがとうございます。
お送りいただいた文章は早速印刷し、他のPDF同様、何度も読み返していますが、自分の動きの中で先生の言わんとされるところが理解出来たかというと正直難解な部分が多いです(笑)。
ただ今回のアドバイスを試したところ振りぬきが以前よりスムーズになったことを実感していますし、ヘッドスピードも上がったように感じています。
15y超のアプローチで詰まったようなショート気味の当たりが多かったのですが、こちらも改善することが期待出来そうです。
今後もインパクトのあるレッスンを期待しています。
C:「何度も読み返しています」
私も本来の動きをできるだけ正確に、また実際に誰でもその気になれば実行できるように、かなり努力して文章なり動画を制作させていただいています。そのため、まわりくどいような、長ったらしい言い方になったり、一見複雑なようにも見えてしまう内容であることは承知しております。もっと軽い乗りでサクサク頭に入るような言い方もありますが、それでは誤解を生じたり理解を深められないと言った問題が発生してしまいます。
そのため、1回目見たり読んだりした段階ではなんとなくわかったような気がするけれど、よくわからなかったとしても。それで、色々実践してみて疑問に思ったときにまたもう一度元の動画や文章を見なおしてみると、そこに1回目では頭に浸透してこなかった新たな発見があることが、楽しさの一つとなれば幸いです。
何れにしても、お伝えしようとしていることは決して難しいことではありません。だたし今まで説明が丁寧にされていなかったことを究極までに丁寧に抜けなく説明させていただいているだけです。そのため、やる気さえあればどなたでも理解できることばかりです。自信を持ってこれから私がお伝えすることをがちり噛み締めて、理解して行っていただければと心から願っています。
重ね重ねご丁寧にありがとうございます。
「今まで説明が丁寧にされていなかったことを究極まで丁寧に抜けなく説明」は本当に有難いです。
今回のアドバイスも何とか自分のものにしようと何回か読み返して試していますが、当初自分が理解していたつもりのもの(誤解していたようです)とは違うものだと今は感じています。
ゴルフを始めて30年進歩のない還暦間近の者ですが、左側のカベみたいな新たな感覚も感じられるようになってきました。今後も丁寧な説明をよろしくお願いいたします。
こんにちは。
いつも拝見してます。
大森プロの指導では、肩甲骨の使い方が多くでてきますね。
私も共感しながら練習しています。肩甲骨の可動域を毎日広げるストレッチもしてます。
C:「肩甲骨の使い方が多くでてきますね」
はい、上半身をしならせる主な部分は左肩甲骨ですから。
肩を回すとよく言われますが、本来は左肩甲骨のスライドを考慮しないと、正しい動きは認識できないものなのです。