From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は楽な練習ばかりを探すとマイナスが多いという話をします。
これを読んだ後に、もっと地に足のついた練習をしないと
いけないなあ、と思っていただけたら嬉しいです。
■スライスが直らない。。。
私が教えていた生徒さんに、スライスで悩んでいる方がいました。
とにかく自分の打つ出球が嫌い。
ヒョロヒョロと力なく飛んでいくスライスのボールを見て、
ゴルフを辞めたくなったこともしばしばだったそうです。
その方、仮にここではAさんとしておきましょうか。
Aさんはしばらくレッスンを受けていらっしゃらなかったのですが、
あるとき急に連絡があって、レッスンをすることになりました。
Aさん「実は最近、前みたいなスライスは出なくなったんですよ」
小原 「へえ、Aさんはあれだけスライスを嫌っていたんですから、
よかったじゃないですか。」
Aさん「ええ、友達にスライスに悩んでいるって言ったら、
『だったらストロンググリップで振ってみたら?』って言われて、
そのとおりやったら、ボールが落ち着いてきたんです…」
小原 「え、そうなんですか?」
Aさん「ええ。でも、以前小原プロはグリップは不用意に変えるなって
おっしゃっていたので、このままでいいのかなあと思って…」
■偶然の一致・・・
こういうAさんのように、たまたまやったことが一時的にハマって、
うまくいってしまうというケースは、ごくごくたまにあります。
分析するに、おそらくAさんの場合は、、、
◇もともとがフェードの体の動きに合ったプレイヤーだった
◇それがストロンググリップにすることで、
ボールがベストのところで打てるようになった
◇以前よりも曲がりの軽いフェードボールが打てるようになった
このようなことなのではないかと推察します。
偶然の一致が重なったとも言えるでしょう。
でも、実際にAさんが心配されているように、
これはたまたまAさんの体がグリップと合っていたからよかったのであって、
これが全ての人に当てはまるわけではありません。
ただ、このAさんが今後、このフェードボールで戦うのなら
このフェードを磨いていけばいいので、何ら問題ありませんが、、、
今のグリップでつかまったドローを打ちたいなんていうことになると、
それはかなり難しいことになります。
■簡単な方法は代償が大きい
このAさんのケースでは、たまたまうまくいったからいいですが、
このようなケースは極めてまれです。
しかし、雑誌などを見ていると、
「●●をするだけで~」
といった簡単そうに見えるやり方が踊っています。
たとえば、、、
グリップを変えればいい
アドレスを変えればいい
スタンスを変えればいい
こうした方法だけであなた悩みが解消されるのなら、
これほど簡単なことはないでしょう。
でもたいていの場合、そうしたやり方は代償も大きいのです。
ゴルフというのはいろいろな要因が複雑に絡み合っているので、
何か一つを変えるだけで改善するということはありません。
そうした方法というのはすぐに元に戻ってしまったり、
むしろ今後のスイングに悪影響をおよぼすことが多いのです。
であれば、そうした一部分だけを変えて何とかしようとするのではなくて、
全体を考えた上で、スイングをしていけばいいと思います。
「これをやれば、練習しなくて済みますよ~」
そんな言葉に耳を貸さないようにしましょう。
そんな輩にはむしろ、
「え? 練習? いくらでもやりますけど。。。?」
そんなふうに言ってあげられたら、いいですよね。
またメールします。
小原大二郎
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