From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
「Hさん、これってつまり、練習するネタがなかったんですか???」
先日、私がレッスンをしている生徒のHさんが今やっているという
練習メニューを見せてもらって、最後に言った一言。
Hさんは練習メニューを自分で作ってやっているというので、
ちょっと見せてください、とお願いをしていました。
小原 「ところでこの練習、どこでやってるんですか?」
Hさん「練習場に週2回ぐらい、平日1回と土日どちらかに1回やってます」
小原 「ふーん。でもこれじゃあ、ただボールを打っているのと同じですよね」
Hさん「えっ?」
小原 「これだったら、練習場に行かなくても、
毎日家で素振りをやってたほうがいいかもしれませんよ」
Hさん「えっ?」
Hさんの練習は、ドライバーで●球、アイアンで●球、、、
みたいなことを繰り返しているに過ぎなかったのです。
ちょっと厳しいことを言ってしまったかもしれませんが、
せっかくレッスンを受けてまでうまくなりたいという方なので、
一人でもいい練習をしてほしくて、あえてきつい言い方をしてしまいました。
■打つ必要のないボールは打つ必要はない
練習でよくある間違いの一つは、
やることもないのに無理やり長時間ボールを打とうとすること。
おそらく、長い時間ボールを打っていると、
気持ち的にやった気になって、安心できるのでしょうね。
もちろん、ある時期にボールをイヤというほど打ちまくる
いわゆる「量稽古」も必要です。
しかし、
「ボールは打てば打つだけうまくなる」
と思い込んでいるのなら、それは間違い。
結果的に練習が短くなったとしたら、それはいいことなのです。
練習は長いほうがいいのではありません。
やるべき必須の練習を全てやるから、結果として長くなるだけなのです。
短い練習時間で自分の目標が達成されるのなら、
それはそれに越したことはありませんよね?
いい練習は、質的にもボリュームがある、ということです。
しかし、自分の目標に即した練習を全てやって、
結果、その時間がメチャメチャ短い、ということはあまりありません。
それはつまり、ゴルファーが数回ボールを打つだけで
うまくなってしまうというのと同じことだからです。
ですが、そんな練習はあまり(というか絶対に)ないですし、
おそらく、あなたの目標とするベストスコアを達成するには、
少なくとも30分とかいう時間は必要なんじゃないかと思います。
■考えた結果、設計図を作る。
「Hさん、これってつまり、練習するネタがなかったんですか???」
というのは、本当の問題は、練習することがなかったわけではありません。
練習することを「考えてなかった」というのが本当の答えだと思います。
実際に練習をする前に「練習すべきこと」を考える。
「自分に足りないものは何か?」
「スコアアップのためには、何を身につけるべきなのか?」
という事を考える、、、
この設計図が、あなたのゴルフの結果に反映されます。
練習で重要なのは、何をするかとか、そういうものではありません。
設計図です。
スコアアップ、ゴルフ上達の全ては、この設計図が非常に重要であって、
練習メニューの中身なんていうのものは、そこから自然に出てくるのです。
建物と一緒です。設計図、構成が全てなのです。
大工さんが家を建てるとして、
その家の出来に最も重大な影響を与えるのは、、、設計図です。
釘の打ち方なんていうものは大した話ではありません。
カナヅチで打てばいいのですから。
優れた練習、優れた結果は“考え”に基づいています。
つまり、どれだけ、事前に考えているか?
その考えのクオリティこそが、成果物のクオリティに影響するのです。
何を練習すべきで、何を達成しなければいけないのか?
そして、それをどういう順番で取り組んでいけばいいのか?
考えて、考えて、考えましょう。
そうすれば、練習することに困ることは一生ないでしょう。
またメールします。
小原大二郎
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