2015.11.01
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・コーチが陥る罠、断定的な言い方ができない」
というお話をさせていただきます。
コーチやインストラクターといっしょに、
楽しく練習できると、上達も早くなります。
ところが、コーチも人間、わかっていても
陥りやすい行動があります。
それはどんな行動かというと。。。
断定的な言い方ができないことの真相
このシリーズ、これまでに2回にわたって
お伝えしています。
コーチが陥りやすい罠、そのトップ5は、次の5つです。
(1) 新しいネタをすぐに伝えようとする
(2) ~してはダメと、言ってしまう
(3) 断定的な言い方ができない
(4) 多くのことを伝えすぎてしまう
(5) 自分が偉くなった気がしてしまう
今回は(3) 断定的な言い方ができない。
について暴露します。
断定的な言い方ができないという罠があります。
世の中の多くのことに、絶対はありません。
「リンゴを持つ手を放したら、リンゴは落ちる」
これは、絶対落ちると言えます。
しかし
「車を運転していて絶対事故は起こさない」
とは言い切れません。
ゴルフで言えば、ウィーク過ぎたグリップを、
ストロング寄りのノーマルにすれば、
スライスは絶対直るというものではありません。
他にも、たくさんスライスの要因があり、
グリップを直しただけで、というか、グリップだって、
そんなにすぐには直せなかったりします。
スライスに悩む方へのコーチングで、ショットを見てみたら、
グリップがウィークで、軌道やスタンスの向きはまあまあ良い。
となると、やはりグリップをちょいと直せば
スライスしなくなるだろうと思ったとします。
そこで、
「グリップが悪いので
それをこう直せばスライスはしにくくなります。」
と言いたくなります。
それは事実かもしれませんが、
それでは、気持ちの伝え方が弱いですね。
「軌道などはいいので、グリップをこう直せば、
スライスにはなりません。」
と言い切ります。
コーチとしても、
言い切るだけの責任を感じる必要があるからです。
かもしれないとか、なりにくくなります、というような、
確率的にはどうなるという言い方をすれば、
たとえ、スライスのままであったとしても、
確率的には絶対はないのだから、しょうがないと、
気持ちが逃げてしまいます。
それは、コーチは当然ですが、
一生懸命スライスを治そうとして、
コーチングを受ける方にとっても問題です。
これをちゃんとやれば、いいんだという確信をもって、
努力するかどうかは、結果に大きく影響します。
逆に言うと、言い切れないようなことは、
コーチングを受ける側にとっては、
ある意味、単なる雑音となります。
これは、極端な言い方で、そこまでには至っていないとしても、
わたしはそれぐらいの気持ちでいるようにしています。
間違ったことを言ってしまった時
コーチだって人間、間違ったことを、
言ってしまうこともあります。
その瞬間は、言ったことが正しいと思っていても、
後で、何ヶ月も後とか、何年も後になって考えてみると、
間違ったことや、間違いではなかったとしても、
不適切なことを言ってしまっていたことに気づくこともあります。
たくさん本を出している、とある有名レッスンプロは、
おもしろいことを言っています。
「私の理論は進化する。止まったら終わりだ。」
私はこの言葉を見た時に、
すばらしい割り切り方だと感動?しました。
今でも、かなり強烈に頭の記憶回路に残っています。
これぐらい、自分に自信を持つことが大切というか、
物事を成し遂げるためには、自分の世界に自信を持つことが、
大きな影響を与えます。
間違ったことを言っていたとしても、それは進化の過程で、
その時点では正しかった。
だから、現時点でそれを否定しても、今は過去よりも進化している。
新しい本を買って、進化した理論を身につけてください。
ということなのかもしれませんが。
いずれにしても、間違ったことを伝えられては、
教えてもらう方からすると、めざす効果は出ません。
しかし、それを一生懸命にやっていると、いろいろ疑問を感じてきます。
なんだか、違うな?とか、こっちの方がいいかもしれないから
やってみようとか、悩むことになります。
時には、そのような自問自答がむしろ良い結果を生むこともあります。
しかし、単なるノイズになるだけで、
何のご利益もないこともあります。
でも、信じてやりきろうとすれば、
必ず何か前に進むためのヒントが見えてくる場合もあります。
なんだか、~する場合もありますという、
自信ない言い方が多くなってますが。
ほらほら、自信満々でしゃべらないと、
言い切る言い方が出来なくなってますね。
文章でのミスと言う間違いについては、
ある程度の確率で発生してしまいます。
時間とお金をかけるほど、その確率は減らすことはできますが。
特に手書きでなく、PCで文章を書いていると、
コピペ(文章などをコピーして貼り付けること)して、
文章を再利用することもあります。
そうすると、不意に間違った記述になることもあります。
特に右とか左だけを入れ変えて文章を作ったりすると、
ミスの確率は高くなります。
ネットのブログなら、ご指摘いただければ、
すぐに真摯に対応できそうに見えますが、
一回しか見ない場合もあり、単純ではありません。
そんな明らかに間違った文章を見た場合に、
あなたはどうしますか。
単に、怒るのか。
それとも、やさしく見つめて、たぶん作業ミスかなとか。
工数と時間とお金に限りがある限り、
ミスとコストのバランスが大切になります。
ところが、ミスなのか、
考え方の基本がずれているのか、は
大きな違いです。
考え方は、先ほどの「進化」という言葉で
片付けることも世の中では存在します。
でも、考えていることに変化があったら、
前にお話したことは、こういうことでしたが、
実はこんなことになっています。など、
しっかり以前と現在の考えの違いを、伝える努力を尽くしたいものです。
断定的な言い方のご利益
今回は、コーチが陥る罠という観点でお話しています。
しかし、あなたご自身も、断定的に言わないということは、
あなたにとってもある意味悪い習慣です。
脳というものは面白いものです。
われわれは、脳に支配されているのでしょうか。
それとも、脳は、我々の意志を単に神経系として
実現しているだけなのでしょうか。
例えば、遺伝子は単にタンパク質合成を
コントロールしているだけのはずです。
遺伝子が我々の体の形を形成しているわけではありません。
それと同じで、脳はわれわれの意志を
作り出しているわけではありません。
ラジオがアンテナで電波を受信して音を出すみたいに、
脳は我々の意志をキャッチして、
実際の体の動きに変換している部分だと、私は思います。
まずは、しっかりした意志があることが、
大切だと、私は考えています。
そういった意味で、はっきりした意志を持つ。
中途半端な状況ではなく、はっきり言い切れるような、
言葉に意志を乗せることは、
脳をうまく機能させるためには、ものすごく重要です。
あなたも、普段の生活でしゃべる言葉を、
断定的な言い方にしようとしてみてください。
そうすると、かなり真剣に考えて、自信を持ってしゃべらなければ、
断定的には言い切れない、あなたご自身を発見できます。
では、また。
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