2021.05.23
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ヘッドが開かされる要因は多い」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
セットアップからボールヒットまでに、
ヘッドが軌道に対して開かされる要因は案外多いです。
しかし、それを知らないでスイングしていたら
必ずヘッドは開いてボールに近づくので、
慌てて閉じる動きを行う羽目になります。
そこで、どんなことがヘッドを開く動きを誘発するのか?
(続きはビデオにて)
ヘッドが開かされる要因は多い
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(おまけ付き)
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どんなことがヘッドを開く動きを誘発するのか
ズバリ言って主なものは次の3つです。
(1)左腕の伸び
(2)右肘の曲げ
(3)ヘッドの重心のオフセット
これらの詳細を理解してその対策を行えば、
スイングは簡単で精度良くなり、
飛ばすことに全てのパワーを投入できます。
左腕の伸び
やはり最初にお伝えすべきヘッドが開く要因は、
私も常にお話させていただいている
腕が引っ張られることによる左腕の内旋です。
腕は骨格と筋肉の構造から、伸びると内側に捻れます。
まさに、ストレートパンチを出そうとすると、
前腕が内側に捻れることでスッと腕を伸ばせます。
トップに向かって動いているときに
左腕が引っ張られると内側に捻れるので、
ヘッドは開く傾向になります。
さらに、ボールヒットに向かって
クラブが遠心力で左腕を引っ張ると、左腕は内側に捻れて
やはりヘッドが開く方向になります。
このことをセットアップで対処しておけば、
スイング中にそれが原因で
ヘッドを閉じる動きをしなくてもよくなります。
それが、左手のグリップのポジションです。
左手の3つ目のナックルである薬指の付け根が、
自分から見えているなら大丈夫です。
それよりも、左手がグリップに対して左にズレていたら、
ボールヒットに向かって前腕を左に捻って
ヘッドをターゲット方向へ向けるコントロールが必要となります。
右肘を曲げる動作
そして、案外ついやってしまっている手で
クラブを動かそうとすることで、
右肘を曲げる動作がヘッドを開くことに直結しています。
先ほど、腕は伸びると内側へ捻れるとお伝えしました。
と言うことは、曲げると外側へ捻れます。
そして、バックスイングで手あげをすると、
ほぼ右腕でクラブを操作しています。
その右腕の動きは、右肘を曲げるとか、
右肘を体の右横へシフトさせる動作です。
右肘を曲げることで、右腕は外に捻れて
ヘッドが開きます。
振り出し後方から見て、バックスイングで手元が
腰の高さあたりのときのヘッドの一番下である
リーディングエッジの傾きをチェックしてみましょう。
上半身の前傾角度よりもリーディングエッジが起きていたら、
ヘッドが軌道に対して開いている証拠です。
ヘッドの重心のオフセット
そしてもうひとつ、ヘッドの重心がシャフトから離れている
オフセットがあることで、ボールヒットに向かって
クラブが急速に振られるほどヘッドは開かされる力を受けます。
この力に対抗しやすい対策をしていなければ、
ヘッドは開いてしまいます。
セットアップで正しいグリップにセットすることや、
手あげしないで脚から動いてヘッドが最後に動くようにすることは
最低限行うべきことです。
しかし、ヘッドの重心での開きへの対策は、
どこかであらかじめヘッドを閉じておくことで
コントロールは楽に精度良くなります。
ヘッドを閉じるタイミング
では、どのタイミングで
ヘッドを閉じておくことが良いのでしょうか。
それは、バックスイングとその終盤である
ヘッドがトップへ向かう切り返しです。
なぜなら、動きが比較的遅く、力もいらないので
コントロールが簡単だからです。
特に、バックスイング開始を脚の動きで始めることで、
上半身はリラックスできます。
腕を楽にしてヘッドが置いていかれるぐらいにすれば、
ヘッドの重心のオフセットでヘッドは勝手に
閉じる方向へ動いてくれます。
そして、トップに向かう切り返しでは、
右手のひらを振り出し後方へ向けるようにしましょう。
そうすれば、ダウンスイング序盤ではヘッドは軌道に対して
閉じる状態にできるので、ボールヒットまではヘッドが開かされることに
少し耐えながらも開くコントロールになります。
さらにこの動作によって、トップに向かう早い段階で
手首が親指側へ折れるコックの大部分が
右手甲側へ折れるヒンジに変化します。
コックが少ないことで、万が一ヘッドを閉じるために
前腕を左に捻る動きを行ってしまっても、
ハンドファーストの減少を抑えることもできます。
どうですか、こんなにもヘッドが開かされる要因があることを
知っていましたか。
これらのことをしっかり頭に入れておいて正しく対処すれば、
楽にスイングできて精度良く遠くまでボールを
飛ばすことができます。
ヘッドと肩の関係
ヘッドと肩の関係は、まずはセットアップで
正しくしておきたいものです。
セットアップして、上半身の形を変えないで
起きあがって姿勢良く真っ直ぐに立ってみましょう。
そのとき、リーディングエッジはどう見えていますか。
垂直に見えているなら、正しく肩の向きに対して
ヘッドは直角になっていることになり、ヘッドをターゲットに向けたら
肩の向きもターゲット方向になっています。
バックスイングでいくらヘッドを開いていないとしても、
セットアップで開いていたら元も子もありません。
バックスイングでの脚の動き
ここで、バックスイングでの脚の動きを確認しておきます。
バックスイング開始では、手が脚より先に動かないようにして、
次のように脚を使って動きます。
右足母指球の少し後ろで地面を踏みながら右膝と右股関節を伸ばし、
右脚を長くする動きで右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込みます。
ただし右股関節は、上半身の前傾角度を保つ程度には
伸ばしきらないままです。
ヘッドの勢いを使う
そして、バックスイング開始からしっかり脚を使い、
脚を使い切った後はそれまで動いたヘッドの勢いを利用します。
さらに、手元が肩の高さより高くなるスイングでは、
ヘッドの重さでシャフトが倒れることまで使って
トップまでいくようにしましょう。
同時に左脚は左股関節から先の神経をプッツンと切るイメージで、
単なる鉄の重い鎖のつもりで右斜め下である
右足つま先方向へ向かって落とせば左腰の動きを加速できます。
そうすれば、骨盤は前傾角度を維持しながら
楽に右にターンしてきます。
左脚の重さは案外重いものです。
その重さのパワーをバックスイングでの腰のターンに利用すれば、
楽に脚でバックスイングできます。
腰の右サイドを斜め上にあげ、左脚はリラックスさせて
骨盤の回転で左腰が右斜下に向かって落ちてくることを行うイメージが、
良いバックスイングにとって重要です。
そうすれば、下半身の可動域の範囲まで、
クラブはここにしかこないというところに運ぶことができます。
スタンスの幅が腰の幅程度なら下半身を使いきれば
手元とクラブは腰の高さ辺りまであがります。
さらにドライバーなどでスタンスの幅が肩幅を越えてくると、
下半身の可動域いっぱいでは手元は胸の高さ辺りまであがります。
後は、コックがさらに深くなり右肘が曲げさせら、
そこまで正しい軌道をたどってきたヘッドの動きをサポートするだけで
最高のトップにおさまります。
下半身はバックスイングの早い段階で、
スタンスの幅分の可動域を使い切りましょう。
このように、正しくしっかり下半身を使って
バックスイングを始めることができれば、
右肘を自ら出そうとする力で曲げなくなってきます。
右腕は飛ばしの要
右腕はパワーと言われます。
しかし、そのパワーの出し方は自ら出そうとする力で
出すわけではありません。
テコの支点として右腕を機能させることで、
右腕は全身が能力限界までのパワー出せるための要として
活躍することができます。
右肘がシャフトに押されたことに少し耐えながらも
曲げさせられることで、テコの支点となります。
バックスイングからダウンスイング序盤の
上半身をしならせる局面では、
右腕はしなりを溜めるための要となります。
バックスイング序盤でしっかり脚を使って
腰から首にかけての体幹を右にターンさせることで、
腕やその先のヘッドが勢いを増します。
トップに向かう切り返しでは、
ヘッドがまだトップに向かっている最中に
両脚で地面を踏もうとする下半身を先行させます。
そのとき、上半身の中でも特に手首と左肩周りを
できるだけリラックスさせます。
そうするほど、ヘッドと下半身の真逆の動きの間に挟まれた、
左肩甲骨周りがしっかり伸ばされます。
そして、ヘッドが力点グリップエンドが作用点として、
左腕が引っ張られて左肩甲骨が胸の方向へスライドしてきて
上半身のしなりとしてのエネルギーを溜めることができます。
この右腕は支点となれるぐらいは曲げさせながらも、
受ける力で耐えることがしなりをつくるための要です。
さらに、しなりを強めしなり戻りを自動発生させるために、
最後にボールヒットに向かって、左のお尻を左後ろポケット方向へ
押し込むようにします。
押し込むということは、脚を長くするように
蹴るように使うことになります。
足の裏の母指球の少し後ろを中心にして
地面を踏みながら膝を伸ばし、骨盤の前傾角度を維持する程度には
股関節が入っていれば良いです。
そうすれば、骨盤はそれまでの前傾角度を維持したまま
ターンすることができ、骨盤の上に乗っかっている上半身の前回角度も
ボールヒットに向かって保つことができます。
左脚の蹴りでボールヒットに向かって骨盤から首の付根である体幹を
左に鋭くターンさせることで、左肩甲骨が胸の方向へスライドされて
急激にしならされます。
そうすると、脊椎反射が発生して、
それまでしなりとして溜めたエネルギーが
一気にしなり戻る起爆剤となります。
そのときに、右腕がしっかりシャフトを支え、
左肩甲骨が背中側へスライドして左腕を引っ張り力点である
グリップエンドが動くことで、テコの作用点としてのヘッドが走ります。
ヘッドを開くコントロールは簡単で楽
ヘッドが開かされる力に耐えて、
ヘッドを開く方向へのコントロールは簡単で楽です。
筋肉の特性を認識すれば、
ヒトの力の効率の良い出し方が見えてきます。
自ら出そうとする力の出し方は筋肉は短くなりながら縮もうとする
「短縮性収縮」と言います。
伸ばされながら縮もうとすることを「伸張性収縮」と呼びます。
そして、「伸張性収縮」では
「短縮性収縮」の倍以上のパワーを出せます。
ボールヒットに向かってクラブが振られたとき、
ヘッドの重心のオフセットでヘッドが開かされる力を受けました。
その力に耐えるまさに受ける力である「伸張性収縮」なら、
自ら出そうとする力である「短縮性収縮」の倍以上のパワーを出して
コントロールできます。
それなら、スイングは楽で簡単になります。
さらに、ヘッドを閉じようとすると、
右腕を伸ばす力を出して内側に捻ることで
左にターンしてヘッドを閉じる動きになります。
それではまさにクラブを右手の自ら出そうとする
「短縮性収縮」による力で振りにいくことで、
能力の半分以下しかパワーを出せません。
そして、リリースが早くなって
ヘッドが加速状態でポールヒットできずに、
当たり負けが多くなります。
そうなると、ヘッドの向きが不安定になって不意に曲がったり、
ヘッドスピードの割りにボール初速があがらず飛びません。
特にボールを飛ばしたいときに、
右腕を自ら出そうとする力で使ってしまうことで
左に引っ掛けるミスをやってしまうことにもなります。
パワーの右腕は絶対に自分からは動かそうとしないで、
シャフトに押されてらそれに耐えるだけの使い方にしましょう。
ヘッドが開かされる要因をしっかり理解して
ガッチリ頭に入れておいて、それへの対処を怠らなければ
バリバリ上達できます。
では、また。
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