From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
最近、やたらとスイングについて質問を受けます。
「スイングは一軸がいいのか、二軸がいいのか」などなど。
私もプロとして、スイングの一軸、二軸については考えているところはありますし、
聞かれればその人に合わせた形でお答えするようにしています。
ただ、私としては、広くそのことについてお伝えするつもりは
今の時点ではあまりありません。
■なぜ広く言わないのか?
その理由はシンプルです。
インターネットの影響なのでしょうが、
情報氾濫の波がゴルフにも押し寄せてきています。
以前にもゴルフの流行り廃りはありましたが、
「○○に変えてスコアアップする方法を教えてください」
と言われるわけです。
今までは、要望にそって答えていましたが、、、
そもそも、そういう流行モノをやたら追う人に限って、
せっかくノウハウを伝えても全くやってくれません(苦笑)。
その人のステージに合ったことを教えることが、
トータル的に見てその人のためになると思うようになりました。
それが、広く伝えない理由のひとつです。
ですが、大切なのはもうひとつの理由の方です。
たいていの場合、こういう流行モノのスイング理論は
大半が「プロ仕様」のスイングからできているからだと思います。
一軸スイングも、タイガー・ウッズ選手や石川遼プロがやっているので
話題になっているようですが、1年後は騒がれているかどうかはわかりません。
そんなことよりも、
・自分のグリップやアドレスを日々チェックすること
・1mのパットを確実に入れる練習
・50y以内のアプローチの練習
これらのほうがはるかに大事です。
■他の人に実験台になってもらおう
では、こういう流行モノは追うな、ということなのか?
というとそうではありません。
実は、こういう流行モノを少し時間をかけてウォッチすると、
定番化するものが出てきます。
なぜなら流行でガンと盛り上がった後、たくさんの理論が流通し、
使えるもの使えないものが峻別されます。
使えないノウハウの死屍累々を乗り越えたところに、
今後も長期にわたって使える理論だけが残っているからです。
そのノウハウを正しく、素早く実行する。
そうすれば、ムダな一時的なトリックに惑わされることなく、
長期的に成果のあがることだけを実行することが可能です。
それでも結局、やることは同じなのです。
一軸だろうが、二軸だろうが、今後新しく生まれてくる理論だろうが、
ゴルフの本質は全て同じです。
・ミート率を上げる(トップ、ダフリ、シャンク、、、などなど)
・曲げない球を打つ(スライス、フック、、、)
・意図的に曲げる球を打つ(トラブルにあっても対応できる力)
・確実に距離に合わせるアプローチを打つ
・グリーンでは確実に2パット以内でカップに沈める
これらはゴルファー上達において、今までも当たり前のように行われてきました。
これができるようになれば、100切りはもちろん、90切り、
果てはシングルにだってなれるでしょう。
本質は変わりませんが。
情報の伝わる早さが、以前よりも早くなっただけです。
今まで当たり前のことをやり続けてきたゴルファーにとっては、
どんな新しい理論が出てきたとしても、
今まで積み重ねてきたことを実行すればいいだけということです。
逆に、それをやっていないゴルファーが急に新しいスイング理論に
取り組んだからといって、大逆転できるはずありません。
大切なのは、自分の現状を把握して、できないところを一つひとつ
つぶしていくプロセスをしっかりと作っておくことです。
それがあれば、どんな新しい理論が現れても平気なのです。
■じゃあ、一軸スイングはどうなのか?
確かに「一軸スイング」は日本人にも合う部分はあると思います。
しかし、一口に「一軸」といっても、
欧米の選手に多い「左一軸」や、韓国の選手に多い「センター軸」、
日本でも一部のプロが提唱している「右一軸」のようなものもあります。
「左一軸」は、外国人のように体力があって飛距離に問題がない人が
取り入れるにはよさそうですが、日本人には「センター軸」や「右一軸」の
スイングの方が合っているのかもしれません。
一軸スイングはこれから日本のプロも徐々に取り入れてくると思うので、
それから定番するかが分岐点となるはずです。
正直、今後一軸スイングがどうなっていくかは、私にはわかりません。
ましてや今後、どんな理論が出てくるかなんて、もっとわかりません。
もしあなたが、
「もう体重移動は完璧。だから新しいスイングを試したい」
と考えているのならば、やってもいいかもしれません。
ですが、今現在、安定したスイング、安定したスコアが出せていないなら、
一軸、二軸で迷う前に、まずは今自分ができることからやっていきましょう。
またメールします。
小原大二郎
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