From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「たったコレだけでクリーンヒット連発」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
クリーンヒットはまさにゴルフの醍醐味です。
ダフりやトップでは
ショットの爽快感を味わうことはできません。
そして、クラブに対する力の加え方が間違っていると、
タイミングや体のポジションはバラバラになりやすく
打点も合いません。
では、どんな力の加え方ならよいのでしょうか?
(続きはビデオにて)
たったコレだけでクリーンヒット連発
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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クラブの重心をグリップエンド方向へ引っ張る
それは、クラブの重心をグリップエンド方向へ引っ張るように
力を発揮させることです。
そうすれば、大きな力が発揮されているにもかかわらず、
手元の移動量は少なくできます。
手元の移動量が少なければ打点は合いやすくなります。
インパクトの瞬間に手元は遅くヘッドは高速に動ければ、
ゴルフにとって高い精度と爆発的な力の発揮を
両立させることができてます。
高い精度と爆発的な力の発揮を両立させるメカニズム
それを実現させてくれるメカニズムがあるので、
そこを深掘りしてみましょう。
インパクトではドライバーだと一般ゴルファーでも、
30kgぐらいの重さをぶらさげたような遠心力がかかります。
それに耐えるだけでやっとなので、
基本的には遠心力の方向に対して
手元の移動量はそんなに大きくできません。
そして、30kgを持ちあげることは無理でも、
30kgで引っ張られることに耐えることは可能です。
そのメカニズムは次のようになっています。
筋肉は伸ばされながら収縮しようとする「伸張性収縮」では、
自ら力を出そうとして筋肉を短くしながら収縮させる「短縮性収縮」よりも
1桁以上大きな力を発揮できます。
まさに、遠心力に耐えるようにがんばるときには
「伸張性収縮」での動きとなります。
さらに、左肩甲骨のしなり戻りでは「伸張短縮サイクル」という
爆発的な力が発揮されます。
遠心力に耐えるどころか、
回転の中心に向かう遠心力を上回る向心力が発生します。
筋肉が伸ばされて脊髄反射で収縮しようとすると、
筋肉が骨につながるところにある硬い腱まで伸ばされて
しなりの大きなエネルギーをためることができます。
それがしなり戻ることで爆発的なパワーを発揮するのが
「伸張短縮サイクル」です。
「伸張短縮サイクル」では「短縮性収縮」の2桁近い大きい、
まさに爆発的な力が発揮されます。
例えば走り高跳びで落下の反動で蹴って飛びあがることを見れば、
「伸張短縮サイクル」の凄さを感じることができます。
このような大きな力のやり取りがあるにも関わらず
手元の移動量はそれほど大きくないままであることが、
精度良くインパクトできるメカニズムです。
ところが、この遠心力に耐える力の使い方ではなく
グリップを横に押そうとする力は遠心力に対して弱く、
手元を大きく移動させる割にヘッドスピードアップに役立ちません。
しかし、多くのゴルファーではインパクトの瞬間に
ヘッドを手の力で振ろうとする「短縮性収縮」で
グリップに対して横方向の力を出しています。
これではヘッドは走らないばかりか、
手元の動きは大きくなって打点は狂います。
ダウンスイングしてきて手元が腰の高さぐらいからは左脚で地面を踏ん張り、
グリップエンド方向に遠心力で引っ張られることに耐えることを
強く意識しましょう。
それが、気持ちよくボールを捉えて
ゴルフの醍醐味を満喫できる力の加え方となります。
ヘッドを加速する仕組み
ところで、グリップエンド方向へ引っ張るだけで、
どうやってヘッドは加速できるのか不思議に思ったりしませんか。
感覚的にはグリップエンド方向への力では
ヘッドは加速しないと感じるものです。
そこで、重りが付いた紐を手で持ってぐるぐる回してみます。
手元は小さな円を描くように重りの回転の中心よりも
少しズレた方向へ力を発揮しています。
重りの回転が速くなるほど重りの遠心力で
手元はグングン引っ張られます。
この少しのズレが遠心力の反対向きである向心力の
重りの軌道に対する接線方向成分となって、
重りを加速することになります。
ゴルフでも同じように手元はクラブの重心に対して
小さな円のような軌道を描きますから、
この向心力のクラブの重心の軌道に対する
接線方向成分でヘッドも加速されます。
そして、その向心力は想像を絶するほどの大きな力ですから、
その一部でもかなり大きな力を発揮できる可能性があります。
実際にインパクトでは手元がヘッドに先行する
ハンドファーストの度合いが強いほど、
向心力のクラブの重心軌道に対する接線方向成分は大きくなります。
アイアンならハンドファーストによるダウンブローにすることで、
ボールをクリーンに打ち抜き適正なバックスピンで
ボールを止めることに貢献します。
ドライバーではバックスピンを減らすために
アッパー軌道でインパクトさせますが、
ハンドファーストのままインパクトです。
ドライバーでの上昇軌道は
ボールを左足踵のラインなど左寄りにセットすることで、
ヘッドの最下点の後にインパクトさせることで得られます。
ダフりの最大原因
ここで、ダフりの最大原因はなんでしょうか。
それは、早すぎるリリースです。
まさに手でクラブを振ろうとして、
手元が左股関節前よりも右にある状態でクラブがリリースされて
ハンドファーストが崩れることでヘッドは体から離れてダフります。
また、左手のグリップがウィークだと
左腕が遠心力で引っ張られたときに、
ヘッドが開くことになります。
そうすると、インパクト前に
ヘッドをセットアップでの向きに戻そうとして、
ヘッドを閉じなければなりません。
そのときに、ヘッドを振りたい気持ちとヘッドを閉じることを
同時に行う動きが、左腕の上に右腕を被せるようにする
アームローテーションです。
アームローテーションでは手元に対して
ヘッドが急激に先行するまさに手打ちです。
また、アームローテーションでは
遠心力に耐える動きを全うできず、
クラブの重心の挙動を感じられなくなります。
そうすると、体とクラブの関係を感じにくくなって、
ヘッドのポジションのコントロールを失うことにもなります。
ダウンスイングしてきて手元が腰の高さでは、100%のゴルファーでは
左腕でストレートパンチを出した向きに左手の甲が向きます。
そのまま、左手を左股関節前に持ってきた向きに
左手のグリップをセットできるなら、
インパクト前の無駄なアームローテーションを排除できます。
それだけでも、打点は合いやすくなりますから、
左手のグリップは正しくしたいものです。
前傾して左腕でストレートパンチを出して、
左手の甲の向きをそのままにして左腕をおろしてきて
そこにグリップを押し込んでみましょう。
そうすれば、左手のグリップは最も自然にクラブを振れる
最良のポジションにセットできます。
左手のグリップを正しくして、
インパクトに向かってはグリップエンド方向へ
クラブの重心を引っ張り続けましょう。
それが、クリーンヒット連発への第一歩です。
では、また。
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大森先生
おはようございます。
「伸張短縮サイクル」・「短縮性収縮」とてもいいですね。
ハイジャンプの例を説明では、皆様は納得されたでしょうね
納得いただけて私もうれしいです。
なかなか外見では分かりにくい力の出し方や伝え方を正しく共感していただけるように、多くの方々がご経験されていることを例に出しながらこれからも努力していきます。