From:ツアープロ梶川武志
愛知の自宅より、、、
皆さん、こんにちは。
ツアープロ梶川武志です!
前回のメールで、
「今回は質問にお答えしますよ」ということで終わりました。
「砂の薄いバンカーでどう打てばいいか?」
についての質問ですね。
ちょっとマニアックな内容かもしれませんが、
知っているだけで打ち方で迷うことがなくなるので、
ぜひ目を通しておいて下さい。
こんな質問をいただいています
> 硬いバンカーショットの打ち方についてお尋ねします。
>
> この日は雨でバンカーがしまった状態でした。
> 球からグリーンエッジまで2~3ヤード、
> そこからカップまで10ヤードほどでした。
>
> 通常通りSWでボールの手前3センチに入れるようにショットしましたが、
> ヘッドが滑ってトップしたような形になり、
> あごに当たって再びバンカーからのショットになりました。
>
> 今度はかろうじてバンカーから脱出できたものの
> グリーンには届かず、あごの上に載っただけでした。
>
> こういった場合どのようにスイングしたらよいかお尋ねします。
> よろしくお願いします。
いただいたのはこんな質問でした。
まず、硬いバンカーという事で、
たとえば冬の凍っているバンカー。
こういうバンカーはカチカチで
バンスは絶対にはねてしまいます。
こんな時は、アゴが低い場合であれば
パターで打つという方法もありです。
ですが。アゴが高いとちょっと手の施しようがないです。
ピンに寄せるのは困難ですし、
グリーンに乗せるのも難しくなります。
その場合はしかたがないので、
次のアプローチが寄せやすい場所を見つけて
そちらへ出して下さい。
いわゆるベアグランドのバンカー
次の硬いバンカーの状況としては、砂がほとんど無く
いわゆるベアグランド状になってしまっているバンカー。
こちらもピンが近い時にはかなり寄せにくくなります。
ピンまで20ヤードほどあり、
ランが使える状況であれば寄る可能性も出てきます。
具体的にどのようにするかというと、
ベアグランドは多少はクラブが入ってくれるので
まずフェースのロフトを立てハンドファーストに構えます。
それにより刃(リーディングエッジ)が地面に刺さりやすくなります。
地面は固いのであまり手前に刃を刺してしまうとうまくいきません。
ボールの手前1cm~2cmに刃を刺して下さい。
ロフトが立っている状態でインパクトするのでランは多くなります。
キャリー8ヤード、ラン12ヤード
(グリーンの固さや速さによって多少前後します)
くらいのイメージです。
ピンが近い時は少しオーバーしてもいいという気持ちで
返しのパターを頑張りましょう。
雨で硬く締まったバンカーの場合
さて、今回の質問のように雨で硬く締まったバンカー。
もちろん下に砂が少しはあるのですが、締まっているので
普通にバンカーショットをするとはじかれて
ホームランという可能性も高くなります。
こういう時は、少し難しくはなりますが、
バンスが地面に着地した後、バンスを地面に押し付けます。
地面の方向に力を加えることによりバンスが弾かれないようにします。
地面の方向に力を加えると、砂が自分のイメージより
多い時には飛ばなくなってしまいます。
砂の量によって多少打ち方が変わってきますが
砂の量がどれ位あるか判断する力もゴルフの実力の一つです。
砂が少ないと高いボールは打ちにくくなります。
3~4ヤードほどキャリーして、10ヤードほど転がる感じになります。
ということで今回の質問の状況ですと
グリーンエッジぎりぎりに落とすと寄るという感じになりますね。
少し特殊な状況の内容になりましたが、
ご参考になりましたでしょうか?
今回お伝えした内容というのは、
知らないと対処のしかたがわかりませんが、
ちょっと知っているだけで、対応ができるようになります。
ぜひ、参考にしてみてください。
それではまた、次回も楽しみにしていてください。
ーツアープロ 梶川剛奨
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