2019.09.08
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「軽すぎるクラブの怖い問題」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
もう歳だからクラブを軽くして、
飛距離を維持したいなんて考えていませんか。
また、女性だからレディース用の細くて軽いクラブじゃなきゃ
いけないなんて思っていませんか。
女性は手が小さいので細目のグリップは良いことですが、
クラブまで軽すぎていては永遠に良いゴルフスイングは
できないままとなります。どういうことか?
(続きはビデオにて)
軽すぎるクラブの怖い問題
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコン(または)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] または[なし] をクリックします。
(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。
↓
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※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。
軽いほどしなりが使えない
クラブの総重量が軽いほど、
しなりを使えないスイングになります。
下半身のターンに対してクラブが置いていかれることで、
下半身とヘッドに挟まれた上半身はしなってきます。
そのため、クラブが軽いとクラブの慣性力で引っ張られる力が弱く、
軽いほど体をしならせることが難しくなります。
軽いクラブのほうが楽に素早く振れることは確かですが、
それは力づくで振る場合です。
体をしならせてそのしなり戻りを使ってクラブを振る場合には、
クラブの重さに関してのイメージは真逆になります。
重いクラブほど大きなエネルギーを体にしなりとして溜めることができ、
リリースが遅くなることでアイアンなら
ダウンブローでヒットさせやすくなりダフリにくくなります。
ただし力で振ろうとすると、
重いクラブほど早めにリリースしなければ間に合わないと感じて
逆にダフリやすくなります。
ボール初速が落ちないで振れる範囲で、
できるだけ重いクラブを使うようにしたいものです。
軽いと手元が落ちない
さらに軽いクラブではダウンスイングで手元が下に落ちず、
インパクトの面になかなか乗れません。
結果としてボールヒット近辺という
ヘッドが高速に動いているタイミングで、
力ずくでインパクト面にのせる難しい作業が必要となります。
重いクラブほど、ダウンスイングで手元が下に落ちやすいくなります。
重力だけに従うなら、重さに関係なく落ちる速さは同じです。
ところが、トップに向かって上向きの力を入れていると、
その力はボールヒットまでなかなかゼロになりません。
と言うのも、トップからボールヒットまでは平均で約0.3秒で、
ヒトは力を自ら意識的に出すと約0.4秒間はゼロにならないからです。
そのため、トップに向かって腕を上にあげる力を出そうとするほど、
ダウンスイングからボールヒットまで手元は下に落ちにくくなります。
それをカバーしてくれるのが、クラブの重さとなります。
そして、手元は早く落ちるほど
インパクトの面に早い段階で乗ることができて、
スイングが簡単になります。
コックがヒンジに変わる
さらに、ダウンスイングでは親指側に折るコックが、
右手甲側へ折れるヒンジに変化します。
それは、体幹の回転によってクラブが置いていかれることで
自動的に発生します。
バックスイングでコックを深く入れているほど
ダウンスイングでのヒンジは深くなり、
上半身には大きなしなりが発生します。
ゴルフで前傾していると分かりにくので、
真っ直ぐに立ってコックがヒンジに変化する様子をやってみます。
上半身で自ら入れる力はコックだけですが、
コックは右脚を伸ばして右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込んで
脚の動きでバックスイングしている間意識的に入れます。
脚を使い切るとそこからはそれまでのヘッドの勢いで、
クラブは勝手にトップに向かおうとして右腕は押されて
右肘は曲げさせられる力を受けます。
トップからは体幹の左回転に対してヘッドが置いていかれることで、
余計な力を入れていなければコックがヒンジに勝手に変化します。
ヒンジはいくら深く入っていても、
手元とヘッドがインパクト面に乗っていれば
ヘッドは軌道方向を向きます。
そしてヒンジは単なる手首の折れではなく
左肩甲骨の胸の方向へのスライドに直結しているので、
上半身のしなりの大きさに連動します。
このようにクラブの重さはしなりはもちろん、
手元を落としてくれたりヒンジの形で
最終的な上半身の最高のしなりの状態をつくってくれる原動力です。
軽すぎるクラブで手打ちに頼ったスイングから、
適正な重さのクラブでしなってしなり戻りを使った
気持ち良いスイングを手に入れたいものです。
どうやって振れる重さを決めるか
振れる範囲とは、
まずはドライバーショットで決めると良いです。
シャフトの重さを変えて、
ボール初速が最大になるシャフトを選択すれば良いです。
重くてもしなりやすいシャフトだとヘッドスピードも落ちないで、
体のしなりも使えることで飛距離は最大になります。
最近はシャフトのしなりと捻れの強さのバランスを、
色々選べるようになってきているのでありがたいです。
とは言えシャフトを交換しながら調整する環境にない場合は、
少し邪道的ですが重さの感じを調べることはできます。
それは、シャフトのグリップの根元にウェイトを貼ることです。
ヘッドだとウェイトを貼る位置で1gぐらいでも
フェースの返り具合が変化してしまうので、
ヘッドでの重さ調整は難しいものです。
しかし、グリップ近くのシャフトならヘッドの向きの挙動は
あまり変わらないので、簡単にクラブの総重量を数十g単位で変えても
ヘッドの向きの動向はそれほど影響されません。
また、クラブのスイング・ウェイトと言われるクラブの振りやすさを示す
CいくつとかD1、D2などという指標があり、
クラブの重心と総重量で変わります。
ヘッドを1g重くすると1ポイント増え、
グリップを5g重くすると1ポイント減るなど、
ヘッド側が重くなるほど振りにくくなるイメージを表現したものです。
シャフトの長さが0.5インチ長くなるとで3ポイント、
シャフト全体を10g重くすると1ポイント増える感じでしょうか。
しかし、スイング・ウェイトはクラブセット内で、
案外同じにしていなくても問題ありません。
実際、ドライバではD6なのに
アイアンではD1という数字でも、
問題なくラウンドすることができます。
スイング・ウェイトはヘッドの重さを感じる指標ですが、
重さだけではなくシャフトの柔らかさや
キックポイントの違いでも振りやすさの違いを感じます。
キックポイントとは、シャフトが一番曲がる所が
どこにあるかを示す指標です。
昔シャフトの柔らかさと捻れ剛性を調整できなかった時代に、
重さだけで調整していた名残のような指標ですから、
シャフトの自由度が高くなった現代では参考程度で良いでしょう。
ドライバーの総重量でグリップ側の重さ調整ができてきたら、
最終的にはシャフトの重さで調整しても良いですが、
結局はウェイトでの微調整は必要です。
さらにグリップ側を重くすることで、
総重量が重くてもスイング・ウエイトが軽く感じて
ヘッドスピードを落とさずに振ることができます。
グリップエンドにネジで付けるウェイトも売られていますが、
これも便利です。
さらにはグリップの所に30g以上などのウェイトを入れてしまう、
シャフト・スタビライザーもアメリカでは大流行りです。
グリップ側を重くできると、
その分ヘッドを重くしても振り切れます。
そして、ヘッドは重いほど当たり負けしにくく、
ヘッドスピードに対するボール初速が上がって
ヘッドスピードが同じなら飛距離は伸びます。
重量フローグラフを一直線にする
ドライバーでの総重量が決まったら、
他のクラブの総重量もドライバーを元に調整します。
シャフトの長さとクラブの総重量をグラフしたものを
重量フローグラフと言いますが、これを一直線にすれば良いです。
これを直線に乗せる理由は、
リリースのタイミングを合わせたいからです。
しなる動きだと重いほどリリースが遅れてトップ気味になり、
手打ちだと無理やり力でリリースを急ごうとして
逆にダフリやすくなります。
リリースのタイミングが同じなら、
同じ感じで動けば打点は安定します。
シャフトの長さは60度法で測ります。
60度法では水平面に60度の平面を置き、
そこにヘッドを接触させたときの60度の平面が水平面と接する所と
グリップエンドまでの長さをシャフトの長さとします。
クラブの型番からネットで調べるのと、
どっちが簡単かで確認すると良いでしょう。
ただし、ティーアップする場合はシャフトの長さに関係なく
同じ重さにすることがお勧めです。
最近はほとんどのドライバーが昔でいう長尺になっています。
長尺の定義は45インチ以上とも言われますが、
そう言ってしまったら今時の売れ筋ドライバーのほとんどは
長尺となります。
最近はどれも45インチ以上みたいになってきているので、
長尺の定義そのものも46インチ以上を
長尺と呼ぶというぐらいに変化していきています。
それもそのはず、クラブの長さが1インチ伸びると
ヘッドスピードは約1m/s伸び、
飛距離は約5.6ヤード伸びると言われていることで納得です。
シャフトを短くして、芯に当てやすくした方が
平均飛距離では伸びるかもしれません。
しかし、ゴルフはやっぱりドライバー・イズ・ショーと
言われるように、一発の飛びの方が満足度が高いものです。
ちょっと長尺のメリットで脱線しましたが、
ドライバーなどのティーアップするクラブでは45インチより長くても
45インチとして総重量フローグラフをプロットします。
というのも打点はティーの高さやボールポジションで調整できるので、
ティーアップするならリリースタイミングのばらつきでの
ダフリ・トップは防止できるからです。
フェースは開かされる力を受ける
フェースの向きはシャフトに対する
ヘッドの重心のオフセットがあるので、
シャフトが捻れて捻り戻る影響を受けます。
そのため、ボールヒット近辺でフェースは開いていたものが、
シャフトの捻り戻りで閉じてきます。
シャフトが柔らかすぎて捻れ剛性が弱いと、
フェースは開いたままヒットしてスライスになります。
また、ヘッドが重すぎるとフェースを開かせられる力に対応できずに、
やはりフェースが開いてヒットすることでスライスになります。
同じシャフトとヘッドでクラブ総重量が重くなると、
このシャフトの捻り戻りのタイミングも変化するので、
ヘッドに数g以下のウェイトを貼って微調整の必要も発生します。
トウ側を重くするとフェースは返りにくくなって捕まりにくくなり、
ヒール側を重くするとフェースが返りやすくなって捕まりやすくなります。
スライス傾向ならヒール側、引っ掛け傾向ならトウ側にウェイトを貼ります。
カーブの入り口
ゴルフでのトップに向かう切り返しから
ダウンスイングでインパクト面に乗るまでは、
車の運転で言うならカーブの入り口と同じです。
車の運転でもカーブに入るときは、
アクセルを緩めるとかブレーキを踏むなどして
車の速度を遅くします。
自分や車の実力に合ったスピードにしてから、
カーブワークします。
そして、カーブの出口が見えたらアクセルを踏むことで、
トータルでは安全に素早く走ることができます。
ゴルフでも同じで、インパクト面に乗るまでは
パワーをかけると言うよりも、
まずはアクセルを踏めるポジションに入ることが大切です。
ダウンスイング序盤ではまずはヘッドや手元がインパクト面に乗り、
フェースも軌道方向を向き始めるようにしたいものです。
そのため、ダウンスイング序盤では手元が下に落ちて
素早くインパクト面に乗れるほど、
早い段階からクラブにパワーをかけてしならせて加速できます。
そういった意味では、振れる範囲で重いクラブほど
下に落ちやすいので、スイングはやさしく安定した飛距離を
得ることができます。
自分に合った重さのクラブで体とクラブをしならせて、
気持ち良くボールを飛ばしましょう。
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