2021.01.31
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「フェースは閉じるより開いて飛ばす」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
アームローテーションと言われ、ボールヒットに向かって
前腕を自ら出そうとする力で左に捻っていませんか。
それでは、ボールコントロールが難しくなるばかりか、
飛距離も損してしまいます。どういうことか?
(続きはビデオにて)
フェースは閉じるより開いて飛ばす
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(おまけ付き)
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閉じる動きはコントロールが難しい理由
まずは、閉じる動きでのコントロール性を見てみましょう。
ボールヒットに向かって、体は左にターンしています。
そして、体の左ターンでヘッドが円軌道に近い形で左に振られると、
振り出し方向に対してフェースが閉じながら動いていることになります。
そのような状況の中でさらに前腕を左に捻って
フェースを閉じる動きが加わると、
ボールヒット前後ではフェースは大きく閉じることになります。
ボールヒット前後でのフェースの角度の変化は大きいほど
その向きのコントロールは難しくなり、ボールが不意に曲がります。
筋肉の力を出す方法の違い
さらに、筋肉の力を出す方法の違いとして、
理解しておくことがあります。
それは、自ら出そうとする力よりも、
押されてそれに耐える力の使い方のほうが
大きな力を出すことができることです。
筋肉の使い方のひとつには、
自ら出そうとする力で筋肉を収縮させて筋肉を短かくする
「短縮性収縮」があります。
これは普段生活の中で、
普通に体を動かすときに多く使う筋肉の使い方です。
そしてもうひとつ、筋肉が引き伸ばされることに耐える、
伸ばされながら縮もうとする「伸張性収縮」があります。
「伸張性収縮」は、普段の生活ではあまり多くは使っていません。
例えば、重い荷物を持ちあげるときなどに腕から先に筋肉を使うのではなく、
体から動いて腕が引っ張られるように腕の筋肉を使うときには
腕の筋肉は「伸張性収縮」となります。
そのほうが、楽に物を持ちあげることができることを、
誰でも経験的に知っているからです。
そして、「短縮性収縮」に対して
「伸張性収縮」での発揮できる力の大きさは、倍以上となります。
自ら力を出して動こうとすると、筋肉を縮めながら
関節を曲げたり伸ばしたり捻ったりする「短縮性収縮」での動きとなって、
能力限界までの力は出せません。
ところが、何かに押されるなどして、
それに耐えようとして関節が動いて筋肉が伸ばされながら収縮しよとすれば
「伸張性収縮」の状態となって能力の限界までの強い力が出せます。
この、外からの力を受けて耐える体の使い方が、
大きな力を出すための要です。
受ける力の使い方なら自ら力を出そうとするよりも
倍以上の力を出すことができることは、
運動のパフォーマンスアップにとって非常に重要です。
重心距離の影響
そして、ヘッドの重心がシャフトから離れています。
このシャフトの中心軸からヘッドの重心が
どれだけ離れているかを、重心距離と言います。
この重心距離があることで、
クラブが振り出し方向へ振られるとフェースは開く力を受けます。
このフェースが開かされる力を受けてそれに耐えながらも
少し開かせられるぐらいだと、一番耐えやすい動きとなります。
そのため、ボールヒットに向かって閉じる方向への力の使い方よりも、
開かされることに耐える受ける力のコントロールのほうが
断然楽で高い精度を得られます。
閉じる動きを逆の動きでカバー
体幹の左ターンでヘッドは閉じるので、開きながらヒットすることで
ボールヒット前後でのフェースの向きの変化が少なくなります。
まさに、ターンで閉じる動きを逆の開く動きでカバーすることで、
フェースの向きをより安定化できてショットの再現性が高くなります。
ターンで閉じている状況の中で、さらに閉じる動きでは
フェースの向きが大きく変化することでスイングが難しくなることを
しっかり認識しましょう。
閉じることで飛距離も損をする
飛距離に関しても、閉じる動きは
能力の限界まで発揮できない動作です。
「短縮性収縮」ではなく「伸張性収縮」の動きで動くためには、
自ら動こうとするのではなく、外からの力に耐える使い方になります。
それが、ボールを強く打ち抜くための要です。
そのたまにはまずはバックスイングで、
フェースを閉じるように動きます。
ダウンスイングからボールヒットに向かっては、
フェースが開かされながらもその力に耐えるようにします。
そうすることで、アームローテションで前腕を左に捻って
フェースを閉じながらボールヒットさせるよりも、
より強くボールを打ち抜くことができます。
確かに前腕を徹底的に鍛えてその力が脚の力よりも強いとか、
脚を上手く使えていなくて腕で振ったほうが
力を出せるなんてこともないわけではありません。
しかし、通常は下半身の筋肉は腕よりも大きく、
強い力を発揮できます。
腕がジタバタするよりも、脚のパワーをしっかり使い切りながら
その大きなパワーを逃すことなく腕が動くことが、
ボールを遠くまで飛ばすために大切です。
フェースを閉じようとするとリリースが早くなり飛ばない
さらに、フェースを閉じる動きでは、
右腕を伸ばす動きも同時に行うことになります。
その理由は、腕は伸ばすと内側に捻れるからです。
ストレートパンチを出そうとすると、
腕の筋肉が斜めについているために腕は自然に内側へ捻れます。
そのため、フェースを閉じようとして右腕を使って
右前腕を左に捻ろうとすると、右腕はほぼ確実に伸ばす動きを行います。
これは、まさにクラブを手で振る、
クラブのリリースが早すぎる手打ち状態となります。
それでは、ボールコントロールも難しいばかりか、
能力限界までの飛距離も得られません。
逆に、フェースが開かされることに耐えながらも、
ヘッドが置いていかれて右手甲側へ折れるヒンジが入ってくる状況では
右腕上腕は外旋で右に捻られます。
これは、まさにボールを上から投げるときの右腕のしなりです。
さらに、右肘も曲げさせられる力を受けることで曲がる動きは、
これも右腕がしなることになります。
まさにフェースを開くことに耐える動きは、
右腕をしならせることに直結します。
さらに「伸張反射」で加速
そして、伸ばされた筋肉は
勝手に脊髄反射で縮もうとする「伸張反射」があります。
強くしなれば、脊髄反射でボールヒットに向かって
そのしなり戻りが大きなパワーを勝手に発揮してくれます。
また、クラブがリリースされないと言うことは、
手元がヘッドより先行している
まさにハンドファーストの状態となります。
そして、ハンドファーストでリリースが始まった直後で
まだリリースされきらないときにボールにヒットするなら、
ボールを強く押せる大勢です。
そうすれば、シャフトのしなり戻りにも耐え、
ヘッドのボールに対する当たり負けが少なくなります。
結果として、ヘッドスピードの割りにボール初速が大きく、
フェースの向きも安定していて
精度良くボールを遠くまで飛ばすことができます。
バックスイングではフェースを閉じ、
ダウンスイングではフェースを開く方向へ動くようにしましょう。
ドラコンチャンピオンも開いている
ドラコンチャンピオンでしなりを最大限に使って
世界で最も効率良くボールを遠くまで飛ばしているのは、
ジェイミー・サドロウスキー(Jamie Sadlowski)です。
2008 年、2009 年の世界ドラコン選手権優勝や、
445yのパーソナルベストの記録を持っています。
ドライバーは4~5°のロフト角、48 インチを使うことが多いようです。
そして、おもしろいことに、2010年の記録では
ものすごく飛ばしている中でも、3iで300y、5iで260y、7iで240yと
まさに番手間10yをきっちり守って打っています。
そこで、彼のスイングを見ると、
ボールヒットに向かって左肘を左に引いています。
これは、体の左ターンでフェースが閉じることを
相殺するための動きです。
やはり、ボールヒット近辺でのフェースの開閉を
限りなくゼロにすることで、ヘッドを走らせることに専念することで
ボールを効率良く飛ばせることが分かります。
アームローテーションでの飛距離の差
アームローテーションで、
どれだけ飛距離が変化するか調査した結果があります。
それによると、最大飛距離は4y伸びたとしています。
しかし、その中にはしなりを上手く使えないゴルファーも
多く含まれていたと思われます。
手打ちならアームローテーションもパワーにプラスされますから、
飛距離アップに貢献できます。
しかし、たった4yですから飛んだという感じはありません。
逆に不意の曲がりが発生しやすくなって平均飛距離が落ちたり、
大きなトラブルにハマりやすくなるマイナス面の悪影響のほうが問題です。
非力なほどバックスイングはシャット
非力なゴルファーほど、バックスイングで
むしろフェースを閉じながらトップに向かうようにしたほうが良いです。
実際、女子ツアープレーヤーではまさにシャットあげということで、
びっくりするほどフェースを閉じながらの
バックスイングを行うプレーヤーがいます。
体力の割に飛距離がある穴井詩プロは、
ストロンググリップで物凄いシャットあげの典型です。
閉じた物を、ダウンではフェースが開かさせることに耐えながらも
その開かれ具合をコントロールして狙ったフェースの向きに戻しながら
ボールヒットさせています。
シャットあげで、右肘の外側が体の右横へ動かないように注意しておけば、
いくらシャットにしても弊害はありません。
そもそもアームローテーションの由来は何か
そもそもアームローテーションの由来は何かと言うと、
それは木でできたヒッコリーシャフトの時代に
さかのぼらなければなりません。
ヒッコリーシャフトは捻れ剛性が弱く、ダウンスイングしてきて
クラブが左に振られるとヘッドの重心距離があるために
ヘッドが置いていかれることでシャフトは右に捻れます。
ところが、ボールヒットでもその捻れは戻ることができなかったぐらい、
ねじれ剛性が弱かったのです。
その捻れはフェースを開く方向ですから、フェースを閉じる動作を行わなければ
セットアップでのフェースの向きに戻らないで開いて当たることになります。
そのため、ボールヒットに向かって前腕を左に捻る
アームローテーションを行うことが必要でした。
しかし、スチールシャフトや現代のカーボンでは
十分な捻れ剛性を得ることができるようになって、
シャフトがしなってしなり戻ると同時に捻れも戻ることができます。
そのため、アームローテーションの必要はなくなりました。
重心距離でヘッドの向きを感じる
ところで、重心距離があることで、
ヘッドの向きを感じることがでいます。
パターでもシャフトを水平にしたときに、
フェースが真上を向くフェースバランスだと、
ストローク中のヘッドの向きを感じにくいものです。
フェースバランスは基本的にやさしいパターとも言われますが、
上手くなってくるとむしろトウバランスで、
トウ側が重いことでヘッドの重心距離があるほうが良かったりします。
通常のクラブでもシャフトの中心軸がヘッドの重心が離れている
重心距離がゼロでなければ、ある程度の訓練は必要としても、
スイング中のヘッドの向きを感じることができます。
ウィークなグリップが問題
ところが、左腕が遠心力で引っ張られたときに内側に捻れる分、
ストロング寄りになっていないグリップがウィークだとどうなるか。
ウィークグリップの形では、力でフェースを閉じなければ
ボールは右にいってしまいます。
そして、95%以上のゴルファーは、
グリップが本来のポジションよりもウィークです。
そのため、ほとんどのゴルファーではボールを狙った方向へ飛ばすためには、
まさにアームローテションで前腕を左に捻らなければならない状況となっています。
ヘッドスピードが高速になるボールヒット近辺で
何かコントロールすることは極力少ないほど精度も高く、
ヘッドを走らせることに集中できてボールを飛ばせます。
そんな大切なときにフェースを上手く閉じるコントロールをすることは、
曲がって飛ばないスイングとなります。
グリップさえ正しくセットしておけば、
アームローテーションは不要です。
セットアップ終盤で、左手の3つ目のナックルである
薬指の付け根が自分から見えているならウィークではありません。
しっかりこのグリップの向きを確認して、
ボールヒットに向かって前腕を捻るコントロールをしなくても
良いスイングにしましょう。
では、また。
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