2019.10.13
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「飛ばすための道具とスイング」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ずばり、飛ばしたいなら。。。
(続きはビデオにて)
飛ばすための道具とスイング
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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長尺は飛ぶ
飛ばしたいなら、やっぱり長尺ドライバーです。
2017年にゴルフ規則の統括元である英R&Aが、
高反発だけではなく長尺に対しても現行の48インチから
46インチに規制を変えると言い出して大問題になったことがあります。
そして、理論的には1インチ5〜6ヤードという数字もありますが、
実際には46インチから48インチにすると
8y飛距離が伸びるとするUS男子ツアーの統計があります。
まさに、長尺ほど飛びます。
4インチシャフトを長くすれば、
20y以上飛ぶようになるのも夢ではありません。
長尺傾向
年齢と共にどうしても筋力や瞬発力は落ちてきます。
これは避けられないことです。
トレーニングすれば筋力はある程度維持したり
向上させることもできないわけではありませんが、
それにも限界があります。
特に瞬発力に関しては、脳からの神経系の機能低下などもあり、
トレーニングでカバーすることは難しいことです。
そこで、筋肉の反応速度が遅くなって振りの速さは遅くなったとしても、
ヘッドスピードをアップできる長尺に頼ることが一番の解決策となります。
そして、実は今は全部長尺みたいなものです。
昔、短尺シャフトでミート率をあげて、
飛距離を出そうとする流れの時代もありました。
しかし、それは今では消え去っています。
一部がんばっているところもありますが、
ほぼなくなったと言えます。
そして、長尺の定義は45インチ以上とも言われますが、
そう言ってしまったら今時の売れ筋ドライバーのほとんどは長尺となります。
最近はどれも45インチ以上みたいになってきているので、
長尺の定義そのものも46インチ以上を
長尺と呼ぶというぐらいに変化していきています。
長尺への不安は本当か?
ところで、長尺に対して
いろいろ不安を抱いていませんか。
例えば、ボールにヘッドをきっちり当てることが難しいとか、
重いのではないかとか。
さらには、振り遅れてプッシュアウトやスライスに
なってしまうのではないかなど。
しかし、そのような不安は無駄な心配です。
確かにシャフトが長くなるほど手元の動きはヘッドでは増幅されるので、
誤差が拡散してヘッドの当てたいところにヒットしにくくなります。
しかし、それは逆んい言えば同じ手元の速さでも、
ヘッドは速く走ることになります。
そして、ちょっとだけスイングを正しくすれば、
長尺への対応は簡単です。
長尺を最大限に利用するテクニック
長尺を使い切り、さらに長尺クラブを最大に利用するための
ポイントは次の3つです。
(1)ミート率をあげる
(2)飛ぶ球筋としてプッシュして戻す
(3)ボールヒットに向かって頭を右下に押し込む
これらのことを理解して実際に体でも実現することで、
1インチ長くして6ヤードを超えることができます。
これらのことを全てお話すると長くなりすぎますので、
ここではミート率をあげることを中止にお話したいと思います。
ミート率をあげる
(1)の「ミート率をあげる」ことについて、
まずは簡単にできることを見てみます。
ヘッドスピードに対するボール初速であるミート率をあげる
一番簡単な方法は、芯を出来るだけ外さないことです。
そういった意味ではセットアップでボールに近いところから構えをつくれば、
そうしなかった場合に比べて格段に打点が安定して
ミート率を高くすることができます。
ゴルフで前傾していると分かりにくいですが、
クラブを片手で持って真っ直ぐに立ってみると
サンド・ウェッジでもヘッドから足元までは3m以上あります。
ドライバーならなおさら長いです。
そんなにも長いものの足元から構えをつくっていては、
ヘッドは精度良くボールに対して構えることはできません。
構える順番をボールに近いヘッド側からセットするようにするだけで、
芯にヒットしやすくなり長尺がより簡単になります。
もうひとつミート率アップのためには、
ヘッドが加速状態でヒットすることです。
そのためにも、エネルギーを溜めてそれを出来るだけ
短い時間に吐き出す動きが要ですが、
それは体とシャフトのしなりを使うスイングで実現できます。
そして、シャフトが長くなればそれだけしならせやすく、
しなりとそのしなり戻りを使うことでスイングの精度とパワーを
ぐんぐんアップすることができます。
まさにしなりを使えば、弓と同じで溜めたエネルギーを
目標に向けてポンと解放することができるので、
大きなパワーと高い精度を手に入れることができます。
しならせるテクニックを駆使すれば最近のヘッドと
長尺用に開発されたシャフトならば、
1インチ6ヤード超えは現実的なものとなります。
そして、しならせるためにはしなりやすい体勢でセットアップを行い、
動く順番をヘッドから出来るだけ遠いところから
動き始めることが要となります。
シャフトも体もしならせてエネルギーをじっくり溜めて
そのしなり戻りを短い時間に集めることで、
驚くほど飛距離を伸ばすことができます。
シャフトの長さの測定方法の違い
ところで、シャフトの長さの定義は、
主に日本ではヒールエンド法で米国では60度法
という具合で2種類があります。
そして、ヒールエンド法では60度法に対して
0.5インチ程度短く測定されます。
実はつい最近ドラコンの試合での測定方法が、
60度法に統一されました。
それが、大事件となりました。
0.5インチぐらい短くしないと、
規定に収まらない選手が出てきたからです。
シャフトを短くすることを余儀なくされたことで
飛距離が落ち、それをカバーしょうとして
スイングを崩すケースもありました。
短尺ドライバーの失敗からの教訓
シャフトが長いほど一発の飛距離は伸びたとしても、
打点が狂いやすいために平均飛距離が落ちることを理由に、
その逆であるシャフトを短くしようとする時代がありました。
ようするに短尺ドライバーです。
今でも短尺はあるとしても、結局は成功していません。
短尺が成功しなかった理由は、やっぱり一発で良いから
ビッグドライブしたいという心理がユーザーには根強くあるからです。
短尺にしてミート率が良くなるから
平均飛距離はアップするということが、短尺に走った一つの理由です。
しかし、短尺ではそもそもヘッドスピードはあげにくくなります。
となると、短尺ではミート率は良くなっても、
最大飛距離は落ちます。
これは定性的な議論となるのですが
傾向としてはやはりボール初速があがらないので、
飛距離が落ちた感じがするという問題があったと言えます。
また、一発の飛びを求めているのに
その一発の飛びが伸びないとなると、
もっとがんばって飛ばしたいという気持ちになります。
そうすると短尺では結局力で飛ばそうとして逆に飛ばないとか、
さらにミート率も悪くなってミスショットも増えてしまうことにもなります。
やはり根本的には構造的に飛ぶ仕組みの中で、
まぐれでも一発の飛びがあることが
ドライバーの構造にとっては重要な要素です。
そして、長尺ならたとえまぐれ当たりであったとしても、
気持ちよく振り切れば力で飛ばそうとしなくても
飛ぶんだということが現実となります。
そうすれば長尺にすることでだんだんスイングも良くなって、
最大飛距離、さらには平均飛距離までが伸びやすくなります。
各メーカーも短尺をギブアップして
長尺に走るしかないと判断した瞬間から、徹底した開発競争が始まりました。
ヘッドはもちろんカーボーン素材の加工方法の進化も加わり、
シャフトなども長尺のための編み方などがどんどん改良されて
良いものがたくさん出てきています。
芯にコンスタントにヒットさせる
芯にコンスタントにヒットさせるためのキーポイントは
次の3つです。
(1-1)ボールに近いところから構える
(1-2)再現性の高いスイング
(1-3)クラブのマッチング
ボールに近いところからセット
セットアップはスイングの問題の80%以上を含んでいます。
(1-1)のボールに近いところから構えることは
まさにセットアップでのキーポイントで、
先ほどヘッドから構えを決めることをお伝えしました。
セットアップを見ていると、かなり多くの方々は
足場を決めてからヘッドをボールにセットしようとしています。
ところが、足場から決めると不自然な形で
ヘッドをセットすることになります。
本来はボールにヘッドをきちんとセットして、
そのボールに対して正しくセットされたクラブに向かって
体を入れていくようにします。
具体的にはグリップとか上半身の形を作っておいてから
ヘッドをボールの後ろにセットして、
そのクラブをできるだけ動かさないようにしながら足踏みをします。
足踏みを行なうことで、全身の余計な力が自動的に抜けてきます。
足踏みをしながら、気持ちよく振れそうな足場を探せば良いです。
ボールにヘッドをきちんとセットするということは、
ヘッドをターゲットに向けてフェースのどの部分に
どんな向きでボールを当てるのかを強く意識するということになります。
このフェースの向きとボールヒットのポジションを強く意識して、
全身の細胞をヘッドに向けて集中させます。
再現性の高いスイング
次に、(1-2)の再現性の高いスイングについて見てみます。
これもやはりまずはセットアップです。
セットアップがボールとターゲットに対して
正しくセットされていないと、同じところに当たりにくくなります。
例えば、ターゲットの方向とボールを正しく認識して
そこにヘッドをセットすることで、
スタンスの向きなども安定させることができます。
ターゲットに対するスタンスの向きが変化すると、
ターゲットにボールを運ぶためにはスイングを変えなければなりません。
右を向いてしまうほど、軌道をアウトサイド・インで
フェースを閉じながらボールヒットしなければなりません。
左向きならインサイド・アウトでフェースを開きながらとなります。
また、ゴルフのセットアップの形では、
肩から先の腕は脚の動きに比べて自由度が大きいので、
手でクラブをあげるほどスイングの再現性は低下します。
バックスイング開始は脚を使って動き始め、
手の自らやろうとする動きとしては親指側に折れるコックを入れて
ヘッドが打ち出し後方へ真っ直ぐに動くようにするだけです。
バックスイング開始では、脚の動きで
ヘッドを打ち出し後方へスイングするイメージです。
まさにバックスイングという後ろに振る意識が、
脚を使って再現性の高いトップを作るための要となります。
そして、下半身の動きを使い切ってからは、
そこまで動いてきたヘッドの勢いで右肘が曲げさせられ、
右腕は潰されないようにシャフトに押された分だけ押し返すようにします。
そうすれば、トップは自然に決まります。
コックを入れる
ところで、コックを入れるタイミング関しては
いろいろなタイプがあります。
早めに入れるアーリー・コックや、
トップ近くまでコックしないできてトップで急激に入れるレイト・コック
というようにコックを入れるタイミングでいろいろ分類されています。
しかし、私はアーリー・コックでもレイト・コックでもなく、
一定の割合でコックを入れることをおすすめします。
コックを少しずつ入れる動きでは、
ヘッドの重さを感じやすいからです。
あまり速いスピードでコックを入れると手首に力を入れすぎてしまい、
ヘッドは動いてもヘッドの重さを感じにくくなります。
当然コックを入れないとヘッドを感じにくく
どこにクラブがあがっているのかとか、下半身を使い切ってから
ヘッドに引っ張られる感じをつかみにくいものです。
そして、コックが丁度良い速さで入って
ヘッドの存在を感じることで、クラブの動きも感じやすくなります。
さらに、バックスイングやダウンスイング序盤でのコックは
その後ボールヒットに向かって右手甲側へ折れるヒンジに変化し
左肩甲骨をスライドしてくれます。
コックが深く入るほど、上半身のしなりは大きくできて、
その分ボールを飛ばすことができます。
タイガー・ウッズ選手もバックスイングの出だしの1mぐらいは、
ヘッドがゆっくり真っ直ぐに動くと調子が良いと言っています。
まさに、出だしの1mぐらいは手元は体幹の回転で
インサイドに入ったとしても、コックを徐々に入れていくことで、
ヘッドが打ち出し後方へ真っ直ぐに動くようにします。
そうすると丁度良い割合でコックが入り、
コックの入り方も再現性の高いものとなります。
重力を利用
さらにスイングの再現性を高くするためには、
重力を最大限に利用することも有効です。
トップに向かう切り返しから、重力を意識して
下半身をヘッドに対して先行させます。
まずはバックスイングで右脚を伸ばす動きで
右のお尻を右後ろポケット方向へ押し込んでいくと、
腰から首の付け根である体幹は背骨を中心に右にターンします。
体幹の右ターンに連動して、体の前側にある重いお腹や
両腕とクラブも右上にあがっていきます。
トップに向かう切り返しで、その右上にまであがった重心を
セットアップのところまで落としてこようとすれば、
重さを使ってダウンスイングを開始することができます。
そうすればダウンスイングが再現性の高いものになります。
そして、トップから腕とクラブを真下に落とすように意識することで、
クラブは早い段階でインパクトの面に乗せることができます。
パワーを出し始める前に
クラブがインパクト面にできるだけ近づいているほど、
スイングは簡単で再現性の高いものとなります。
このように重力を使って動けば、重力は世界中どこに行っても
ほぼ一定ですからスイングの再現性は高くなります。
右肘の左右への動きを封じる
次に、右肘が体幹に対して左右に動くほど
スイングの再現性は低くなるという問題について見てみましょう。
特に、バックスイング開始で手でクラブを動かそうとしてしまうと、
右肘が体幹に対して右後ろにずれてしまいます。
そうなるとダウンスイングしてきてボールヒットまでに、
右肘をセットアップでの体幹に対する位置まで戻さなければ
クリーンヒットは難しくなります。
この右肘を元のポジションに戻すこと自体
かなり難しい作業となり、結果としてミート率が悪くなります。
さらに、ボールヒットに向かって手でクラブを振ろうとすると、
右手が胸の正面方向へ出てくる形で右肘の向きが変化します。
本来は、ダウンスイングでは右腕や左肩甲骨がしならされた結果、
体幹の回転に対してヘッドが遅れて付いてくるようにすることが
飛ばすためには大切です。
そして、ボールヒットに向かって手でクラブを振ろうとしようとすると、
右肘だけではなく左肘までも体幹に対して左側にシフトするなど、
体幹と腕の関係がばらばらとなります。
ボールヒットでは腕を横に振る動きでクラブを振ろうとしないことが、
パワーのみならず再現性の高いショットのためにも重要となります。
また、意外と思われることが多いのですが、
もうひとつスイングの再現性を悪くする問題があります。
バックスイングでヘッドを目で追う問題
それは、バックスイングでヘッドを目で追ってしまう問題です。
ヘッドを目で追った瞬間に、ミート率はガクッと落ちます。
バックスイングを脚ではなく手であげていて
ヘッドがいろいろなところにいってしまう悩みがあると、
ついついヘッドを目で追う習慣が身についてしまいます。
セットアップではボールをぼーっと見るようにして、
目でヘッドを追わないでボールをぼーっと見たまま
バックスイングしましょう。
長さに慣れる
また、長いクラブでスイングの再現性をアップさせて
ミート率をあげるためには、長さに慣れることも重要です。
通常のドライバーよりもかなり長いものを振るドリルを行なえば、
長さに慣れることができます。
トレーニングで言う過負荷の原理のようなもので、
長い棒素振りを行えば長さに素早く慣れることができます。
そうすれば、規制限界の48インチのドライバーでも
長いとは感じなくなります。
クラブのマッチング
次に(1-3)のクラブのマッチングについて。
いろいろ言い始めるときりはないのですが、
絶対に守っていただきたいことがあります。
それは、クラブの長さに対するクラブの総重量のグラフである
重量フォローグラフを、できるだけ直線に乗せることです。
重量フローに凸凹があるほどミート率はもちろん、
ダフリやトップになりやすくなります。
但し45インチを超えたところからは、
たとえ48インチであったとしても45インチとして
重量フローを見るようにします。
いずれにしても、長いドライバーの多くの不安は
うまくミートできないのではないかという心配です。
しかし、まずは今お伝えしてきたようなことを
意識して練習していただければ、
その不安も不要な心配だったことがわかってきます。
是非、長いドライバーを使いこなして、
気持良くシャフトのしなりを使ったショットを満喫しましょう。
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