2019.01.20
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「ボールヒットは通過点」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
素振りは上手くできても、実際にボールを打つとなると
どうしてもボールヒットで最高スピードを出そうとして
スイングが乱れてしまうものです。
しかし、まさにボールヒットは通過点です。
そして、ヘッドスピードが最大となるのは。。。
(続きはビデオにて)
ボールヒットは通過点
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(おまけ付き)
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フォローの腰の高さ
そして、ヘッドスピードが最大となるのは、
フォローの腰の高さのイメージです。
トップからの打ち急ぎは論外ですが、
ダウンスイング終盤での打ち急ぎも実は気づかれないで
かなり多くのゴルファーが抱えている問題です。
ダウンスイングの胸の高さぐらいからの
クラブのリリースのタイミングが早くなり、
まさにボールヒットで最大速度を出そうとします。
しかし、それではボールヒットで当たり負けが大きくなります。
ボールヒットはヘッドをまだまだ強くボールに
押し付けられる体勢が、飛ばすためには必須となります。
ヘッドが加速中にボールヒットしてこそ、
ヘッドのエネルギーがより多くボールに伝えられます。
さらにフェースの向きも安定して、
不意の曲がりも低減できます。
素振りでクラブを振るなら、
まさにヘッドがフォローの腰の高さ辺りで
ビュンと鳴る感じです。
クラブは自然なリリースに任せる
そして、クラブは自然にリリースされることに任せます。
ダウンスイングでは、下半身の動きで上半身をしならせます。
上半身のしなり戻りの力が弱いうちは、
下半身が正しく動けば上半身はどんどんしなってきます。
ところが筋肉が引き伸ばされてくると、
筋肉の中の長さに対応するセンサーが反応して
脊髄に伸ばされたことを知らせる信号が送られます。
そして、脊髄では伸ばされた信号を発した
センサーのある筋肉に向かって、筋肉を縮める信号が発せられます。
この神経の反射反応は伸張反射と呼ばれています。
伸ばされた筋肉は勝手に縮もうとします。
この動きは、大脳が関係していないので
力を出している感じがしません。
まさに軽く振ったのに飛んだと言う、
誰でも一度や二度は経験のある何とも気持ち良いショットのときが
伸張反射に誘発された動作です。
下半身の動きで上半身をしならせたら、それで仕事は終わっています。
ゴルフスイングは弓と同じ
弓でも弦(つる)を引いて弓の本体をしならせて、
ターゲットに狙いをつけたら後は弦をリリースするだけです。
ゴルフのショットでも下半身の動きで上半身をしならせていくと、
上半身は段々強くしなり戻ろうとします。
そして、下半身の力を上半身のしなり戻りの力が超えると、
そこから上半身のしなりは一気に戻ります。
急激にしならせるほどしなり戻りのパワーは大きくなり、
自ら出そうとする力よりも2倍以上の力が出せます。
がんばって意識的に力を出そうとするよりも、
遥かに強い力がしなり戻りで発生します。
しかも、しなり戻ろうとする直前が、
一番大きな力が発揮される瞬間です。
しなり戻りの瞬間
下半身の動きで上半身をしならせてきて、
上半身のしなり戻りの力が下半身の力を上回る一歩手前が
最大のパワーが発揮されるときです。
筋肉は伸ばされながら収縮しようとしている
「伸張性収縮」と呼ばれる状態では、
想像を絶するパワーを出すことができます。
ダウンスイングしてきてボールヒット直前までは、
下半身は上半身のしなり戻りの力を上回っています。
そして、ダウンスイングで腰が回転してきて
左に45度程度回転した下半身が出せる力のピークを過ぎた辺りから、
力の関係が逆転します。
通常のフルショットでは、上半身のしなり戻りの力が
下半身が上半身をしならせる力を上回ります。
そうすると、しなり戻りが一気に進んで
上半身は爆発的にパワーを出します。
このような仕組みに任せるために、
ボールヒットは単なる通過点と意識することで
最高に気持ちの良いショットを打ち放つことができます。
体の仕組みを最大限に利用
筋肉は伸ばされながら収縮しようとしている
「伸張性収縮」と呼ばれる状態では、
想像を絶するパワーを出すことができました。
そのほか、物を持って落ちないように支えるときの筋肉は
長さを変えないで縮もうとしていて、
このときの収縮のしかたを「等尺性収縮」と言います。
そして、筋肉が縮みながら収縮することを
「短縮性収縮」と呼んでいますが、
これが脳の指令で筋肉をがんばって収縮させる動きです。
また、力の関係としては、
「短縮性収縮」、「等尺性収縮」、「伸張性収縮」の順で
「伸張性収縮」が最も大きな力を発揮できます。
しかも、「短縮性収縮」では動きの速さが速くなるほど
発揮される力は小さくなりますが、
「伸張性収縮」では逆でより強い力が出せます。
そのためゴルフのようなヘッドをできるだけ高速に振りたい動きほど
「短縮性収縮」ではなく「伸張性収縮」を使いたいわけです。
良い動きのイメージ
ところで同じ「短縮性収縮」で比べると、
下半身は上半身よりも大きな力を出すことができます。
階段を脚で登るのは楽々できても、腕の力ではかなり苦しいです。
そして、ゴルフのスイングでは下半身は意識的に力を出す
「短縮性収縮」による動きが主な動きです。
しかし、「短縮性収縮」での比較では上半身は下半身よりも弱いですが、
上半身を下半身の動きでしならせるなら力の関係は逆転できます。
しなってしなり戻りで上半身を「伸張性収縮」モードで動作させれば、
下半身を上回るぐらいのパワーを上半身は叩き出すことができます。
しかも、上半身はトップに向かう切り返しからダウンスイングにかけて、
しなりとしてじっくりエネルギーを溜めることができます。
その時間をかけて溜めたしなりを一気に解放するほど、
大きな力が発揮されます。
普通にガスをゆっくり燃やしても、
鍋のお湯を沸かす程度で何も吹き飛びません。
しかし、1リットルの水を沸騰させるまでのガスの量を、
一気に燃焼させたらどうなるでしょうか。
鍋はもちろん、周りのものまで吹き飛ぶぐらいの爆発力が発生します。
ゴルフでボールを飛ばすためには、このガス爆発と同じで、
エネルギーをじっくり溜めて、
それをできるだけ短い時間に解放させることです。
そのための体の仕組みが誰にでも備わっているのですから、
それを使わない手はありません。
では、また。
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