2018.06.17
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「しなりで飛ばす最高の練習」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
サンド・ウェッジで50y飛ばす練習をすれば、
下半身の動きで上半身をしならせる最高の練習ができます。
今回はその50yの距離で体のしならせ方を習得して、
ドライバーショットでもボールを遠くまで飛ばせる動きを
身につけることをじっくり見てみます。
さて、ボールを遠くまで飛ばすための極意は。。。
(続きはビデオにて)
しなりで飛ばす最高の練習
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(おまけ付き)
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ボールを遠くまで飛ばすための極意
ボールを遠くまで飛ばすための極意はズバリ、
「エネルギーをじっくり溜めて
それを一気にボールヒットに向かってリリースすること」
です。
ところが、フルショットでは
ついつい力でクラブを振り回そうとしてしまい、
なかなかエネルギーを溜める感じをつかむことはできません。
また、30y以下にキャリーさせるショットでは、
しならせることを習得することはできても、
気持ちよくリリースされるところまでは動けません。
実は、体のしなり戻りが大きく発生して
しなり戻りを実感するためには、
ある程度の速度でしなる必要があります。
そのため、30y以下にキャリーさせる程度のヘッドスピードだと
しなり戻りのパワーが小さく、一般的には感じにくい大きさです。
逆に30y以下にキャリーさせるショットでは、
体をしならせる動きを習得しやすくなる大きなメリットがあります。
そこで、力ずくで打ちに行かなく、
しかも、しなり戻りも感じやすくなるという絶妙な距離が
サンド・ウェッジでキャリーとランを含めて50y飛ばすショットです。
ランは落下地点の状況で変化するので、
本来はキャリーで表現できると良いのですが、
私が50yに寄せようとするときの形がわかりやすいので、
今回はトータルの距離で表現します。
私の場合の58度のウェッジで50yに寄せるときは、
ちょうどバックスイングでシャフトが垂直になる辺りがトップです。
フォローもシャフトが垂直ぐらいになります。
しなり戻りを感じるためのポイントは、
ボールヒットに向かって左肩甲骨が胸の方向へスライドすることを感じて
絶対に力では戻さないようにしてショットすることです。
そうすれば、最高にしなってそのしなりが勝手にリリースされながら
ヘッドがボールを打ち抜くショットの感じがわかってきます。
私は振り幅はほとんど意識していません。
振り幅やシャフトの位置は結果にしかすぎません。
その代わり、ボールヒットでのヘッドのスピードを強く意識します。
そして、そのヘッドスピードを出せるスタンスの幅を
きっちり決めることで距離を作っています。
左右の母指球の少し後ろ辺りの間隔が腰の幅程度にして下半身を使い切ると、
ロフトが58度のウェッジではだいたい15yキャリーします。
そこから、スタンスの幅を少し広げて下半身を使い切ることで、
40y程度キャリーして10y程度転がって50yに寄る感じとなります。
この50y飛ばすときに、左肩甲骨の動きを感じるようにします。
まずはセットアップから左肩周りをリラックスさせ、
スイング中も左肩の動きに意識を向けます。
左肩は左肩甲骨のスライドに連動して、
トップに向かう切り返しから胸の方向へスライドし始め、
ダウンスイングからボールヒットに向かって脚の動きでさらにしなります。
ボールヒットでは左肩甲骨が胸の前に一番スライドしているイメージを抱きます。
そして、そのままボールヒットさせて
フィニッシュでは楽に解放させます。
ただこれだけですが、50yに58度のウェッジで寄せるショットが、
左肩甲骨の動きを一番良く感じるショットとなります。
まずはセットアップが重要
左肩甲骨が動くことを感じるためには、まずはセットアップから
左肩甲骨周りや手首をリラックスさせることが肝です。
左肩甲骨周りに余計な力が入っていては、左肩甲骨が動くこともできず
動いたとしてもそれを感じることはできません。
そのため、セットアップで特に左肩甲骨周り、
要するに左肩周りと手首にできる限り余計な力が入らないようにします。
特に、手元を体の真ん中にセットしようとして、
左手首が甲側に折れすぎていると手首が動きにくくなり、
左肩甲骨も固まってしまいます。
グリップを持った左右の手の前後差分はシャフトが体に対して
斜め右になって手元が左股関節前辺りにいることで、
手首はリラックスできます。
さらに、グリップを力を入れて作っていては、
手首はもちろん前腕から肩にかけても余計な力が入って
肩甲骨は動けなくなります。
グリップは小鳥が手の中から飛んで行かない、
クラブが落ちないギリギリの力加減でクラブを支えます。
スイングイメージ
そして、バックスイングではヘッドから一番遠い脚から動き始めることで、
腰から体幹が右にターンして上半身もそれにつられて右にターンします。
バックスイングでは右足母指球の少し後ろで
地面を踏みながら右脚を伸ばすことで、
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込むようにします。
ここで、バックスイング開始からいきなり右肘を右横へ動かしたり、
曲げては良いトップにはなりません。
バックスイング開始では手首を親指側に折るコックだけは入れ始めますが、
右肘はセットアップの形のまま脚を使い切るまでは静かにしておきます。
手元が胸の少し下辺りで脚を使い切ったら、
右肘がそれまでのヘッドの勢いで曲げさせられて、
コックと右肘の曲がりでシャフトが垂直になると最高に良い上半身の動きとなります。
トップに向かう切り返しでは、
ヘッドがまだトップに向かっている最中に
両足で地面を踏もうとすることで下半身を先行動作させます。
そうすると、腰はゆっくりと左回転してきます。
そこから、ボールヒットに向かって左脚を伸ばしながら
左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込みながら
両腿をキュッと締めます。
そうすると、下半身と体幹は鋭く左にターンして
ヘッドが置いて行かれます。
このとき左肩甲骨周りをリラックスさせておけば、
左肩甲骨が胸の方向へスライドさせられるようにしなってくることを
感じることができます。
そして、ボールヒットからフィニッシュにかけて、
この左肩甲骨がスライドされたままのつもりで
下半身だけ強く意識します。
そうすると、ボールヒット直前辺りから
左肩甲骨が勝手にリリースを始め、ヘッドがボールを打ち抜きます。
バックスイングでのコックが身につく
また、バックスイングでの
手首が親指側に折れるコックを正しく入れる練習としても
50yショットは最高です。
50yに寄せるショットは58度のウェッジでは
トップでシャフトが垂直になる辺りです。
そして、バックスイングでコックが最適に入ると、
手元が胸の高さ辺りでシャフトがほぼ垂直になります。
ビジネスゾーンへのアプローチ
50yショットは、まさに腰から下となる
ビジネスゾーンへのアプローチとなります。
腰から下の動きが良ければプロでお金が稼げるということで、
腰から下での動きことをビジネスゾーンと呼んでいます。
この腰の高さに降りてくる入り口のポジションが、
良いショットの要となります。
50yショットでは手元が胸の高さ辺りから落ちてくるため、
まさにビジネスゾーンへアプローチする近辺の動きをゆっくり体験できます。
ダウンスイングの良いリリースが身につく
また、ダウンスイングでのリリースが早すぎて
ボールが飛ばないケースは多いですが、手元が胸の高さ辺りで
シャフトが垂直になっているならリリースは早すぎていません。
50yショットではこの早すぎないリリースの感じをつかむためにも、
最高の練習となります。
まさに、50yショットでのトップでの形が、
手元が胸の高さ辺りでシャフトが垂直となりますから。
逆に言うなら、バックスイングして手元が胸の高さ辺りで
シャフトが垂直となるようにしてショットしてみることが、
良いダウンスイングでのリリースを習得する練習となります。
飛ばしたいならしならせる
ゴルフはパワーと正確さの両立を高度に要求するスポーツです。
同じようにパワーと正確さの両立を突き詰めたいスポーツと言えば、
弓があります。
弓は弓の弦(つる)をじっくり引っ張って、
ターゲットに狙いを付けてポンと手を離します。
実は、ゴルフでもこの弓を引く場合とまったく同じ動きが、
ボールを最高に飛ばせてしかも最も精度良くボールをコントロールするための極意です。
では、いったいどうやって弓を引くように体を使ったら良いのでしょうか。
それは、下半身の動きで上半身をしならせることがキーとなります。
イメージとしては上半身が弓の本体であるリムと弦で、
下半身が弓を引く腕です。
そして、同じ力でしならせるなら、
しなやかな物ほどより多くのエネルギーを溜めることができます。
ゴルフでもボールを飛ばしたいなら、
上半身はできるだけしなやかにしておいて
しなやかな上半身を下半身でしならせればボールは飛びます。
実際、飛ばしたいときほど上半身はリラックス、
そして下半身は目一杯使います。
この感じはフルショットではなかなか得られません。
しなり戻りの気持ち良さを感じる最高のショットは、
やはり50yに寄せるショットです。
15yキャリーでしならせ方を習得し、
勝手にリリースする感じは50yに寄せるショットで身につけましょう。
50y以上飛ばさないショットを打ち続けていると、
リリースの気持ち良さを味わうことができてきます。
では、また。
<本日のオススメ>
「以前からどうしても分からないでいたことが、
江連さんの解説で『そうか!』となり
長年の問題が解決して、少しですが
ベン・ホーガンのスイングに近づけた感があります。
このような企画をして頂き、心から感謝いたします。
ありがとうございました。」
このような熱い声が続々と届くプログラム。
どうぞお早めにチェックをして下さい。
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