2017.07.27
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「クラブを買い替えているがうまくいかない…」
という話をしたいと思います。
あなたももしかしたら、同じようなクラブを
何度も買い替えたりしていませんか?
最近、このような質問をいただきました。
クラブを買ってもしっくり来ない
> 色々なゴルフ雑誌等で、
> 自分に合っているのでないかなと思い
> クラブを買い換えているのですが、
> どうもしっくりこない事が多くて、悩んでいます。
>
> とくにアイアンです。
> 自分の年齢やヘッドスピードを勘案してはいるのですが、
> 上手くいかないようです。
> 近くに適切にフィットしてくれる方もいないので悩んでいます。
どうもありがとうございます。
一読して、まず言いたいのは
「四の五の言わずに、千葉に来て下さい!」
もう、そう言いたい気持ちでいっぱいなんですが、
関東地方以外にお住いの可能性もありますので。。。
(余談ですが、遠くても来ている人は来ています。
まさに北は北海道から、南は九州沖縄まで。。。)
くしくも、雑誌を参考にゴルフクラブを選ぶことについては、
先週のメールマガジンでもお話ししていました。
雑誌を参考にゴルフクラブを選ぶには…?
↓
http://g-live.info/click/170720_nikkan/
上記の記事はお時間ある時にお読みいただくとして、
自分が最初に気になったのは、下記の一文です。
「自分の年齢やヘッドスピードを勘案してはいるのですが」
今の年齢、そしてヘッドスピード。。。
実はこの二つの数値は、
自分がフィッティングをさせていただく際には
「参考にしない数字」なんです。
なぜ、年齢とヘッドスピードは参考にしないのか?
まず、同じ年齢であったとしても
「体内年齢」「筋肉年齢」は人によってまちまちです。
これらの年齢が、実際の年齢と合っている人のほうが
むしろ少ないとも言えます。
「え、徳嵩さん。ヘッドスピードは
飛距離を決める重要な数字じゃないんですか?」
はい、確かにヘッドスピードは、教科書的に言えば
1m/sにつき約5~6ヤード、飛距離が変わります。
ですが、自分がフィッティングをさせていただく際には、
今のお客様のヘッドスピードを勘案してクラブは提案しません。
そもそも、そのお客様がおっしゃるヘッドスピードも
「がんばって打ったヘッドスピードなのか?」
「いい力感で打ったヘッドスピードなのか?」
それによっても違うはずですよね?
こんなことを言うと、今現在のヘッドスピードは
全く見ないのかと思われるかもしれません。
もちろんそんなことはなくて、数値としては参考にします。
ですが自分たちが見るのは
「フィッティングでいろいろなクラブを打っていただいて、
それによってヘッドスピードが変わるところをチェックする」
ですので、一般的に言われるような
「私の今のヘッドスピードは○○m/sです」
というような見方とは、ちょっと違うと思います。
どちらにしても、フィッティングをする上では
優先順位としては相当低いと言えます。
年齢とヘッドスピードでクラブを選ぶと…
しかも自分たちの場合、クラブを選ぶ際には
年齢も性別も、まずは横に置いて提案します。
逆に年齢や性別、ヘッドスピードでクラブを選ぶと、
どういうことが起こるかというと。。。
「想定するターゲットが似た商品を
メーカーを変えて、何度も買い続ける」
となってしまう可能性があるのです。
車を例にするなら、車種は毎回似たようなワンボックスで
ホンダからトヨタや日産に変わっただけ。。。
そんな感じでしょうか。
・ヘッドスピードがこれぐらいの人ならこのクラブ
・年齢的には、これぐらいの方にオススメ
車なら「ワンボックス」と、選ぶ車種のカテゴリーが
固定されているわけですから。。。
もはや似たり寄ったりものを選ぶしかない、
そして、毎回選んでいるものは同じになるのは、
当然といえば当然なわけです。
これがおそらく、質問者さんがおっしゃっている
「どうもしっくり来ないんだよなー」
の正体です。
メーカーが変われば、もちろん多少の違いはありますが、
大きく変わっていないのですから、しっくり来ないままです。
本当に乗るべき車、合っている車はスポーツカーなのに。。。
「あなたに合うシャフトのフレックスは、Xです」
フィッティングでそのように言うと、
たいていお客様は、驚かれます。
はじめは否定されますが、実際に打っていただいた時に
明らかに硬めの「Xシャフト」のほうが、いい当たりが出ている。。。
そんなことも、少なくないのです。
そもそも、年齢やヘッドスピードだけというのでは、
選択の基準として、要素が少なすぎるというのはありますが。。。。
それでも、今回のお話で、
自分たちが他のフィッターとは違うところを見ているということが
少しでもわかっていただけたのなら、うれしいです。
追伸
毎年、多くの新作ゴルフクラブが世に出ています。
悩ましいほどの数が出ている上に、
雑誌などには、いいことしか書いてありません。
「ドライバー、これが一番飛ぶ」
なんて、いいことばかり書いてあります。
ですが、あなたが本当に知りたいのは
「その中で一番自分に合っているのはどれか?」
という情報なのではないでしょうか?
そんな中、今回多くの方の要望を受けて、
自分でもフィッティングができてしまう
そんな講座を立ち上げました。
↓
http://g-live.info/click/tokugear1707/
今回質問をいただいた方も悩んでいらっしゃいましたが、
みんな、悩んでいます。一緒です。
そんなに簡単に解決したら、そもそも苦労はないですから。。。(笑)
ですが、その苦労を少しでも自分で解消できるような、
そんな講座にしようと思っています。
ここではいわゆる、キレイゴトだけを語るつもりはありません。
ゴルフライブには20万人以上の読者がいるそうですが、
こうした「公共の場」では語れないようなこと、
あるいは普段のフィッティングでも
「ここまではちょっとしゃべれないかなあ。。。」
というようなことも、この場でお伝えしていこうと思っています。
↓
http://g-live.info/click/tokugear1707/
それでは、また次回。
徳嵩力一