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フィッティングに行くのは面倒…どうする?

2022.06.16
tokutake

From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、

こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
 

今日なんですが、あなたに
 

 「フィッティングに行くのは面倒…どうする?」
 

という話をさせていただきます。
 

「フィッティングに行くのが面倒。。。」
はい、なんとも正直なご意見ですね(笑)。

さて、そんな場合は、どうしましょうか?

ご相談の内容

たまたま同じぐらいのタイミングで
似たようなご意見、ご相談をいただいたので、
ここで同時にご紹介しようかと思います。
 

> ここ数年、加齢のためでしょうか、
> 飛距離が落ち続けています。
>
> せめて今の飛距離を数年保ちたいと思っていますが、
> このような悩みを多くの方たちがお持ちだと思います。

 

そしてもうお一方、別の方からになりますが

> ドライバーの飛距離が加齢と共に、年々落ちてきて、
> そのためどうしても右手で打ちに行って力が入りすぎるのと、
> ボールに合わせて振ることが数ホール出てしまい、
> スコアを崩す事が多くあります。
>
> ドライバーの買い替えを考えておりますが、
> やはりフィッティングをしてから決めた方が良いですか。
>
> フィッティングしてもらうのは面倒です。
> 最近はシャフトが重要とも言われており迷っております。

 

お二人とも、率直なご意見をいただきまして、
どうもありがとうございます。
 

お二方のご質問は、
 

 「年とともに飛距離が落ちてきて。。。」
 

というところが、共通したお悩みの部分ではあったんですが、
 

確かにおっしゃるように、
年齢と共に飛距離が落ちていくというのは
ある程度は避けられない部分だとは思います。
 

もし本当に、自分の体力が落ちてるということであれば。。。
 

決してハードなトレーニングをしてくださいとは言わないので、
例えばちょっと簡単に「バット素振り」などをして
少しでも体力を維持する努力をしてみること。
 

ご承知の通り、何の努力をせずに現状維持は難しいので、
そこはやはり何らかの練習なりをしていただきたいところです。
 

そのへんを踏まえた上で、

その上で、道具について考えてみること

そして最もご注意いただきたいのは
(本当に再三申し上げていることで恐縮ですが)
 

 歳をとって振れなくなっているから
 クラブを軽くすることは、極力避けること
 

これをしてしまうことで
どんどん深みにはまってしまうことが
本当に多いので、注意です。
 

 「でも徳嵩さん。重いクラブだと、
  どうしても振っても当たらないんですよ。。。」

 

そのようにおっしゃる方も多いのですが。。。

そもそも、ですよ。
これは特にお二人目の質問者様に言えるのですが、
 

> そのためどうしても右手で打ちに行って力が入りすぎるのと、
> ボールに合わせて振ることが数ホール出てしまい、
> スコアを崩す事が多くあります。

 

ご本人もうすうす気づいていらっしゃるところに
厳しいことを言うのもはばかられるのですが、
「ボールに合わせて振る」ということ自体。。。
 

もうすでに、何かを調整しながら(端的に言えば、手で)
振ってしまっている状態なわけですね。

結果的に距離を伸ばすためには

そうした、ゴルファー自身の手で調整をしながらですと、
当然といいますか、やっぱり距離は出ません。
 

そこはやはり、ヘッドの機能やクラブの長さ、
重さやシャフトが戻ってくるタイミングなど、

そうしたいろいろな要素を一つずつチェックしながら
自身で調整する要素をフィッティングで消していくことで、
結果的には距離がしっかり出てきます。
 

そして、ゴルフというのはご承知の通り、
ドライバーだけでするものではありません。
 

もしかしたら、ドライバーではなくアイアンに問題があって
それがドライバーの足を引っ張っているということも
十分に考えられるので。。。

その場合、アイアンをちゃんとセッティングすることで、
ドライバーを替えることなく
結果的に距離が伸びるということも有り得ます。
 

そういうところはしっかりとトータルでクラブの方を見て、
 

 ・どの部分が自分にとって足りていないのか?

 ・何が自分に合っているのか?
 

そうしたことを自分自身で知ることが
重要になってきます。
 

そのためには、面倒と言われたらそれまでなんですが
しっかりとフィッティングを受けていただいて、
自分のゴルフの方向性を、ちゃんと決めていくこと。
 

それが非常に重要であることだと
自分たちとしては考えています。

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たとえ「面倒」と言われようとも(笑)
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徳嵩力一
 

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梅雨にオススメの室内ゴルフ習慣

2022.06.15
kondo

From:近藤雅彦
神田のカフェより

おはようございます。
近藤です。

 
本州も続々と梅雨入りしてきて、
本格的に雨季になってきましたね。

 
春から秋にかけては絶好のゴルフシーズンですが、
この時期だけは練習やラウンドの頻度が落ちる方も
多いのではないでしょうか?

しかし期間が空いてしまうと、
どうしても元の感覚を取り戻すのに時間がかかり
せっかく上達しても、またやり直しと効率が下がってしまいます。

 
理想は、感覚を忘れないように
家でも練習をすることですが、、、

周りに物が多い自宅では、なかなか周囲を気にせず
フルスイングできる空間を確保するのは難しいですよね。

 
そこで本日は、雨の日に室内でも気軽に実践できる
オススメのゴルフ練習3選
についてお話ししようと思います。

ブランクを避けるだけじゃない、自宅でゴルフ上達

この練習は、単にブランクで腕がなまるのを防ぐだけの目的の内容ではありません。

むしろ、普段の練習場ではなかなかやれないような
スイング確認の作業を自宅でじっくり行うことで、
より確実に上達するための内容となっています!

 
その練習の大きなポイントは、

その1:アドレスチェック
その2:スロースイング
その3:パター

この3つです。

室内練習その1:アドレスチェック

ブランクによって崩れてしまいがちな要素として、スイング以外にも
アドレスも注意が必要な重要ポイントです。

 
姿見などの鏡を見ながら確認を行うのがベストですが、
スマートフォンなどを使った撮影でも、
客観的に自分のスイングを見れるのでOKです。

 
ただし、アドレスだけと言えども何も握らずに行ったのでは
感覚が違ってしまうので、グリップの感覚を忘れないためにも
クラブは握って行ってください。

 
左右の肩の高さ、重心、グリッププレッシャー、脱力具合など
普段何気なく構えてるだけでは認識していない、
自分のアドレスの感覚をしっかり確認してください。

これは特に簡単に実践できる上に、クラブの感覚を忘れないためにも
毎日行うことで、ブランクによる鈍り(なまり)をかなり予防してくれます。

室内練習その2:スロースイング

続いてスイングの確認ですが、
スイングをゆっくりと、スローで行ってください。
周囲の物を壊す恐れもないので、
自宅でも最低限のスペースがあれば実践可能です。

 
目安としては、
1回のスイングを20~30秒かけて行うのがオススメです。

 
このスロースイングに関しては、有名な所では
女子プロである宮里藍選手の「太極拳スイング」などで
YouTubeなどでも動画が上がっていますね。

 
また、タイガー・ウッズ選手や石川遼選手など
名だたるツアープロも練習に取り入れていると言及しており、
プロも常日頃行っている重要な内容ということです。

 
スイングの一連の動作をゆっくり行うことで
一つ一つの動きがより細かく意識でき、

練習場で普通にスイングしただけでは気づけない
細かいスイングの改善点が浮き彫りになるので、
ぜひ練習場とも並行して行っていただきたい内容となっています。

室内練習その3:パッティング

室内練習の代表格ともいえるパッティングですが、
これは自分の好きなように、楽しんで継続できるように
実践するのが一番です。

 
ですが、その中でも意識していただきたいのが
「タッチ」の感覚です。

 
そのためには同じ距離のパットを打ち続けるのだけではなく、
近い目標、遠い目標、その中間など、
各距離のタッチの感触を体に馴染ませることで、
ブランクによって距離感がくるってしまうことを防げます。

 
以上、室内でおすすめの練習3選でした。

 
雨が続く時期はどうしても練習場からもラウンドからも
足が遠のきがちです。

 
しかし、せっかく今まで練習で磨いた実力を
ブランクでなまらせないためにも、
この内容を是非実践してみてください。

 
無理をしてガッツリと時間を取る必要はありません。

大切なのは、継続して感覚を忘れないことです。

 
私も毎日欠かさない練習なので、
是非継続してベストスコアを目指してください!

 

近藤

 


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2オン4パット→ダボ…の経験者はコレ読んで

2022.06.14
ezure

From:江連忠
宮古島の自宅より、、、

こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
 

さて、今回は、
 

 「2オン4パット→ダボ…の経験者はコレ読んで」
 

というテーマで、お話ししたいと思います。
 

 「パー4で見事ツーオン。バーディーチャンス!」
 

でも、そこからまさかの4パットでダブルボギー。。。

そんな悲しい経験をしたことがある方は、
今日の話はぜひ読んでいただきたいです。

ゴルフの「黒歴史」

たとえばこうした「2オン4パット」は、
高速グリーンで対処しきれないという時に
起こりやすかったりするかもしれません。
 

 ・最初のパットを大きく外して

 ・次の2パット目は慎重に行き過ぎてどショート

 ・3パット目も入れきることができなくて。。。

 ・2オンしたのに、結局4パットのダブルボギー
 

そんな感じでしょうか。
 

こういうことがあると、
ショックでどうしても引きずってしまうので、
その日一日のスコアも、散々なものに。。。
 

まさに、ゴルフの黒歴史です。
 

まさにもう、さっさと忘れてしまいたいと
思ってしまうことでしょう。
 

 「でもじゃあ江連さん。
  そんな高速グリーンの時って
  何か対策ってあるんですか?」

 

そんな質問をしたくなる方も
いらっしゃるかもしれませんが。。。
 

 ・
 

 ・
 

 ・

特別な打ち方は、無い

 「高速グリーンには、何か特別な打ち方が
  あるのではないか。。。?」

 

そんなふうに思う方もいるしれませんが、
実は、特別な打ち方などはありません。
 

パッティングは基本的には、みんな一緒です。
 

 ・グリーンが速かろうが遅かろうが

 ・常にカップを30~40センチオーバーするタッチでラインを読み

 ・一定のリズムと距離に合ったストローク幅で

 ・ただひたすら、パターの芯で打つ
 

ただ、これだけです。
 

それなのに、速いグリーンだとわかると
途端にお手上げになってしまい、
 

 「これは、何か打ち方を変えなくちゃ。。。」
 

そんなふうに焦ってしまうゴルファーが
たくさんいらっしゃいます。
 

「グリーンが速いからゆっくりストローク」
なんていうのが典型的な例ですね。

ですが、これはやってはいけません。なぜか?

速いグリーンへの対処法

そもそも、ゆっくり打とうとすると
緩みが出やすくなります。
 

緩みが出るという事は、もちろんショートもありますが
逆にパンチが入って、大オーバーも起こりえます。
 

こうした状況に対して「芯を外して打て」なんて言う人も
いるようですが、そんなのは言語道断です。
 

そもそも芯を外したら、方向性も狂いますし
どのくらい距離が落ちるかも計算できません。
 

グリーンが速ければ、それだけ動きは小さくなります。
そういう時ほど基本に忠実なストロークが求められます。
 

 「でも江連プロ、そもそも
  その小さい動きが難しいんですよ。。。」

 

はい、小さな動きをコントロールするのは
非常に難しいのも、また事実です。
 

であれば、どうするか?
そこで一番簡単な方法は。。。
 

 パターを短く持つこと
 

短く持てばクラブのエネルギーが小さくなりますし、
それだけで小さな動きに対応しやすくなります。
 

もちろん、そうした短く持つといったことは
ぶっつけ本番でやるのではなく、
普段からの練習が必要なのは言うまでもありません。
 

ぜひ、お試し下さい。
 
 

 真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。

 ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
 
 

江連忠でした。
 

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梅雨の合間に自宅で上達!室内練習ドリル紹介

2022.06.13
img1

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます。
小原大二郎です。

さて、ついに先週から、
関東も梅雨入りとなりましたね。

梅雨入りが宣言されただけあって、
週間天気予報も見事に雨マークだらけです。

どうしても予報次第では
雨の日は中止となってしまうこともあるので、

この時期はこまめな天気予報の
チェックが欠かせませんよね。

一般的には毛嫌いされている
梅雨の時期のゴルフですが、

これから約1ヶ月前後は、
空模様が優れない日々が続きます。

しかし、そんな少し憂鬱な時期の間に、

梅雨明けや秋のベストシーズンを
楽しむための準備期間として、

ひっそりと自宅でゴルフの腕を磨きませんか?


梅雨明けに備える準備期間



そこで自宅で簡単に行える効果的な練習の中の1つとして、
本日は「片手素振り」をオススメしたいと思います。

多くのツアープロもルーティンとして、
練習に組み込んでいる、片手打ち。

なんと、渋野日向子プロはスイング作りのために、
毎日600球ぐらい片手打ちで練習をしていたそうです。

きっとあなたも、プロたちが片手打ちをしているシーンを
見たことがあるのではないでしょうか?

片手打ちはゴルフを始めたばかりの方でも、
長年ゴルフを楽しまれている方でも、
スイング作りには非常に効果的です。

昔からプロも取り入れるようなドリルですが、
方法としては非常にシンプルですので、
ぜひ日々の練習に取り入れていただきたいと思います。

先程から片手打ちと言っていますが、
部屋で行う場合は片手素振りでも効果的です。

ではなぜ利き手ではない方の
手一本で素振りをするのか…

というのも、スイングの際には、
どうしても無意識に利き手だけを使いすぎてしまうのです。

利き手を使いすぎてしまうスイングの場合、
インパクトの前から手首を過度に使ってしまい、

ダフリやトップといった
あらゆるミスを引き起こしてしまう要因となります。

そこで、左右の手の力のバランスを整え、
確率の良いショットを打つために
片手素振りは効果的な練習方法になります。

片手素振りを行っていただくことで、
カット軌道を修正し、インサイドからクラブを下ろして、
ハンドファーストでインパクトを迎える感覚を習得できます。

しっかりと左右の手のバランスを
コントロールする練習を行うことで、

利き手の使いすぎによるアンバランスな力みを整え、
ミスショットを減らしていくことに繋がるのです。

プロも実践!効果的室内ドリル



今回、必要なのはクラブ1本です。

この片手素振りでは、
利き手ではない方の手でクラブを持ち、
素振りを行っていただきます。

右利きの方の場合、左手一本で持っていただき、
素振りを行っていただくような形ですね。

利き手ではない方の手でクラブを持ち、
最初は4時から8時程度の振り幅から、

だんだん片手でのスイングに慣れてきたら、
除々にビジネスゾーン程度の振り幅まで、
振り幅を広げていきます。

片手素振りを行う際のポイントとしましては、

アドレスでクラブと腕が一直線になるように、
構えられているという事を意識してください。

目安としましてはグリップエンドが、
クラブを持っている側の股関節に
きちんと向いているかがポイントですね。

そしてスイング中は、
手首はしっかりと固定しておきます。

手首がふらふらとするようなことがないように、
左肩を支点とするようなイメージで、スイングを行っていきます。

インパクトの注意点としては、
インパクトの瞬間に体が止まってしまいますと
手首が折れ曲がってしまいますので、

肩が止まってしまわないように、
しっかりと回転していくこと。

そうすることで綺麗なハンドファーストの形をキープしながら、
インパクトからフォローまで持っていくことが出来ます。

慣れないうちは、
まずは4時から8時程度のスイング、

慣れたら腰から腰、
そしてビジネスゾーンの振り幅まで、

除々に慣らしていきながら、
片手素振りの練習を試してみて下さい。

左右の手のバランスを整え、
ミスショットの要因となる芽を摘んで、

ぜひ梅雨明けのラウンドで
ゴルフを楽しんで頂きたいと思います。


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【ビデオ】250yに必要な脚の動きはコレだけ

2022.06.12
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。
 

さて、今回は
 

 「250yに必要な脚の動きはコレだけ」
 

というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
 

ドライバーで250y飛ばすまでなら、
正しく無駄なく体やシャフトを使えば
基本的には特別な体力は必要ありません。

じゃあ、必要なものは何かというと。。。

(続きはビデオにて)

250yに必要な脚の動きはコレだけ


パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
動画の下部にある字幕アイコンまたは)をクリックすると表示をオンにすることができます。字幕をオフにするには、[字幕] アイコンをクリックし、[字幕をオフにする] または[なし] をクリックします。

 

(おまけ付き)
今回のメールマガジンの内容をPDFでもご覧になれます。
こちらからクリックしてダウンロードして下さい。

https://g-live.info/click/omrpdf220612/

※印刷してファイルなさる方にはこちらが便利です。

ラクに飛距離を出すために

そして、手打ちではなく脚を使いましょうと言われても、
その脚の使い方が悪いままでは飛距離は伸びません。

そこで、この楽に飛距離を出すための脚の使い方を習得する、
簡単なイメージとそれを実現するドリルがありますから
見てみましょう。

たったコレだけドリル

まずは、どんなドリルをやれば良いかをお伝えします。

それは、サンド・ウェッジで15y程度
キャリーさせるぐらいのショット(SW15yC)で、
次のことを強く意識するだけです。

バックスイングでは、右股関節に右腰を引っ掛けて
全身をぶら下げるイメージにします。

当然、左脚の股関節から先の神経をプッツンと切るようにして、
左脚などの重さを使って腰を右に回転させます。

そして、腰の高さ程度のトップに向かう切り返しを含む
ダウンスイング序盤で、右脚の地面を踏む圧力をゼロにしながら
両腿をキュっと締めます。

この2つの動きを最初はバックスイングだけ意識して、
次にダウンスイングだけ意識してSW15yCをやってみましょう。

私のコーチングで実際にこのドリルをやっていただくと、
ダフりにくくしかもインパクトでフェースにボールが乗る
驚きの効果を実感していただいています。

私も最初は半信半疑でやってみたのですが、
こんな簡単なことで劇的に
インパクトの質が変化することに驚きました。

両腿をキュッと締める理由

そして、切り返しで両腿を内側へキュッと締めることは、
多くのゴルファーの悪い脚の使い方を
劇的に改善することに貢献します。

ひとつは、股関節は骨盤に対して横からLの字の形でついているので、
脚を伸ばす力だけでは横倒れして
効率よく地面を踏めないことへの対処になります。

内転筋群を締めることで、
特に左脚の横倒れを防止してしっかり地面を踏めます。

両腿を内側へキュッと締めるもうひとつの理由は、
ダウンスイングで腰を回そうとすると右脚を自ら出そうとする力で蹴って
右膝がボール方向へ出る右膝外回りを防止することです。

右膝外回りでは、腰を水平に回転させようとしてしまい、
それまでの上半身の前傾角度を崩されます。

そうなると、腰から上の体幹を右に曲げるなどの
前傾維持のための余計な動きが必要になって、
体への負担増のみならずスイングは難しくなります。

さらに、右脚で蹴ろうとすると、まずは右脚を地面に対して
圧力をかけられるようにしようとします。

それは、ダウンスイング序盤での、
右サイドに落下する動きを誘発します。

そうなると、左サイドに落下して、
左脚で体の落下を支えようとする体重の10倍ともなる
大きな力を利用できません。

そして、右膝外回りでは、
トップからいきなり手元がボール方向へ出ることで、
インパクトの面から手元が浮くことになります。

そうなると、インパクト近辺でのヘッドスピードが速くなってから
手元をインパクト面に乗せる難しい動きが必要で、
軌道はスライスを誘発するカット軌道になりやすくなります。

右脚の力を抜くことでダウンスイングでの軌道はインサイド寄りになって、
スライス撲滅方向になるばかりか体はしなりやすく
強いボールを打つことができるようになります。

右脚の圧は素早く抜く

特に飛ばしたいと思うなら切り返しで
右脚の力をできるだけ素早く抜こうとしてみると、
左脚はより強く地面を蹴っている自分を発見できます。

左脚は自ら出そうとする力で蹴っている感じではなく、
知らないうちに蹴らされています。

そして、バックスイングで力を抜いた左脚は、
切り返しで右脚の力を抜かれて左脚で地面を支えなければならなくなると
素早く正確に地面を捉えてくれます。

自ら意識的に入れた力は0.4秒はゼロにならないので、
左脚の余計な力を使っているほど地面を捉えるタイミングでの
正しい動作に遅れが発生します。

また、パワーの右脚としての正しい使い方は
自ら出そうとする力で蹴るのではなく、
腕とクラブが左に振られる反作用を100%受け止めることです。

そのために、切り返しで右脚の力を抜いておくことで、
右脚は押された力を無駄なく素早く素直に押し返すことができます。

バックスイング開始で左脚、切り返しで右脚の力をゼロにしてみましょう。

本気で信じて動くなら、絶対に驚きの結果がやってきます。

SW15yCで効果を実感できたら、
50yぐらい飛ばすショットでもやってみましょう。

そして、ドライバーショットでもやってみましょう。

ドライバーでそんなにがんばらなくても、
楽に強くヒットできることが実感できます。

このドリルを考えた経緯

切り返しからダウンスイング序盤で右脚の力まで抜くことを思いついたのは、
歩いたり階段をおりるときの脚への力の大きさを聞いたことがきっかけです。

階段のくだりではなんと体重の8〜10倍の力が、
ほんの一瞬とはいえ落下する体を支える姿勢制御の力として
誰にでも発生しています。

これは、短いとはいえダウンスイングの平均0.3秒の中の、
インパクト近辺の0.1秒の間の平均にしたとしても体重の数倍にはなります。

そこで、インパクトに向かって遠心力に対応するために
頭を振り出し後方へ押し込むことで体重を抜くことが、
この衝撃力を左脚の蹴りに使えると閃いたのです。

そして、遠心力に対応しながら手元とクラブが左に抜けていくスペースを
つくろうとするだけで、左脚の想像を絶する蹴りの力を
正しい方向へ導いて腰を鋭くターンさせてくれます。

真っ直ぐに立って片足を浮かすと

ところで、真っ直ぐに立って右足を浮かせてくださいというと、
誰でもハイと言って簡単に右脚を地面から持ちあげることができます。

ここには、ヒトの姿勢制御のものすごい仕組みが関係しています。

このときの動きを詳しく見てみると、
ダウンスイングでの右脚の力を抜く効果が納得できます。

では、右足を浮かせるときには、
どんな動きを自動的にやっているのでしょうか。

右足を浮かそうとすると、まずは左脚で体を支えやすいポジションに
全身を持っていこうとします。

まさに、左脚一本で立てるポジションに入ることが、
自動的にはじまります。

そして、その体勢に入ってから右脚を曲げて、
右の足裏を地面から浮かせます。

ゴルフの動きでは

これをゴルフのトップの体勢からやってみると、
どんな動きになるでしょうか。

トップでは腰から上の体幹を背骨を中心にして右にターンさせているので、
背骨の前側の重い内臓や両腕などが右に向いています。

そのため、右脚に多くの重量が乗ってきています。

その状態から右脚で地面を支えないようにしようとしたら、
どうなるでしょうか。

真っ直ぐに立って右足を浮かそうとしたときと同じで、
左脚で地面を支えようとして
重さがかかっていない左脚に向かって落下しようとします。

そして、左脚一本で体を支えることができる体勢に入ろうとします。

右脚の力を抜けば左脚では落下する体を支えるための
姿勢制御システムが発動され、落下を止めるために
左脚には体重の何倍もの力が発生します。

ここで、両腿の内側をキュッと締めて
左脚が横にぐらつかないようにすれば、
さらに左脚はしっかり地面を踏んでくれます。

ゴルフの切り返しでは

そして、ゴルフのトップへ向かう切り返しでは、
グリップエンドの動きに対して下半身を真逆の方向へ動かすことで
その間に挟まれた上半身がしなりを強めてくれます。

そのため、下半身の先行動作として、
左サイドを低くする動きを意識することが有効です。

その動作を右脚の地面への圧力を抜くことで
自動的に行うことができます。

そして、左脚で体の落下を支えようとすることで、
スタンスの幅を肩幅ぐらいまで広げていたなら、
そこには体重の10倍ぐらいの力がかかります。

そのタイミングで、遠心力に耐えるように
上半身を右に倒すように落下させて重さを抜きます。

そうすると、左脚は体を支えることから少し解放されて、
体重の2倍ぐらいの力を体の回転に使うことができます。

これらのことも意識しながら切り返しで右脚の力を抜くという、
ある意味、真逆とも言える動作の驚きの効果を実感してみましょう。

「伸張短縮サイクル」を発生させる

ところで、着地で体の落下を止めようとして
脚が曲げさせられる力に耐えようとすると「伸張短縮サイクル」という
最高にパフォーマンスを出せる仕組みが発動されます。

「伸張短縮サイクル」とは誰にでも備わった
想像を絶するパワーを出す複数の仕組みが掛け合わさった
筋肉と神経と腱の仕組みです。

歩いたり階段の下りなどで落下する体を支えるなどで体重の10倍ともなる
大きな力を発揮して、姿勢制御を普段から自然におこなうのも
「伸張短縮サイクル」です。

落下によるパワーを得る仕組みをガッテンできるためにも、
「伸張短縮サイクル」を構成する仕組みをひとつずつ見てみましょう。

ここで、筋肉が力を発揮する状態は2つに分類できます。

ひとつは筋肉が伸ばされながら収縮しようとする
「伸張性収縮」です。

もうひとつは筋肉が短くなりながら収縮しようとする
「短縮性収縮」です。

そして、「伸張性収縮」では「短縮性収縮」に比べて
2倍以上の力を出せ、しかも動きの速度が速いほど
その差は大きくなります。

また、伸ばされた筋肉は脊髄反射で勝手に収縮させられ、
これを「伸張反射」と言います。

通常の意識的に体を動かす場合は脳からの指令による
「短縮性収縮」になります。

ところが、脳では限界までの力を発揮させない
リミッターがかかっています。

しかし、「伸張反射」では脳を介さない脊髄反射なので、
脳からの信号よりも反応も速くリミッターもかかりません。

そして、外からの力で伸ばされた筋肉は
「伸張反射」で収縮しようとする「伸張性収縮」となって、
まさに限界までの力を発揮できます。

また、「短縮性収縮」ではしっかり伸ばせない筋肉と
骨格を接続している硬い腱までも、
「伸張反射」での「伸張性収縮」によって大きく伸ばされます。

そうやってしっかり伸ばされた筋肉と腱には、
ゴムを伸ばすようにしなりとしてのエネルギーが溜められます。

それが一気にしなり戻ることで、まさに想像を絶する
体重の10倍ともなる爆発的な力を発揮できるのが
「伸張短縮サイクル」です。

着地で体の落下を止めようとして脚が曲げさせられる瞬間、
この「伸張短縮サイクル」で脚は想像を絶する
大きな伸ばす力を発揮しています。

股関節が曲げさせられることで、
お尻の大きな筋肉である大臀筋は伸ばされながら収縮しようとして、
そこに「伸張短縮サイクル」が発生します。

結果として、落下を止める短い時間ですが、
大臀筋は爆発的な力を発揮して脚を伸ばすことになります。

このパワーを使い切れるための脚の動きを意識的に実行して、
楽々250yをゲットしましょう。
 

では、また。
 

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