From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「スイング中の『圧力移動』は何回?」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ズバリ、スイング中の圧力の移動は、何回だと思いますか?
とその前に、
「体重移動」というのは聞いたことがあるかもしれませんが
もしかしたら「圧力移動」というのは初めて聞くかもしれません。
ここでは、スイングの過程で
「足裏の圧力」が変わってくることを言っています。
実は、体重を移動させようとしては絶対ダメで
足裏への圧力移動が発生していることをしっかり認識して
スイングすることが、良いスイングにとって重要なのです。
今回はそうした、足裏の圧力の移動について
映像も交えてあなたにご紹介したいと思います。
(続きはビデオにて)
スイング中の「圧力移動」は何回?
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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体重移動がゴルフを難しくしている?
ということで、唐突ですが
スイング中の圧力の移動は、何回だと思いますか?
体重移動についてはバックスイングで右脚に乗って、
フィニッシュでは左脚などと言われます。
そして、それができなければならないと思って、
バックスイングでは上半身を右に持っていこうとして
頭が右に大きく移動してスイングを難しくしているゴルファーも多いです。
さらに、ボールヒットで左脚に乗ろうとして、
トップから頭が打ち出し方向である左に突っ込んで
遠心力に対応しにくい体勢でボールを飛ばせなくなっているケースもあります。
そして、体重移動は圧力移動の範疇に入りますが、
さて、圧力移動は何回あるのか答えは出たでしょうか。
正解は…
バックスイングで右、ダウンスイングで左だから、
2回と答えるゴルファーは多いです。
うまいゴルファーではフォワードプレスもあるから、
3回とする答えを聞く場合もあります。
実は、正解は「5回」です。
正しいスイングで自動発生する圧力移動は、
クラブがしっかり振られるフルショットでは5回です。
ただし、サンド・ウェッジで30y以下ぐらいだと
4回という感じです。
そして、体重を移動させようとしては絶対ダメで、
足裏への圧力移動が5回発生していることをしっかり認識して
スイングすることが良いスイングにとって重要です。
圧力移動の内訳
では、その内訳を見てみましょう。
1回目:
セットアップの最後にインパクトのイメージをつくるフォワードプレスで
腰も左にターンさせることもオススメで、
左手の甲を振り出し方向へ押し込みます。
背骨を中心にターンすると、背骨の前側の重い内臓や
腕やクラブが向いた方向へ重さは移動します。
そのため、フォワードプレスで体重は左脚に多くかかってきます。
2回目:
バックスイングで背骨を中心に右にターンすると
腕や胸などが右に移動することで、
右脚には多くの重さが乗ってきます。
3回目:
トップに向かう切り返しから左サイドに落下して、
左脚で地面を支える体勢になりながら背骨を中心に左にターンします。
そうすると、ダウンスイングでは左脚に多くの圧力がかかってきます。
4回目:
ボールヒットに向かってクラブが強く振られるほど、
その反作用で右脚に強い力がかかってきます。
まさに右脚はこの圧力に100%耐えることで、
クラブが左にしっかり振られて
ボールを遠くまで飛ばす要となっています。
5回目:
フィニッシュに向かってクラブに引っ張られて、
それに従いさらに背骨を中心に左にターンすることで
左脚に体重が乗ってきます。
これらのうち4回目のクラブが振られる反作用は、
長いクラブを高速に振ったときほど大きな力が右脚にかかってきます。
そのため、小さな振り幅になるほど、
このタイミングでの圧力の移動は小さくなります。
ここで重要なことは、
圧力移動は意識して行うことではないことです。
ダウンスイングでも左脚に乗ろうとするのではありません。
右脚の力を素早く抜いた結果、左脚に落下します。
正しくスイングした結果、
圧力移動が発生することが最高のスイングの要で、
体のターンや反作用によって自然に発生することに任せます。
一回のスイングを20秒程度かけて行うゆっくりシャドースイングや
サンド・ウェッジで50y以下程度のショットをやりながら、
この圧力移動の様子を感じてみましょう。
切り返しでの左脚への圧力移動
特に、ダウンスイング中の左脚への圧力の増加は、
左脚に乗ろうとしていては大きな圧力変化にならず
地面を強く踏むことはできません。
まさに、右脚の力を抜くことで、
左脚で地面を支えなければならないという状況の中で発生します。
これはヒトの姿勢制御の小脳などによる無意識での自動的な動作によって、
左足の上に落下しながら左脚で体を支えようとした結果です。
姿勢制御の仕組みを見てみる
真っ直ぐに立って、右足を浮かせてくださいというと、
誰でもハイと言って簡単に右脚を地面から持ちあげることができます。
このときの動きを詳しく見てみると、
ダウンスイングでの右脚の力を抜く効果が納得できます。
では、右足を浮かせるときには、
どんな動きを自動的にやっているのでしょうか。
右足を浮かそうとすると、
まずは左脚で体を支えやすいポジションに
全身を持っていこうとします。
まさに、左脚一本で立てるポジションに入ることが、
自動的にはじまります。
そして、その体勢に入ってから右脚を曲げて、
右の足裏を地面から浮かせます。
ゴルフの動きでは
これをゴルフのトップの体勢からやってみると、
どんな動きになるでしょうか。
トップでは腰から上の体幹を背骨を中心にして
右にターンさせているので、
背骨の前側の重い内臓や両腕などが右に向いています。
そのため、右脚に多くの重量が乗ってきています。
その状態から右脚で地面を支えないようにしようとしたら、
どうなるでしょうか。
真っ直ぐに立って右足を浮かそうとしたときと同じで、
左脚で地面を支えようとして
重さががかかっていない左脚に向かって落下しようとします。
そして、左脚一本で体を支えることができる体勢に入ろうとします。
右脚の力を抜けば左脚では落下する体を支えるための
姿勢制御システムが発動され、落下を止めるために
左脚には体重の何倍もの力が発生します。
ドライバーショットで
スタンスが肩幅ぐらいまで大きく広がっているなら、
体重の10倍ぐらいの力の大きさとなります。
実際、階段のくだりでは誰にでも体重の8〜10倍の力が発生して、
体の落下をコントロールしています。
ここで、両腿の内側をキュッと締めて
左脚が横にぐらつかないようにすれば、
さらに左脚はしっかり地面を踏んでくれます。
ゴルフの切り返しでは
そして、ゴルフのトップへ向かう切り返しでは、
グリップエンドの動きに対して下半身を真逆の方向へ動かすことで
その間に挟まれた上半身がしなりを強めてくれます。
そのため、下半身の先行動作として、
右脚の地面を支える力を抜くことが有効です。
ところが、ダウンスイングで腰を回そうとすると、
どうしても右脚を自ら出そうとする力で蹴って
右膝がボール方向へ出る形の右膝外回りになります。
そして、右脚で蹴ろうとすると、まずは右脚を地面に対して
圧力をかけられるようにしようとするものです。
それは、まさに右サイドに落下する動きを誘発します。
そうなると、左サイドに落下して、
左脚で体の落下を支えようとする地面からの力が弱くなります。
本来ならば、左脚で体の落下を支えようとすることで、
そこには体重の何倍もの力がかかります。
そのタイミングで、遠心力に耐えるように
上半身を右に倒すように落下させて重さを抜きます。
そうすると、左脚は体を支えることから少し解放されて、
ドライバーショットで肩幅ぐらいまで足を広げているなら
体重の2倍ぐらいの力を体の回転に使えます。
これらのことも意識しながら切り返しで右脚の力を抜くという、
ある意味、真逆とも言える動作の驚きの効果を実感してみましょう。
飛ばしたいとき
ドライバーでボールを遠くまで飛ばしたいときほど、
切り返しで右脚の力を素早く抜いてみましょう。
そうすると、素早く抜けば抜くほど
左脚へは急激に圧力がかかってきます。
それはそうです、体の落下を支えるために、
左脚はより素早く動かなければならない状況になるからです。
これは冗談だと思うかもしれません。
しかし、真剣に切り返しで右脚の地面を支える力を
できるだけ素早く抜きながら、両腿をキュッと締めてみましょう。
鋭く腰をターンできることを発見できます。
右脚の本当の役割
また、スイング中の右脚はパワーの右脚と言われます。
その理由は、ボールを遠くまで飛ばすためには
右脚の踏ん張りが要だからです。
しかし、よく勘違いされているのは、
ダウンスイングで脚を使おうとして
右脚を自ら出そうとする力で蹴ることです。
そうしようとすると、ほぼ必ず腰を水平に回そうとして
右膝がボール方向へ出る形で右膝が外回りしながら
ボールヒットに向かいます。
ところが、そんな右膝外回りでは腿の内側の内転筋群はゆるみ、
左脚で地面の圧力を受け止めるようとしてもぐらついて
発揮できる力も弱くなります。
さらに、上半身が前傾した状態で
腰が水平に左にターンしたらどうなりますか。
上半身は左に突っ込む方向へ動きます。
そこで、前傾角度を維持するためには、
腰から首の付け根である体幹を右に曲げていく必要があります。
基本的には体幹は硬い一枚の板のイメージにすることで、
体幹のターンで肩甲骨周りをしならせることができます。
ところが、体幹を右に曲げようとすることは
体幹をゆるめることになることで、脚のパワーは体幹の上まで伝わらず
肩甲骨周りをしならせにくくなります。
さらに、前傾角度を維持できる程度に、
体幹のターンに合わせて体幹を曲げるコントロールは
非常に難しい動きとなります。
そして、右膝外回りでは、クラブが振られた反作用を
受け止めなければならないタイミングで、
右脚に力を入れにくい体勢になります。
また、脚を自ら蹴ろうとする動きは、
筋肉の使い方で言うなら筋肉を短くしながら収縮させる
「短縮性収縮」の動きになります。
ところが、「短縮性収縮」では、
筋肉が伸ばされながら収縮しようとする
「伸張性収縮」の半分以下の力しか出せません。
右脚に最大の力を発揮させたいなら、
クラブが振られた反作用に対して耐える使い方に
しなければなりません。
まさに、切り返しでは右脚の力を抜いて、
クラブが振られる反作用が発生してきたときに
それを100%受け止めることに専念することで、
右脚は最高のパワーを発揮してくれます。
自然な体重移動が5回正しく発生すれば、
スイング全体はかなり完成度が高い動きとなっています。
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