From:近藤雅彦
千葉駅のドトールより、、、
おはようございます!
近藤雅彦です!
小原さんが、
「他人のスイングのマネなんてしても
あまりいいことないよ」
と昔から言っているのを聞いて
考えたことがあります。
それって、スイング以外でも言えることだな、と。
去年、僕が千葉でレッスンしていた時、
70代のSさんという生徒さんが、ある日
「部下にゴルフを教えてやってるんだけどね、
こんなことがあったんだよ。
最近の若い人ってなんでこう、想いが通じないのかね」
とため息をついていました。
「Sさん、どうしたんですか?」
と詳しく聞いてみることに。
タイガー・ウッズ式で、、、
Sさんには20代の部下が2人いました。
部下たちは1年ほど前から、ゴルフを始めたばかり。
結構、2人ともハマって楽しんでたらしいです。
Sさんは、もっともっと部下に上達してほしい、
という親心もあって、
ゴルフに関して、いろいろ教えてあげていました。
そんな時、
Sさんはゴルフに関する「ある話」を耳にします。
「これだ!これで、あいつらも成長できるぞ」
Sさんは、ピンときて、
「日曜、ゴルフ行くぞ!」
と部下にすぐ声をかけました。
部下2人からは「お願いします!」と
元気良く返事が帰って来ました。
しかし、、、
当日、コースで部下2人は困惑してしまいました。
Sさんがいつもと違う行動に出たからです。
Sさんは部下がバックスイングに入った時、
わざと視界に入るように動いたそうです。
1度や2度なら「うっかりかな?」と思われるかもしれませんが、
ほぼ毎回そうしたそうです。
バックスイングの度に、
チラチラ見きれる上司、、、^^;
これは困惑しても仕方がありません。
しかしSさんは、
わざとこの行動に出たのです。
なぜでしょうか?
それは
こんな話を聞いたからです。
「タイガー・ウッズの父親は、
わざとタイガーが打つ際、音を立てたり
視界に入って邪魔をした。
だからタイガーは強靭な集中力とメンタルを手に入れた」
これは有名なタイガー・ウッズに関する
逸話です。
ゴルフのみならず、仕事でも
集中力と精神力を
もっと彼らに身につけてほしいと思っていたSさん。
自分も同じようにして、部下の教育に活かそう!
と早速、実践に移したようです。
丸パクリしてみたわけです。
しかし結果は、、、、
ただ部下は困惑し、
部下からその話を聞いたSさんの上司からは
「お前、なんか最近、そわそわしてるらしいな」
と遠回しに様子を伺われてしまっただけでした。
ポイントは再現性
Sさんの行動は何がまずかったんでしょう?
他人のマネをしたから?
でも上手くいった方のマネをするのは
良いことではないのでしょうか?
なぜ、Sさんがタイガー・ウッズのお父さんのマネをしたことは
失敗に終わったのでしょうか?
当時は、僕もよく理解できなかったんですが、
今なんとなく分かるのが、
Sさんがマネしたこの方法は
「再現性」がなかったんじゃないかな?ということです。
つまり、それは誰が誰に対して実践しても、
同じ結果が出るものではなかったということです。
こういう事実は、一見
「上手くいく方法」のようですが、
たまたまその人が、その状況で行ったから上手くいっただけ、
ということが少なくありません。
・丸山茂樹選手のように、
任天堂のゲーム『遙かなるオーガスタ MASTERS’98』で遊んだだけで
オーガスタのコースを攻略できる人はほとんどいません
・松山英樹選手のように練習時間をできるだけ切り詰めれば
余裕が生まれて好スコアを出せる。なんて人は多くありません
(実際、松山選手は練習嫌いと言われていますが、
実際は人が見ていないところで努力している、という話もあります)
そして、
タイガー・ウッズの父親と同じ行動をとったからといって
部下のゴルフを上達させられるわけではありません。
逸話がいつの間にか、上手くいくノウハウだとか
裏ワザだとか、必勝法、攻略法として
語られることがあります。
しかし、
その逸話の登場人物が天才だったり、
実はそこでは語られていない背景があったりするから
上手くいっただけ、ということは多いです。
一度、自分がそれをマネして
同じような結果が起きるのか?と
立ち止まって、冷静に考えてください。
例えば、小原さんの動画ですとか、
実績のある練習方法を試して頂けると、
効果が出やすいですよ(*^^*)!
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