From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、
「我がクラブの師・竹林隆光の思い出」
ということで、あなたにお話ししたいと思います。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
私の師匠は「フォーティーン」の創始者、
竹林隆光(たけばやし たかみつ)です。
竹林さんはクラブデザイナーとしてはもちろん、
プレーヤーとしての実績もある方でした。
ですが残念なことに、
2013年の12月にこの世を去りました。
そんな師匠との思い出についてお話しようと思うのですが、
私の思い出のほとんどは、どちらかというと、
ゴルフではなかったんです。。。
私の釣りの師匠は竹林さん
実を言うと、竹林さんとの思い出というと、
釣りの思い出がほとんどなのです。
(あ、普通師匠なら敬称をつけないほうが
いいのかもしれませんが、そう呼ばせて下さい)
もちろんゴルフの道具の師匠でもありますが、
むしろ釣りの師匠と言ったほうがよいかもしれません。
それが今の自分の趣味になっているので、
釣りという趣味を持たせてくれたという意味でも
本当に感謝しています。
生前、竹林さんと一緒に出張で
地方に試打会に同行することがありました。
試打会というのはだいたい朝の10時ぐらいから
はじまるものなんですが。。。
私たちは始まるずっと前、
早朝の5時ぐらいから出かけていました。
とはいえ、仕事のためではありません。
ホテルの近くで釣りをするためです(笑)。
今、自分はもっぱらバス釣りだけなんですが、
その時は海釣りもあり、手軽な「ちょい投げ」だけではなく、
いわゆるルアーフィッシングもやらせてもらいました。
海釣りの竿なんて全く持っていないので、
竹林さんの竿を借りて、結び方もわからないので、
「結んでください」とお願いして。。。
今思えば、なんて贅沢な時間だったんだろうと思います。
体格をクラブで補う
そんな竹林さんは、若い時には競技ゴルフをやっていて
日本オープンのローアマを取ったりしていました。
しかしながら、背も高くなくて線も細かったので
試合ではプロとの体格差を痛感したそうです。
そうした中で
「このプロたちと同じ土俵で戦うには、
もはやクラブでその体格差を補うしかない」
という考えに至ったのが、竹林さんの
クラブ作りの原点だったとのこと。
たとえばロングアイアンを浮かせるにはどうするとか、
そういうことを考えていたそうです。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
今では一般的になったUT(ユーティリティ)も
竹林さんが開発したものです。
UTは出た当時は通称「タラコ」とも呼ばれていて
バカにされていたこともありました。
でもこのUTも、ゴルフで体格差を補うという
竹林さんの信念が生んだたまものなんですね。
スイングは大事。でも。。。
当たり前のことですが、ゴルフにおいては
スイングはとても大事です。
ですが反面、スイングだけでは解決しきれないことがある。
もちろんそれもまた、事実です。
そのユーザーさんの悩みが、ゴルフクラブ一本で
解決できるのなら、これほどいいことはない。
もし自分に出来ないことは、スイングや身体で
補えない以上、クラブで補うしかない。
打って球が上がらないのなら、
クラブで上げてあげればいい。
でも、こんなことを言うと
「そもそも下手なんだから、クラブに頼るな」
「道具にこだわるのは、シングルになってからで十分」
「道具に頼る前に、練習して自分の腕に頼れ」
必ずこのように言う方がいらっしゃいます。
私がここで言っていることも、
もしかしたら邪道に聞こえる方もいるかもしれません。
でも、道具によって可能性が広がるというのも
ゴルフのもう一つの側面、醍醐味だと、
少なくとも私はそう思うのです。
もちろん竹林さんの薫陶を受けたからというのもありますが、
そうした「竹林イズム(精神)」をいい意味で引き継いでいきたい。
その想いが、自分の今の仕事の原点なのかもしれません。
もう竹林さんはこの世にいないので、
一人の弟子として、それをゴルファーに伝えていくのが
残されたものの使命だと思っています。
ちょっと話がまとまらなかったかもしれませんが、
あなたのゴルフの少しでも助けになればと思って、
このメールも書かせていただいています。
これからも自分は、あなたのゴルフライフを、
クラブという面からサポートしたいと思います。
それでは、また次回。
徳嵩力一
追伸
私と一緒に仕事をしているモンゴプロが
新しい教材を出したそうです。
かなりカッコイイ感じに仕上がっていて、
ちょっとビックリしました。よろしければ覗いてみて下さい!
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