2019.06.03
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「シャフト調子の特徴とスイングの相性の関係」
という話をしたいと思います。
今回のタイトルにある「調子」というものは、
シャフトの「キックポイント」とも呼ばれるもののことです。
クラブのことをあまり意識したことがない人には
ちょっとマニアックな話になるかもしれません。
ですが、今後のために知識として知っておいて
損はないと思いますし、できるだけ優しく説明するので
ぜひ聞いていただければと思います。
調子(キックポイント)とは?
調子(キックポイント)というのは、簡単に言うと
シャフトのどの部分が一番しなりやすいかを表しています。
この調子には主に3つのタイプがあります。
・先調子=シャフトの先端側がしなりやすい
・中調子=シャフトの中央付近がしなりやすい
・元調子=シャフトの手元側がしなりやすい
おおまかに言えば、このような感じです。
なぜ、このような話をさせていただくかというと、
最近このような質問をいただきました。
> シャフトの調子の特徴とスイングの相性が全くわかりません。
>
> そもそも先調子と中調子、手元調子がスイングにどう影響するかなど、
> 教えて頂けませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
このへんの話について、言葉にするのは
ちょっと難しいのですが、ものすごく単純化するなら
・先調子が合う人
=ダウンスイングへの切り返しが早い人、
リストターンが強い人。
・手元調子が合う人
=ダウンスイングの切り返しがゆっくりめの人
リストターンをあまり使わない人。
といった具合に大別されます。
つまり、切り返しが早かったり、リストターンが入る人は、
手元のしなりが大きくなりやすいので、手元が硬めの
(手元の剛性が高い)シャフトが適正になりやすく
逆に、切り返し、リストターンをしない人は、
シャフトのしなりの量がそもそも少なめなので、
手元のしなり感の多い(シャフトの運動量が多い)ものが合いやすい
という感じで、自分はだいたい見極めています。
「シャフトを変えたら飛ぶ」はホント?
もしかしたらあなたはショップの店員さんに
「シャフトを変えたら飛びますよ」
というようなことを言われたことがあるかもしれません。
ちなみに私がクラブメーカーにいた頃、あるお客様から
「このシャフトに変えたら、飛びますか?」
という問い合わせをいただいたことがあります。
メーカーサイドとしては、そういう問い合わせがあったら
「飛びますよ」と言ったほうが、売れる可能性が高いはずです。
(当たり前ですが。。。)
ですが、シャフトそのもので絶対的に飛ぶ飛ばないというのはなく、
それよりも使い手とのタイミングを合わせることによって
ゴルファー本人の力を引き出して発揮するほうがいいですね。
もし、ヘッドスピードがあがる可能性がすぐにはない状況で
シャフトを変えることで飛距離が変わるとすれば、
・シャフトの重さ(クラブ全体の重量)が適正で
↓
・シャフト特性(調子)を変えることでスイングのタイミングが合うようなって
↓
・今まで左や右に行っていたものが、まっすぐに行くようになれば
↓
・気持ち振れるようになり
↓
・気持ちよく振れるようになることでヘッドスピードが上がるので。。。
↓
・結果、飛距離が伸びるようになる
ここまでの条件が整ってくれば、
シャフトの交換で飛ぶようになる可能性はあります。
フィットする調子を調べられる条件
もちろんこのロジックについても、実際にスイングを見ないことには、
本当にそれが実現できるのか、一概には言えません。
ちなみに、自分がスタジオのフィッティングで
クラブの重量帯までが絞れたと思った時には、
シャフトの調子が合わないものも(わざと)打ってもらったりしています。
先調子が合いそうなのに、手元調子のものを打ってもらったり、
手元調子だといけそうなのに、先調子を打ってもらうんですね。
クラブ重量も合っている、ヘッドも一緒。
グリップも一緒、長さも一緒。
変わっている部分はシャフトの特性だけ。
そうすると、調子の特性が違うだけでミスばかりが出たりとか、
スイングが安定しなくなったります。
つまり、そこまでの環境でフィッティングができて初めて
自分がどういうシャフトの特性が合っているのかを知ることが出来るのです。
逆に、どんなにシャフト調子のバリエーションを試しても
シャフト重量自体が違っていたら、全く意味がありません。
また、これは以前からこの場でお伝えしているように
シャフトの特性、特徴もメーカーによってまちまちで、
統一基準があるものではありません。
ですのでやはり、
そうしたメーカーごとの事情もしっかり熟知したフィッターを頼りに
シャフトの調子のフィッティングも行うことをオススメします。
本当にシャフトの調子によってコンディションに
悪影響が出ているのかも含めて、診断を受けられますから。
追伸:シャフトの選択に迷っているあなたへ
もしあなたに、ひいきにしているショップや
フィッターがいらっしゃらないのであれば。。。
来店後のカウンセリングをしっかりと行い
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その点、あらかじめご了承ください。
(必ずご連絡は行きますので、ご安心ください)
繰り返しになりますが、
ゴルフパフォーマンスのフィッティングは有料で、
かつ、ゴルフクラブのご提案もさせていただきますが。。。
必ず購入していただく必要は全くありませんので
どうぞご安心してご来場ください。
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それでは、また次回。
徳嵩力一