脚を使って、力みや手打ちを解消するには?

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2019.06.04
ezure

From:江連忠
神戸の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

今回は、
 

 「脚を使って、力みや手打ちを解消するには?」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
 

脚を使う。

プロで言えば、これができているかいないかで、
選手の将来も大きく変わってきます。

少し前のことになりますが、日本ジュニア選手権大会で
高校3年生の宮里藍選手のスウィング録画をした時のこと。。。

これならプロでも勝てると確信

当時の宮里藍選手には
 

 「その調子ならプロの大会に行っても勝てるでしょう」
 

と話をした事がありました。
 

実際、その1ケ月後の「ミヤギTV杯ダンロップ女子オープン」で、
宮里藍選手は女子プロツアーとしては30年ぶりの
アマチュアチャンピオンに輝きました。
 

まさに宮里藍選手も、足を使えている選手の一人です。
 

ここでは「足が使えている」と言いましたが、
厳密に言うと
 

 ・脚が動くこと

 ・脚を使うこと
 

この二つは違うのです。そして、
 

 「世界で一流と呼ばれている選手で、脚が使えない選手はいない」
 

ということです。

このように言うと、
 

 「え、でも見た感じ、
  脚の動きが小さい選手だっていますよね?」

 

はい、確かにそう見えるプロもいるかもしれませんが、
実際はしっかり脚を使ってスウィングしているのです。

下半身の役割

ここで一度、ゴルフでの下半身の役割をあげてみると
 

 ・パワーを出す

 ・重心をコントロールする

 ・球筋を決める

 ・出球を管理する

 ・リズムを作る

 ・軸を意識する
 

どこに重点を置くかは人それぞれですが、
脚がこれらの役割を果たしている人は
 

 「脚を使えている」
 

と言えます。

先ほど話に出した、脚の動きが小さい選手の例で言えば
ベタ足にして両脚を大きく動かさない人もいるわけですが、
パワーを出すという点だけ考えたら。。。

脚が使えている人は、バックスウィングでは右脚、
ダウンからフォローにかけては左脚で
大きなエネルギーを受け止めているのです。
 

もう少しわかりやすく説明しましょう。
 

体重70キロの人なら、
アドレスでの左右の脚への負荷は35キロずつ。

その条件下でプロはバックスウィングの際に
右脚に100キロ以上の体重をのせています。

しかし脚が使えていない人の場合は、
バックスウィングで50~60キロしか体重がかかりません。
 

これが、飛距離が伸びない原因です。

脚が使えるようになるには?

じゃあ、脚が使えるようになるには、
どんなことをしたらいいのか?

脚が使えるようになるには、まずは足首や股関節などを
自分で意識して動かせる事が肝心です。

脚の各部分を意識的に動かす感覚を得るのに適しているのは、
 

 「相撲の四股(しこ)やすり足」
 

これがとても有効です。
 

それと、その四股を踏んだ時のように開脚して、
左右に重心を移動させるストレッチなどもいいですね。

この時のポイントは、重心を上下させないことが大切です。
それと、もともと関節が硬い人は注意して動かしてください。
 

そうしたことができるようになったら、
 

 「野球のトスバッティング」
 

も有効です。
 

「そんな、トスバッティングなんてやる場所ないよ」という人は
 

 「ステップドリル」
 

でも構いません。
 

 ・両足を揃えて構えて

 ・バックスウィングをして

 ・ダウンスウィング時に、左足を目標方向に一歩踏み込んで打つ
 

このステップドリルをすることで、
自然と脚を使ってスウィングする感覚が身に付きます。
 

そして脚が使えるようになると、無駄な力が抜けて
上体を滑らかに使えるようになります。
 

そうすると、アマチュアゴルファーの方に多い
 

 ・上体の力み

 ・手打ち
 

こうしたことも解消されます。
 

小手先の技術や、スコアメークも大切かもしれませんが、
脚を使って自分の持っているエネルギーを存分に使って
スウィングをする。。。
 

それが、ゴルフの本当の楽しさだと思っています。
 

ぜひ、脚を使ったスウィング、身につけてくださいね。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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江連忠
江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。
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カテゴリー: メルマガ, 下半身, 体づくり, 力み, 手打ち, 新着メルマガ, 飛距離 | 投稿日: | 投稿者:
江連忠

江連忠 について

江連忠ゴルフアカデミー(ETGA) 所属 1968年東京都生まれ。 中学高校と故・棚網良平プロに師事。アメリカの3大コーチのひとりであるジム・マクリーンの元で学び日本初のマスターインストラクターを取得。 プロを教えるプロとして日本の第一人者となる。 教えたプロは片山晋呉、伊沢利光、星野英正、諸見里しのぶ、上田桃子など、賞金王やツアー優勝プロを含むツアープロが多数。1996年に、ゴルフダイジェスト社のレッスン・オブ・イヤー受賞。「江連忠ゴルフアカデミー(ETGA)を主宰し指導にあたっている。 2016年、長年のゴルフ界への貢献が認められ、皇室から賜る宮賞「日本三大賞」のうちの一つである「東久邇宮記念賞」を受賞。

 

脚を使って、力みや手打ちを解消するには?」への1件のフィードバック

  1. yukky

    いつも楽しく拝見しております。またいつもためになる情報をいただきありがとうございます。
    右足に100kg、左足に110kgという体重移動のお話は、以前どなたかの記事で読んだ記憶があります。この記事を読んでから自分に置き換えて、体重の負荷不足を意識しながら練習したら、上体のリラックスを感じるようりなり、これまでよりインパクトが気持ちよくヒットして、飛距離もより安定するようになりました。そこで一点疑問があって、体重70kgの人が100kgの負荷を足にかける為にアマチュアに足りない条件とはなんでしょうか?機会があれば取り上げてくださると助かります!

    返信

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