From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
前回は腰から腰のバックスイングの中から
「フェースの向き」についてお話しをしていますが、
“フェースの向きに関する補足”
について、引き続き今回はお話ししたいと思います。
■エネルギーのロスについて考える
前回私がフェースの向きを「12時」を薦めているのは、
科学的に理にかなっているからだとお話ししました。
ではなぜ、スクエアが科学的に理にかなっているのでしょうか?
少し難しい話になりますが、どういうことかということをお話します。
スイングを科学的に分析すれば、腰から腰のバックスイングにおける
フェースの向きが12時であれば、回転軸に対するベクトルのエネルギーを
ロスすることがありません。
しかし、11時、10時になっている場合は、
どうしてもベクトルのエネルギーをロスしてしまうのです。
私がここで少し難しいことについてお伝えしているのは、
スイングに対するより深い理解を得て、
ご自身のゴルフに生かしていただきたいという目的があります。
しかし、ここで何の説明もなく「11時で」「10時で」と
お伝えしてしまうと、それが真実だと勘違いしてしまう可能性もあります。
それは私の意図するところではありません。
そのため、ここではあえて「12時」というふうにお伝えしています。
■知った上での「11時」「10時」の選択を
私がスクエアなスイングをおすすめするもう一つの理由があります。
それは、スクエアでクラブを振ることのできるスキルやセンスを
せっかく持っているのに、いきなり間違ったやり方を
おすすめしてしまうことを避けたいからです。
だからといって、私はかたくなに「フェースの向きは12時で」
ということ押し付けるつもりはありません。
こうした事実を知った上でなら、フェースの向きで
「11時」や「10時」を選択するのは決して悪いことではないと思っています。
ですがそこまでしっかり理解した上で選択をしていただいたほうが
今後のあなたのためになると考えています。
勉強熱心な方や100や90を切っている中級以上の人にとっては、
私がここで「12時」と書いているのを不思議に思ったかもしれません。
あるいは、混乱した方もいるかもしれません。しかし、
「まずは正しいやり方、
科学的に人間の骨格にそった正しい方法でやってみる」
「やってみて、そこからその人にあった選択をする」
というのが順番ではないかというのが、今の私の考えです。
■「腰から腰」のバックスイング・総まとめ
ここまで「腰から腰」のバックスイングにおける前傾角度や、
腰の動き、頭の動きから、シャフトの向き、シャフトの位置、
フェースの向きまでを、一つひとつ確認してきました。
かなり細かい説明も加えてしまいましたが、
ここでは大きく「フェースの向き」と「シャフトの向き」が
しっかりできていて、さらに顔の向きが動いていなければ、
ひとまずは大丈夫と思っていただいて結構です。
特に顔の向きがある程度正しくキープしていれば、
腰の向きもうまくいくことが多いです。
ですので、身体の位置がずれてしまう人は、
スイング中に顔の向きをまっすぐにしたままスイングしてみましょう。
顔を動かさないようにすることで、
スイング軸に対して正しい回転ができるようになります。
次回は、バックスイングの次の段階、
肩から肩のバックスイングについてお話したいと思います。
またメールします。
小原大二郎
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