From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
世間は先週までお盆休みと言った感じでしょうか。
今日から本格的に始動という方も多いかもしれませんね。
さて、今日はあなたに質問です。
「あなたが今までゴルフにかけた時間って、何時間ですか?」
これ、すぐに答えられますか?
衝撃の数字「500分の3」
実は、アメリカの大学の先生が
このことを調査したことがあるのだそうです。
調査したのは、アメリカのカーネギー・メロン大学の教授の
ジョン・ヘイズさんという人なんですが、、、
このヘイズさんはクラシック音楽で、
いわゆる「傑作」と呼ばれている500曲を調査したそうです。
そしてその500曲の曲が、作曲家の人生の中で
いつごろに作られたかというのを調べたそうです。
そこでわかったことは。。。
「作曲家が作曲家としての活動を開始して、
初めの10年以内にできた“名曲”は、ほとんどない」
ということだったんですね。
驚いたことに、その500曲のうち、
作曲活動の開始から「10年以内」に出来たものは、、、
たったの3曲のみだったとのこと。
しかもその3曲というのも、作曲活動開始から
8年目、あるいは9年目にできたものだというのです。
「10年の沈黙期間」
世界の名曲を生み出すような天才たちでさえ、
本当の「名曲」を生み出すまでには10年以上かかるということです。
この10年のことを、ヘイズさんは
「10年の沈黙期間」
というふうに呼んでいるそうです。
その後のヘイズさんの研究では、これと同じパターンが
画家や詩人にも当てはまることを発見します。
もしかしたらあなたは、
こんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「一流の技能を身につけるには1万時間が必要」
この言葉にも通じるものがありますよね。
でも、、、ここで勘違いしないで下さい。
私は別に、今からさらに10年がんばれとか、
そういうことを言うつもりはありません。
ここで大事なのは、ここでヘイズさんが言っている
「沈黙期間」のことです。
沈黙期間にも「達成感」は大切
先ほどのヘイズさんの例では「世界的な名曲」でしたが、
もしあなたがゴルフで「突き抜けた」感覚を得るためにも、、、
やはり「沈黙期間」というものは必要です。
もちろん、音楽とゴルフは違う部分もあります。
しかし、そこを割り引いても「結果が出なくても続ける」
ことが大切だということは、私も思います。
「でも、そんなことを言っても
結果が出ないと続けるのは辛いから。。。」
はい、確かにそうですね。
結果が出ないままに続けることほど、つらいことはありません。
そこで、です。
大事になってくるのが、
「一歩一歩の積み重ねに達成感があるかどうか?」
ということです。
つまり、正しい方法で小さな上達を重ねていく。
小さなハードルを乗り越える喜びを得ながら
進んでいくということですね。
もちろん、そのために一番いいのはレッスンを受けることです。
ですがゴルファーのみんながみんな、
レッスンを受けることが出来ないのであれば、、、
とにかく正しい練習、たとえば上達のためのドリルを
重ねていくことが重要だと、私は思います。
それでは、今日はこのへんで。
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流石、古賀さんですね。
年の功という気もしますが、いつも精神的に大切な事を
言っていただき、励みになります。
小林
沈黙の10年、わかる気がします。私は、17年ゴルフをやっていますが、あと7~8年沈黙が続くかも?いつになったら卓越したものを感じられるか分かりません。42歳で始めて、元気のいい時は過ぎてしまったし、ゴルフと言う物がどんなものか最近分かって来たように思います。本当に色んな事が有ります!ちなみに、10年間で何万時間使ったか分からないぐらいやりました。内容が問題ですが!今でも1日に2~3時間練習して、1時間以上は色々考えます。
花山さん
ご投稿ありがとうございます。
正しい方法で小さな上達を重ねていく。つまり、うまくいかないなら基本の基本に立ち戻って、それができているのかどうかを確認していく作業から始める・・
このことが大切で、私がいう最小形の動きからほしいということなのですが、以前の無料レッスンビデオでこの部分を動画レッスンでご紹介したところ
「あまりにも基本過ぎて物足らない感じです。」
というご意見をいただきました。多くの方が同様に思われたと考えるのですがそこが一番の問題だと感じました。
・実は何十年もゴルフをやっている人でも
・そしてハンデが「3」の片手シングルの方でも
この小さな動きがちゃんとできていないことがほとんどなのです。この小さな動きの中で具体的にどのような動きをすればいいかという知識を持っている人は皆無だといっても過言ではありません。適当に打ってもなんとかまっすぐ打つことが可能だからです。
パッティングも同様で、まず空振りすることはありませんからほとんどの方が再現性の乏しいストロークをされています。
「練習して考える」とても素晴らしいことです。
考えることが金言に変わるようにするには、まずは正しい動きが理解できるドリルを実践し、それら複数のドリルの共通性を知ることが一番です。
頑張ってください!!
音楽好きの小生にとって作曲家の名曲は十年以上かかって出来た話は大変驚きました。
ゴルフを始めて何十年になりますが、年令(81歳)とともに下手になるばかりなのですが、最近はインターネットで沢山のレッスンDVDの購入勧誘があり、益々迷うばかりです。どうしたらよいでしょうか?
別件ですが、最近の女子プロの成績は上位が韓国勢ばかりで不愉快でなりません。日本のプロのだらしなさに加えて悪口を言うなら、参加を制限したらよいと思いますが、どんなものでしょう。
森田さん
ご投稿ありがとうございます。
レッスンでもそうですが、まずそのプロの言葉がスッと入ってくるかどうかを考えて見られればいかがでしょうか?
私の場合、理屈がわからないと納得できないのでレッスンも同様な手法をとっています。
でも中には「元巨人軍の長嶋監督」のように「シュッと振る」「こんな感じ」という、感覚的なレッスンが合っているという方もおられるでしょう。
最終的には、人間性が合うかということも判断材料になりますね。
女子プロの話になりますが、最近のプロのレベルは非常に高くなり「うまいプロ」が増えてきました。
でもいくらうまくても「強いプロ」にはかないません。
「強いプロ」になるためにはEQ(我慢する力や順応性)が重要なポイントとなります。
つまり性格形成期の幼児期の過ごし方がポイントとなります。
タイガーの場合、父親がグリーンベレーの出身ということで、父親がハーフラウンドする間、池に浸かって待たされたという話を聞いたことがあります。
20年前は当たり前に1歳児は歩いていましたが、現在ほとんど見ることがありません。当然バランス機能や運動機能が低下します。我慢する力も養えません。
スキルアップばかりに目が行きがちですが、幼児期の自発性の発達という部分が世界のトップレベルで戦うには重要な部分になるのです。
残念ながら、子供の発達を知ってゴルフを指導できる指導者がいないことが根本の部分であると考えます。